Chicago Blog

国内唯一の無可動実銃と古式銃の専門店。
スタッフの日記や元フランス外人部隊兵の声、新入荷の情報などの各種おしらせ、在庫状況など、リアルタイムにお知らせします。

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2017.04.20 Thursday

Gun浪漫アクセサリーの1つと言えば・・・

どーも、ケンです。

今回はこれだ!
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パッケージされていてわからない?(このパッケージはシカゴでしたものです)

中身はこれです。
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サプレッサー (サイレンサー) というのはわかりますよね?

実はLMT社製のQD (クイック・デタッチャブル)仕様のサプレッサーです。
それぞれ7.62mm用と5.56mm用があります。
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セット内容的にはQD対応のための専用ハイダーが付属してます。

少し長い方が7.62mm仕様です。
材質は本体がアルミで、ハイダー取り付けシステム部分は鉄です。
なので持ってみると結構重くて、7.62mmも5.56mmも600gを少し超えるくらい。
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なお、バッファーなどの消音材は入っておりません。

7.62mmはこのような刻印があり、銀がインレイされています。
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5.56mmにはインレイが無く、刻印内容も違いますね。
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前方部の形状も違います。
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ハイダー形状も違います。
5.56mmはバードケージにQD用の凸部二つを付けた感じ。
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7.62mmはもっとごつい感じにされています。いかにも強力だよ・・・みたいな。
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このハイダーを純正のハイダーと交換することでQDを可能にしているわけです。

というわけで、このハイダーが取り付くことが使用可能銃の条件となりますね。
どんな銃に付くかを調べてみましたので、早速5.56mmからやってみましょう。
幸い、今回は未使用品ながら、試し付けの跡のようなものはあるので、慎重にやれば罪にならないな・・・と安心して試せました(試さないと、どの銃に付くか、お客様にご紹介できないので)。

さて、5.56mmは言うまでも無く、M16のハイダーネジ規格と同じです。

なお、エアソフトガンだと軒並み逆ネジが当たり前なので間違えやすいですが、M16は正ネジです。

まずは純正ハイダーを外しましょう。

結構固かったりするのは仕様です。 個体差もありますね。
固めな場合はこれを使うといいのです。

M16用のツール・プレート。これも弊社で扱っております。
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こんな風に使う。下手なレンチより使いやすく傷がつきにくい。さすがに専用。
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外しました。
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そしたらQDハイダーに交換します。
こんな風に。
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銃にQDハイダーを付けたら・・・あとはサプレッサーを付けるだけ。
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この口部の二箇所の凹にQDハイダーの凸を合わせて、
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サプレッサーを入れ・・・奥に当たる部分まで来たら、
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そこからはロックのためのスプリング・テンションがあるので、さらに押し込んで、やはり正ネジ方向に回転させます。
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すると回転後、カチンッ!みたいな感触があるので、これで装着完了。

まずはM16A1に付きました。
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言うまでも無く、外す場合はこの逆の動作です。押し込んで回転、あとは引き出す。
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ハイダーの取りつけが緩かったりすると、特に外すときに空回ったりします。あと、コツですね。グッと押して回転させるときの微妙なコツというか。すぐに掴めますけど。

脱着はストックを地に着けて行った方がやりやすいですね。
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民生品のAR15 ショーティ 自動小銃 (PWA社製 Commando)にも付きました。
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以下、取り付け過程は省略して、付いたモデルです。

K2
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M16を参考にした、というのもうなずけます。

SCAR-Lも
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SCAR-L CQCのように極端に銃身の短いショーティの場合は、サプレッサーを付ける際に何らかの部品がサプレッサーに干渉して、そのままでは付かない場合もあります。
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この場合は矢印のガスの切り替え弁が干渉します。

この場合はQDハイダー取り付ける際にスペーサー (カラー) を使ってやるとその分、余裕ができて付けることが可能になります。
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カラーがあるのがわかりますか?

そしてLMT CQB16には当然全く問題無く装着可能。27.jpg

意外なところではタボールまで付きます。
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逆にガリルは付かないのです。径が小さい・・・

では7.62mm用も。
7.62mmの方もバレルが太いだけで正ネジです。
7.62mmは時代的にまだまだ各国バラバラな規格でしたから、当然、5.56mm用よりは付くものが限られます。

筆頭はGew.3。
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全く問題無く付きます。

そしてセトメ モデロCにも!
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兄弟というか親子的な関係にある両銃ですが、細かい違いもあるため、付くのは意外でした。

ついでに言うとHK33ファミリーは5.56mmにも関わらず、Gew.3と同じハイダー規格なので、本サプレッサーに関しては7.62mmの方が付きます。

そしてSCAR-Hと
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LMT LM308MWS。
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以上でした。
当然、現状在庫に無い品は試せませんので、まだ装着可能な銃があるかも知れません。

それにしても今回は付きそうな銃を取り出し、ハイダーをクルクル外して、QDハイダーをクルクル付けて、サプレッサー付けて、またQDハイダーをクルクル外して、純正ハイダーをクルクル付けて、銃を戻す・・・
この作業を舐めてました・・・クルクルで結構大変。

なお、複数在庫品ですが、すでにフリーは5.56mm、7.62mm共にそれぞれ二本くらいです。
ご興味があれば是非ご検討下さい!
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>>LMT社製 サイレンサー・セット (QD仕様、専用フラッシュ・ハイダー付)はこちら

>>LMTの銃はこちら
>>M16はこちら
>>SCARはこちら
>>Gew.3はこちら
>>K2はこちら
>>タボールはこちら
>>セトメ モデロCはこちら

 


本日のワンポイント情報!!

買取りで入荷しましたブルガリア AK74 自動小銃のHPとDetailed Photos(詳細画像)が本日完成しました。また、一部の品はご予約を頂いているお客様がおられますが、下記のアクセサリー9点のHPが新たに完成しております。ぜひHPをご覧ください。

ブルガリア AK74 自動小銃 (18万、税別)

SIG SG550/PE90用銃剣
SIG SG550/PE90 チーク・パット
SIG SG550/PE90 スコープ・マウント
FAL L1A1 SUIT L2A2 サイト (20mm ウェーバー・マウント仕様)
FAL SUIT スコープ (イスラエル)
FN MAG GPMG マガジン
SKS カスタム・フラッシュ・ハイダー
SKS メタル・アッパー・ハンドガード
КОБРА(コブラ) ドット・サイト

2017.03.24 Friday

彼氏と彼女の事情・・・ならぬカルカノの事情

どーも、ケンです。

「彼氏と彼女の事情」この作品読んでも見てもいないですが・・・


というわけで、カルカノ入りましたー。
 

今回、種類が多くてですね。


しかも・・・イタリアの癖で・・・バリエーションが多くなる傾向があるわりに、バリエーションの違いがわかりにくい、という。


その辺り、入荷の際に弊社のキートン教授が調べてくれて、さらにキートン教授と私であーだこーだ、どーれがどーだとかやっていたわけです。
で、一応どれがどれだというのはわかったんですが、ブログでアカデミックに説明するほど、まだ私の頭は整理できていないのであった・・・ (マジです)
 

一応、カルカノの話をすると、
1891年に採用。だから名前にM1891と付いてます。
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これが全ての基本、M1891だ!

弾は当初6.5 mm×52 マンリッヘル-カルカノ弾を使用。

マンリッカー方式の装弾装填方式とGew.88から影響を受けたモーゼル方式の機関部を合わせたような機構となっています。

このマンリッカー方式を知らないと、マガジン底部に謎の穴があるのがマンリッカー方式の証。
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>>マンリッカー方式を説明したブログはこちら

 

ちなみにトリガーガード内部前方のボタンはリリース・ボタン。 テンションちゃんとあります。
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残弾があるうちに弾&クリップ・セットを吐き出したいときは、ボルトを引いて、これを押します。

下じゃないよ。弾とクリップは上に吐き出されるわけです。

残弾の数によってそのテンションは変わるわけで・・・
まさか、飛んだりするのか?飛ぶのか?

やってみたい・・・

実はカルカノはセイフティにその最大の特徴が有り、見た目、シンプルなセイフティですがね。
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これを掛けると、ボルト・ハンドルは動かせなくなり、ファイヤリング・ピンのバネ圧が掛からなくなります。
つまり仮になんらかの事故でコッキングが開放されてもバネのテンションが無いので発射されず、ボルトの操作もできません。

安全面についてはまさにイタリア尽くせり・・・(駄洒落つまんねー)

反面、バネの圧をセイフティ解除時に戻す為・・・セイフティ解除が重い・・・
狙撃で標的を探して、発見後セイフティ解除して、狙って発砲・・・なんてスマートにはできないわけですが・・・
でもその辺りが、戦後に民間で結構人気があった理由の1つかと。
たぶん、この安全面と戦後の放出時は比較的安価であったことと、何よりマンリッカー式なんかカッコイイみたいな理由からかと。


さて、そんなマンリッカーですが、当初6.5mmだったのが、時代の7mm(約8mm)ブームに乗って、7.35 mm×51弾にボア・アップします。
それがM1938。


この7.35 mm×51弾、.303ブリティッシュ弾MK7に似ていて・・・フルメタル・ジャケットにも関わらず、前方の内部はアルミ製。このため弾は目標に当たると変形と横転を対象物により大きなダメージを与えます。
こういうのは近年の発明ではなかったんですね。


だが・・・
イタリアは第二次大戦前にこのM1938と7.35 mm×51弾の再編成を間に合わせることができませんでした。

まあ、ムッソリーニがドイツの再編成を見て「おお!まるでローマ帝国のようでは無いか!わしのとこも!」と慌てて再軍備し「なんとか間に合ったワイ」と言った流れもありましたしね・・・。

ともあれ、7.35 mm×51弾は間に合わん、6.5 mm×52で行く、となり・・・結局慌てて戻しました。

でもって、M1938を6.5mmに換装したり・・・
7.35 mm×51弾も一部で投入されましたが、ほどなく全て6.5mmになったようです。
それこそ後にM1938も最初から6.5mmで製造されたりもしたようです。

どっかの国の事情みたいですね。いや、イタリアはまだ弾薬混在というほどのことは無かったようなので・・・

しかしこれに当然短小銃や騎兵銃、果ては狙撃モデルに一部部隊向け特殊仕様TS (特殊部隊用ではなく、砲兵や工兵、輜重兵用の意味)なども加わり・・・
ややこしい・・・


というわけで、今回は比較的わかりやすいところから。
 

カルカノのM1891歩兵銃とカルカノ M1891 騎兵銃です。

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カルカノっていうとケネディ暗殺の話が出てきますが・・・私が小さい頃読んだやや低年齢向けガン図鑑にはこれがケネディ暗殺に使われた銃だ!となぜかカルカノ M1891 騎兵銃が載ってました (あのカルカノはM91/38でカルカノ違い)。
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こんな感じの写真でした。

小さい頃に見た上に、さらに小さい写真だったんで、銃剣部がよくわからず・・・なんらかのパイプかな?と思っていました。


歩兵銃と騎兵銃を並べると一目両全。騎兵銃は当時のトレンドでM1891を全体に短縮しています。
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銃身はもちろん、ストックまで短いのです。さらに折り畳みのスパイク式銃剣を付けて、その分ストックのハンドガード部も短縮。木部の生産性増加にもなっているという。
もちろん、ボルト・ハンドルをL字にしたり、
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スリングを側面に付ける騎兵銃の特徴を外していません。

 

カルカノの面白いところはリアサイトにもありましてね。

これがそう。歩兵銃のリアサイトです。

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なーんか複雑そうですよね?

まず、ここが固定サイト。しかしこれはあくまでも汎用及び緊急時。
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そしてここのボタンを押すと・・・
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バネ性のあるロックが外れます (右のロックが動いてるのがわかる?)。


するとサイト・リーフが動きます。180度動くんですよ。
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パタリと固定サイトと同じ位置まで来ます。この状態でも狙えます。
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なら、この状態が通常位置かな?と思うんですが、先ほどの前方位置でもきっちり収まります。
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収まるように、木部が削られています。そこまでするか?みたいな。
どっちでもOK。前方位置で収まるのはなんか感動。ロック部のおかげでなんだか複雑カッコイイ。
まあ・・・これらは軍用的なメリットでは無いですが・・・カッコイイの大事。それがイタリアン・クォリティ。


その後の騎兵銃はその辺り、やらなくなっちゃったかな?と思ったら・・・

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ちゃんとやってます。射程はそこまで無いので、よりコンパクトに・・・。

ボタンも健在、バネ性のロックも健在。
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だがこのロックがかなり頑張ってつけている感じで・・・
より複雑に見えます(機構は同じ)。コンパクトゆえ、バネ性のロック機構で右側から見るとサイト部が隠れている。
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左側から見るとこの通りです。
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前方にも収まるのも変わらず。
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カッコイイよ、さすがイタリア。

いや、私、マジ好きです。


あと、騎兵銃のスパイク銃剣ですがね。
実は今回、3パターンありますです。

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なーんか違うでしょ?
下から前期、中期、後期の順です。

実は銃剣のロックが違うわけですよ (無可動加工のため、銃剣の展開はできません。)

前期型:スライド式
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銃剣部にロックに付いており、スライドさせてロックを解きます。
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中期型:レバー回転式
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フロントサイト部にロックが付き、レバー式で半転させてロック解除。レバーも右側ですね。
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ここまで数少ないのです。入荷数1丁ずつのみ。
 

後期型:ボタン式
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やはりフロントサイト部にロックが付き、ボタンを押して解除します。
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たぶん、生産性他の問題があって改良されて来たのかと思われます。
 

こうして並ぶ機会はまず無いであろうという、なかなか貴重な入荷なのです。

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というわけで、結構長く書いたのに、まだまだ書けることはあります。

その辺りは私がやるかも他がやるかも・・・
 

>>今回入荷のカルカノはこちらです。

 

本日のワンポイント情報!!

買取りで、UZI 短機関銃 が東京店に入荷致しました。

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2017.03.19 Sunday

スイスと言えば・・・

どーも、ケンです。


今回はこれなんだ?

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ヒント:スイス知恵の輪というわけではない・・・

 

こうしてみるとわかりやすい (さっきのはわざとわかりにくくしました)

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マズルカバーというのはわかりますよね?


実はシュミット・ルビンのマズルカバーなのです。

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シュミット・ルビンは過去に私も取り上げました。
魅惑の機関部 「ストレート・プル ボルトアクション」はこちら

 

とにかくストレート・プル ボルト・アクションが特徴。ボルト・ハンドルもなんとも独特です。

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そのマズル・カバーです。

さっきの画像では3種あるように見えますが、銃的には2種
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シュミット・ルビン IG11 (M1911) 用(左)、K31用 (右2個)です。

 

真鍮のマズルアダプター部はプレスみたいですが・・・やたら凝ってます。そこがスイスらしい。


シュミット・ルビンは時代古い順にIG89⇒IG11(M1911)⇒K31
この間にIG96/11なんていう過渡期モデルも幾つか有り・・・調べていくと奥が深い銃でもありますね。


これがIG11 (M1911) 用マズルカバー。
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これはIG96/11にも使えます。


取り付けは、バネの弾性を利用したワンタッチ方式。ぶっちゃけ押し込むだけです。
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完了。付けた感じがなんだか複雑さを増したデザインでカッコいいです。
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真鍮なのがいいね。

 

しかしこのIG11 (M1911) 用マズルカバー、左右のアーム(?)は固定に一役かっていますが・・・おかげで初めて取り付けて、外そうとした時に戸惑います。
「外れないんじゃないの?」みたいな。

 

実際にはサイトカバーを上に浮かして外します。

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こちらはK31用
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2種ありますが、違いはサイトカバー部の形状が異なるだけ。
ワンタッチでの取り付けも、
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サイトカバーを上に持ち上げての外しも同じです。

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K31用の方がマズルカバーがシンプルで、取り外しも楽です。
でもやはり独特の味があります。

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もう1種類の方
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2種のマズルカバーの違いはわずかで、基本的な仕様はほとんど変わらないので、お好きな方を。


シュミット・ルビンをお持ちのお客様はもちろん、これからシュミット・ルビンの購入を検討されているお客様は銃とご一緒にいかがでしょうか?
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シュミット・ルビンの在庫はこちら
シュミット・ルビンのマズル・カバーはこちら

 

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2017.03.14 Tuesday

造兵廠ってなんぞ?

どーも、ケンです。
友人と話していて・・・造兵廠って(私が)良く言うけどメーカーとなんか違うの?と聞かれました。
多分、これを読んでる皆様なら、今更言うまでも無くご存じか、もしくは「気にしたことは無いけどなんとなくイメージできる」という感じかと。

造兵廠というと皆様ご存知、小倉陸軍造兵廠や


名古屋陸軍造兵廠


満州奉天工廠というのもありました。


ちなみに名古屋のマークはシャチホコを表しているらしい・・・さすが名古屋!

それにしても「廠」って難しい字ですよね?
この字は「工場」のことです。元々は大きくて仕切りの無いような建物を言い、つまり住居向けに対して、住居向けでは無い建物を指していました。なんとなくイメージ伝わりますか?(言葉はイメージですよね・・・)

造兵はつまり兵器を造ること、つまり造兵廠で「兵器を造る工場」というわけですね。
ただし造兵廠と言いながら兵器工場を持つ企業をそのものを指す場合もあって、ちょっとややこしいですね。

また通常は国営や軍用専用のイメージになります。だから翻訳だとわざわざ国営造兵廠なんて言ったりすることもあるわけです。

と言う感じですが、例外は幾らでもあるし、時代と共に変化する場合もあるのは常・・・

なお、英語にすると造兵廠はArmoryとか
ARSENALですよね。

まさにSpringfield Armoryなんかがそう。


このSpringfield Armoryは南北戦争時に造兵廠となり、しかし後に閉鎖。
さらにこの後、Springfield Armoryという別会社ができあがって民間のメーカーにもかかわらず、Springfield Armoryというのが社名に残っていたりします。まあ、これなんかあくまで社名で…基本的には元々の造兵廠であったSpringfield Armoryとは直接的には関係ないのだけど(権利は買った)、ガーランドとかM14造っていたり(ライセンス生産)するので…ややこしい…

こちらは新生スプリングフィールドの方 (だったはず)


一方あまりに有名なCOLTやS&Wはあくまで民間メーカー(会社)なんで、造兵廠とはまず言いません。
しかしCOLTの方は後にM1911やM16を生産して、その工場は限りなく造兵廠的になり、会社もColt's Manufacturing CompanyとColt Defenseに分けまして、Colt Defenseの方は軍用銃器専門会社ですからますます造兵廠的になりましたが・・・さらにその後Colt Defenseは倒産しました・・・

同じようにSIGも会社組織で、しかも銃器だけを作っていたわけでは無いホールディングスでしたので造兵廠と呼ばれたことは無いかと。そしてこちらに至っては銃器製造は別の資本に売ってしまい、本家はもはや銃など作っていません。

ヨーロッパなどはCZのCeska zbrojovkaはまんまチェコ造兵廠となります。
ただしCZに場合、国営管理の複数の造兵企業や工場のことをまとめて言います。
しかしそう考えると、後のCZ U.S.A (
チェコ造兵廠 U.S.A)とかってかなり不思議な名前の気がしてきますね。

他にエンフィールド、

※この「D」みたいなマークはよく見ると「E」と「D」の混合でつまりエンフィールドなんです。

ツーラ、


イジェフスクなどが造兵廠の有名どころですかね?


なお、元々造兵廠だったのが、近代に入って時代(国のシステムが変わったり)や維持の問題から、民間会社になったりする場合も少なくありません。
しかし民間になるといよいよ大金持ちが買ったりするわけで、すると本国から別の国へ、さらに別の国へと資本が変わる場合も・・・こうなるとなんだかちょっと寂しいような・・・

ともあれ造兵廠を気にしながら見ていくのも楽しいものです。
そして私はこんがらがる・・・

>>造兵廠にも注目旧軍の銃はこちら
>>スプリングフィールド繋がりでM1ガーランドはこちら
>>その後のスプリングフィールド繋がりでM1Aはこちら
>>エンフィールド繋がりでブレンガンはこちら
>>ツーラやイジェフスク繋がりでモシンナガンはこちら

 

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2017.02.04 Saturday

UZIとAction Arms ltdという会社のお話

どーも、ケンです。

今回は先日ガゼットに載せていた銃をチェックしていて思い出した、このネタ。

皆様ですと、この刻印だけで、なんの銃がだいたい予想ができるかと思います。
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Action Arms ltd。

アメリカでUZIを中心にIMIの代理店をしてました。
なので英語セレクターUZIとかについているのを見かけるわけですが・・・

ね、MINI UZIです。
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そして英語表記。

セレクターも英語。
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このAction Arms ltdという会社、ハリー・スターンという人がパートナーと共にまずAction Manufacturingという会社を開設するところから始まります。その後ドンドン会社を大きくしていったという。
この会社、名前の通り銃器メーカーとかではなく、産業用及び軍事用の精密機器を製造していたようです。例えば爆薬のヒューズとかですね。実際、爆薬試験施設もありました。
IMIとの関係の流れでなんとなくわかるとおり、この方はユダヤ人。そのため各国と取引はしていましたが、特にイスラエルのIMIとの繋がりが強かったようです。

そしてその絡みで実はUZI・・・というかUZIを設計したウジエル・ガル氏ととても縁がある会社になります。

なぜならガル氏はアメリカに渡り、様々な銃器メーカーの顧問をしていたのは有名ですが、実はこのAction Manufacturingに雇われています。

そもそもガル氏がアメリカに渡ったのはお子さんの病気の治療とかのためだったそうで(人生色々ですね、と思います)、その際に同じ同郷を頼ってというのは当然。

さて、Action Manufacturingのハリー氏は知り合いから「UZIのセミオート・カービン造ったら民間にも売れていいんじゃない?」との意見をもらって、ガル氏に「図面引いてよ」と頼むわけですが、ガル氏は当初乗り気では無かったようです。この乗り気でなかった理由は良く分からない。
「そんなの無理なんじゃね?」なのか?「売れないよ」なのか?「めんどくさい」なのかはわかりません。

ともあれその後ハリー氏との交渉(やってくれたらいっぱいボーナス出す、とかですかね?)によってガル氏は図面を引きました。

さてサブマシンガンのセミオートカービン化に関しては、皆様ご存知の通りで、「法の規制する全長の確保」「フルオートの抑制」「ボルトの閉鎖状態からの発射(フルオートの抑制の役割にも含まれます)」という点が必要で、その点を再設計したわけですね。

できたのがこんな感じのものですね。
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あまりカッコ良くない・・・と思う人が正直多かったのでは無いかと・・・
そこで薬室を含むダミーバレルを付属させて、とりあえずそれを付ければ撃てなくなるけど、雰囲気はでるよ、というセットにして売りました(これは冴えたアイデアですね)。

そしてこのカービンはIMIが製造し、それをAction ManufacturingからAction Arms ltdという銃器販売代理の子会社を作ってアメリカで販売したという流れに。

この時も司法に法規制のクリアの相談をするなど、かなり丁寧にセミオート・カービンの製品化を行ったようです。
また「スポーツでの狩猟」がユダヤ教の教えに反するため、このためセミオートカービンを自身で売るのはそこに触れるかも知れない(実際にセミオートカービンで狩猟するかはともかく、法律上はその目的も含まれる)、というわけで、その辺りは教会と相談したという。
そのように法と自身の宗教でのルールをクリアして、販売にこぎつけた、というのがUZIセミオートカービンということだったわけですね。

なお、この外観をなんとかするためにその後も色々デザインはモディファイされます。

こんなのや・・・
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こんなの・・・
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さらにこの時期、Action Arms ltdは宣伝の一環として映画業界などにもかなり協力していたようです。言われてみると、この時期はハリウッド映画にやたらUZIが出てきますよね。
具体例の1つとしてはターミネーターでのUZIの使用にはAction Arms ltdの扱いの指導があったようです。
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有名な片手撃ち(片手撃ちを指導したわけではない)。

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UZI用のショルダーホルスターをちゃんと付けていたのね。

また同社はセミ・フルオートの元祖UZIを司法自体にもかなり精力的にセールスをしていたようで、実際アメリカの公用機関でもUZIは多く使用されていたのが、当時のメディア資料で確認できます。それこそシークレットサービスでもSWATでもUZIを見かけました。


つまりアメリカのUZIの普及に無くては成らない会社であり、アメリカンUZIはAction Arms ltd社製だったわけですね。

なにしろこの会社Norinco UZIまで販売していたのですから。
個人的にはカービンUZIやノリンコUZIも一度見てみたいですが・・・
さすがにあまり売れないかな?

しかしながらこのAction Arms ltdはその後のさらなる法規制(輸入規制)で主力のUZIやガリルなどが販売できなくなると、その幕を下ろしたのでした(Action Manufacturing社はまだ健在です)。

というわけで、アメリカでのUZIのお話でした。
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>>今回ご紹介したUZIシリーズはこちら(Action Arms ltd社製以外も含まれます)



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