Chicago Blog

国内唯一の無可動実銃と古式銃の専門店。
スタッフの日記や元フランス外人部隊兵の声、新入荷の情報などの各種おしらせ、在庫状況など、リアルタイムにお知らせします。

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2017.03.28 Tuesday

書籍セールに追加品です!

こんばんは、アルバイトSです。

先日から度々行っています買取書籍のセール。先日新たに追加がありましたので今回はそのご紹介です。

言語は基本英語で、その他の言語は明記してあります。 (日本語のタイトルの品は除く)

最初は二次戦ドイツにまつわる書籍となります。

「Waffenrock」¥8,000(税込) タイトルそのままの内容で、第二次大戦中のドイツ軍礼装軍装集です。当時の写真を豊富に交えて着装例を紹介しています。例の写真も大変美しく撮られており、資料性の高い物凄く立派な一冊です。 比較的最近の発行本です。

「THE HJ」¥2,000(税込) こちらは複数刊からなるシリーズの第2巻で、ヒットラー・ユーゲントの軍装、特にこの本では旗や身分証などの小物にフィーチャーしています。 この分野の鉄板資料です。

「BELTBUCKLES&BROCDES of theTHIRD REICH」¥3,500(税込) 約650ページにわたってひたすらベルト・バックルを主にした、その他付属金具を紹介しています。そんなに書くことがあるのかと驚嘆です…! ベルト・バックルの豊富さはドイツ軍ならではでして、この分野では最高の一冊です。

「DEFENDING the REICH」¥3,000(税込) 約680ページとこちらもなかなかの厚さですが、基本的にナチス・ドイツ4軍(陸軍、海軍、空軍、親衛隊)以外の国防に関わった準軍事組織の軍装の紹介で帽子、ヘルメット、肩章、腕章、etc…と内容は多岐にわたっています。この分野だけをまとめた書籍では最高の一冊です。 全翼機まで載っているはどういった流れなのでしょう…?

 

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こちらアメリカ関連の書籍です。

「Individual Gear and Personal Items pf the GI In Europe 1942-1945」 ¥4,000(税込) 二次戦中身に着けていた小物や消耗品について大きな写真で紹介しています。煙草、ライター、石鹸、インクなどがが目に留まります。歯ブラシは昔と全然変わりませんね…。

「U.S. MARTIAL WEB BELTS AND BANDOLIERS:1903-1981」¥2,500(税込) ベルトやサスペンダーとそれに取り付けるアモ・パウチを紹介しています。20世紀の米軍弾薬ベルト系だけをまとめた最高の一冊です。

「GUIDBOOK FOR MARINES」¥4,000(税込)は海兵隊の教本のような内容で、敬礼の仕方から戦闘の方法まで幅広い内容となっています。 軍発行のマニュアルと同じ扱いで現役の兵士が読んでいたものと思われます。

 

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これらはいわばその他の書籍となります。

「BRITISH SOLDIER IN EUROPE 1939-1945」¥3,000(税込) 二次戦中のイギリス兵について、装備品から生活の様子まで広く浅く解説しています。入門用といった印象を受けます。

「World WarII」¥200(税込) 雑誌です。ゲーリングについてやアルンヘムの戦闘の流れなどが載っています。画像では分かりませんが表紙と裏表紙が分離してしまっています。¥200ですのでご容赦ください…!

「サバイバル・バイブル」¥200(税込) こちらのみ日本語です。地震や飛行機事故など、もしもの時の対処法が紹介されており、ミリタリー色は薄い内容となっています。前の持ち主の方が引かれたマーカーやチェックなどが散見されます。

「SUN TZU  TH ART OF WAR」¥200(税込)は英語版の孫子兵法です。英語にも翻訳されていたんですね…!

 

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「HERALDRY OF WAR」¥500(税込)色んな軍装、色んなメダル、色んなマーク、と言いましょうか、ふんわりとした内容です。

「Tavole dal Codice Cenni」¥2,000(税込)主に19世紀のイタリア軍装について、古い解説書を取り込んでそのまま掲載している一風変わった書籍です。社長曰く国内には他では売っていないのではと思われる希少本、全てイタリア語です。

「WEAPONS AND UNIFORMS OF THE U.S.S.R.」¥500(税込) 戦後のソ連の装備品について、広く浅く紹介しています。

 

そしてここからは、過去の掲載品のご紹介となります。 あれだけ沢山あったのがお陰様で残り少なくなってまいりました。

 ¥500(税込)のコーナーです。

最上段の「AVIATION HISTORY」のみ3冊まとめて¥500(税込)です!

以上¥500(税込)となります。「ARMES MILITARIA」はフランス語です。

上段の「Artillery Through the Ages」は簡易装丁(自費出版でしょうか?)です。主に前装式の大砲について纏めています。

画像一番下の「日本の戦史」は写真を多く交えており、当時の様子がうかがえて中々興味深い内容でした。

「United States Navy」は一見小冊子のようですが結構分厚くなっています。

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そしてここまでが¥500(税込)となります。

ここからは¥750(税込)です。

最上段「CORSAIR」は2冊写っていますが1冊¥750(税込)です。

最下段の「THE SECOND WORLD WAR II IN COLOR」も2冊在庫していますが1冊¥750(税込)となっており、内容は二次戦中のカラー写真を集めています。その左のアビエーション・アート集である「WWII AIR WAR」も1冊¥750(税込)となります。

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「High Bridge Arms, Inc.」はサンフランシスコの銃砲店の総合カタログです。 電話帳のような紙質で電話帳よりも分厚いです。 この写真の「High Bridge Arms, Inc.」「SHADE OF BLUE」以外はドイツ語ですが、どの本も紙面の大半は当時の写真となっており、ドイツ語が読めなくても楽しむことが出来ます。

 

ここまでが¥750(税込)となり、ここからは¥1,000(税込)となります。

画像中央ROY CROSS作のアビエーション・アート集も2冊在庫していますが1冊¥1,000となりますのでご注意ください。

「HEART OF STEEL」は、19世紀後半から20世紀終わり頃までのイギリス艦艇とそれらが参加した戦争について紹介しています。

こちらまでが¥1,000(税込)となります。

そしてこれら5冊について、上段3冊は¥1,500(税込)←「1000 UNIFORMEN」はドイツ語のみ、「Uniformen in den NATO Staaren 1900 in bis heute」は英独仏の三カ国語で、内容も全て三ヶ国語で併記されています。 下段2冊は¥1,250(税込)となります。

 

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こちら4冊は1冊¥2,000(税込)です。

社長は絶版になっている大戦中のハワイの写真(軍物が殆ど)を中心に当時の生活を紹介した「HAWAII HOMEFRONT」が気になっているようで、当時のハワイでの生活の様子や日系人についても交えて紹介されています。

 

こちらは以前別日にご紹介した物ですが再度ご紹介。

「ENCYCLOPEDIA OF MODERN FIREARMS」 ¥3,000(税込)幅広い銃の種類、仕組み、部品をイラストや写真を交えて解説しています。かなり分厚い本です。載っている銃は民間用のライフル、散弾銃が目立ちます。

「CENTURY OF ACHLYMENT」 ¥1,000(税込) はリボルバーの発展の流れをザックリ紹介しています。内側が一部汚れてしまっているのが玉に瑕です。

下段左から2冊は中をくり抜いて作ったケースとなっており、

緑色 ¥3,000(税込)の方は縦約23cm横約15cm 深さ約3cmとなっています。

薄紫 ¥3,000(税込)の方は縦約12.5cm 横約20cm 深さ約3cmとなっており若干小さめです。

「MODERN TECHNIQUE OF THE PISTOL」 ¥1,000(税込)は発行が古めなので、モダンと言うにはひと時代過ぎてしまっている感じを受けますが、それはそれでこんなテクニックがあるんだなーと興味が湧きます。

 

こんな超お値打ち価格でのご奉仕は棚卸し前だからこそできる特別オファーでございます!

 

そして最後に2017年 ドイツIWA  SHOWとアメリカSHOT SHOWのカタログ、パンフレットも再度ご紹介致します。

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こちらは1冊¥300(税込)

こちらは1冊¥500(税込)

こちらは1冊¥1,000(税込)となります。

 

例にもよって特別な対応となりますので、専用のご注文フォームが無い状態となりますが、通常のお問い合わせフォームよりタイトル(出来れば価格も)をご指定いただき、お支払方法とお送り先のご住所および電話番号を入力のうえご注文ください。送料や決済方法につきましては通常の通販に則ります。

尚、基本的に一品物の書籍が大半となっておりますので、万が一売り切れの際はご容赦ください。

それではご注文お待ち致しております。

 

>>発送・決済についてはこちら

>>ご注文はこちらのフォームよりお願いいたします。

 

本日のワンポイント情報!!

買取りで、四四式騎兵銃 後期型 が東京店に入荷致しました。

お客様にご連絡中ですが、HP・詳細画像ともにアップしておりますのでどうぞご覧ください。

四四式騎兵銃 後期型 のHPはこちら
四四式騎兵銃 後期型 の詳細画像はこちら


2017.03.27 Monday

時差は友達

ブログでも店頭でも随分とご無沙汰しております元外人部隊です。
ニュースでも桜の話題がちらほら出てきて、今年も早3ヶ月が経とうとしております
・・・早いですね。
特に今年はここまで早かった気がします。
と、言いますのも3月中旬までで既に5回の海外出張に行っており、月末には6回目の出張が控えている状態です。
時差とは既にお友達で、時差が大変大変と思うのを通り越し日常化してしまいました。
さて、5回の出張でブログとしてお知らせしていたのは、社長や他スタッフと共に行った3回で残り2回はブログに載せていないのを社長に知られてしまい、現在事後報告としてブログに書いております。
今年の出張を順にまとめてみました。
まず1月中旬に単身で向かったアメリカ出張。

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今年から本腰でアメリカ市場の開拓(再開拓)の為現状の確認と、ラスベガスで行われたSHOT・SHOWへの参加が主な目的での出張でした。

市場や業者等の詳細はマル秘事項ですので・・・。

SHOT・SHOWでは偶然某ミリタリー雑誌に写り込んでいましたので、見つけて見てください!

 

 

 

1月下旬から2月初旬までに社長と(社長は途中緊急帰国したので、半単身出張になりましたが、、、)イギリスへの出張

その時のブログはこちら!

 

 

 

3回目はアルバイトS君とのヨーロッパ出張。

この時は私はヨーロッパのみでイギリスへは行きませんでした。

その時のブログはこちら↓

 

2017年2月13日のブログはこちら

2017年2月14日のブログはこちら

2017年2月15日のブログはこちら

2017年2月16日のブログはこちら

2017年2月17日のブログはこちら

2017年2月18日のブログはこちら

2017年2月19日のブログはこちら

2017年2月20日のブログはこちら

 

4回目は2月下旬から3月初旬にかけてスタッフ・キートンさんと行ったヨーロッパ出張。

その際のブログはこちら↓

2017年2月28日のブログはこちら

2017年3月1日のブログはこちら

2017年3月2日のブログはこちら

2017年3月3日のブログはこちら

2017年3月4日のブログはこちら

2017年3月5日のブログはこちら

 

 

 

そして5回目の3月中旬に行った英国単身出張

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次回のヨーロッパからの新入荷品の加工再確認だけの出張でした。 この仕事は1mmのミスが大きな問題になります。「仕入れでは石橋は叩いて渡らない」けど「加工は念には念を入れる」ものだと実感した出張でした。

 

 

今週末からまたアメリカからヨーロッパを回る世界一周出張に行ってきます。 東京→シカゴ→タルサ→シカゴ→某州某所→シカゴ→パリ→ロンドン→ニューキー→ロンドン→東京って時差的には最悪の東回りです…

 

 

嬉しいことに出張の合間に旧加工の旧軍コレクションの買取が成立しました。

今ではかなり高価になっていますが、珍しい旧加工品のみのコレクションです。 これからアメリカで買い付ける旧軍の品の仕入れ参考にもなって大助かりです。 ⇐残念ながらアメリカからの正規輸入品は新加工になってしまいますが…。 仕方ないですね、旧加工だけのコレクションなんて一年に数回くらいしか入荷がないので、攻めのシカゴでは海外(旧軍ものはアメリカ)へいってドンドン仕入れてまいります。 上から三年式重機、九九式長小銃、九九式狙撃銃、九九式短小銃、四四式騎兵銃、四四式騎兵銃、以上! 九九式長小銃の下に写っているのは「超レアな九九式小銃用のクリックデタチッアブル・スリング」です。 一般的な銃より遥かに珍しいです。

 

来週からのアメリカ出張は理系スタッフのキートンさんが同行します。 彼の正確なブログをお楽しみにしてください。

 

 

現在まででHPに掲載されている旧軍コレクションはこちら↓

四四式騎兵銃 後期型 (#66876)

四四式騎兵銃 後期型 (#4143)

二式小銃 (#14153)

九九式長小銃 (#11211)

九九式短小銃 初期型 (#20415)

 

まだHPに掲載されていない商品も順次UPしてまいりますのでお楽しみに!!

 

 

本日のワンポイント情報!!

買取りで、M1A1 パラトルーパー カービン が大阪店に入荷致しました。
お客様にご案内予定ですが、HP・詳細画像とも近日中にアップ予定です。

 

 


2017.03.26 Sunday

映画と銃 「Captain Corelli's Mandolin」

御機嫌よう、スタッフBでございます。

今回はカルカノが入ったので・・・カルカノが出てくる映画が何かないだろうか?と思いましたら・・・
ちょこちょこ出てくるのですが、カルカノらしい登場の仕方がなかなか無いのです。
あっても古過ぎる映画で、観直す事も困難という。

そして・・・ふと思い立った「コレリ大尉のマンドリン」
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マンドリンと言ってもPPSh41ではなく、本当のマンドリンでございます。

この映画、確かBSで唐突にかかっていて、「なんだろう、この映画?ニコラス・ケイジが出ている。しかも軍人・・・だが全く軍人らしくない・・・」と観てしまったという。

結果的には・・・よくわからないというか・・・なんと感想を述べていいかわからない映画でございました。

イタリアがギリシアのケファロニア島を占領する。当然島民は良く思っていないが、何しろ戦争より楽しみなイタリア人なのであっという間に打ち解ける。元々彼氏(クリスチャン・ベール)がいたヒロイン(ペネロペ・クルス)だが、すでに気持ちは無いのでやはりあっさりイタリア軍のコレリ大尉(ニコラス・ケイジ)と恋仲に。
そうしたらイタリア単独降伏。やったー国へ帰れる!というイタリア兵。
だが怖強いドイツ軍が攻めてくる。イタリア兵全く勝負にならずにやられる。イタリア兵虐殺。

おそらく戦争ものと思ってみると恋愛映画で、恋愛映画だと思ってみると戦争映画だった・・・みたいな感想になるかも知れません。
まあ、戦争以外にもさらに地震とかがあるのですが・・・これが時代が飛んで唐突だったりいたします。

さて、当時の彼女が「原作小説の方が面白い」と言うので、本を借りて読んでみましたら・・・小説の方は長い大河小説的なお話。
しかし最初の感想は「小説の方が遥かに超長い・・・」
本当に長い小説でございました。ページ数的にも、劇中の年月的にも・・・

単純に恋愛だけのお話でも無いし、戦争だけのお話でも無い。激動の歴史を背景にした大河ドラマというか・・・
「戦争が終わったら・・・」という台詞が繰り返されるのが印象的。

映画はこれを無理矢理二時間程度に収めてしまったゆえに、主に戦争と恋愛だけで、それも背景も人物も描写不足となり・・・地震などの大きな事件は無理矢理詰め込んだので、良く分からなくなってしまったという。
また小説の当時の状況説明の部分を省略した映画ゆえ、それを知るシカゴのお客様の方がすんなり入れる映画かも知れません。

ともあれニコラス・ケイジが好きな女性(彼は女性に妙に人気がある)などにはお勧めかも知れません。
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あるいはペネロペ・クルスが好きな方にもよろしいかと。
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そしてところどころでイタリア火器が存外に出てくるという案外貴重なシーンのある映画でもあります。

比較的最初の行軍で、皆が肩に下げているのはほとんどカルカノ M91騎兵銃のようです。
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なお、コネリ大尉が敬礼しているのは、「いい女を発見したから彼女に向けて」でした。
ああ、イタリア軍・・・

というわけでこうなります。
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花を送って愛を囁くのはあまりにベタですが、実際効果的なのでお試しを。

さて、戦争しておりますので・・・

銃はかなり登場します。

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先ほども述べたM91の騎兵銃があちこちに出てまいります。

コレリことニコラス・ケイジも・・・
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他にベレッタM1938短機関銃も
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珍しいと言えば、ブレダ重機関銃まで・・・
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個人的にはブレダ軽機関銃の発砲シーンや給弾シーンも見てみたいものでございます。

対するドイツは普通にMP40やMG42など・・・他に・・・
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街のダメージはほとんどこの急降下爆撃のような・・・

単独降伏したイタリア軍に向かって来る上陸艇。
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今まで散々足を引っ張ってきて単独降伏ってなんだ?!という恨みも込められているような・・・

こういう状況のため、ペネロペも銃を構えます。
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ベレッタと思われます。

他、まだそれほどには売れていない頃のクリスチャン・ベールも銃を
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SMLEですが、スポーターの方です。
SMLEは案外スポーターやパーカーホールの狙撃仕様とかを映画で見かけます。
民生銃もなかなかカッコイイですな。

そのようなわけでイタリア銃で思い出した「コレリ大尉のマンドリン」でございました。

>>イタリアと言えばカルカノ小銃シリーズはこちら
>>ベレッタ M1938 短機関銃はこちら
>>ブレダ軽機関銃はこちら

 


本日のワンポイント情報!!

下取りで、MP40I 短機関銃 が東京店に入荷致しました。

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2017.03.25 Saturday

ご近所の造兵廠(前編)

皆様こんばんは先日、田舎に帰った次いでに地元造兵廠(跡)巡りをしてきましたナベでございます(我ながらシブイな・・・)。

 

名古屋市から隣の春日井市中心部へ行く途中に王子製紙の大きな工場があり、その道際に慰霊塔が建てられています。 シカゴに入る以前でしたら空襲で亡くなられた方の供養塔か・・・で終わっていたのでしょうがシカゴに居る以上、水鉢(?)に掘り込まれたマークに注目せざるをえません。

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先日のケンさんのブログにもありましたが名古屋造兵廠の刻印です。 名古屋造兵廠鳥居松製造所は昭和14年8月1日より、千種兵器製造所から独立しこの地(現、王子製紙敷地内)で九九式歩兵銃の生産を開始しました。 昭和14年から終戦の昭和20年までの間に鳥居松を含む名古屋造兵廠製の九九式は約1,200,000挺生産されたそうです。

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大阪店にも名古屋製の三八式騎兵銃がありますが同じ名古屋造兵廠製でも、こちらは鳥居松ではなく暖簾分けしてもらった?千種兵器製造所製のようです。

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製造番号と工廠印、若干見難くなっていますが名古屋の名の刻印も確認できます。

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戦時中この鳥居松製造所もB-29による通常爆撃や模擬原爆パンプキン(原爆投下練習用の4.8t爆弾)の投下を受け所長を含め30名近くの方々が亡くなっています。 今は王子製紙さんの敷地内となっているため見ることは叶いませんが射撃場や変電所等が残っているそうです(拝見したい・・・)。

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ちなみに王子製紙さんの子会社だった王子航空機は戦時中に木製版疾風のキ106を製作し試験飛行に成功しています。 紙の原料は木だから慣れてるだろ!と陸軍から指示があったのでしょうか?

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そして鳥居松から5キロほど離れた市の総合体育館の近くにはまた工廠印!石碑裏には。

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「昭和十五年二月 九九式小銃弾製造工場用地として約二十六万坪(うち六万坪、西山町地内)を陸軍により強制買収され、敷地の造成、工場等建物の建設が始まる。 昭和十六年六月一日 名古屋陸軍造兵廠高蔵製造所鷹来分工場として発足、一部生産を開始。 昭和十六年十二月一日 名古屋陸軍造兵廠鷹来製造所として開設され、造兵廠本部より、会計、医務、技術、作業、監督の各課分室と製造所庶務、工務、検査、後に防衛の各掛及び第一、第二、第三、第四、第六(西山町地内)の各工場、その第五、第七工場が設けられ、軍人、一般工員、徴用工員、女子挺身隊員、動員学徒、約一千名)を加えその数約五千有余名を超え、昼夜二交替制の激務の続く中、フル生産を行なった。 昭和二十年八月十五日 終戦により工場閉鎖」と記されていました(な、長かった・・・)。

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そして体育館に隣接する名城大学農学部の敷地内にナベが見たものは・・・次回後編へ続く!!

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大阪在庫名古屋製の三八式騎兵銃はこちら

 

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2017.03.24 Friday

彼氏と彼女の事情・・・ならぬカルカノの事情

どーも、ケンです。

「彼氏と彼女の事情」この作品読んでも見てもいないですが・・・


というわけで、カルカノ入りましたー。
 

今回、種類が多くてですね。


しかも・・・イタリアの癖で・・・バリエーションが多くなる傾向があるわりに、バリエーションの違いがわかりにくい、という。


その辺り、入荷の際に弊社のキートン教授が調べてくれて、さらにキートン教授と私であーだこーだ、どーれがどーだとかやっていたわけです。
で、一応どれがどれだというのはわかったんですが、ブログでアカデミックに説明するほど、まだ私の頭は整理できていないのであった・・・ (マジです)
 

一応、カルカノの話をすると、
1891年に採用。だから名前にM1891と付いてます。
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これが全ての基本、M1891だ!

弾は当初6.5 mm×52 マンリッヘル-カルカノ弾を使用。

マンリッカー方式の装弾装填方式とGew.88から影響を受けたモーゼル方式の機関部を合わせたような機構となっています。

このマンリッカー方式を知らないと、マガジン底部に謎の穴があるのがマンリッカー方式の証。
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>>マンリッカー方式を説明したブログはこちら

 

ちなみにトリガーガード内部前方のボタンはリリース・ボタン。 テンションちゃんとあります。
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残弾があるうちに弾&クリップ・セットを吐き出したいときは、ボルトを引いて、これを押します。

下じゃないよ。弾とクリップは上に吐き出されるわけです。

残弾の数によってそのテンションは変わるわけで・・・
まさか、飛んだりするのか?飛ぶのか?

やってみたい・・・

実はカルカノはセイフティにその最大の特徴が有り、見た目、シンプルなセイフティですがね。
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これを掛けると、ボルト・ハンドルは動かせなくなり、ファイヤリング・ピンのバネ圧が掛からなくなります。
つまり仮になんらかの事故でコッキングが開放されてもバネのテンションが無いので発射されず、ボルトの操作もできません。

安全面についてはまさにイタリア尽くせり・・・(駄洒落つまんねー)

反面、バネの圧をセイフティ解除時に戻す為・・・セイフティ解除が重い・・・
狙撃で標的を探して、発見後セイフティ解除して、狙って発砲・・・なんてスマートにはできないわけですが・・・
でもその辺りが、戦後に民間で結構人気があった理由の1つかと。
たぶん、この安全面と戦後の放出時は比較的安価であったことと、何よりマンリッカー式なんかカッコイイみたいな理由からかと。


さて、そんなマンリッカーですが、当初6.5mmだったのが、時代の7mm(約8mm)ブームに乗って、7.35 mm×51弾にボア・アップします。
それがM1938。


この7.35 mm×51弾、.303ブリティッシュ弾MK7に似ていて・・・フルメタル・ジャケットにも関わらず、前方の内部はアルミ製。このため弾は目標に当たると変形と横転を対象物により大きなダメージを与えます。
こういうのは近年の発明ではなかったんですね。


だが・・・
イタリアは第二次大戦前にこのM1938と7.35 mm×51弾の再編成を間に合わせることができませんでした。

まあ、ムッソリーニがドイツの再編成を見て「おお!まるでローマ帝国のようでは無いか!わしのとこも!」と慌てて再軍備し「なんとか間に合ったワイ」と言った流れもありましたしね・・・。

ともあれ、7.35 mm×51弾は間に合わん、6.5 mm×52で行く、となり・・・結局慌てて戻しました。

でもって、M1938を6.5mmに換装したり・・・
7.35 mm×51弾も一部で投入されましたが、ほどなく全て6.5mmになったようです。
それこそ後にM1938も最初から6.5mmで製造されたりもしたようです。

どっかの国の事情みたいですね。いや、イタリアはまだ弾薬混在というほどのことは無かったようなので・・・

しかしこれに当然短小銃や騎兵銃、果ては狙撃モデルに一部部隊向け特殊仕様TS (特殊部隊用ではなく、砲兵や工兵、輜重兵用の意味)なども加わり・・・
ややこしい・・・


というわけで、今回は比較的わかりやすいところから。
 

カルカノのM1891歩兵銃とカルカノ M1891 騎兵銃です。

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カルカノっていうとケネディ暗殺の話が出てきますが・・・私が小さい頃読んだやや低年齢向けガン図鑑にはこれがケネディ暗殺に使われた銃だ!となぜかカルカノ M1891 騎兵銃が載ってました (あのカルカノはM91/38でカルカノ違い)。
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こんな感じの写真でした。

小さい頃に見た上に、さらに小さい写真だったんで、銃剣部がよくわからず・・・なんらかのパイプかな?と思っていました。


歩兵銃と騎兵銃を並べると一目両全。騎兵銃は当時のトレンドでM1891を全体に短縮しています。
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銃身はもちろん、ストックまで短いのです。さらに折り畳みのスパイク式銃剣を付けて、その分ストックのハンドガード部も短縮。木部の生産性増加にもなっているという。
もちろん、ボルト・ハンドルをL字にしたり、
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スリングを側面に付ける騎兵銃の特徴を外していません。

 

カルカノの面白いところはリアサイトにもありましてね。

これがそう。歩兵銃のリアサイトです。

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なーんか複雑そうですよね?

まず、ここが固定サイト。しかしこれはあくまでも汎用及び緊急時。
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そしてここのボタンを押すと・・・
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バネ性のあるロックが外れます (右のロックが動いてるのがわかる?)。


するとサイト・リーフが動きます。180度動くんですよ。
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パタリと固定サイトと同じ位置まで来ます。この状態でも狙えます。
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なら、この状態が通常位置かな?と思うんですが、先ほどの前方位置でもきっちり収まります。
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収まるように、木部が削られています。そこまでするか?みたいな。
どっちでもOK。前方位置で収まるのはなんか感動。ロック部のおかげでなんだか複雑カッコイイ。
まあ・・・これらは軍用的なメリットでは無いですが・・・カッコイイの大事。それがイタリアン・クォリティ。


その後の騎兵銃はその辺り、やらなくなっちゃったかな?と思ったら・・・

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ちゃんとやってます。射程はそこまで無いので、よりコンパクトに・・・。

ボタンも健在、バネ性のロックも健在。
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だがこのロックがかなり頑張ってつけている感じで・・・
より複雑に見えます(機構は同じ)。コンパクトゆえ、バネ性のロック機構で右側から見るとサイト部が隠れている。
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左側から見るとこの通りです。
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前方にも収まるのも変わらず。
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カッコイイよ、さすがイタリア。

いや、私、マジ好きです。


あと、騎兵銃のスパイク銃剣ですがね。
実は今回、3パターンありますです。

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なーんか違うでしょ?
下から前期、中期、後期の順です。

実は銃剣のロックが違うわけですよ (無可動加工のため、銃剣の展開はできません。)

前期型:スライド式
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銃剣部にロックに付いており、スライドさせてロックを解きます。
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中期型:レバー回転式
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フロントサイト部にロックが付き、レバー式で半転させてロック解除。レバーも右側ですね。
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ここまで数少ないのです。入荷数1丁ずつのみ。
 

後期型:ボタン式
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やはりフロントサイト部にロックが付き、ボタンを押して解除します。
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たぶん、生産性他の問題があって改良されて来たのかと思われます。
 

こうして並ぶ機会はまず無いであろうという、なかなか貴重な入荷なのです。

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というわけで、結構長く書いたのに、まだまだ書けることはあります。

その辺りは私がやるかも他がやるかも・・・
 

>>今回入荷のカルカノはこちらです。

 

本日のワンポイント情報!!

買取りで、UZI 短機関銃 が東京店に入荷致しました。

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