M16A1カービン (M653) の想い出
どーも、ケンです。
わぉ!これ入ったんだ!
M16A1カービン (M653)
すぐに刻印見ちゃう人。
COLTの軍用。
当然、セレクターはフルオート付。
ま、この手のM16系列はセミオートオンリーの民生品でも、なんか自宅でセルフディフェンスに備えているツワモノ妄想できるからいいんだけどね。
さて個人的にこの手のAR15カービンのイメージって、映画でプラトーン、ブラックホークダウン、ヒートです。
それぞれにM653、M727、M733とカービン系の代表的なものが登場するので。
昔はこういう短いの持ってるやつは一味違う感がありました。
で、プラトーンの時はバーンズとエリアスがこのM653を使用していたのです。 如何にも歴戦の分隊長だけがカービン系持ってる的な良い差別化にもなっていました。
このM16カービンを、実は日本ではなぜかM655と呼んでいました。主に雑誌やトイガンで。
ネットもまだまだの時代でしたので、そのM655カービンという名前は結構長く使われていたわけです。
一方で、アメリカとか行って銃の話をする機会があると、アメリカ人に「M655」と言うと・・・「なんだっけ?」という顔をされたりしたわけです。
実際にM655というのはナンバー的にはカービン試作型と他みたいのに複数振られていた番号で、しかも全くメジャーではない。
たぶん、当時、カービン試作型の記述とかからM655とか日本で言いだしたんだろうなぁ・・・と思われます。
こういう誤解はCAR-15という表記にもあって・・・現在ではこの名前自体カービン系の総称として使われるのが一般的となっていますが (実際そんなトイガンも出ていた)、元々はCAR-15とはコルト社のAR-15 (M16) システム全般を言います。
CAR-15のCARというのがカービン (Carbine) を連想させることから来た間違いかもですが、実はこのCAR-15はCOLT AR-15の意味。
なのでフルサイズのAR-15も本来はCAR-15ですし、これがカービンならCAR-15カービンシリーズ。 サブマシンガンならCAR-15サブマシンガンシリーズとなります。
なお、M4カービンはこのCAR-15シリーズには含まれないらしい。M4カービン以前のものをCAR-15システムと言うよ、ということですね。
さて、プラトーンでは今回ご紹介するM653が使われたのですが、さらに言うとこのM653はベトナム戦後の銃です。 本来のベト戦ではショーティはXM-177系列のイメージですね。 ベト戦で極一部で似たショーティが使われたことが絶対無いとは言わないけど (色々派生を試し、始まった時期ではあるので)、普通に考えると時代考証的には少しズレてる印象です。
ならなぜにM653?と思ったら・・・
実はプラトーンのロケ地に関わりがありました。この映画、フィリピンがロケ地だったのです。フィリピンはM653が少数ながら正規に輸出されています。 このフィリピン向けM653をM653Pと言います。なので、XM-177の代わりにロケ地にあったM653を使ったという感じなのでしょう。
というわけで時代考証的にはズレがあるかも知れませんがプラトーンに関してはM653と20連マガジンというイメージがあります。 そのくらいキャラ付けにも貢献していたと思います。
ラストの方のエリアスの動きはカッコ良かった。
なお、その後のエリアス的なオマージュが入った・・・
「今そこにある危機」のデフォー。M653からオリンピックアームズのOA-93になってます。
これもいつかシカゴに入荷しないだろうか?
そんな風に初めてプラトーンを見た時から、考察というかその正体が10年くらい気になっていたという想い出のあるM653。
今やM4カービン系列全盛ですが、そのご先祖様的な。
M4カービンはカッコイイから好きだし、色々継ぎ足したりと楽しいんですが・・・
継ぎ足すと重い・・・っていうか終わりなき継ぎ足しや新型が出て買い直しなど・・・財布にも最も厳しい銃とも。いや、でもカッコイイのだがね。
なので、私はM635が未だにかなり好きです。軽くて、撃ったらそのまま逃げます。エリアスのように (だとしたら、その後、撃たれて置き去りにされて死ぬのね)。
そんなM653がまさか入荷するとは思っていなかった。
M16A1とかは数多く生産されているので入荷もあり得るなーと思うし、M4カービンもこれからあるであろうと。
しかしM653などは何気に入荷は生産数と現在の位置的にどうかな? という推察のポジションなのです。
基本的にはまさに今の現在のM4カービンに近い。 M653⇒M727⇒M4カービンの流れ。
すでにM653でレールシステム以外は揃ってる。
程よく短いバレル。
テレスコのストック。
このテレスコストックは後の同系列と比べてもほぼ完成の域である。 基本は変わって無いという。
違う点は・・・ストック自体、実は金属 (アルミ)。 その上から樹脂コーティングなのです。
なので使用や経年で樹脂が剥げるとシルバー地が出てくる。
わかりにくいですが・・・実際購入する方は是非見て下さい。 トイガンのオール樹脂とは雰囲気が全く違うのだ。
これはXM-177などもそう。
あと、テレスコの伸縮幅は2点。
つまり伸ばすか畳むかの二択。 そもそもが邪魔にならないように必要なら短くしておける、という用途で、現在のような6点とかにして体格やボディアーマー着用に対応できる、という目的では無かったのです。
個人的にこの銃にはやはり20連がいい (プラトーンの影響でかいな)。
ああ、やっぱりこれは1挺欲しいなぁ・・・と久しぶりに思った銃なのです。
これ持って、自宅・・・いや、工場 (うちは町工場です) の中を駆け回りたい (そんなに広くは無い)。
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