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国内唯一の無可動実銃と古式銃の専門店。
シカゴレジメンタルス 東京上野本店で銃やミリタリーに興味のあるアルバイト・スタッフを募集中です。 詳しくは東京店までお問い合わせください!

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2019.01.25 Friday

スピゴンって一体…?

皆様こんばんは。 キートンです。

さて、先日よりガゼットVol.16をご登録いただいているお客様に発送させていただいていますが、皆様お手元に届いておりますでしょうか? (ご住所登録されていてまだ届いていないというお客様がいらっしゃいましたら、お電話もしくはメールにてご連絡ください)。

 

ところで、今回のガゼットVol.16には聞き慣れない名前の短機関銃が掲載されておりましたが、皆様お気付きでしょうか?

こちらのハンガリー製短機関銃、以前シカゴにて、「スピゴン」というウ〇トラ怪獣のような不思議な名前で販売しておりましたが、今回のガゼットVol.16発行を機に「ダヌビア53M/K1 短機関銃」という少しだけ格好良い (?) 名前に生まれ変わりました。

因みに以前の販売名称の「スピゴン」ですが、インターネットなどで調べても全くヒットせず…。 なぜスピゴンという名前で販売していたのかシカゴ社長に尋ねてみたところ、「仕入れた時にスピゴンという名前の銃だと仕入先から聞いたんちゃう?」との事で、今となっては真相は闇の中です。。 (ハンガリー語で何らかの意味があるのでしょうか…?)

 

そんなダヌビア53M (元スピゴン)、共産主義時代のハンガリーで1950年代に独自開発された短機関銃で、設計者はJosef Kucherという方だそうです。 ダヌビア53Mは「K1」という名称でも呼ばれたそうですが、これはKucher技師のイニシャルに因んでいるようです。

 

ちなみに現在シカゴには、ダヌビア53Mが登場するおよそ10年前の第二次世界大戦中に同じハンガリーのダヌビア社 (Danuvia Gepgyar) で製造された「ダヌビア43M」という短機関銃もございます。 ダヌビア53Mはマガジンの折り畳み機能こそないものの、円筒形のレシーバーやストックの折り畳み方など、ダヌビア43Mとの共通点がいくつか見られます。

 

さて、ダヌビア53Mはハンガリーで1953年に制式採用されましたが、その頃すでにハンガリーではPPSh41のライセンス生産品の配備が進んでいたため、ダヌビア53Mの配備は警察組織や国境警備隊、準軍事組織など限定的なものに留まったようです。

 

さらに1956年にはハンガリー動乱が発生し、ソ連軍が介入して鎮圧する事態となりましたので、ハンガリーが独自開発した短機関銃を国産する事に対してソ連からの圧力がさらに強まった可能性も十分に考えられますね…。

 

東京店在庫品のダヌビア53Mの製造年は採用年と同じ1953年と思われ、レシーバーに「1953」の刻印が入っています。 1953年にはソ連でスターリンが死去した事から、ハンガリー国内でも非スターリン化の気運が高まり始めた年だそうです。 ハンガリー独自開発の本銃もそうした流れの中で制式となったのでしょうか…。

 

さて、今回のダヌビア53Mは、各部の設計にPPSh41やPPS43の影響を強く受けていると思われ、使用弾薬が7,62mm×25弾となっている他、マガジンもPPS43の物に非常に近い形状となっています。 (試しにPPS43とマガジンの互換性を試してみた所、マガジン自体は差し込めましたが、ロックがかからず互換性はないようです…)。

 

コッキング・ハンドルにはPPSh41のようなボルトを前進もしくは後退位置で固定するロック機能が取り入れられていますね。

 

このように大戦中のソ連製短機関銃の影響を強く受けている53Mですが、各部にハンガリー独自の設計も見られます。

PPS43との最も大きな違いは本体の製造方法で、PPS43ではレシーバーのほとんどがプレス製ですが、ダヌビア53Mではレシーバーやトリガー・ハウジング、マガジン・ハウジングといった主要部品が削り出し製となっており、PPS43等に比べて製造コストは高そうな印象です。

 

レシーバー左側にはセレクター・レバーが装備されており、セミ/フルオートの切り替えが可能となっています。 因みにEがハンガリー語でEgyes (単射)、SがSorozat (連射) を意味しているそうです。

 

ダヌビア53MにはPPS43のようなレシーバーのテイクダウン機構はなく、ボルトはレシーバー後端のエンド・キャップを取り外して後方から取り出す方式となっています。

レシーバー後端下部にはエンド・キャップのロック・ボタンがあります。

 

このロック・ボタンを前方に押しながらエンド・キャップを回転させると、レシーバーとの噛み合いが解除されてエンド・キャップが外れてきます。

 

レシーバー内部を覗いてみると、グリップ・フレーム上部がレシーバーに嵌まり込む形で強固に固定されている事がわかります。

 

ダヌビア53Mのストックは回転式のフォールディング・ストックですが、銃本体の下に折り畳む構造となっており、グリップ上部にあるストックのロック・ボタンを後ろから押し込む事でストックを回転できるようになります。 ストックのロック・ボタンの操作方法はダヌビア43Mとほぼ同じとなっています。

 

こちらのフォールディング・ストック、マガジンを取り付けた状態ではバット・プレートがマガジン下端に接触しないように上手く回避しながら回転させる必要があり、あまり使い勝手が良いとは言えません。 (その点、PPS43では本体上面にストックを折り畳む構造ですので、マガジンとの干渉を考慮する必要が無い点では優れているかも知れません)。

 

銃身にはPPSh41やPPS43に比べて細身のバレル・ジャケットが装備され、銃口部にはマズル・ブレーキを兼ねたコンペンセイターもしっかり装備されています。 魚の口のような (?) 銃口部は他には見られない独特のデザインですね。。 (この部分だけ見ると "スピゴン" という名前の方が似合っていたかも…?)

 

PPSh41との競合 (ソ連からの圧力?) によって少数しか配備されなかったため、一般にあまり知られる事のないダヌビア53Mですが、随所に戦前から銃器製造を行っていたハンガリーの銃器産業の意地のようなものを感じますね。

元々生産数も少なく稀少なダヌビア53M短機関銃、現在東京/大阪店合わせて2挺のみの在庫となっておりますので気になっている方はお早めにどうぞ。

 

それではまた!!

 

>> ハンガリー ダヌビア 53M/K1 短機関銃はこちら

>> 53Mのご先祖様? ダヌビア43M 短機関銃はこちら

 

 

本日のツーポイント情報!!

* 買取りで、下記の無可動実銃コレクション3挺 が東京店に入荷しました。 本日HPとDetailed Photos(詳細画像)をアップしております。 ぜひHPをご覧ください。

マキシム MG08 重機関銃 (80万円、税別) こちら

35M 小銃 (23万円、税別) こちら

ペルー モーゼル M1909 歩兵銃 (18万円、税別) こちら

 

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2019.01.20 Sunday

United States Rifle, Caliber 7.62 mm, M14!!

皆様こんばんは、キートンです。

 

さて、今回取り上げるのはこちら。

皆様ご存知、M14ライフル (制式名:United States Rifle, Caliber 7.62 mm, M14) です!

これまで海外からの新入荷はほとんど絶望的…と思われていたM14ですが、昨年末の新入荷にてイスラエル軍で使用された品が奇跡的に入荷し、現在フリーの在庫が少数ございます! (元々の入荷数が少ないため、現時点での東京店在庫は写真に写っているのみとなっております。。)

 

今回の品はイスラエル軍からの放出品のため、ボルトや機関部にヘブライ語の刻印が入っていますが、元々米軍からイスラエルに供与された品ですので、銃床にはアメリカの国防総省受領スタンプ等もしっかりと入っています。

 

今回入荷のM14には、H&R (ハーリントン&リチャードソン) 製とウィンチェスター製の二種類がございます。 H&R社は元々比較的安価なリボルバーやライフル等を製造していたメーカーですが、大戦中にレイジングM50短機関銃を製造した他、戦後M1ガーランドやM16A1の製造も行っています。

 

東京店在庫品のH&R製は機関部側面の切削痕がかなり荒々しく残っており、比較的丁寧な仕上げのウィンチェスター製に比べるとワイルドな印象です。

因みに、H&R社はM14の契約挺数で他の3メーカー (ウィンチェスター、TRW (Thompson Ramo Wooldridge Inc)、スプリングフィールド造兵廠) を凌いでいたそうです。 さすがは銃の量産に慣れたメーカーといった所でしょうか。 意外にも、最も挺数が少ないのがスプリングフィールド造兵廠製で、総生産数はH&R社製の1/3以下だったようです。

まさにM14の中でも王道といった印象のH&R製ですが、現在東京・大阪両店合わせて残り2挺のみの在庫となっております。

 

さて、今回比較的まとまった数のM14が入りましたので、細部の違いなどにバリエーションがあるか東京店在庫品のM14をチェックしてみました。 結果的には各部に大きな違いは見られませんでしたが、唯一見つけたバリエーションがこちら。

微妙な違いですが、ガス・シリンダーに段の付いた形状のタイプと、段の無いタイプが存在するようです。 一般的には段付きの方がメジャーのようですが、このような段の無いタイプも製造されていたのですね。

 

当時のマニュアルを見てみると、1961年のM14トレーニング・マニュアルには段の無いものが描かれていますが、1965年のマニュアルでは段付きのタイプの写真が掲載されています。 生産時期的には段の無いタイプの方が古いのかも知れませんね。

 

というわけで今回の新入荷M14ライフル、今後の入荷が非常に困難なモデルながら、お値段も十分手が届く範囲に抑えられておりますので、完売してしまう前にお早めにどうぞ!

 

それではまた!!

 

>> 在庫中のM14ライフルはこちら

 

本日のツーポイント情報!!

* 東京店在庫品の ヴェルンドル M1867/77 猟兵銃 (無可動古式銃、1870年製) のHP解説と画像を本日追加いたしました。 ぜひHPをご覧ください。

ヴェルンドル M1867/77 猟兵銃 (無可動古式銃、1870年製)   (38万円、税別)はこちら

 

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2018.12.28 Friday

傍装雷火銃 "Japanese Pill-lock Carbine"

皆様こんばんは、キートンです。

 

さて、今回ご紹介するのはこちら。

以前社長のブログでもチラリと紹介されておりました、「傍装雷火銃 (銃砲刀剣類登録証付古式銃、無銘) 」です!  こちらの商品、ありがたい事に先日販売済みとなりましたが、構造的にも興味深い銃でしたので、資料的な意味合いも込めて今回特別に取り上げてみたいと思います。

こちらの銃、銃口から発射薬と弾丸を込めるのは通常の火縄銃等と同じですが、発射薬に着火する際に火縄やパーカッション・キャップではなく、「雷粒」と呼ばれる衝撃で発火する火薬の粒を使用する「雷火銃」と呼ばれる銃の一種なのだそうです。

 

さて、 傍装雷火銃には通常の火縄銃や管打式の和銃とは外観上大きく異なる部分がありますが、お気付きでしょうか…??

そう、銃本体の右側面に真鍮製の四角いチューブ状の部品が取り付けられていますね。

 

そしてさらにグリップの部分にもナゾの板状の部品が…。

 

こちらの板状の部品を押してみると…

なんと…撃鉄部分が連動して持ち上がり、コッキング状態で固定されました! グリップから手を離さずに撃鉄をコッキングするためのレバーだったようです。 他の和銃ではあまり見られない便利な機能ですね。

 

そして撃鉄が持ち上がった状態で先程の四角い真鍮製のチューブの先端を押し込んでいくと…

 

チューブの蓋が開くとともに、中から棒状の部品が飛び出してきました。 さらに、これと連動して火蓋も開くようになっています。

 

下側から見ると、チューブから飛び出してきた部分は下面にスロットが設けられていて内部が空洞になっているのが分かります。 また、火蓋の下面には撃針のような突起も見えますね。 どうやらこの真鍮製ケースの空洞内に入れておいた雷粒を火皿にスライドさせて移し、火蓋に付いた撃針で叩いて発火させる仕組みとなっているようですね。

 

今回実物の雷粒はさすがに用意できませんでいたが、その代用として直径2.5mmほどの鉛球を入手できましたので、こちらを用いて早速雷粒の装填実験を行ってみたいと思います。

 

まずは先程の真鍮製ケースの空洞内に雷粒を入れます。

 

次にケースの先端を完全に押し込んで、ケースを火蓋の位置までスライドさせ、雷粒を真鍮製ケースから火皿側へと移します。

 

スライドしていたケースを徐々に戻していくとこの通り、雷粒が無事にケース内から火皿側へと装填されているのが分かります!

 

ケースのスライドを完全に元の位置に戻すと、火蓋がゼンマイバネの力で閉じます。 この際に火蓋が勢い良く閉じると暴発してしまう恐れがありますので、適度に軽い力で閉じるようになっています。

 

この状態で引金を引くと、撃鉄が火蓋の上に落ち、火蓋内部の撃針が火皿内の雷粒を叩いて撃発し、発射薬に点火します。

 

今回の傍装雷火銃は各レバーの配置が工夫されていますので、あらかじめ装薬と弾丸を銃身内に装填しておけば、銃を持ち変えることなく撃鉄を起こしてから雷粒を火皿に装填して発射するまでの一連の操作を行う事ができます。

 

因みに先程は雷粒が1発の場合で実験してみましたが、ケース内には雷粒が複数入るスペースがありますので、雷粒を連続で火皿に装填する事も可能だったそうです。 尚、本来ですと雷粒を1発ずつ火皿に落とす為のスライド式の蓋が設けられているそうですが、残念ながら今回の品ではこの部品が欠品しているようです。

 

 

今回の銃はサイズ的にも馬上筒に近く、銃の左側にはスライド式のサドル・リングが取り付けられていますので、恐らく馬上での使用を装填したものだったかと思われます。 馬上で小さな雷粒を火皿に込めるのは非常に困難だったと考えられますので、今回の傍装式のように煩雑な操作をする事なく初弾を発射できる雷火銃は画期的だったのかもしれませんね。

 

また、銃身先端にはカルカと呼ばれるさく杖が付いていますが、こちらもつかみやすいように先端がループした形状となっており、携行時にはカルカのループ部分を銃身内に差し込んで固定出来るようになっています。 さらに馬上などでカルカが落下しないようにヒンジで銃身に取り付けられているのも芸が細かいですね。

 

また、銃口も弾薬を装填しやすいように漏斗型となっているなど、随所に操作性を高める為の工夫が見られます。

 

さて、今回の傍装雷火銃には銃身の上に花茗荷 (稲垣茗荷) と呼ばれる家紋がはっきりと入っています。 花茗荷の家紋は徳川家康の直臣であった稲垣長茂から続く稲垣家でも使用されていた家紋との事ですので、こちらの銃が稲垣家からの発注で製作された可能性も考えられます。 歴史ロマンが広がりますね!

 

他の和銃にはない唯一無二の特殊な雷粒の装填方式を持つこちらの傍装雷火銃、まだまだ解明されていない部分も多くありますが、当時としては画期的な試みが随所に見られ、日本の銃砲史を語る上でも貴重な一品かと思います!

 

それではまた!!

 

>> 傍装雷火銃 (銃砲刀剣類登録証付古式銃、無銘、※販売済) はこちら

 

本日のツーポイント情報!!

新たな個体をD/P(詳細画像)にアップいたしました。 ぜひHPをご覧ください。

・US M1 カービン   ( 6.5万円、税別 ) こちら

・PPSh41 短機関銃 (ロア・フレーム強化タブ無)  ( 8万円、税別 ) こちら

M14 ライフル (H&R製)   ( 45万円、税別 ) こちら

 

* 平素は格別のご高配を賜り、誠にありがとうございます。

本年より弊社東京上野本店ならびに大阪店では年末年始を休業させていただく事になりました。

2018年12月31日(月)から2019年1月3日(木)までの間、両店とも休業とさせていただきますので、年末年始のご来店をご検討されているお客様はご注意いただきますようお願い申し上げます。

尚、弊社ホームページからのご注文・お問い合わせにつきましても、2019年1月4日(金)以降順次回答をさせていただきます。

お客様にはご不便をおかけいたしますが、何卒ご了承いただきますようお願い申し上げます。


2018.12.26 Wednesday

内線にも便利(?)な西ドイツ野戦電話機

皆様こんばんは。 いよいよ年末も近づいてきましたが、まだまだやり残した事が山積み…なキートンです。

 

さて、今回ご紹介するのはこちら。

先日買取で入荷いたしました、「ドイツ連邦軍 FF-OB/ZB 野戦電話機 セット」です。

 

1960年代頃に製造されたと思われるこちらの西ドイツ軍用野戦電話機。 半世紀近く前に製造されたとは思えないほど非常に良いコンディションが保たれています。

外装はベークライト製でしょうか? いかにもドイツ製らしい材質です。 大きな破損も見られず、殆ど使用された痕跡も見られませんね。

 

本体前面の白いボタンを押して蓋を開くと、受話器と各種ケーブル類が収まっています。 取り扱いマニュアルも揃っていますね。

 

さて、ここで気になってくるのが「実際に電話機として機能するのか?」という点です。 見た所大きな欠品部品などもなく、備品類は一通り揃っているようですので、ひょっとすると2台接続すれば通話もできるかもしれません…。

 

…というわけで早速使えるか試してみましょう!!

 

まずは、受話器を取り出した下に見えるハンドル状の物を引っ張り、小さな樹脂製のバッテリー・ケースを取り出します。

 

本体から取り外したバッテリー・ケースがこちらです。 ケース底面に通電用の端子が付いており、電話機内部の端子と接続して電力を供給する構造になっています。

 

バッテリー・ケースの蓋は両側面に設けられたギザの付いた部分を押し込むと取り外す事ができます。 ケース内部は目立った腐食なども見られませんので、まだまだ問題なく使えそうです。

 

さて、ここまではスムーズに来ましたが、この時代に使われていたバッテリーの型式が分からないという問題に早くも直面…。

見た所、ケースのサイズ的に単一電池が収まりそうでしたので、試しに近くにあった単一電池を入れてみました所、なんとサイズがピッタリ!! 蓋も問題なく閉まりました。

使用電圧など若干の不安は残りますが、とりあえずは通話用の電力については確保できたようです。

 

ちなみにこちらの電話機、内蔵バッテリー・ケースによる電力供給の他、付属のケーブルを本体側の端子に差し込む事で、外部から電力を供給する事も出来るようです。 (写真のようにケーブルを介してバッテリー・ケースと電話機と接続する事も可能です)。

 

さて、電力を確保した所で、早速電話機2台を接続して通話テストをしてみましょう。

残念ながら今回は長めの電話線が用意できなかったため、電話機に付属している短い交換機用接続ケーブルを使って2台を接続します。

 

接続は簡単で、電話機前面の蓋をスライドさせると現れる2か所のジャックのいずれかにケーブルの端子を差し込むだけです。

本来ですと電話機から一旦「Fernsprechvermittlung」と呼ばれる10台の電話機を接続可能な交換機を介して電話機同士を接続するようですが、端子同士の直結でも通話自体は可能のようです。

 

電話機同士の接続が完了したら、お次は一方の電話機からもう一方を呼び出してみましょう。

 

本体右側面のハンドルを起こして回転させると、もう一方の電話機に信号が伝わり、ベルが鳴る仕組みとなっています。 (呼び出しベルはハンドルを回す事によって手動で発電しますので、バッテリーや外部電源なしでも作動します)。

 

ベルの音色はレトロな呼び鈴風で、鈴のマークが描かれたスイッチを右にスライドさせる事で音量を小さく (ややこもった音に) する事も可能です。

 

呼び鈴が鳴ったら受話器を手に取り、受話器内側に設けられたスイッチを押して通話します。 今回通話テストをしてみましたが、50年近く前に製造されたとは思えないほどクリアに通話が可能でした。

 

ちなみに受話器の端子は取り外しも可能となっています。 受話器用の端子は2か所設けられていますので、付属の受話器以外に受話器をもう一台追加で接続する事も可能です。

 

また、外部電源駆動時には写真のようにアーム状のパーツを展開して受話器置きとしても使用できます。 このアームの上に受話器を置くと自動的に通話が終了する本格的な構造となっています。

 

尚、野外などでの内蔵バッテリー駆動時に電話機を使用しない場合は、写真のように蓋の窪みに受話器を置いておけるようです。 よく考えられていますね!

 

というわけで、50年ほど前に製造されたにも関わらず全く問題なく作動したこちらの「ドイツ連邦軍 FF-OB/ZB 野戦電話機」。  長めの電話線さえ容易出来れば、ご自宅の内線としても活用できるかもしれませんね。

 

それではまた!!

 

>> ドイツ連邦軍 FF-OB/ZB 野戦電話機 セットはこちら

 

本日のツーポイント情報!!

東京店在庫品で、 アーマライト AR18 自動小銃 の新たな個体を HPとD/P(詳細画像) にアップいたしました。ぜひHPをご覧ください。 

・アーマライト AR18 自動小銃 ( 25万円、税別 ) こちら

 

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2018.12.17 Monday

サイレント・カラシニコフ!?

皆様こんばんは、先日の百里基地航空祭で引退間近なファントムたちの雄姿を観て思わず涙したキートンです。

 

さて、今回ご紹介するのはこちら。

「AK-47/AKM用 PBS-1 サイレンサー&リア・サイト セット」です。

 

PBS-1は1962年に旧ソ連でPBSを改良して開発されたサイレンサー (サウンド・サプレッサー) で、7,62mm×39弾を使用するAK-47やAKM等に対応しています。

 

早速在庫のAKS-47に取り付けてみました。 一気に隠密作戦用のような物々しい雰囲気になりましたね!

 

PBS-1サイレンサーは分解も簡単で、側面のロック・レバーを押し込みながら後部のやや太くなっている部分を回転させると、本体後部が外れ、内部の部品を取り出す事が可能となります。

 

筒状となった鉄製の本体内部には、バッフルと呼ばれる複数の円盤を金属棒で繋いだ部品の他、厚さ約2cmの「ワイプ」と呼ばれるゴム製の栓が収まっています。 ちなみに初期のPBSサイレンサーでは本体内部にバッフルが固定されており、本体をヒンジで二分割に開いてメンテナンスを行う構造だったそうです。

こちらのPBS-1、もちろん無可動加工は十分に行われており、国内でも合法的に無可動に取り付けてお楽しみいただけます! (バッフル内の弾頭が通過する箇所にはインサートが溶接固定されている他、銃身への取り付け基部についても溶接で塞がれておりますので、サイレンサーとしての機能は一切ありません)。

 

こちらのワイプと呼ばれるゴム製の部品は、発射時に弾頭が通過すると自動的に穴が塞がり、発射ガスの一部を銃身内に押しとどめる事で、減装弾を使用した際でも銃本体の作動に十分なガス圧を確保するそうです。 (戦闘機の自動防漏タンクのイメージでしょうか…?)

 

こちらが発射済みのワイプを銃口側から見たものです。 ワイプは発射直後の弾頭や高圧ガスに晒されて劣化するため、射撃を行う度に減音効果が損なわれていくようです。 ワイプの寿命については諸説あるようですが、概ね200発程度で中心部の穴が広がって交換が必要になるようですね。。

 

さて、こちらのPBS-1、他のサイレンサーと同じく通常弾では減音効果があまり無いため、装薬量を減らして弾頭重量を重くした専用の亜音速弾を使用したようです。 この亜音速弾を使用すると高い減音効果が期待できますが、当然ながら火薬量が減って弾頭が重い分射程が短くなり、弾道も通常弾とは異なるものとなります。

 

この亜音速弾使用時の弾道の変化に対応するため、PBS-1サイレンサーには専用のリア・サイトも用意されました。

 

PBS-1用リア・サイトを 銃に取り付けてみるとこのようなイメージとなります。

 

さて、こちらのリア・サイトの最大の特徴が、スライド部分の両側に設けられたダイヤルです。 ダイヤルを回転させるとダイヤル基部に設けられた突起 (矢印部分) の高さが変化し、リア・サイトのエレベーションが変化します。 これを用いる事により、通常弾から亜音速弾への切り替え時にも再度ゼロイン調整をする事なく、ダイヤルを合わせる事で即座に対応する事が可能となります。

 

通常弾使用時は一般的なAK用リア・サイトと同様に上面の距離目盛を使用します。 最大射程はAKM用リア・サイトと同じ1,000mまで対応しています。 通常弾使用時のゼロイン調整はフロント・サイトの高さを調整する一般的な方法で行います。

 

一方、亜音速弾を使用する際には一度リア・サイトを持ち上げて裏面に刻まれた亜音速弾用の距離目盛を調整してリア・サイトを戻します。 こちらの亜音速弾用の目盛は100〜400mに対応しています。 (やはり通常弾に比べると亜音速弾使用時の射程はかなり短くなるようですね…)。

 

さて、亜音速弾を使用して最初にゼロイン調整を行う場合は、サイト両側のダイヤルを外側に引いた調整ポジションで回転させながらゼロインを調整し、調整が完了した時点でのダイヤルの番号を控えておきます。 (ダイヤルの番号は赤丸部分で示した小さな穴の位置で合わせるようです)。 尚、左右のダイヤルは独立していますが、二つとも同じ番号で合わせておくようです。

一旦ゼロインが完了した後は、通常弾であればリア・サイト上面の通常の距離目盛を使用し、亜音速弾であれば裏面の距離目盛とゼロイン時に確認しておいたダイヤル番号を合わせるだけで、弾薬の切り替えにも即座に対応できるというスグレモノです。

 

…とここまでお話を進めてきましたが、その中で気になったのがこちらのダイヤルに設けられた二本のライン。

 

これらの二本のラインを合わせると、ダイヤル部分を通常の調整ポジションよりもさらに外側に引く事が出来るようになります。

 

この状態でダイヤルを少し回すと、ダイヤルが最も外側に引かれた状態でロックされます。

 

銃に取り付けた状態で両側のダイヤルを最も外側の位置でロックするとこのようになります。

 

この状態ではダイヤルの突起部分がリア・サイト・ベースのランプ部分 (スロープ状になった箇所) よりも外側に来るため、写真の赤丸の位置でリア・サイトのスライドとランプ部分が接触するようになります。 おそらく通常弾の使用時には、亜音速弾調整ダイヤルの突起がランプ部分に接触しないよう、ダイヤルを外側でロックした状態で使用したと考えられます。

 

今回ご紹介しましたPBS-1サイレンサーは、専用リア・サイトとセットで取り付けるとお持ちのAKの印象もガラリと変わるアイテムです。 特殊なアイテムの割にはお値段も比較的お手頃ですので、すでにAKをお持ちの方やこれから購入をご検討されている方にもおススメです!

 

ついでに今回同時入荷したAK用75連ドラム・マガジンも付けていただくと、ゾンビ相手でも戦えそうな雰囲気ですね…!!

 

また、実用性はともかく (?) RPK軽機関銃にも問題なく取り付け可能となっておりますので、この機会にお持ちの銃のイメージチェンジをしてみてはいかがでしょうか?

 

それではまた!!

 

>> AK-47/AKM用 PBS-1 サイレンサー&リア・サイト セット はこちら

>> AK用 75連 ドラム・マガジン はこちら

>> 現在在庫しているAK系自動小銃 はこちら

 

 

本日のツーポイント情報!!

東京店在庫品で、Vz.26 短機関銃 の新たな個体を HPとD/P(詳細画像) にアップいたしました。ぜひHPをご覧ください。 

Vz.26 短機関銃(5.5万円、税別) こちら

 

平素は格別のご高配を賜り、誠にありがとうございます。

本年より弊社東京上野本店ならびに大阪店では年末年始を休業させていただく事になりました。

2018年12月31日(月)から2019年1月3日(木)までの間、両店とも休業とさせていただきますので、年末年始のご来店をご検討されているお客様はご注意いただきますようお願い申し上げます。

尚、弊社ホームページからのご注文・お問い合わせにつきましても、2019年1月4日(金)以降順次回答をさせていただきます。

お客様にはご不便をおかけいたしますが、何卒ご了承いただきますようお願い申し上げます。


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