Chicago Blog

国内唯一の無可動実銃と古式銃の専門店。
スタッフの日記や元フランス外人部隊の声、新入荷の情報などの各種おしらせ、在庫状況など、リアルタイムにお知らせします。

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2019.06.20 Thursday

シカゴ社長は18歳からロンドナー!

まいど!  非日常的なイタリアからいつもの(英国)生活に戻ったシカゴ社長でございます!!                                                
今回はシカゴ英国工場に行かない(元外人部隊だけ行きました)日程だったので「英国用出張セット」をポッコリ忘れて来てしまいました! 出張の準備の速さだけには自信があるシカゴ社長が英国£(ポンド)と英国電源用アダプターを持って来ていない!! お金(ポンド)は後払い(ATMもあるし)なので全く問題はなかったのですが、電源アダプターを忘れたのは大きい(涙)。 ロンドン市内で買えば£3-4位で買える安い品ですが、過去30年間同じ過ちを何度も繰り返して現地調達すること十数回(日本にはその回数分だけのアダプター・コレクションが自分への戒めのように残っています)

 


と言う事で新しい電源アダプターを買いにLondonの中心地Piccadilly Circusにバスでやってきました。 お上りさんのように二階建てバスの一番前に座ってPiccadilly Circusを激写!  高級住宅地Kensingtonにある宿は一般のアパートを短期レンタルして、束の間のロンドナー生活を送る予定の人が、観光客でゴッタ返すPiccadilly Circusに買い物に出かけたのが大きな間違いでした。 一軒目の店で1個£5のところを£49.95(限りなく£50)って請求がクレジットカードの端末機に表示されて危うくPinを入力するところでした。 それに気が付いたシカゴ社長が猛烈に文句! 「いくらだったら買うんだ?」なんて聞かれた時は「お前! 金額の入力ミスやなくて確信犯やないけェ〜!!(激怒)」と怒鳴り返す結末に…。

 


「なぜ慣れた英国生活に居心地良さを感じないか?」の答えがそこにありました。 「英語のやり取りの中で相手の魂胆が判ってしまい、つい文句を言ってしまう…(涙)」 これがイタリアだったら「実害が無かったから、まっエエか…」で済まされるのに、変ですね! 他の店で同じ品を£5(それでも高い…)で買って一件落着。 その後チャイナ・タウンでいつもの料理を頼んで大満足の結果オーライ!

 

翌日ホテルの近くで行われた会合へ! 正装した(初老)紳士の中で「最近年齢層が上がってオジサンばかりやな!」の私の言葉に、会長が「あなたも十分オジサンでしょ!」の言葉にガーーーーーン!!

ロンドンにはMewsと呼ばれる袋小路があり、表通りの喧騒とはかけ離れた静けさがあって「ここはロンドンか?!」と疑いたくなります。 今回の会合もこんなMewsの中にある軍の施設で行われました。 ロンドンの大通りで、観光客や歩行者が大勢いる中の銃の積み下ろしは考えただけでも恐ろしいです。

 


さすが軍の施設だけあってセキュリティは万全、銃関係の取引には打って付けです。 壁には歴代の将軍(多分校長先生)の肖像画が並んでおり、階段には昔の軍装や校舎の写真などが飾られています。

 


いつもこの会合の銃の展示には感心させられますね! 基本テーブルクロスは狩猟でのトロフィ(獲物の剥製や毛皮)が使われています。

 


シカゴ資料室にはウィンチェスター・レバー・アクションのバリエーションがほぼ全てありますが、このような記念モデルまで手を出したら大変な事になってしまうでしょう。 シカゴのお客様で「ウィンチェスターの○○記念モデルが欲しいから、間違いのない品を見つけてちょーだい!」ってリクエストは入りませんからね!! ホンマにそのような注文が入るのでしたら、まず資料用に銃を買って勉強します。 書籍やWeb情報に頼らないのがプロですからね! 「自分自身で手に入れてからモノ言え!」が私のモットーでございます。

 


今回仕入れようかとかなり迷ったGew.98 狙撃銃。 でも木部の何かが違う…、冷静になってシカゴ資料室のGew.98 狙撃銃データと比べてみると違いが判りました。←ボルト・ハンドルが当たる部分の木部の削りが不自然です。 資料室のデータはこんな時に役立ちますね。

 


これは資料室のデータ的には間違いがない品でしたが、価格が恐ろしく高くてシカゴ小売り価格が300万円近くになってしまいます。 そんなに高く売れるのだったら資料室の品(まだ完全にデータは取っていませんが)をすぐに売ってしまいたいくらいです。
 


昔の全真鍮製航海測量器具は味があって「男の小道具」には相応しいと思いますが、残念ながらシカゴでは売れません…。 同じ金額を使うのだったらシカゴのお客様は銃にお金を使われるのでしょうね!!



水牛のトロフィ! これも同じで部屋に飾っておくと見栄えはしますが、これにお金を使うくらいなら…。 私的には殺生は嫌いなので売れる売れないは別としてNGです。




英国滞在最終日に「イギリス料理の美味しい店に連れてって!」とヨーロッパ出張で最も難しい課題を出されました。 美味しくてお値段もそこそこ「Scoff & Banter Kensington」お勧めです。


さてオーストリアで一緒だった元外人部隊はと言うと…、ヨーロッパ出張の後に日本滞在一日でアメリカに戻ったようです。 元外人部隊の今回の旅程はこちら↓↓↓↓
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シカゴ社長は英国の会合に行っている間、息子の元外人部隊はアメリカでの会合に向けてシカゴへ。 この人生の半分は海外を飛び回っている努力が銃社会では大きなコネクションに繋がっていくのです! 英国と米国、同時に親子で銃の会合に出ているのは私たちだけでしょうね!! 

「我ニ追イツク敵機無シ」って言えるのは、これくらいしなければアカンのよ!!

 

本日のツーポイント情報!!

明日6月21日(金)〜6月23日(日)、日本最古の室内アンティーク骨董市 平和島骨董まつり に古式銃専門店として参加いたします。  
平和島骨董まつり

期間:6月21日(金)〜6月23日(日)
時間:10:00〜17:00 (最終日は16:00閉場、入場15:00まで)
会場:平和島・東京流通センタービル(東京都大田区平和島6−1−1)
入場料:無料

国内最大級かつ唯一の古式銃専門店の名に相応しい古式銃の展示を行う予定です。

お客様のご来場を心よりお待ちしております。

平和島骨董まつりの公式HPはこちら

※なお、同期間中はシカゴレジメンタルス東京店での登録証付古式銃の展示品が通常より少ない状態になります。
期間中に弊社店舗にて登録証付古式銃のご検討もしくはご購入希望の場合は、お早めにメールもしくはお電話にてご連絡頂けますようお願いいたします。
(可能な限りご希望の個体を会場に移動せず、店舗に残しておきます。)
※日程によってはご希望の日時にご覧頂くことができない場合もございます。
  
お客様にはご不便をお掛けいたしますが、何卒ご了承頂きますようお願い申しあげます。

 

*買取で【無可動銃】M3 グリースガン 短機関銃 と ホール M1819 歩兵銃 (無可動古式銃)が東京店に入荷しました。 HPとDetailed Photos(詳細画像)はアップしております。お気軽にお問合せください。

・【無可動銃】M3 グリースガン 短機関銃(35万円、税別)はこちら

・【無可動銃】ホール M1819 歩兵銃 (無可動古式銃(100万円、税別)はこちら


2019.06.17 Monday

アーモイタリア!! Amo l'Italia!!

まいど!  イタリア出張がこれからもっと増えそうで嬉しい!楽しい!(少し面倒くさい)シカゴ社長でございます!! 

 

オーストリアのKlagenfurtから電車に乗ってイタリア側のUdineに到着、ここでレンタカーを借りて「楽しいイタリア出張が始まる〜!」と思って浮かれていたら嫌な直感が...。

 

レンタカー借り出しの際に「新車だから傷のチェックは不要だよ〜!」のイタリア人の甘い言葉を信じないで、よーくチェックしたら小さいけどガッツリした凹みを発見! これを見落としていたら返却時に一悶着あるところでした!!

 

イタリア半島の北東の端から西の端(の方)にあるPisa(斜塔で有名)の近くへの移動。 普段はAutostrade(高速道路)をブッ飛ばして1日で行く距離ですが、今回はユックリと2日かけて行くことに。 最初は高校生の時、そして数年前にも来たエミリア=ロマーニャ州の古都Ferraraで、一泊。

 

Ferraraに出張へ行った時のブログはこちらこちら

 

Ferraraでは生まれて初めて銃を触らなかった1日を経験しました...(嘘)。 今回イタリア密着出張?と言う事で地元の人達が泊まる宿だけを厳選したのが良い意味でも大変な意味でも貴重な経験となりました。 おかげで民宿の親父さんをレンタカーに乗せて走る事が二回もありました…、イタリア人って会ったばっかりの人の車に乗る抵抗感がないのでしょうか?

民家の屋上からの眺めはホテルとは違ってイタリアらしくて楽しいですね!

 

イタリアの高速道路は味も素っ気もないので遠回りをして山道を通って行きました。 「前世紀にはイタリア山岳兵(エリートのAlpini部隊)もここを通ったのかな?」と大阪店のナベさん的な妄想も膨らみます。 イタリアは昭和(戦前)の香りがまだまだ残っているので、自然と歴史を振り返ってしまいますね現在は第1山岳旅団「タウリネンゼ」がこの地方で訓練を行っているそうです。

 

目的地のPisaの斜塔に近い小さな街に到着、寂れた漁村を想像していたらそこそこ大きい造船所がありました。 オーストリアの物流倉庫に近い方はアドリア海で、こちらは地中海(ティレニア海)です。 この海を渡ると僅か100kmちょっとでシカゴ社長の隠れ別荘があると言われているコルシカ島です。←私の夢がいつの間にかデマになっているなんて嬉しいですね!

 

「イタリアまで来たらシーフードでしょ!」って事でホテルから少し離れたレストランまでドライブ。 イタリアでは駐車スペースの問題があって一旦車を停めたら「もう出したくないほど面倒な仕事」になってしまいますが、車を出した甲斐もあって最高の海の幸を堪能できました!!

 

ここでも民家の一室を改造した民宿に泊まりましたが、英語が100%通じず宿の人とのiPhone同士の会話には笑いました(笑)  さすがにこの時は「ポケトーク(さんまが宣伝している翻訳機)」があったら便利やなと思いました! ←シカゴ的には「ポケトーク」に頼った出張はプライド的に絶対に許せませんが…、今回は宿に電話をして全く言葉が通じなかった時は、時間的に危機感を覚えました。

 

初めて行くイタリア人の業者さんの会社は内装センス抜群!  シカゴだったら壁面は全てガンラックに使ってしまいそうな羨ましい空間。

 

イタリア王国の時代(1900-1930年頃)のヘルメットが並んでいます。 日本でもこれらが売れるのなら仕入れたいところですね。

 

今回仕入れた銃はイタリアならではの品物が多く、この二挺共ローマ教皇領の義勇兵が使用した品です。ナポリ製のシャルルビ マスケット(Mle1777)は初めて見ました。

 

この帝政ロシア時代のコサック騎兵ブロンズ像にはかなり惹かれましたが、重さが100kg近く、台座の直径が100cm以上もある大物、こんなの買ったらシカゴ資料室蔵になりそうです(笑)

 

イタリアの夜は長い!  「メチャクチャ下手くそなバンドやな!」と思っていたらカラオケ大会でした。 あまりにも下手なので普通はノリノリのイタリア人が呆然と立ち尽くした様はとてもシュールでした...。

 

業者の店から民宿まで路地だけを通って行けるのは何故か嬉しい謎、半年後にまた来る事を固く約束して、さらばイタリア...。 

 

業者さんの街から海岸沿いにGenovaまで北上し、C. コロンボ空港から英国までひとっ飛び!

小さな空港ターミナルの前に1917年製のイタリア陸軍航空隊のアンサルド SVA5 複葉単座戦闘爆撃機が展示されていました。アンサルド SVA5は第一次大戦時にイタリアからアルプスを越えてオーストリアのウィーン空襲(降伏勧告ビラまき)をした事で有名ですが、複座偵察機型がローマ-東京間の飛行を成功させた無理やりの日本繋がりもございます。 日本なら日欧最短飛行時間記録を達成した神風(国産のキ-15試作機)が神戸空港の玄関口に展示されているようなものですね! ← チョット違うか…。

 

では楽しい(けどメチャクチャ面倒くさい)イタリア旅行(出張)から「あまりにも日常すぎる英国出張」に向かいます!  

 

 

本日のワンポイント情報!!

買取で【無可動銃】コレクション2挺 が東京店に入荷しました。 HPとDetailed Photos(詳細画像)はアップしております。 ぜひHPをご覧ください。 現在ご予約頂いているお客様にご案内予定の品もございますが、キャンセル待ちもお受けしますので、お気軽にお問合せください。

・【無可動銃】 GPMG L37A1 汎用機関銃 (価格調整中) はこちら

・【無可動銃】 FAL L1A1 自動小銃 (価格調整中、お客様ご連絡予定) はこちら

 


2019.05.20 Monday

海外出張一時間前までキャンセルを考えているなんて何なん?!

まいど!  二代目がアメリカ、社長がヨーロッパ出張と日本不在の中、国内では大口の買取りが重なり「スタッフだけでシカゴ入荷史上最も種類と数量が多く、そして質が高い品(軍装品を含まない無可動銃&その付属品オンリー)の整理/商品化をこなす」と言う目標に向かって頑張っているスタッフの姿に温かい(彼らから見ればかなり辛口)フォローをしているシカゴ社長でございます!!

 

来月は英国ボービントンで行われる「タンクフェスト 2019」で「九五式軽戦車の走行イベント」にNPO法人「防衛技術博物館を創る会(カマドさん)」の通訳と交渉サポート役として弊社マネージャーが博物館側からVIP ゲストとして渡英! 

このままシカゴ社長の苦手とする分野でスタッフが育ってくれたら「老兵は死なずただ消え去るのみ」の名言を残し田舎でゆっくりと古式銃の研究が出来る”相談役”になれそうです!

 

ボービントン戦車博物館の「Tankfest 2019」の公式ニュース(九五式軽戦車のイベント紹介ページ)はこちら

 

敢えて大事な時期に日本を空けてスタッフの独創性/主体性を養うために計画した今回の旅程はこちら↓↓↓↓↓↓↓↓(出発の一時間前まで出張をキャンセルして国内に残った方がビジネス的には絶対にベターなので迷いに迷ったのですが…)

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二泊三日のドイツでの仕入れを一人でバッチリ!と終わらせ、英国で元外人部隊と合流し次回入荷品の加工と整理をしてから直行で帰国する予定です。←この時期のヨーロッパは最高の季節やのに、仕事だけで何をしているのやら(涙) 。 帰国したら直ぐに北軽井沢で行われる日本最大の屋外リエナクメントの祭典「MVG 2019」へドイツ軍捕獲兵器の4.5cm Pak184(r) 対戦車砲の会場搬入作業が待っています…。

 

シカゴ在庫の4.5cm Pak184(r) 対戦車砲はこちら

 

MVG 2019の公式サイトはこちら

 

前回の浅草ビクトリー・ショーで展示したPak184(r)対戦車です!

 

今回二ヶ月と空けずにドイツに戻って来たのは無可動古式銃を仕入れるためでございます。 私の最も好きな19世紀後半の後装式古式銃が最近とても人気で「本来データを取るまでは商品化されない(非売品ではありませんが…)シカゴ資料室の品」もお客様の熱いご要望に応えて店頭に出す非常事態になっております。 特に人気はフランス・モノで仏本国では入手が困難になってきたので約一世紀半前に普仏戦争の戦利品としてドイツに渡った品を捜しに来ました。 さてさて人気のお品は手に入るでしょうか??? 

 

今日、運が悪く(?)1860年頃にフランスで試作されたニードル・ファイア用に改造されたシャルルビル・マスケットを見つけてしまいました。 1777年型を約百年後にまた改造するとは「なんておフランスは物持ちが良いのでしょうか?!」

このヨーロッパでも博物館でも見られない超希少品、これほどまでレアな品について日本で価値が分かる人はおられないでしょうね! (写真がNGだったのは残念…、ボカした画像ですみません)もう少しで仕入れるところでしたが、そこは堪えてシカゴ資料室蔵が増えないように我慢致しました。

 

国内でも古い試作品を集める人が増えてきたら、きっとシカゴ海外買付班がもっと頑張れるコトでしょう!

 

取引先に「海底から引き揚げられたティーポット」にサンゴ?が付いたままで売られていました。 古い陶器だけなら何の魅力もありませんが、このような状態ですと「ロマン」です! 

私が「銃や軍装品」に興味を持つ前に「Treasure in the sea (海底の宝物)」ってタイトルの本に載った海底の遺物(=古い品)に興味を持ったのが「古美術品蒐集」の始まりだったと思います。

 

では今月末に北軽井沢のMVG 2019でお会いしましょう!

 

 

本日のワンポイント情報!!

買取で東京店に入荷した【無可動銃】UZI 短機関銃 (箱、付属品付)をHPにアップいたしました。 すぐにご案内可能なお品物となっておりますので、是非HPをご覧ください。

【無可動銃】UZI 短機関銃 (箱、付属品付) (22万円、税別)はこちら

 


2019.03.08 Friday

ゲパード!!

まいど ! ケルンと聞いてウンチクを語りたい人は「オーデコロンってフランス語で"ケルンの水=eau de Cologne"の意味だよ」と言うのでしょうね?! そんなウンチクは言いたくないシカゴ社長でございます!!

 

成田からフランクフルトに着いてドイツ国鉄でケルンに無事到着! 

私的には「ケルン中央駅のすぐ近くのホーエンツォレルン橋にカイザー・ヴィルヘルム二世の騎馬像が四騎もあるんだよー! 」が一番のウンチクと信じています。 電車でケルン中央駅に着く直前に「横を流れるライン川の鉄橋四隅にあるヴィルヘルム像」を見るたび「これが売りに出たら〇〇〇万円までなら出せる!」ってありもしない事を考えてしまうのは究極の蒐集欲でしょうか?

 

コレクターが欲しい品があれば例え手が届かない品でも口に出して言っておれば実現する可能性もございます。←しかし予算的に買えない品であれば「…でも〇〇万円以上は無理!」って私たち業者には言って欲しいですね。

 

夢が実現した証拠が今回見つけた「ゲパード 対物ライフル」です!  常連様が私の顔を見るたびに(チョット大袈裟でした…)「ゲパードが欲しい! ゲパードが欲しい!!」と言われていたので、このゲパード(それもニ挺!)を見つけた時は「常連様の顔しか浮かびませんでした。」

直ぐにシカゴの裏技を使って常連様に画像を見てもらって「ゲパードのオーナーがコレクション用にニ挺を手に入れたので〇〇〇万円くらい出せるのだったら購入交渉してみましょう!」と打診するとお客様からOKのご返事!

 

また裏技を使って直接お客様とお話しをしたら、上の画像のゲパード M5の方がお好みとのコト。 そして常連様が気になるチェック・ポイントを伺いました。 

 

その一つが口径です。 ゲパードは最初ソ連軍(ワルシャワ条約機構共通)の12.7x108mm弾を使用しましたが、輸出用として作られた西側の.50口径弾を使用するモデルも生産され、ハンガリーのNATO加盟に伴い殆どの東側弾用を西側の12.7x99mm弾用に改造されました。 バリエーションの中にはソ連軍のKPV重機関銃の14.5x114mm弾を使用出来るモンスターのようなモデルもありますが、流石に肩撃ちするのは銃本体が軽量過ぎるように思えます。

さて一見しただけでは口径が判らずノギスで銃口のサイズを測るにもマズル・ブレーキが取り外せない…。

 

オーナーが「弾があるから撃ってみたら?」って真顔で言われて「銃はいくらあっても問題無いけど実弾があると嫌だなぁ〜!」って思っていたらダミーカートを3種類持って来てくれました。 左からソ連製の14.5x114mm弾、ソ連製の12.7x108mm弾、アメリカ製の12.7x99mm弾 (US M2 .50口径と同じ)。

 

薬室に入れて見ると14.5mmは太過ぎて入らない。 米ソどちらの12.7mmも薬室にジャスト・フィットしたので「どちらかな?」と一瞬迷いましたが、そこがプロ(自分で言うなよ…)、マガジンに入れて見ると長さでソ連軍の12.7mm弾用と判りました。

 

これは単発のゲパード M1です。 ボルトの構造、装填方法共に私が今まで見てきた銃の中で「三大変わったモノ」の中に入ります。 詳しくはキートン氏のブログをお楽しみにしてください。

 

ゲパードと一言で言ってもハンガリー軍のAnti-materiel Rifleである点は同じですが、M1からM6まで構造的には全く別物です。 意外とゲパードについてのバリエーションの詳細はネット上でも決定的なものは少なく、今回の件で多くを学ばせて頂きました。

もっと初歩的な発見は「Anti-material Rifle」ではなく「Anti-materiel Rifle」だったと言う事。←これは私の無知さの表れです。 「Anti-materiel」とは「対物」であって「Anti-personnal」の「対人」の対義語になるのですね。 あんな大きな口径で人を狙うとは反人道的と言われるのでしょう。 最後が「------al」となると「Material=材質」なので意味が全く違ってくると言うか通じません。 米英軍のマニュアルで「Materiel」を「Material=材質」と勘違いしていたので「( マニュアルの)Handbook of Ordnance Materiel」のタイトルの意味が????????でした。

 

欲しい品を「声を大にして言わなければ手に入る可能性があるものも手に入らない」は私の(屁)理屈ですが、万が一入った時に「予算の都合で買えません」とは言いにくいものですね。 「シカゴ社長! もし(ホーエンツォレルン橋の )ヴィルヘルム騎馬像が売りに出たら〇〇〇万円払って買うんやな!!」って言われたら「男が一回言った事は(他のコレクションを売ってでも)買います!!」の一択でしょうね。 この商売をしていたら「一回でも口に出した事は反故に出来ません」ので。 これを続けているのでコネも広がっていくのでしょうね!

 

さて今回のオーストリア物流倉庫で選んだ品は明日のキートン氏のブログに任せて、私は仕入れを見送った品だけをご紹介します。

M4 カービンのクローンですが、軍用のセレクティブ・ファイア装備の旧ユーゴスラビアのモンテネグロ産 TARA Perfection社製のTARA TM-4 カービン。 紛争地のPMCでも使用されているM4 クローンです。 フル・オートの付いたモデルの入手が難しい中、お値段もお手頃の20万円台後半は嬉しい品ですね。 程度は未使用品でオリジナルのキャリング・ケースが付属、受注仕入れ品となります。

 

ちょっと使用感はありますが、非常に珍しいHK11 汎用機関銃(重自動小銃)です。 7.62x51mm NATO弾を使用するG8 重自動小銃としてドイツ連邦軍やドイツ国境警備隊で使用されました。 HK11(G8)は過去弊社でも入荷のしたことのないHKシリーズの中でも珍しいモデルです。 価格は80万円台でこちらも受注仕入れ品です。 

これらのようにお客様から「欲しい!  欲しい!!」のリクエストがなかったら、私の判断でパス→後でリクエストが入っても、売れてしまって「後の祭り…」となることが多くあります。

 

シカゴではご購入いただける範囲の「欲しい!  欲しい!!」は大歓迎です!

 

昔、常連様に「欲しい! 欲しい!!」って言われて大枚を叩いて仕入れた「マンリヒャー M1901 カービン」 今となっては超レアモノになった品で仕入れてて良かったと思いますが、仕入れた当時(品も見ずに)キャンセルになった時は唖然としました。 本品はシカゴ資料室から200万円(税別)で売りに出されます。 ご興味ある方はシカゴ社長までご連絡くださいませ!

 

本日のワンポイント情報!!

大阪店在庫品の FN SCAR-L 自動小銃 CQCモデル のHP解説追加と画像を更新いたしました。 ぜひHPをご覧ください。

FN SCAR-L 自動小銃 CQCモデル (130万円、税別)はこちら


2019.03.05 Tuesday

ボーモント・アダムス M1856 リボルバーの寄り道バナシ…

まいど!  今回の出張は私(シカゴ社長)、元外人部隊、スタッフ・キートン氏の三人旅で、多分シカゴ・オフィシャルの三人組出張としては最後になるでしょう。 もうシカゴ社長抜きで何でも出来るまで育ってくれてありがたいかぎりでございます!!
 
出発は三人揃って成田からフランクフルトへ飛び、ケルンで一泊してからオーストリアのクラーゲンフルトまでEurowings便で一っ飛び!  クラーゲンフルトからオーストリアとスロベニアの国境近くにあるシカゴ物流倉庫まで元外人部隊の運転するレンタカーで行くのですが、山岳部に雪が残っていないか心配です…。 
 
物流倉庫では世界各国から届いた品の選別を三人で行い、その後元外人部隊はウィーン経由でロンドンからシカゴ英国工場へ。 シカゴ社長とキートン氏はザルツブルク経由でニュルンベルクのポリス&セキュリティ・エージェントのイベントである「Enforce Tac」とヨーロッパ最大の銃器見本市なのに「Outdoor Classics」と呼んで隠れ蓑(ドイツの得意技)名称で誤魔化す「IWA (Internationale Waffen Ausstellung) ショー」へ向かいます。 その後私はミュンヘン経由でロンドンへ、キートン氏はそのまま市場調査のためにドイツに残り帰国します。
 
今回の私の旅程はこちら↓↓↓↓
 
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私はロンドンから夜行電車に乗ってシカゴ英国工場まで行き元外人部隊と合流。 工場で次回出荷分の加工チェックと梱包などの発送準備を終えた後、元外人部隊を英国工場に残しロンドン経由でまたドイツのミュンヘンに向かい大仕事をした後にフィンランド経由で帰国と言うヨーロッパ内を行ったり来たりの忙しい旅程です。
 
今回の元外人部隊の旅程はこちら↓↓↓↓

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出張直前に非常に程度の良い「銃砲刀剣類登録証付古式銃のボーモント・アダムス M1856 リボルバー」が買取で入荷しました。
 
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ボーモント・アダムス リボルバーは英軍に採用される以前から英軍将校の私物としてクリミア戦争でその威力を発揮し、このM1856 モデルはアメリカ南北戦争で特許のダブル・アクションと.45口径相当のストッピング・パワーを武器に南北両軍で使用されました。 この時期の英国製リボルバーの中、アメリカでダントツの人気を誇るリボルバーです。 アメリカでもパテントを取ってMassachusetts Arms Co.で生産されました。 19世紀の英国製リボルバーでアメリカでライセンス生産された銃は私にはボーモント・アダムスしか思いつきません。 この銃の詳細は弊社HPに詳しく解説されていますので、今日は少し(ホントか?)脱線をしてみましょう!
 
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この個体は昭和49年(1974年)に英国から輸入された品で銀座にあった(一流の)古式銃専門店「東京アンティーク・アームズ社(TAA社)」で販売された品です。 45年前の価格は「なんと42万円! 」 TAA社のカタログを見ると#TAA457として写真入りで掲載されています。 TAA社が扱った英国のアダムス系リボルバーの中でも最も高価な品で、当時コルト M1860 アーミーやレミントン ニュー・モデル アーミーよりも高い価格設定でした。
 
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このアダムス リボルバーはオリジナル木箱に加え当時のフラスコ、モールド、洗い矢、オイルボトルなどが付属しているのが魅力です。 銃本体には本銃を販売した小売業者(Retailer)の刻印がレシーバー上部にハッキリと刻まれています。
 

木箱の蓋内側にも銃と同じB. Cogswell社の立派なラベルが貼ってあり、製造された当時からのオリジナル・セットであった事が伺われます。  社名と一緒に住所がハッキリと記載されているので約160年前にあった場所に今でも訪れることが可能ですね。
 

*B. COGSWELL, 224 STRAND, LONDONの刻印
 
このB. Cogswell社は1770年創業の老舗銃砲店で銃砲メーカー(ガンスミス)でもありました。 1862年にEdward Harrisonを共同経営者として迎えCogswell & Harrison社として、二度の大戦を乗り越え1957年にあの「伝説の武器商人であるSam Cummings氏」が大株主になった一年後に米国のInterarms社の(一時的に)傘下に入りました。 私も時間があったらロンドンの224 Strand通りに行ってみたいと思います。 ロンドンのテイムズ川に近く(Temple Bar至近)王立裁判所のほぼ向かい側にBenjamin Cogswell社の店舗があって、ここからこの銃が出荷されたと思うと夢が膨らみますね!
 

Interarms社は英国のマンチェスターに1990年後半まで支店(事務所/倉庫)がありました、今思うと信じられない…。 1990年代前半に私はこの倉庫から沢山の銃を仕入れて日本に無可動実銃として輸出しており、このマンチェスター支店が閉鎖された時に英国Interarms社の非売品コレクションの一部を奇跡的に仕入れる事が出来ました。 日本のお客様の中に博物館級のInterarms社コレクションを所有されている方がおられるのは最早都市伝説となっていますね。←かなり寄り道…。
 
*登録証付 コルト M1860 アーミー リボルバー (オリジナル・バット・ストック付の初期生産型)はこちら

19世紀半ばの米国では大きな銃器メーカーが自社のデザインした(特許を取った)モデルを製造販売していたのに対して、英国では米国のような大規模銃器メーカーは存在せず、画期的な発明があっても自社だけでは生産が困難で他のメーカーからライセンス料を取って生産させました。 またOEM生産も盛んで大きな銃砲店のために店名と住所を銃本体にエングレーブして出荷しました。 そのためこの小売業社名とメーカー名を混同した名称で呼ばれたりしています。 コルトやレミントンはモデル名がハッキリしていて判り易いですね!!←初期生産型などのバリエーションを含めると少し面倒ですが…。

 

DSCN0004.JPG
木箱はメーカー側で用意され、木箱蓋の内側に銃砲店の広告とも言える立派なラベルを貼りました。 このラベル一枚に値打ちがあります!
 
B. Congswell
Gun, Rifle & Pistol Mannufacturer
224 Strand, near Temple Bar
LONDON

A LARGE VARIETY OF NEW & SECOND HAND GUNS, RIFLES & PISTOLS
Constantly on Sale
(英語のキャッチ・コピーは現代でも160年前も変わりませんね…、B. Cogswell社は質屋さんも兼ねていたので中古銃の販売もしていました。←ここまで情報が残っているとは調べている本人もビックリ!!)
 
数多くある銃砲店ごとに作られた(ラベルが貼られた)木箱と銃本体は一度バラバラになれば後で同じセットになる事はほぼ不可能で、このように箱と中身が元々揃ったオリジナル・セットには海外では銃本体の価格の二倍以上の付加価値が付きます。 このB. Cogswell社の約250年の歴史もハッキリと判明しており、この一挺をコレクションに入れたらB. Cogswell社にも愛着がわきそうですね。
 
ラベル.jpg

旧日本軍の私物軍服に「〇〇洋服店(軍服店)」などのラベルが残っていて、その店の歴史が判れば嬉しくなるのと同じですね!  洋服屋さんは時代の流れか、今でも営業を続けている店の少ないのが残念です…(涙)
 
すごい寄り道をしてしまいましたが、古い銃の背景には長い歴史があって調べれば調べるほど興味深い事実が現れます。 最近知って驚いたのですが英国Interarms社の元支配人が現在ベルギーに住む私の友人であったのは、何と言う偶然でしょうか…。←ボスから口止めされていたのでしょうね! 
 

買取りホヤホヤの登録証付ボーモント・アダムス M1856 リボルバーの詳しい解説が入ったHPはこちら
 
画像でも美しさが伝わる詳細画像(Detailed Photos)はこちら
 
シカゴ在庫の旧軍軍服のテーラー・ラベルがある品はこちら(検索結果の一部にラベル無しも含む)
 
どれもこれも一見よく似ているようでもモデル名がハッキリとしている登録証付コルト社製リボルバーはこちら

本日のワンポイント情報!!

買取りで入荷した ボーモント・アダムス M1856 リボルバー (B. COGSWELL社刻印入、銃砲刀剣類登録証付古式銃) のHPDetailed Photos(詳細画像)をアップしました。 ぜひHPをご覧ください。

ボーモント・アダムス M1856 リボルバー (B. COGSWELL社刻印入、銃砲刀剣類登録証付古式銃) (お客様ご連絡中) はこちら


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