Chicago Blog

国内唯一の無可動実銃と古式銃の専門店。
スタッフの日記や元フランス外人部隊兵の声、新入荷の情報などの各種おしらせ、在庫状況など、リアルタイムにお知らせします。

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2018.11.10 Saturday

スイスで見つけた試作品 6,45mm口径 SIG SG541 自動小銃(更新版)

まいど!  スイスでの仕事も残すところ後一日、すでにスイスでの買付けノルマをこなしたので今日はゆっくりと休めると思ったらアメリカ班から「イベント会場に到着しました!」とメールが入りました。 今はスイス時間で夜の10時、もう6時間は寝られそうにありません、文明の利器に24時間縛られるシカゴ社長でございます!!

 

スイスに行く途中にバスごとフェリーに乗って大きな湖を渡ります。 夜の湖は海より不気味でした。写真は途中ですれ違った同じ会社のフェリー。 離れて見たらこんなに明るいのでしょうか?!

 

船内はこんな感じです。 

 

この写真を撮る30分前にシカゴ社長から東京店に「遺言」らしいモノがメールで届きました?! 朝メールを見たスタッフは「なんじゃ!  こりゃ?!」って内容です。 

ドイツからスイスに向かう夜行バスがメッチャ飛ばすので絶対に事故ると思いました。 車高の高い二階建てバスが大型トラックを100台以上もゴボウ抜きです。 夜なのでどれだけ高速道路の路肩に余裕があるか全く判りません。 判るのは追い越している大型トラックとの間隔が50cmくらいしか離れていない事だけ!!  もう絶対に事故を起こす(事故ったら絶対に助からないようなスピード)と確信したので「遺言」をメール。 私のジンクスで「口に出した心配事は実際には起こらない」を信じているので話す代わりにメールしました。 「アウトバーン + バス + 夜中」は最悪のパターンなので、これからヨーロッパ出張に行くスタッフには「〇〇バス(今回のバス会社)の夜行には絶対に乗らないように!」と「(心の中では)さようなら…」と呟きながらメールを送ったら無事にフェリー乗り場に着きました。

 

恐怖バスが国境の手前で止まったので歩いてドイツとスイスの国境を超えました。 まるで夜中に国境を歩く怪しい東洋人(密入国者)ですね。

 

翌朝から商売スタートです!!

今回のお目当てはこれです!  SIG SG550自動小銃ではありませんよ!  SG550の原型になった試作品の6,45mm口径のSG541 自動小銃(専用のSTNAGマウントに載ったHensoldtの純正スコープ付きです)!! スコープ・マウントの形状も量産型のSG550系とはことなりますね。←画像にはありませんがケース入りのドイツ軍用と同じ品です。←スイス軍でも採用されています。

 

レシーバーにハッキリと「SIG(ロゴ) SG541/6,45」の刻印が入っています! 試作品なのは判っていましたが、どれだけ希少なのか判らなかったのでアメリカにいるスタッフ・キートン氏にメールをすると下記の文が速攻で返ってきました!

 

社長へ、お疲れ様です。
 
SIG SG541に関しまして。
最終的にSG550 (Stg90) となったモデルの原型で、前回入荷したベルンSG C42/E22自動小銃とトライアルで競合していた結果スイス軍に採用された品ですが、国内における試作品としての知名度は特殊過ぎて殆どの方は知らないかと思います。
SG541は5,6mmと6,45mmの2種類のモデルが製造されました。 今回の品は採用されなかった方の6,45mmモデルですので、5,56mmモデルに比べるとプロトタイプとしての特殊性は高い品です。
トライアル自体は1979-80年にスタートし、最終的には1983年に5,6mm仕様のSG541が採用決定し、1984年にはSG550の名称となっていますので、今回の6,45mm仕様のSG541は製造期間は実質3年未満で製造数も限られていたかと思います。
前回同じ6,45mm口径の
ベルンSG E42小銃を輸入していますので、シカゴとしてはSG550のトライアルを争った二種類とも入手することは意義のある事と思います。 稀少性でいえば今回の6,45mm仕様のSG541もベルンSG E42小銃と同レベルかと思います。
 
以上、ご確認の程宜しくお願いします。
 
スタッフ・キートン (ほぼ原文のまま、一部社長改造)

 

素晴らしい!  シカゴには社長の不得意な現用銃器まで詳しいスタッフがいるので鬼に金棒です!!

 

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ボケボケの画像で申し訳ございませんが、SIG SG541の全体が画像です。 バット・ストックの形状や試作品なのでSG550と生産工程が全く違う箇所が随所に見られます。 「このような試作品がこれからもドンドン入荷しますか?」とご質問頂きましたがシカゴでは「シカゴ未入手(=日本未入荷)の銃器は【国内の銃器研究の礎になるべく】無理(損得は別としても)をしても一丁は入手出来るように全力で取り組みます」ので新たに試作品が入荷する可能性はございます。 すでにその一丁を入手する際に最大限の努力と犠牲は支払っていますので、2丁目の入荷はほぼありません。 

 

シカゴ在庫のSIG社製品はこちら

 

今回価格の折り合いがつかなくて仕入れられなかったMKb42(H)はこちら。 これから仕入れ値がこのように高額になると昔仕入れた一挺が国内唯一の品になるでしょう!

 

世界初の短機関銃のヴィラール・ペロサは二脚が付いていなかったので仕入れませんでしたが、国内の販売価格が1,000万円くらいになります。 過去に二脚付きで500万円までで販売できる品を見つけましたが、それでも国内での販売に苦労した挙句「シカゴ資料室蔵」になってしまいそうだったので諦めた経緯があります、あの時買っておけば良かった…。

 

シカゴ在庫のイタリア製 短機関銃はこちら

 

日本でも珍しい品がそれ相応の価格で販売できればFG42 自動小銃でも何でも仕入れられるのですが…。 折角珍しい品のオファーをもらっても買えないのは悔しいです!

 

珍しい品を求めて東奔西走していると、こんなモノをフランス政府からもらう羽目に…。 久しぶりに自宅に帰ってきたら謎の封書が…。 元外人部隊が最初に見て「フランス政府からの手紙だよ!」って言うから「何かフランスに貢献したのかな?!  と思いながら開けてみると「フランスで21kmオーバーのスピード違反切符」。 明日にでもスイスの銀行から振り込まなければなりません。 同じユーロ圏内のドイツの銀行で罰金を支払おうとしましたがフランス語だったので払えませんでした(同じユーロ圏内なのに…)。 シカゴ社長はこんな苦労もしているのですよ! ←交通違反は苦労ではありませんね!  過失です。 では仕入れノルマを達成したので明日は余裕を持って仕事に励みましょう!!

 

本日のワンポイント情報!!

東京店在庫品の FA-MAS G2 (コマーシャル・モデル) 自動小銃 のHP解説と画像 を本日追加いたしました。 ぜひHPをご覧ください。

FA-MAS G2 (コマーシャル・モデル) 自動小銃 (55万円、税別)はこちら


2018.11.09 Friday

ドイツでのお勉強会

まいど! 「前回のオランダ出張はシカゴ・スタッフにも伝えていない極秘ミッションを行いました!!」と言うと「なんだ! なんだ!!」って想像を掻き立ててくださるお客様も大勢おられると思いますが、実は銃ではございません…、期待させるのが大好きシカゴ社長でございます!!

 

私が訪れたのは「その分野では間違いなくヨーロッパで一番、いや世界でも一、二の規模の会社」でしょう!  大きく分けると同じカテゴリーの商売ですが、売り方/買い方が全く違います。 しかし古い一品物が商品であることは同じで、勉強のつもりで行ってまいりました。 

 

シカゴのビジネスと同じく資金、知識、コネが必要なところは似ていましたが、倉庫の大きさと在庫量が桁違いです。 超大型トラックが屋内に入って、荷台と同じ高さになるように荷揚げ場が工夫されています。  搬入/搬出用のエレベーターの大きい事!  物流専門の倉庫と思えばそれまでですが…、同じ業界でも規模を大きくするとここまで合理的に出来る事に感心しました。 シカゴもこの業界では大きなトラックを持って搬出/搬入は大型の籠台車単位で行っているので効率はいい方ですが、この会社はスーパーです!! 

私は初対面の人から見ても同業者に見えるのでしょうか?「あなたは業者でしょう、値札のトリックを教えるのでその価格で取引しましょう!」何十年もヨーロッパの同業の市に行っているので相手は判っていたのかも知れませんね。 「正札(定価の値札)から、ここまで業販価格を下げられるのか!」と驚くばかりです。 もしシカゴが業販価格を定価の1/3まで下げることができれば同業者の皆さんはシカゴからバンバン仕入れてくれるのでしょうね。←シカゴでは業販は不可能ですが…、正直この会社の仕入れ値はタダ同然ではないかと思ったくらいです。

銃のビジネスを手広くするのは警察さんや税関さんとの兼ね合いがあるのでドカーーンと仕入れてドカーーンと売るって方法は出来ないので比べる事自体が非現実的でしょうね。 無可動拳銃の輸入が問題なければ年間数千挺単位で仕入れられる自信とコネはありますが、長物だと年間千挺が精一杯です。 

 

アンティーク業界は知識が命です。 銃のビジネスはもっとシビアでオーナーのセンスだけでは商売はできません。 お客様にどれだけ珍しいか時には具体的な数字をあげて説明しなければならないです。 無可動は国内の数に限ってはシカゴが全体の9割、珍しい品については99%を把握しているので楽といえば楽ですが…。 他の美術品のようにいい仕事をしていますね!って抽象的なことは言ってられません。 生産数や現存数、退役後の行方までが他のアンティークに比べ明確になっているので、モデルや生産国を間違えると価値に大きな開きが出ます。 この知識を身に付ける為には身を削る思い(←日本語的に?)も惜しまないシカゴ社長ですので、今回はドイツ、ミュンヘンの銃器勉強会に行ってきました。 

 

今回のお勉強会の課題は19世紀後半(1860年以降)に世界各国で採用された前装式から後装式へのコンバージョンについて。 日本で有名なのはスナイドル銃がありますね!

下の二丁を見て直ぐに何か判る方が日本にいたら凄いです。すぐにシカゴ・スタッフにスカウトしに伺います!(笑)  さて判りますか?↓↓↓↓↓↓

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ヒント、これを見て有名なアレの元祖を思い浮かべる事が出来ればソコソコですが、おお間違いです。 今回の勉強会でもドイツ人の専門家が早押しし過ぎて「アレ(下に答えはあります)の試作品と間違った!」と言う大失態を皆んなの前でご披露してくれました。 ジョークを言えないドイツ人にはこれくらいの失敗があった方がカワイイでしょうね!!

 

答えはスペイン軍のベルダン M1858/67 後装式小銃です。 スペイン軍制式小銃の前装式 M1858 マスケットからの改造品ですね。 一発で判った人はコメント欄からご連絡ください!  その素晴らしい嗅覚のポイントをぜひ教えて欲しいです!   M1858 マスケットは当時では一般的な管打式マスケットの形状をしているので刻印を見ないでの特定は難しい銃です。 ドイツ人の専門家が間違えたのはこれと良く似たスプリングフィールド M1861 (前装式の米国南北戦争の主力小銃) マスケットをアリン(アレン)式のコンバージョン・システムを用いて後装式に改造した「スプリングフィールド M1865 後装式マスケット(アレの正体です)」です。 

 

シカゴで販売済となったコルト社製 スプリングフィールド M1861  スペシャル・マスケット(登録証付古式銃)、確かにスペイン軍のM1858 マスケットとは似ていますが専門家が間違えるでしょうか?

 

初期のアリン(アレン)式のコンバージョン(E.S.Allin converion)の後装式システムは、M1861 マスケットの薬室部分の上半分を切除し後装式ユニットをネジで銃身上部に固定して取り付けていました。 このスペイン軍のベルダンも同じような方法で改造されて上部からネジで固定していますが、ネジは太いのが一本(アリン式は細いのが二本)です。 この取って付けたような改造点が双方共通しています。 トラップ・ドアを開けるレバーも極初期のモデルは単純な棒型(バー)でスペイン軍のベルダンと同じような棒型(試作品ぽいですよね)も存在しました。 ドイツ人専門家曰くアリン(アレン)式のコンバージョンの極初期モデルは画像と同じ2バンド・モデルもあったので深読みして試作品と間違ったそうです。 実は現存数は少ないですが当時スペイン軍用として大量に改造された正式軍用小銃が答えなのですね。 しかし彼は小さな王冠の刻印を確認しているのですよ!  アメリカ製の軍用銃で「王冠」は絶対にありえません!!

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シカゴ資料室にベルダン M1858/67 後装式小銃があるので、私は一発で判りました。 ←思っ切り自慢しようと思いましたが、日本人(唯一の東洋人)がここで声を大にして間違いを指摘すると間違った本人だけで無くヨーロッパ人全てを敵に回しそうです。 若干名のアメリカ人は応援してくれそうですが…。 ベルダン M1858/67 後装式小銃の特徴はこのネジ1本で固定されている後付けブリーチ・ブロックが、このネジを軽く緩めるだけで取り外しが可能な事です。

シカゴ在庫のトラップ・ドアはこちら

 

お次はコレ。

 

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コレの正体が判った人はヨーロッパでも胸を張れます。 私が数人の詳しいそうな人に写真を見せても誰も判らなかったフランス軍の後装式改造試作品です。 トラップ・ドアと同じようにブリーチ・ブロックが上に開くのですが、これはヒンジが前部ではなく後部にある珍しい品です。 発射時の吹き戻しガスでブリーチ・ブロックが開きそうです。パテントの関係でヒンジの位置を逆向きにしたのかも知れません。

 

正直言ってこれは正確な答えは勉強会でも出ませんでした。 敢えて名付けるなら「フランス 試作 Mle1822/66(推測) 後装式 歩兵銃」Mle1822/66の「66」は多分1866年あたりに改造されたと思うので。 1867年にはMle 1867 タバティエールが採用されて更に1865-66年にはこれに近いコンバージョンが他国で制式採用しているのでこの期間に開発された と思われます。 もしフランスが試作品にモデル名を付けたとすれば「Mle1822/66」の可能性が高いですね!  何にでもモデル名を付けたがるアメリカ人みたいですが…。

 

元になった銃はフランス軍のシャルルビル マスケットからMle 1777 マスケットの流れを汲む前装式 Mle1822 マスケットです。 モデル名は無理でも○○式コンバージョンと発明者の名前でも判れば素晴らしいのですが…。 英語とドイツ語でネット検索したら全滅でした。 フランス語だったら見つかる可能性がありますね。

 

この勉強会は実物を手に取って刻印など小さな点まで確認出来るので、一見同じように見える19世紀末まで銃の情報収集にとても役立ちます。 しかしもの凄い数(今回手に取ったのは5日間で約130挺)があるのでゆっくりはできません。 一挺ずつ手に取っている時間が短いほど知識がある証拠なので、シカゴ社長はメンバーの中でもトップ・クラスに早いです。←自慢です! 今回から仕組みがかわったので後で気になる品をゆっくりと見ることが出来ました。 気になる点を宿題として持ち帰り、翌日またじっくりと見ることの繰り返し、古い品は奥が深い…。 

20世紀になってからの銃はネットで簡単に調べられますが、19世紀の前装銃は個性が少な過ぎです。  結局ホテルに帰ってからも持ち帰った宿題の続きをします(ブログも書かずに…)。 同じホテルに5泊もして夕食に出かけなかったのは今回が初めてです。←外国のホテルに篭って調べ事だけをするなんて、好きだから出来る技ですね。

 

実物を手にも取らずに専門家って、そんな人は海外ではいません。 海外の画像だけを頼りにウンチクを垂れられる人は幸せですね!   私は想像力が豊かでないので実際に手に取って、高い勉強代を払って自分のもの(商品ですが)にしてからでしかウンチクを語れません。 基本何々の専門家と言うと同じような品を何百挺も持っていて「インスペクター刻印の違いだけでコレクションしています」←他の人はそこまで拘らないのに…(涙)。 一つの分野をかなりディープに同じ品ばかりを集めているので、判らない事があればその道の専門家に聞けば殆どが解決する頼もしい人達です。 今回の私が持てきたネタに結論が出なかったのはやはり19世紀のフランスの試作品だったからでしょうね。 勉強会の進行がドイツ語(質問を英語でしたら英語で返ってきます)ですのでフランス語が母国語の人には難しいのでしょう。 今回通訳の女性(銃の素人)を連れて来ていたフランス人はかなり難儀(通訳が専門用語を知らなかったので)していました。

試作品でもアメリカ製であれば「誰々の18〇〇年のパテント番号 No.XXXX」で「パテント図面のコピーはコレ」って感じで情報が溢れていて「パテント王国 アメリカの銃」はある意味面白くありませんね。 専門書も何冊も出版されていますし…。

 

ドイツでの勉強会も終わりこれからスイス某所へ夜行バスで移動です。

ヨーロッパでの夜行バスは今回が初めて。 列車の中央駅も怪しい雰囲気満点ですが、長距離バスの中央ターミナルは出稼ぎの人ばっかり、(ドイツではない)異国です。 聞いた事のない言葉が行き交います。

 

行き先表示板を見るとサラエボ(歴史を知らなくても誰でも聞いた事がある 現在はボスニア・ヘルツェゴヴィナの首都)、ポーランド南部、ポーランド中央部/北部、ビトラ(マケドニア南部)、ズヴォルニク(ボスニア・ヘルツェゴヴィナにあるスルプスカ共和国の町、複雑…)、ミュンヘン空港、ブタペスト、モスタル(ヘルツェゴヴィナ・ネレトヴァ県の県都)、ジャンジャ(ボスニア・ヘルツェゴヴィナにあるスルプスカ共和国の町、もう日本語では出て来ないので発音は適当)など旧ユーゴスラビアとポーランドのオンパレードです。

 

今回、勉強会も終盤になった頃、時計を見ると一本前のバスに乗れそう!   iPhoneから予約変更しようにも勉強会がまだ続いているので専念出来ず、断念。 手が4本あれば良かったのに…。 このような時に優秀なシカゴ・スタッフがいたらサッサとiPhoneから予約を変更してくれるのでしょうね!   シカゴ社長は銃の知識だけに専念して(←もう殆ど趣味ですな)、後のビジネスと出張の段取りはスタッフがする日も近いでしょう。

 

シカゴのアメリカ班が第一の目的地のニューヨークで行動を開始したようですね。 旅行会社でもない小さな会社でここまで世界中を飛び回っているのは珍しいのでは無いでしょうか? スタッフだけで海外の仕入れの全てが任せられるようにするのが私の最終目標ですが、現実は私の行動力が止まりません(涙)。 今年は9月から日本に数日間だけ居て一週間から10日間海外に行くスケジュールがクリスマス前まで繰り返し続いています。

 

予定通りの夜行バスに乗るために3時間も待つハメに…、バス・ターミナルのカフェで付き合いでバイエルンのビールを一杯。 普段飲まないシカゴ社長も5日間缶詰の後は何も忘れて酔っぱらい…。 スイスで後三日間も仕事があるけど、年に3回は同じ場所に行っているので余裕のよっちゃんです!

 

まだまだ研究の余地があるシカゴ在庫の無可動古式銃はこちら

 

今回の旅程はこちら。↓↓↓↓↓↓↓↓↓

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本日のワンポイント情報!!

大阪店在庫品の ステアー AUG 軽機関銃 (スコープ無) のHP解説を本日追加いたしました。 ぜひHPをご覧ください。

ステアー AUG 軽機関銃 (スコープ無) (34万円、税別)はこちら


2018.10.31 Wednesday

「カイザー・ヴィルムヘルム II世」 終の住処 「Huis Doorn城」

まいど!  オランダ中部の小さな街ドールンにある「ドイツ帝国最後の皇帝カイザー・ヴィルムヘルム II世」の終の住処「Huis Doorn城」の中に入り、先月の屈辱を立派に果たしたシカゴ社長でございます!!

 


一カ月前と変わらぬ立派な門、懐かしい…。 9月と10月では全く気候が違い門から続く庭園を散策するのに「コートを持って来たら良かったな!」とチョット後悔致しました。

 


散歩道には当時のオランダ人の生活を表したパネルが等身大で展示されています。

 


博物館になっているHuis Doorn城、この中にお宝が詰まっていると思うと興奮を隠しきれません。 内部はガイド・ツアーのみしか行っておらず英語のツアーを待つも全く始まらないので、オランダ語ツアーに参加しました。 出発は地下から、ツアーを待っている前にトイレに行ってきました。 「カイザーもここで〇たのかな?!」と思いしんみりといコトをいたしていると、目の前に最新のフラシュ(トイレ水洗器)のボタンがあったので「流石にカイザーはここでしなかったよなぁ〜!」 そもそも地下室はスタッフ用でカイザーはここには来た事はなかったのでしょう!

 


同じく地下の台所は城の総人数が少ないせいか普通の館とあまり変わらない規模。 冷蔵庫とかもあったのでこれは当時としては贅沢だったのでしょうね! バイエルンのノイシュヴァンシュタイン城ではセントラル・ヒーティングに料理用のエレベーターがあったのには驚きました!!

 


二階に上がってすぐにホーエンツォレルン家(Haus Hohenzollern)のファミリー・ツリー(家系図)が!

 


そしてその隣は「帝政ドイツ愛好家の聖地」でもあるヴィルムヘルム II世の軍服コレクションを展示してある部屋になっています。 ヴィルムヘルム II世の御祖母様が英国のビクトリア女王様なので数回訪英しており、その時に誂えたスコットランド軍装が正面に飾ってあります。

 

 


第一近衛軽騎兵連隊(1st Guard Hussar Regiment No.1)の礼装軍装。 ヴィルムヘルム II世はこの近衛軽騎兵軍装と護身兵(親衛隊)"Garde du Corps" 軍装がお気に入りで多くの肖像画がこれらの軍装を纏った姿で描かれています。 足元にあるヘルメットは第一近衛歩兵連隊第一大隊のスパイク・ヘルメットで、プロイセン王国の全ての皇太子は10歳になった時点でこの連隊の少尉に任官します。

 


シカゴ・コレクションの中の第一近衛歩兵連隊第一大隊のスパイク・ヘルメット(左)。

 


こちら左側は第一次大戦時の大元帥の野戦制服(Garde du Corps M1915 Service Jacket)です。 胸に刺繍で縫い付けられているのはプロイセン王国の最高位の勲章の一つである「Royal Prussian Order of St. John 勲章」。 ヴィルムヘルム II世は逆子で難産の末に生まれ左手に障害が残り、右手に比べて10cm以上短かかったのが袖の長さでも判ります。 こちらの足元にあるのはヘルメットはカイザー・ヴィルムヘルム II世のお気に入りの連隊「Queen's Cuirassier Regiment (Pomeranian No.2) 」の将校用で息子のヴィルムヘルム 皇太子をこの連隊の「名誉連隊長」に任命しています。

 


息子のヴィルムヘルム 皇太子(Friedrich Wilhelm Victor August Ernst in Queen's Cuirassier Regiment (Pomeranian No.2) uniform)。

 


Attilaと呼ばれる肋骨服で第一近衛軽騎兵連隊(1st Guard Hussar Regiment No.1)のM1915 野戦用軍服です。

 


従者の制服と食器室。 食器棚にはマイセン製の陶器が並んでいます。

 


ダイニング・ルーム。 壁右側には大元帥野戦服に身を包んだヴィルムヘルム II世の肖像画が、左側には皇后の肖像画が掛けてあります。 右側にはヴィルムヘルム II世の第一近衛歩兵連隊(1st foot Guard Regiment)のM1915 通常勤務服と制帽が飾られています。

 


小物が入ったキャビネット。 ヴィルムヘルム II世が使ったと思われる拳銃が二丁、そして旗手用のゴルゲット、圧巻は父フリードリッヒ III世から受け継いだ18世紀のプロイセン陸軍のRing Collars (楕円形の七宝で飾られた徽章)コレクションなど帝政ファンにはシビれる小物がキャビネット内に満載されています。

 


世界で最も内容が高価なワードローブ。 ヴィルムヘルム II世が実際に使用した軍服、コート、制帽、ヘルメット、飾緒や飾帯などの付属品がところ狭しと並んでいます。 下のヘルメットはプロイセン王国将官のスパイク・ヘルメット。

 


シカゴ・コレクションの中のプロイセン王国将官(パレード飾羽毛付)のスパイク・ヘルメット。

 


ヴィルムヘルム II世の執務室。 サドル型の椅子が特徴で調度品は彼が亡くなった時と全く同じ状態で残されています。

 


皇后の寝室。 ベッドの上にあるのはヴィルムヘルム II世の晩年の近衛軽騎兵軍装に身をまっとった肖像画。 一階にあった近衛軽騎兵軍装を着用したものと思われます。

 


多くの部屋に帝政時代の軍装に身を包んだヴィルムヘルム II世の銅像などが手の届くところにあります。←絶対触ったらダメですが…。 少人数のツアー制限定ならでこその身近な展示が涙ものでございます。 自宅に戻ったら自分のコレクションの銅像をナデナデしましょう!

 


晩年のヴィルムヘルム II世の胸像。

 


ドールン城の前での記念撮影! 普段はあまり記念撮影とかはしないのですが、ここは別格です!!  「カイザーの終の住処」への来て「何か記念になるものを残しておきたい!」ってまるで観光旅行ですね!   この「それほど大きくない館(城)」に5時間もいてもまだ物足りないほど内容が充実していました。 ここの収蔵品と同型のヘルメットなどをコレクションとして持っていますが、そのことを館内を案内してくださったオランダ人のガイドさんに言えば「相当なホラ吹き」と思われるでしょう。←当然言ってませんが…。 ミリタリーの趣味は歴史の一部を所有できる楽しさが沢山ありますね!!

 

今回の出張は予定外にオランダをまたゆっくりと回ったので英国へは帰国前にチョコっと寄っただけとなりました。 10月19日のブログにある旅程は下記のように変更になり無事に帰国致しました!!

実際に行った旅程はこちらは↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓

 

明後日にはまた次のヨーロッパ出張の始まりです!  では行ってまいります!!

 

本日のワンポイント情報!!

買取りで、スオミ M31 短機関銃 (後期型) が東京店に入荷しました。 HPとDetailed Photos(詳細画像)は近日中にアップする予定です。 価格は現時点では決まっておりません、何卒ご了承ください。


2018.10.29 Monday

National Military Museum in Soest

まいど!  前回のオランダ出張の時に行けなかったNational Military Museumへ行ってまいりました!!

 

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飛行場(後で調べたら元Soesterbergオランダ空軍基地)のような場所に真新しい博物館らしくない建物がありました…。 ポツンと黄昏れるアメリカ製M270MLRS(多連装ロケットシステム)が無ければ不安になりそうなくらいです。

 

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昔ここには空軍博物館があり、それにデルフトの陸軍博物館の展示品が合わさって国立軍事博物館となったようです。 入館するとすぐに大きなスクリーンがあり、壁にはカナダ製のM16A2である「C7NLD/C8NLD 自動小銃」が掛けてあり自由に手に取れるようになっています。 NLDはオランダのNetherlandsの略で、伸縮式のCAAバット・ストックとアッパー・レシーバーとハンドガードのピカティニー・レールが標準装備されています。

 

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この博物館の特徴は大型スクリーンが多数あり、動画ビジュアル的な解説に力を入れています。 ここでは20世紀初頭頃の渡河用ボートを曳いた軍馬の後ろにはオランダの地形を軍事面から見て解説されています。

 

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第二次大戦の展示コーナーには20mm Flakと同じく20mmの対戦車ライフル Solothurn S-18が展示されています。

 

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20mmクラスの高射機関砲(これって旧軍の九八式20mm高射機関砲じゃ・・・)とお馴染みのブレンガン・キャリアー、手前は小さな歩兵砲(これって旧軍の九二式70mm歩兵砲じゃ・・・)です。 火砲2門がもし旧軍のものとしたら、このコーナー戦後のインドネシア独立戦争のジオラマでしょうか?(ナベ談)

 

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ボスニア内戦コーナー。 オランダ軍は旧ユーゴスラビアに国連保護軍として約600名の軍を派遣しており、1995年に「スレブレニツァ事件」などが起こりました。 オランダ軍はSFOR(平和安定化部隊)として2004年まで参加していましたが、その後も任務を引き継いだ欧州連合部隊へ今も少数の兵力を派遣しているようです。

 

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アフガニスタンにもオランダ軍は派兵していました。

 

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ここからナベです、宜しくお願い致します。まず手前はM3ハーフトラックにも搭載したM45四連装対空機関銃架、防楯付の40mmボフォース?などの対空砲、左中央にはF-16A戦闘機、右奥にはウェストランド ウェセックス ヘリコプター、その上の見切れているのはホーカー シーフューリー戦闘機、奥のゴチャと固まっているのはゲパルト対空戦車やM36?自走砲などなど、外に見えるのはブレゲー アトランティック対潜哨戒機でしょうか・・・(情報量が多過ぎ)。

 

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WW2中にオランダ軍で使われたBSA(バーミンガム・スモール・アームズ)G14オートバイのサイドカー付です。 サイドカーの銃架に載せられているのはルイスはルイスでもBSA社がオランダ軍向けに納入したM20ルイス軽機関銃のようです。それにしましても状態がいいですね〜。

 

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これはスゴイ!ドルニエDo24 3発飛行艇。 ドルニエ飛行艇は当時植民地のインドネシア等に配備され侵攻してきた日本軍対して哨戒活動を行い、インドネシア陥落後も一部はオーストラリアに脱出して活動を継続しました。 その内の1機?と思ったらこの機体はどうやらオランダを占領したドイツ軍がフォッカー社に海上救難用に作らせた機体のようです。 ドイツ軍が使用した際はMG15航空機関銃を搭載していましたがコチラのドルニエは銃塔にブローニングの航空機関銃(Mk2?)を搭載しているようです。

 

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こちらもフォッカー社製のフォッカーD.VII、ちょうど100年前の1918年に帝政ドイツ軍によって使用され連合軍に大変恐れられた戦闘機です。 ヘルマン・ゲーリングなども当機を駆りエースパイロットとなりました。 WW1が終わった際にD.VIIは連合国へ全て引き渡すべし!と命令があったそうですが何機かはフォッカー社の支配人アントニー・フォッカーがオランダへ持って行ってしまったそうです。 その内の1機? 機体のラウンデルが日本の日の丸ですので日本軍が使用したD.VII・・・ではなくオランダ軍もこの赤丸ラウンデルを使用したそうです(シカゴ社長情報)、へぇ〜

 

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言わずと知れた第二次世界大戦時の最高傑作機(異論はあるでしょうが)アメリカ製ノースアメリカンP-51Dマスタング戦闘機。 戦中アメリカで1万6千機近くも作ってしまったため余剰となった機体は戦後、オランダなどの友好国へ配備されました。 しかし直ぐにジェット機の時代となったためそれほど酷使されずに退役したそうです。 そういえばこちらの機体も良い状態ですね。

 

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イギリスのウエストランド リンクス汎用ヘリコプターのオランダ海軍輸出型でオランダではUH-14Aと呼ぶそうです。 オランダやフランス、ドイツなどの各国で使用中の地味ながらも信頼性の高い機体です。 機首のマークは山猫(リンクス)でしょうか?扉の絵や上の格子模様などカラフルですね。

 

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上にはV-2ロケット(大戦中ドイツ軍がオランダのマーストリヒトに向けて発射)、V-1飛行爆弾(ドイツ軍がオランダからイギリス本土に向けて発射)、V-1の横にはオランダ軍ラウンデル入りのスピットファイアMk.IXc戦闘機(スピットファイアがV-1を迎撃する際、機銃で撃つと大爆発するので翼端でひっくり返して撃墜したそうです)、手前は救急馬車?、左下には日本軍も愛用したフォード(1938年型?)トラック。

 

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ロッキード エレクトラ?双発輸送機の下でお茶と何か美味しそうなケーキ(いいな〜)、軍用水筒にブッ刺してあるチューリップがオシャレ(?)ですね・・・ココまでナベでしたおそまつ!

大阪店のナベさんに解説を頼んだら社長の百倍も濃い内容にしてくれました、ありがとうございます!  二階のカフェでケーキとお茶をいただきました。 水筒の花瓶?の安定性が悪く何回もひっくり返って困りましたが…。

 

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この博物館のもう一つの特徴は一階には小展示室がいくつもあって、それらのドアは閉め切られており、完全に個室になっています。 ここは小火器の部屋、マンリッヒャー 小銃の製造過程を実際の加工途中の部品を用いて展示してあります。

 

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またも撮影者泣かせのガラス貼りのショーケース。 おまけにバックが鏡とはシカゴの一階展示室のようになっています。 オランダ軍の制式小銃が並んでいます。中には単発のボーモン 小銃を連発式に改造した涙ぐましい試作品がコレクター心を擽ります。←オランダ軍はこれらよりもっと単純なビタリ式のマガジンを採用してボーモン・ビタリ M1871/88 歩兵銃として採用しました。 シカゴ在庫のボーモン・ビタリ M1871/88 歩兵銃はこちら

 

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19世紀末にオランダ軍はマンリッヒャー式の歩兵銃と各種騎兵銃(砲兵銃など色々な名称が付いたカービン銃)を採用し第一次と第二次大戦で使用しました。←第一次大戦ではオランダは中立。 ここではマンリッヒャー小銃のカットモデルで特徴的な給弾システムを紹介しています。 

シカゴ在庫のマンリッカー騎兵銃はこちら

 

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戦闘機の座席の進歩?  第一次と第二次大戦の座席のイメージは判りますが、それ以降の座席はどれが新しくてどれが古いのか全く判りませんでした(笑)

 

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オランダ警察による対テロ組織の展示。 重要な式典ではこのように警察の狙撃班(特殊部隊?)が高い建物からも警備しているのですね。

 

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シカゴではよく見かける軍用木箱の山がありました。 蓋を開けてみるとこのような展示が…。

 

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確かに面白いアイデアですが、何人の来館者が全ての木箱を開けてくれるのでしょうか?

 

ここの博物館はオランダの歴史(軍事史)全般に興味がある方にはお勧めで、実際に社会科の校外学習の一環のような小中学校からの生徒が団体で見学に来ていました。 第二次大戦時のオランダ戦線に興味がある方は他の博物館の方がマニアックな展示がされているので良いかと思います。 明日はまたまた前回のオランダ出張の際に行けなかった(入れなかった)Huis Doornでのレポートをお届けします! 

 

本日のワンポイント情報!!

下取りで、トンプソン M1A1短機関銃 が大阪店に入荷しました。 HPとDetailed Photos(詳細画像)は本日アップしました。 ぜひHPをご覧ください。 価格は現時点では決まっておりません、何卒ご了承ください。

 

トンプソン M1A1短機関銃 ( 価格調整中 ) はこちら


2018.10.26 Friday

パリは何回来ても勉強になります!

まいど!  年に二回あるParisのイベントが何よりも楽しみなシカゴ社長でございます!!

 

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毎年4月&10月とパリに滞在するには最も良い時期に行われるイベント、いつも春晴れと秋晴れです!  今回もとても天気の良い日でした。

 

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会場はいつものようにオジさんの熱気でムンムン!  この道4-50年と言う人達が多くフランスの武器情報交換の場としては最高です。

 

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日本の「棒火矢筒」にフランス製の台座を付けた和仏折衷の品。 黄銅製の砲身と同じ材質のマウントは全く違和感の無い良い時代が付いています。 いつ頃フランスに渡りこのマウントが付けられたのでしょうか? 作られた当時からセットのような時代感です。 シカゴ在庫の棒火矢筒はこちら

 

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前装式のマスケットをシャスポーならぬグラス式金属薬莢後装式に改造した珍しい品。 日本でも火縄銃に村田銃の機関部を付けて後装式に改造した品を時折見かけます(登録対象外)が、それと同じですね。 後装式小銃創生期に登場した各種の「one-off品(一点だけ作られた品」は資料として購入するか、脇ものとして無視するか難しいところです。 多くの品は「試作品」として売りに出されており、本当の「試作品」であれば欲しいのですが…。 私の基準としては博物館に収蔵されておれば資料的価値があると考えて仕入れます。 今ではダンダンと変わった品に手を広げ過ぎているように思います。

 

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ベルギー製のGhaye システムを用いた後装式小銃の売り物が出ていました。 同じ品がシカゴの資料室にあります。 これも19世紀後半に登場した特殊な後装式機構を持つ軍用銃(最終的には採用はされませんでした)で、後に他国の軍用銃として販売する為に少数が生産されて民間にも流れました。 軍用銃としてシカゴ資料室に残すか悩んだ品です。 昨年ブリュッセルの軍事博物館で同型の銃が軍用銃コーナーに収蔵されていたのでシカゴ資料室に殿堂入りしました。

 

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ルフォーショーとペアの小型単発管打式拳銃の3丁セット用木箱。 価格的にお値打ちでしたがこの3丁がピッタリと収まる登録証付古式銃を国内で見つけるは砂漠の中でコインを見つけるより難しいかも!  シカゴ在庫の古式銃木箱はこちら

楽しいパリのイベントも終わり、いつものアンバリッドにある軍事博物館へ向かいます!!

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毎回アンバリッドで出迎えてくれるのは素晴らしい時代のついた青銅砲、エッフェル塔とは時代は違いますが妙にマッチしています。

 

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中庭にある青銅砲はみんなが触るからか、青色が落ちて黒っぽくなっています。

 

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何回見ても立派なナポレオン時代の騎兵コーナー。 目指しているのは一ヵ所ですが折角€12(約¥1,600)も入場料を払っているので一巡りします。

 

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同じコーナーにあるホィール・ロック式小銃、なぜここまで構造を難しくしているのか不思議です。

 

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第一次大戦で使用されたフランス軍の小銃コーナー、近年この時代の品の値上がりが著しく、もう国内で10万円前半で販売するのは困難になっています。←シカゴの宣伝ですが、在庫品のベルチェー¥100,000(税別)などはもう仕入れられません。  シカゴ在庫のフランス軍小銃はこちら

 

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このコーナーだけを目標に今回は来ました。 上から3番目、4番目、5番目はグラス小銃を改造した試作の連発銃です。 このような品はぜひシカゴ資料室に欲しいですね!

 

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毎度お馴染みのMG08 重機関銃、第一次大戦に参戦した国の博物館には必ずある名物機関銃です。

シカゴ在庫のMG08 重機関銃はこちら

 

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最近の博物館は間接照明が多くガラス・ケースに入った品の撮影に難儀します。 このようなパネルなら反射もなく撮影ができて楽チンです。 MP28 短機関銃を持ったドイツ国防軍歩兵。 フランスの博物館でもパネルしか無かったシカゴ在庫のMP28 短機関銃はこちら

 

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国ごとに兵器がまとめられており、こちらは第二次大戦のアメリカ軍。 このように見るとアメリカ軍の小火器は独創的ですね。 シカゴ在庫の第二次大戦のアメリカ軍小火器はこちら

 

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レジスタンスのコーナーには必ず登場するステンガン。 どれだけ大量にバラまかれたのでしょうか?  その割には現在でも発見される第二次大戦中の銃器の中ではステンガンはあまり見かけません。 シカゴ在庫のステンガンはこちら

 

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ブローニング M2 重機関銃はどの博物館でも目立つ存在です。 シカゴ在庫のブローニング M2 重機関銃はこちら

 

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同じ50口径でもこちらは機載用のAircraft Machine Gun, M2, Cal..50, Fixed。 B-17の特徴的な旋回式胴体下部銃座をみて映画「メンフィス・ベル(Memphis Belle」を思い出す方は多いのではないでしょうか!?

 

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今回の特別展は大砲のミニチュア。 当時からこれらのミニチュアは資料として作られており、オリジナルのミニチュアの大砲だけを集めるコレクターのクラブもあります。 シカゴ在庫のミニチュア大砲はこちら

 

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古式銃専門店「シカゴ・ギャラリー(Chicago Gallery)」の内装はこの博物館を見本にしています。 

ナポレオン一世はコルシカ島出身(一連のナポレオン戦争では200万人もの犠牲者を出した事も大きいので)で、フランスでは英雄と言うより微妙な扱いを受けていますが、アンバリッドを見る限りその影響は大きい事が伺われます。 戦争はいつの時代でも悪ですが、この博物館のように「戦争」を後世へ歴史として伝えていかなければなりませんね。 無可動実銃コレクションは歴史にも繋がるので、シカゴは貴重な「歴史の一片」を扱えるビジネスとして誇りを持っています。

 

本日のワンポイント情報!!

大阪店在庫品で、 Vz.61 スコーピオン 短機関銃 (ブルー仕上げ) の新たな個体を HPとD/P(詳細画像) にアップいたしました。ぜひHPをご覧ください。 

・Vz.61 スコーピオン 短機関銃 (ブルー仕上げ) (8万円、税別) こちら


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