Chicago Blog

日本で唯一の無可動実銃専門店。
スタッフの日記やフランス外人部隊兵の生の声、新入荷の情報などの各種おしらせ、在庫状況など、リアルタイムにお知らせします。

<< August 2016 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 >>

2016.08.29 Monday

KA1のVz.61 スコーピオン

こんばんは、KA1です。

 

さて前回に続き、今回新入荷として『スコーピオン』が大量入荷したが続々と売れているので、あるうちに改めてご紹介。
バリエーションがあるので写真で比較して見よう。

 

DSCN7512.JPG

左より
.罅璽 M84 短機関銃
Vz.61 スコーピオン (ペイント仕上げ)
Vz.61 スコーピオン (ブルーイング仕上げ)

 

DSCN7518.JPG

(写真はVz.61 スコーピオン ペイント仕上げ)

銃左側面。
レシーバーはプレス加工。
コッキングハンドルの前に無可動加工のスリットがあるが、あまり違和感は感じられない。

 

DSCN7524.JPG

(写真はVz.61 スコーピオン ペイント仕上げ)

銃右側面。
フレームは削りだし加工。
ミリタリーモデルのためかヘアラインがはっきり残っている。

 

DSCN7531.JPG

(写真はVz.61 スコーピオン ペイント仕上げ)

スコーピオンの由来はこの姿にある。
まるでサソリが獲物を狙うときのような迫力がある。

 

DSCN7535.JPG

(写真はVz.61 スコーピオン ペイント仕上げ)

フロントサイトは偏心している。(左右調整のため、UZIと同じ)
エジェクションポートは真上にある。
しかしレシーバーが薄いのが分かるね。(1mmもない、軽量化の為か?)

 

DSCN7541.JPG

(写真はVz.61 スコーピオン ペイント仕上げ)

リアサイトはスクエアノッチのオープンタイプ。(75mと150mの切り替えが出来る。)

 

DSCN7547.JPG

(左:Vz.61 ペイント仕上げ 右:Vz.61 ブルー仕上げ)

ブルー仕上げとペイント仕上げの比較。
色調以外大きな違いは無いが、コッキングハンドルの違いがわかるだろうか。
また、ペイント仕上げではフロントサイト下にピンが打たれているのが分かる。(補強用か?)

 

DSCN7561.JPG

レシーバー下面刻印の比較。
左:M84 『1985 シリアルナンバー』
中:Vz.61 ペイント仕上げ 『she 75 シリアルナンバー』
右:Vz.61 ブルー仕上げ 『she 66 シリアルナンバー』

 

DSCN7565.JPG

ユーゴ製のM84短機関銃
スコーピオンの最終モデルのコピーである。
黒焼付塗装なのがわかる。
チェコ製と比較するとレシーバーが若干角ばっているように見える。
しかしこのM84、シリアルナンバーと若干のプルーフマーク以外刻印が無いんだな。
この銃が作られた1985年当時、チェコは共産圏のため、輸出に制限があった。
その為当時中立国であったユーゴスラビアで造ればどこの国へも輸出できるだろうということだ。
限りなくブラックに近い話である。その為、ユーゴのツァスタバのマークも入れなかったのではないだろうか?

 

DSCN7575.JPG

DSCN7589.JPG

(上:ユーゴ M84 下:Vz.61 ペイント仕上げ)

セレクターの文字の書体が違うことがわかる。

 

DSCN7596.JPG

DSCN7602.JPG

(上:ユーゴ M84 下:Vz.61 ペイント仕上げ)

グリップはユーゴ製はプラスチック(チェコの最終型をコピーしたものである)材質はあまり良くない。
Vz.61はウッドタイプ。ニスも殆ど残っており、あまり使われなかったのではないか?

 

DSCN7631.JPG

(写真はVz.61 スコーピオン ペイント仕上げ)

スコーピオンの持ち方。
左手でマガジンを握り、親指をトリガーガードの中に入れる。
右手でグリップを握る。

 

DSCN7610.JPG

(左:Wz.63 右:Vz.61 スコーピオン)

旧共産圏の2大マシンピストルである。
古くからのマニアでは1987年頃のGun誌の床井雅美氏のレポートを見て欲しい。
このような写真が載っていたのを覚えているだろうか。
今なら日本でこれが出来るのである。

 


1980年代を過ごした古いマニアにとってスコーピオンと言えばこれ。
Gun誌のイチロー・ナガタ氏のレポートには綺麗なガンブルー仕上げのスコーピオンが掲載されていた。
あのイメージを引きずっている人も多いと思うが、ペイントモデルも悪くない。
Vz.58自動小銃をお持ちの方はペアで飾るのはこちらの方がよいかもしれない。
値段も¥70,000〜¥80,000(税別)と高級エアガン並みである。
昔ハドソンからモデルガンが出ていた。当時は写真しか資料が無く、あまり出来は良くなかった。
現在ではマルイやKSCからエアガンも出ているが、やはり質感が違うよ。

現在大好評で在庫がどんどん減っている。今なら選ぶことが出来るのでシカゴへ急ごう!

 

DSCN7615.JPG

DSCN7623.JPG

別売でホルスターやランヤード、マガジンやグリップもあるので同時にそろえておこう。

 

今回ご紹介した Vz.61 スコーピオン はこちら

M84 短機関銃 (ユーゴ製スコーピオン) はこちら

同じくご紹介した Wz.63 短機関銃 はこちら

最後にご紹介したアクセサリー類はこちら

 

 

 

本日のワンポイント情報!!

 

買取りで、シャープス M1874 カービン (デビッド・ペデルゾーリ社製復刻品、旧加工品) が東京店に入荷致しました。
HP・
詳細画像ともにアップしておりますので、どうぞご覧ください。

シャープス M1874 カービン (デビッド・ペデルゾーリ社製復刻品、旧加工品) のHPはこちら
シャープス M1874 カービン (デビッド・ペデルゾーリ社製復刻品、旧加工品) の詳細画像こちら


2016.08.28 Sunday

この紋所(刻印)が目に入らぬか!中国軍用ZB26軽機関銃〜!前編

こんばんはナベです、台風10号一体何処へ行くのでしょうか?。皆様ご警戒を。

 

本日も前回と同じくZB26軽機関銃ですが、今回のZBはチェコ軍用ではなく中国軍用ZBでございます。皆様ご存知の通り日中戦争時から国府軍や八路軍等に使われたこのZB26は日本軍に対しその威力を発揮、チェッコ機銃、ブルーノ機銃と呼ばれ恐れられました。そう言えば30年ほど前、宴席で酔った母方の爺様が「チェッコに撃たれた!」と言ってたな・・・小さかったナベにはチェッコ?でしたが・・・。

DSCN2317.jpg

 

WW1前後、中華民国は各国から多種雑多な兵器を購入(売りつけられた?)していました。機関銃でもMG08、BAR、ルイス、ショーシャ等々を輸入使用していましたが、1920年代後半になると今度はチェコスロバキアからZB26軽機関銃の輸入を始めました(ドイツのチェコ占領まで輸出は続いたそうです)。写真はドイツ式装備を装備した国民党政府軍。

5.jpg

 

当初は輸入に頼っていましたがその性能高さに狂喜乱舞した国民党軍上層部(多分)ZB26の国産化を進める事になり、大沽造船廠、広東第一兵器製造廠、浙江鐵工廠、重慶21兵工廠等々や軍閥の親分閻錫山の支配地域でもある山西省西北鑄造廠でも生産されました(写真の人物が閻錫山さん、日本の士官学校を卒業して中華民国に所属していましたが蒋介石と喧嘩したり仲直りしたり、日本や共産軍とも敵対したり協力したりと忙しい人だったようです)。

 

でこの大阪店で横たわるZB26は中国の何処で生産されたのか?

DSCN2319.jpg

 

前回のチェコスロバキア製ZB26の側面にはZBROJOVKAやBRNOの刻印がありましたがこのZBにはそのような刻印は見当たりません。

DSCN2323.jpg

 

左側面もまっさらで刻印は見当たりません。しかし金属の質感がチェコのZBと異なる気がいたします。当時の中国ではニッケル等の希少金属は産出しておらず入手に大変苦労したそうです、しかし当時の中国の鉄鋼事情や冶金技術を考えるとある意味ここまでよく作ったなあ。

DSCN2327.jpg

 

バットストックには中国の銃らしく(?)48D?の焼き印がデデーンと押されています。そして件の肩当もパタンパタンとよく動きます☜個人的にココ重要。グリップやバットストックには当たり傷や擦り傷も多いですが、かえって往年の凄みをひしひし感じます。

DSCN2328.jpg

 

そしてレシーバー上部には特徴的な刻印が・・・この刻印につきましては長くなりそうなので次回のブログで取り上げたいと思います、ではまた再見!

DSCN2326.jpg

 

ZBを調べていた際に見かけたのですが・・・こういう画像を見ると年のせいか泣きそうになります(英軍装備着用の国民党軍少年兵、1944年雲南戦線)、この少年は大戦を生き抜くことが出来たのでしょうか・・・。

4.jpg

 

中国謹製大阪店在庫のZB26軽機関銃はこちら

 

中国謹製東京店在庫のZB26軽機関銃はこちら

 

 

 

本日のワンポイント情報!!

 

買取りで、ポーランド製 RPD 軽機関銃(新加工品) が東京店に入荷致しました。
HP・詳細画像ともにアップしておりますので、どうぞご覧ください。

ポーランド製 RPD 軽機関銃(新加工品) のHPはこちら
ポーランド製 RPD 軽機関銃(新加工品) の詳細画像はこちら


2016.08.27 Saturday

映画と銃「Sitting Target」

御機嫌よう、スタッフBでございます。

今回は「電撃脱走地獄のターゲット」
2.jpg

「昔はよく昼や深夜にやってたよね?」と言われる映画の1本で、現在では逆に見ようと思わないとなかなか見れない1本となりました。

この映画、発砲シーンやいくつかのシークエンスが現在の映画より印象的で、しかしストーリーは良く覚えていないなぁ・・という感じの記憶。
確か最後にどんでん返しがあったような・・・(覚えてないとすると大したどんでん返しではないとも思ったりしていました)。

あるとき久しぶりに見たいなと思っていましたら、国内外共にDVD化されておらず (なんでも権利問題か何かという話)・・・
そして最近、気づいたらDVDされておりました。おそらく問題をクリアできたのかと・・・
というわけで、最近見直しました。

原題の「SIITING TARGET」は直訳ですと「座っている標的」になりますが、この場合は「無防備な標的」あるいは「たやすい標的」のような意味。また裏の意味的に「騙しやすいやつ」という意味がありまして・・・
このタイトル自体が本作のストーリーの二面的な意味となっており、オチにも繋がるという。

さて主演はオリバー・リード。先日も「地獄の女囚コマンド」にて登場。

元々はハマーフィルムのホラー作品に出演したことにより世に出て、その後一癖ある役どころを多くこなしつつ出演は多数(本当に多いです)。特に脇で主役を食うような役が多かったように思います。一番の出世した役は「三銃士」のアトスでしょうか?

さて本作では獄中の主人公が面会で妻に別れを切り出され、脱獄して妻を殺害しようとするお話でございます。
この主人公は銀行強盗を生業としていて、殺人により投獄されていたのですが、それはたまたま。そして実はシャバに大金を隠しているというような話が序盤から言われています。

なぜか妻を殺すために手に入れる銃としてモーゼルのM712が登場。
たかが妻を殺すのに狙撃シーンまで出てきますが、登場する銃はほとんどこのM712のみ。そして非常に印象的にM712が映るという、まさにM712映画と言えるかも知れません。

なぜか昔の日本のモデルガン屋さんの店長、あるいは、レコード屋の店員にいそうな雰囲気の売人からM712を買います。
1.jpg

撃つシーンはほとんどフルオート。
このため20連マガジンです。

20連マガジンを収めて、
3.jpg

スコープをネジで取り付け・・・
4.jpg
ここにネジを付けて大丈夫なんだろうか?というフレームサイドにネジ止めになっています。

別シーンですが、ボルトを引くシーンもアリ。

そして狙撃状態。
0.jpg
構えてしまうのでわかりにくいですが、ホルスターストックも付けています。

さて、モーゼルですので、ボルトが思いっきり後に下がります。

しかしストックを銃に付けると人間はサイトに目を近づけるように構えます。そして銃に目を近づけて狙うとボルトやスライドが目にヒットするというのが、拳銃にストックを付けるカービンの怖さなのでございますが・・・
特にスコープの場合はライフルスコープのアイリリーフですと、そうなります。

本映画でもライフルスコープのように狙っていますが・・・そのためかスコープをオフセットして付けられています。これならライフルスコープのアイリリーフで狙っても、ボルトは顔の横をすり抜けるという(充分怖いですが)。
5.jpg

余談でございますが、スターウォーズのハンソロのC96はスコープの取り付け位置が本作のM712とは左右逆です。

標的を確認するためスコープのみのシーン
スコープがはっきりとわかりますが、実際はピストル・スコープのような気がいたします・・・たぶん・・・
13.jpg

レティクルは往年な感じで。
12.jpg

なぜか妙に印象的な「シーツが沢山干してある場所での逃走銃撃シーン」。
6.jpg

シーツが沢山干している場所で・・・みたいなシーンで、登場人物が駆け回るというのは実は本作が最初だという人がいましたが、果たして・・・
7.jpg

あとM712以外で唯一出る他の銃、
リーエンフィールドでございます。しかも狙撃仕様の・・・
10.jpg

とにかく主人公の銃がM712で、それを撃ちまくって、しかもM712のカッコイイ、あるいは美しいシーンが多いというならば本作でございます。
8.jpg
何しろ、テレビ放映当時、私の友人が本作を見て、M712のモデルガンをほしがったというくらい。

ご覧になったことが無い方は一見の価値ありでございます。

>>M712はありませんが、繋がりでC96カービンはこちら

 

 

 

本日のワンポイント情報!!

 

買取りで、MP40I 短機関銃(旧加工品) が東京店に入荷致しました。
HP・詳細画像ともにアップしておりますので、どうぞご覧ください。

MP40I 短機関銃(旧加工品) のHPはこちら
MP40I 短機関銃(旧加工品) の詳細画像はこちら


2016.08.26 Friday

ウィーン軍事博物館 (後編、オーストリア=ハンガリー帝国海軍と神聖ローマ帝国の終焉)

まいど!  今回がウィーン軍事博物館の最終回。 飽きないでくださいね、シカゴ社長でございます!!

 

前編と中編は一階の展示で、これから二階にご案内致します。

 

48.jpg

二階の天井が凄い!  普通は宗教画とかなんでしょうが、ここは神聖ローマ帝国の歴史を描いてあるのでしょうね!

 

36.jpg

中二階ならぬ、中三階から眺めた二階展示場。 今は内陸国となって海軍を持ちたくても持てなくなったオーストリア人の無念さが表れている、オーストリア=ハンガリー帝国海軍の展示。 短かった過去の栄光を凝縮した素晴らしいディスプレイです!

 

37.jpg

1918年にイタリア海軍の潜水艦F-12によって撃沈されたオーストリア帝国海軍のU-20の艦橋、この上が中三階になっています。

 

38.jpg

アドリア海に沈んでいるのをイタリア人によって発見され、1962年に引き揚げられたそうです。

 

39.jpg

中三階に艦橋の先端(潜望鏡?)が突き出ています。 中三階を船の床のように板張りにして、舵と羅針盤がそれらしく展示されています。

 

40.jpg

1/25 スケールのオーストリア=ハンガリー帝国海軍の戦艦フィリブス・ウニティス"SMS Viribus Unitis"。 左側面から見るとただの巨大な模型のようですが…。

 

42.jpg

右側面から見ると、精巧なカッタウエイ・モデルになっています。フィリブス・ウニティスは1914年に就航した弩級戦艦で第一次大戦終戦3日前にイタリア海軍の潜水部隊(魚雷に載った潜水士)の吸着爆弾によって沈められました。 スタッフ・ナベさんではありませんが、この軍艦一隻でブログが一本書けそうな軍歴です。  オーストリア軍にとっては憎っくきイタリア軍ですが、ここの展示を見ているとイタリア軍の活躍がかえって引き立ってしまっています。

 

43.jpg

オーストリア=ハンガリー帝国海軍の軍服、皆さん階級が上のようなので参謀ルームってところでしょうか?

 

44.jpg

当時の洋服屋(軍服屋)の階級章(袖章)のサンプル、多分士官候補生から海軍大将まであるのでしょうね。 コレクターズ・アイテムです!

 

45.jpg

100年以上前の潜水士…。 私の趣味はダイビング、海中の怖さを知っているので「この装備」には驚きです!  命懸けって言葉そのものですね。

 

46.jpg

オーストリア帝国海軍航空隊のコーナー!  アドリア海を舞台にした「紅の豚」の世界です!! 水上機の尾翼でしょうか? こんなのを部屋の壁に掛けていたらロマンが溢れ出てきそうですね!

 

 

さてこれからはこれからは神聖ローマ帝国終焉の時代の部屋です。 看板に"Von den Anfängen des stehenden Heeres (常備軍の始まり)"と書いてあったので、18世紀頃の展示でしょうね。

 

49.jpg

常備軍と言っても民兵のようにまとまりのない軍服?です。 すみません、私の守備範囲外です。 解説をメモっておけば良かった…(涙)

全く判りません(汗)

 

50.jpg

ハーモニカのような連発?銃。 隊列を組んで攻めてくる敵には効果があったかも知れませんが、一回発射した後、フル装填するのにどれぐらい時間がかかったか興味があります! 私がこの博物館が好きなのは西洋甲冑が比較的少ない事。 他の軍事博物館は最初に「コレでもか!」ってほど全身甲冑に身をまとったのが何十も(多いところは100人以上)いて、いつもウンザリしてしまいます。

 

51.jpg

当時のマスケット銃、まだまだ銃としての美しさが出てきていませんね! 鉄砲屋が興味湧かないって事は、まだ鉄砲として完成されていないのでしょうね。 ←この時代の品が好きな人、ごめんなさい。 本音が出てしまいました…。

 

52.jpg

ナポレオン戦争の時代、ナポレオンの出現を境に神聖ローマ帝国は消滅しました。

 

53.jpg

二階でやっと私が能書きを垂れるコーナーがやっとありました。 メキシコ第二帝政の部屋です!  なぜオーストリアとメキシコが関係あるの? って聞かれなくてもお答えします! 過去メキシコでは二つの帝国が存在しました。←現在のメキシコではフランスの傀儡国家だったこの第二帝政を認めていません。1864年から1867年の僅か3年で消滅した帝国でオーストリア皇帝のフランツ・ヨーゼフ 一世の弟マクシミリアンが、大西洋を渡たりフランスの後押しでメキシコ統治を行いました。 皇帝が縁も所縁もない外国人であったので民衆の支持が得られず、ベニート・フアレス率いる共和派軍の捕虜となり、その後銃殺されました。 ここに多数展示されているのはマクシミリアン皇帝の近衛兵礼装用ヘルメットです。 ヨーロッパの近衛兵に習ってヘルメットの上に鷲が載っている豪華なものです。 間違いなくそのクオリティからオーストリア製でしょうね。ヨーロッパではこのヘルメットは非常に珍しいものとされていました。 私も一ヶ所でこれほど多くの近衛兵ヘルメットが見られるとは思いませんでしたが、やはりオーストリア帝国=メキシコ帝国繋がりなのでしょうね!

 

 

 

博物館の正面です。 前庭の池の真ん中にオーストリア王国騎兵の銅像が立っています、素晴らしい…。 ここまでやってくれますか!  

この博物館で判ったことが二点、オーストリア軍の本当の敵はロシア軍ではなく、イタリア軍だった事。 弱い弱いと言われていたイタリア軍も第一次大戦では一部はかなり勇戦していた事。 歴史書を読めば頭では理解出来ますが、実際に物を見れば理屈ではない何かが伝わって来ます。

 

56.jpg

第二次大戦中はドイツ軍の管理下で博物館として機能していたようですが、終戦前に大きな被害を受け一時は廃墟のようになってしまいました。 これはオーストリアがドイツの一部であった当時の写真、ハーケンクロイツの旗が見えますね!

 

57.jpg

博物館本館の前に青銅製の大砲だけを集めた建物があります。 無料です。 ←博物館本館も僅か€6(=約700円)で、一日中楽しめる歴史好きの楽園のような場所です。

 

58.jpg

この部屋も無料です、先程の青銅砲の建物の隣にもっと古い時代の大砲が展示されています。 後ろ髪を引かれる思いで、夕刻イギリスへ向かうためにウィーン空港へ。

 

二時間のフライトの後はロンドン市内へ行きブラジル料理を食べた後、いつもの夜行寝台列車でシカゴ英国工場へ向かいます。

 

59.jpg

何人もいる車掌さん逹とはもう顔馴染みになってしまいました。 一ヶ月に一回は夜行に乗る変な東洋人と思われているのでしょうね。 では工場で余裕があればブログを書きたいと思います。 三日間お付き合いくださり、ありがとうございました!

 

 

本日のワンポイント情報!!

買取りで、水平二連ショットガン (旧加工品) が東京店に入荷致しました。
HP・詳細画像ともにアップしておりますので、どうぞご覧ください。

水平二連ショットガン (旧加工品) のHPはこちら
水平二連ショットガン (旧加工品) の詳細画像はこちら


2016.08.25 Thursday

ウィーン軍事博物館 (中編、第一次大戦&第二次大戦)

まいど!  ウィーン軍事博物館創立125周年、私が最初に行ったのが高校生の時なのでその時点で85年以上経っていたのですね、毎回来るたびに様子が変わっています。 常に進歩を遂げる軍事博物館を見習いたいと思うシカゴ社長です!!

 

26.jpgppl

第一次大戦の開戦時は両陣営ともクリスマスまでには戦争終結になるだろう(どちらも自分達の勝利を疑わないで)と思っていたのが4年に渡る長期戦に…。

 

27.jpg

当初は戦前からのカラフルな軍服を身につけていました。

 

61.jpg

オーストリ軍と言えばアルプス山岳猟兵、帝政当時は南チロルも領土内でチロルは完全にオーストリア帝国の一部でした。 現在はインスブルックの第6猟兵旅団が唯一山岳猟兵の伝統を守っています。 敵国イタリアも同じアルペン部隊(アルピーニ)を戦前から持っており、こちらは本格的なチロリアン・ハットを被っています。 現在もイタリア軍は精鋭山岳旅団を5個旅団を持っています。

 

20.jpg

塹壕戦に突入するとファッションの事なんか二の次、三の次で防弾装備に重点が…。

 

21.jpg

機関銃の登場によって戦術が一挙に変わりました。 数あるシュワルツローゼの中でも最も重装備な一丁。

 

流石にオーストリアが本家のシュワルツローゼ 重機関銃、展示されているだけでも膨大な数があります。 元外人部隊はこれだったらいくらで売れるか考えているのでしょうか?

 

22.jpg

馬車の車輪を代用した対空射撃モードのシュワルツローゼ。 オリジナルの対空支柱より取り回しが良さそうです。

 

23.jpg

対空用と言えば、このマキシム M1910 重機関銃には対空用の前脚が付いています。 今までこの対空脚が付いたマキシムは売り物では見た事がありません。 博物館では良く見かけるのですが…。

 

24.jpg

Przemysl要塞にあったキューポラ。 重装甲でもこれほどの被弾痕があるので、ただの塹壕だったらどうなっていたのでしょうか?

 

38cm ホライザー、第一次大戦の展示品の中で最も大きく「迫力と魅力がある展示方法」です。

 

試作品のアルバトロス BII 複葉戦闘機。 私が見ても解説にある名前しか判りません。 ブログ後半ではスタッフ・ナベさんに解説を手伝ってもらいました。

 

60.jpg

オーストリア陸軍航空隊。 専用の機載機関銃が無かった時代は自動拳銃にストックと多容量のマガジンを付けた品が使用されたなんて、どんだけ飛行機同士が近かったんでしょうか?

 

62.jpg

この博物館で最も驚いた展示、宙に浮く野砲!

 

55.jpg

第一次大戦の交戦国はイタリアだけだったのではないかと思うくらい、イタリア軍の兵器の展示が多かったです。 ロシア軍はごく僅か…。

 

19.jpg

拳銃が出来る過程です。以前買取りで下のリボルバー左からにニ番目位の状態の品が混ざっていましたが、原石だったのですね。 ゴミとして処分してしまいました。

 

28.jpg

第一次大戦後のオーストリア共和国軍。 ワイマール共和国軍と同じように基本第一次大戦時と変わりません。 王冠が無いのが大きな特徴ですね。

 

29.jpg

オーストリア人のヒットラーとって、かつての大ドイツ帝国の復活は最初の夢だったのでしょう。 隣国のドイツ系住民が多い地域の領土割譲がオーストリアから始まりました。 オーストリアは割譲ではなく併合でしたが…。

 

30.jpg

ドイツ軍装備の展示。 どの軍事博物館でもドイツ軍降下猟兵の展示は必ずありますね。 このように飛び出す直前を再現したのは珍しいです。 有名なシーンですが、多分一番先頭の兵士でしょうね。 元空挺兵の息子に聞くと先頭の兵以外はこんな感じで下を眺めている余裕はないとの事です。

 

68.jpg

ぶら下がっている飛行機はFi 156 シュトルヒです。ロンメル将軍が偵察用として戦場で乗り回したり、オットー・スコルツェニー中佐がムッソリーニを救出した際に使用した高性能な偵察連絡機です。ベルギー侵攻作戦時には降下猟兵も使用しました。日本でも輸入されました。シュトルヒとはドイツ語でコウノトリの意味です。(解説 by スタッフ・ナベさん)

 

47.jpg

オーストリアと言えばステアー(シュタイアー)、ステアーと言えばMP34 短機関銃。 日本には入ったことのないオーストリア軍用モデルのMP34、魚の尾びれのようなバット・ストックが特徴ですね。 そしてM 30S軽機関銃。 オーストリアだからこそ展示されていますが、ヨーロッパの殆どの軍事博物館では見る事のない希少品です。 シカゴで絶賛発売中です!

 

65.jpg

オーストリアも連合軍による爆撃がありました。 米国陸軍航空隊の乗員と墜落した機体の残骸。

 

31.jpg

1938年にドイツがオーストリアを併合し、オーストリア軍はドイツ軍の一部となって第二次世界に参戦しました。 他国の義勇兵とは違いドイツ軍人と全く同じ軍装です。

 

32.jpg

大戦中期から後期の展示、国民義勇兵が持つ最末期型ライフルが現在は高値で取引されるとは誰も考えていなかったでしょうね。

 

33.jpg

ドイツ降伏と同時にオーストリアも連合軍によって占領されました。 ドイツ近隣諸国の様にナチスからの解放ってイメージでは無かったようです。

 

34.jpg

現在は20万円以上する武装親衛隊のポンチョを再利用した子供服。 後ろもドイツ軍の軍服から改造した子供服用民族衣装。 色合いが似ているので民族衣装の方は違和感はゼロです。

 

35.jpg

進駐軍のジープ。

 

66.jpg

RSOトラクターの後期型と思われます。オーストリア製でシュタイアー・ダイムラー・プフ社が戦時中、東部戦線で戦うドイツ軍のために火砲等牽引用として生産した装軌式トラクターです。このRSOのキャビンはよく見る丸みを帯びた形状ではなく、生産性を重視した直線的なデザインに変更されています。(解説 by スタッフ・ナベさん)

 

67.jpg

RSOトラクター履帯のアップです。速度は出せませんでしたが、どんな悪路でも踏破
性は高く東部戦線のみならず西部戦線でも活躍しました(シカゴにてRSOの履帯絶賛
販売中)。 
(解説 by スタッフ・ナベさん)

 

戦車などの大物は屋外に展示されており、建物中にある品では88mm Flakが一番の大物です。

 

明日は「幻のオーストリア帝国海軍と神聖ローマ帝国時代」の展示をご紹介します。

 

ではまた明日ー!

 

オーストリア軍 M30S 軽機関銃はこちら

RSO トラクターのキャタピラ(履帯)はこちら

武装親衛隊のポンチョはこちら

ロシア軍はM1910 マキシム 重機関銃はこちら

 

本日のワンポイント情報!!

買取りで、PPSh41 短機関銃(新加工品) が大阪店に入荷致しました。
HP・詳細画像ともにアップしておりますので、どうぞご覧ください。

PPSh41 短機関銃(新加工品) のHPはこちら
PPSh41 短機関銃(新加工品) の詳細画像はこちら

 

Check

▲top