Chicago Blog

国内唯一の無可動実銃と古式銃の専門店。
スタッフの日記や元フランス外人部隊の声、新入荷の情報などの各種おしらせ、在庫状況など、リアルタイムにお知らせします。

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2019.06.30 Sunday

快走!! 九五式軽戦車 Ha-GO!!

皆様こんばんは、キートンです。

さて、昨日に引き続き本日はいよいよ九五式軽戦車の走行展示の模様をお伝えしていきましょう。

 

ポーランドから到着した九五式戦車は早速トレーラーから降ろされ、外観及び作動のチェックが行われます。

 

明るい場所でよく観察すると、操縦席前面の弾除けやリベットの形状など、細かい所にも配慮して設計されている事が判ります。 なんとなく鎧兜を思わせる作りですね。

 

足回りについても完璧にレストアされており、転輪のゴム部分のメーカー名などもモールドでオリジナル通りに復元されています。 今回のレストアはオリジナル度を最優先したとの事で、こういった部分にもこだわりが感じられます。

 

九五式軽戦車は到着時には主砲が付いていない状態でしたが、こちらも別便で到着し、早速戦車に装着されました。 主砲が付いた九五式は全体のバランスが取れて実に美しいですね。

 

戦車内部を覗いてみると、比較的スペースに余裕があるように感じられますが、弾薬などを搭載するとあまりスペースがないそうです。

 

こちらは別途準備していた主砲用の照準器を取り付けている様子。 照準器側のネジにより照準器マウントを前後から挟み込むように固定していきます。

 

車体の最終チェックが完了した後、車体に日章旗が掲げられました。 そのインパクトは絶大で、一目で日本の戦車と判ります。

 

車体の前には九五式軽戦車の解説パネルも設置されました。

 

さて、九五式軽戦車の最終調整やエンジンの作動チェックも完了し、土日はいよいよ走行会へ。

 

タンクフェストでは大戦中から戦後にかけての各国の戦車が動く姿を間近で見られるとあって、一般入場ゲートには朝早くから長蛇の列ができていました。

 

こちらはソミュール戦車博物館からやってきたパンター戦車 対 ウォーダディーのフューリー号やファイアフライなどとの模擬戦闘の様子。

 

観客席に狙いを定めながらアリーナを疾走するパンター。

 

パンターに撃破されて黒煙を上げるソ連のT-34戦車…。

 

戦後の戦車も英軍のセンチュリオンやチーフテンを始め様々な車両が登場しました。 こちらは濛々と白煙を上げながら爆走するT-72戦車。

 

今回のタンクフェストで個人的に最も気に入ったのがチャーチル歩兵戦車。 巨大な車体と走行時に足回りから発生する金属音が相まって、凄まじい迫力です!

 

こちらはいよいよ出番を待つ我らが九五式軽戦車。

 

軽快にアリーナを駆け抜けていきます!! 九五式軽戦車の走行展示は今回のイベントでも目玉の一つで、海外の戦車ファンの方々も熱心にカメラを向けていました。

 

さて、2日間にわたる走行展示も大きなエンジントラブルなどもなく無事に終了し、海外の方々にも存分に日本軍戦車の魅力を堪能していただけたかと思います。

 

近い将来こちらの九五式軽戦車が日本に無事に里帰りを果たし、国内の方々が身近にその雄姿を見られる日が来ると良いですね!

 

それではまた!!

 

本日のワンポイント情報!!

大阪店在庫品の【無可動銃】 アルバニア ASh78-1 自動小銃 の新たな個体をHPとD/P(詳細画像)にアップいたしました。 ぜひHPをご覧ください。

・【無可動銃】 アルバニア ASh78-1 自動小銃 (9万円、税別) こちら


2019.06.29 Saturday

戦車の祭典 2019!!

皆様こんばんは、約一年ぶりのイギリス出張で日焼け対策を忘れたせいで顔が真っ赤なキートンです。

 

さて、今回の出張の目的地は、戦車好きなら一度は行ってみたいイギリスの「ボービントン戦車博物館」で行われる戦車の祭典「TANKFEST (タンクフェスト)」です!

 

ついにシカゴは戦車の輸入まで始めたか…というわけではなく、このたび御殿場市の株式会社カマドさんが進めておられる「九五式軽戦車里帰りプロジェクト」の一環として、ポーランドで修復が完了した九五式軽戦車を英国に輸送し、ボービントンのタンクフェストにて走行展示が行われる事になりました!

 

こちらの九五式里帰りプロジェクトにはシカゴも始動段階から関わっておりますので、今回私キートンもカマドさんの通訳兼旅の案内係としてボービントンに同行する事になりました。

 

こちらの九五式軽戦車、昨年3月にカマドさんとポーランドまで遥々下見に見に行った際にはまだエンジンが搭載されていない状態でしたが、今回いよいよオリジナルのエンジンが搭載された状態での走行が見られるとの事で、感慨深いものがあります。

 

昨年3月にポーランドで修復作業が行われていた頃の九五式軽戦車

 

その際のポーランド出張ブログはこちら

 

というわけで、今回の出張は目的地が「ボービントン戦車博物館のみ」と、シカゴの海外出張としては異例のシンプルな行程となっております。

 

ヒースロー空港からの現地の足はレンタカー。 イギリスは日本と同じ右ハンドルの左側通行ですので、日本人でもあまり違和感なく運転する事ができてありがたいですね。 (ラウンドアバウトという環状の交差点だけはなかなか慣れませんが…)。

 

さて、ヒースローからレンタカーを走らせる事およそ3時間で、ボービントン近郊の町ドーチェスターに到着。 宿の近くには地ビールの醸造所やパブがあり、ビール好きには最高の立地です。 イギリスの夏は日没が遅いので20時頃でも辺りはまだまだ明るく、これから飲みに出かけるには最高ですね。

 

というわけで、早速ホテル到着後に九五式軽戦車の前のオーナー氏と合流し、近くのパブで走行展示の打ち合わせも兼ねて会合をする事になりました。

 

フィッシュ&チップスと現地で醸造された地ビール。 ビールはアルコール度数控えめで、大きめのパイントグラスでも軽く飲めてしまいます。。

 

さて、イギリスでの2日目は早速ボービントン博物館へ。
 


博物館の敷地周辺には各所に戦車が屋外展示されています。 これだけでも気分が盛り上がってきますね…!

今回は九五式軽戦車の前オーナー氏のご好意により、私たち一行をVIP待遇にてご招待いただき、通常は立ち入れない博物館の裏側なども案内していただきました。
 


こちらのレストア施設では様々な車両がイベント前の最終調整を行っていました。
 


こちらはトレーラーで搬入されたばかりのパンター戦車。 このパンターはフランスのソミュール戦車博物館から今回のタンクフェストのために遥々やってきたそうです。
 


こちらは土日の走行展示に参加する車両が集まるバックヤード。 これら全ての車両が自走するとは驚きです。
 


なんと、ウォーダディーのフューリー号もありました!

 

車体前面のガスマスクも映画のとおりに装備されていますね。
 


こちらは博物館で常設展示されているボービントン自慢のティーガー戦車コレクションのコーナー。 これほど間近でティーガーIIやヤークトティーガーを見られるとは感動です。 さすが戦勝国は余裕がありますね…。
 


フューリー号のライバル、世界で唯一自走可能な事で有名なティーガーI型 (131号車) もありました。

 

横から見ると車体前面の装甲板の厚みがよく分かります。。

 

さて、あまりの収蔵品の膨大さに呆然としながら博物館敷地内を見学していたところ、我らが九五式が博物館にいよいよ到着するとの連絡が!

出迎えのため博物館のゲート近くで待っていると、九五式をポーランドから輸送してきた大型トレーラーが到着。

 

2014年大阪店スタッフ・ナベさんのボービントン探訪ブログはこちら
 

トレーラーの扉を開けると、自走状態にレストアされた九五式がついに姿を現しました!
次回はいよいよ九五式軽戦車の最終調整からイベントでの走行展示の模様までをお伝えできればと思います。

それではまた!!

 

本日のワンポイント情報!!

買取りで、【無可動銃】コレクション2挺 が東京店に入荷しました。 HPとDetailed Photos(詳細画像)はアップしております。 ぜひHPをご覧ください。

 

・【無可動銃】 ポーランド AK-47 (PMK) 自動小銃 (22万円、税別)はこちら

・【無可動銃】 ステン Mk II 短機関銃 (10万円、税別)はこちら


2019.05.01 Wednesday

ザ・美術骨董ショー2019!!

皆様こんばんは、平成という時代が終わり、新たな時代に入りましたがいかがお過ごしでしょうか。 自分の生まれた元号がとうとう二代前となってしまった事にまだ実感が沸かないキートンです。 (平成の時代における大正生まれの人の感覚…?)

さて、令和の時代に入ってキートンの最初のお仕事は、もはや毎年恒例となった感のある「ザ・美術骨董ショー」です。

こちらの骨董ショーは、東京タワーのお膝元にある東京プリンスホテルで毎年このGWの時期に開催される骨董品の展示・即売会で、国内の骨董ショーの中で最も格式高いイベントの一つです。 (他の出展業者さんも高価な骨董品を扱うお店が中心で、ご来場者もハイソ (死語?) な方々が多い印象です)。

さて、我らがシカゴのブースでもそんな骨董祭の雰囲気に見合うように東京店から厳選した登録証付古式銃を展示しております!

ちなみに、昨年までシカゴブースでは古式銃を三段に分けて展示可能なガラスケースにて展示しておりましたが、今年から最上段のみに古式銃を展示するショーケースに変更となりました。

合計の展示挺数は減りましたが、その分厳選された1挺1挺がより引き立つ展示となっています。 普段東京店で見慣れているはずの古式銃も、展示方法が変わるとまた新たな魅力に気づかされますね! (ショーケース内に敷いたシカゴ・グリーンのマットも相まって、銃がさらに高級に見えます)。

また、今回は古式銃に加えて1850 年頃にフランスで作られた前装滑腔砲の1/8模型もケースの上に展示していますが、こちらも多くの来場者の方の注目を集めていました。

ブースの中央にはイエローボーイやスペンサーなど南北戦争時代前後の米国製長物古式銃も展示しております。 今年はシカゴ社長自慢の牡鹿ブロンズ像 (Le combat de cerfs、Pierre Jules MÈNE作) を東京店から持ち込んでテーブルの上に展示しておりますが、こちらもブースの雰囲気によくマッチしていますね。

こちらのザ・美術骨董ショーは下記の日程にて東京プリンスホテルにて開催されておりますので、ぜひ近くにお越しの際はお立ち寄りください!

●ザ・美術骨董ショー
期間: 5月1日(水)〜5月5日(日)
時間: 10:00〜19:00 (初日は18:00閉場、最終日は17:00閉場)
会場:東京プリンスホテル(東京都港区芝公園3-3-1)
入場料:無料


ザ・美術骨董ショーの公式HPはこちら

それではまた!!

>> シカゴ在庫品の登録証付古式銃はこちら

>> 前装滑腔砲 + 弾薬車 (14mm口径、1850年頃の品、1/8模型) はこちら

>> 牡鹿ブロンズ像「Le combat de cerfs、Pierre Jules MÈNE作」 はこちら

本日のツーポイント情報!!

東京店在庫品の【無可動銃】ステン MkI 短機関銃 と 大阪店在庫品のポーランド RPD 軽機関銃 の新たな個体をHPとD/P(詳細画像)にアップいたしました。 ぜひHPをご覧ください。

・【無可動銃】ステン MkI 短機関銃(7万円、税別) こちら

・【無可動銃】ポーランド RPD 軽機関銃 (11万円、税別) こちら

■骨董祭に古式銃専門店として参加いたします。
●ザ・美術骨董ショー
期間: 5月1日(水)〜5月5日(日)  明日5月2日(木)から5日(日) まで引き続き参加します。

時間: 10:00〜19:00 (初日は18:00閉場、最終日は17:00閉場)
会場:東京プリンスホテル(東京都港区芝公園3-3-1)
入場料:無料

ザ・美術骨董ショーの公式HPはこちら
●平和島古民具骨董まつり
期間:5月3日(金)〜5日(日)
時間:10:00〜17:00 (最終日のみ〜16:00閉場、入場は15:00まで)
会場:平和島東京流通センタービル(東京都大田区平和島6−1−1)
入場料:無料

平和島骨董まつりの公式HPはこちら
日本最大かつ唯一の古式銃専門店の名に相応しい古式銃の展示を行う予定です。
お客様のご来場を心よりお待ちしております。

■骨董祭期間中のシカゴレジメンタルス各店舗での古式銃展示販売について
同期間中はシカゴレジメンタルス東京店での登録証付古式銃の展示品が通常より少ない状態になります。特に平和島骨董まつりの期間中(5/3〜5)は短銃系はほとんどない状態になります。
期間中に弊社店舗にて登録証付古式銃のご検討もしくはご購入希望の場合は、お早めにメールもしくはお電話にてご連絡頂けますようお願いいたします。
(可能な限りご希望の個体を会場に移動せず、店舗に残しておきます。)
※日程によってはご希望の日時にご覧頂くことができない場合もございます。

お客様にはご不便をお掛けいたしますが、何卒ご了承頂きますようお願い申し上げます。


株式会社 シカゴレジメンタルス


2019.03.14 Thursday

近所にあったら毎週通いたい…コブレンツ国防技術博物館!!

皆様こんばんは、キートンです。

 

さて、今回はチューリンゲン州のズールから一気にドイツ西部ラインラント=プファルツ州のコブレンツ (Koblenz) へと移動し、第二の目的地であるコブレンツの軍事博物館へと向かいます。

 

まずはズールから電車で1時間半ほどのバイエルン州のヴュルツブルク (Würzburg) という駅で乗り換え。 ヴュルツブルクというと、有名なウルツブルク・レーダーの名前にも使われている地名ですが、レーダー自体は特にヴュルツブルクで開発されたという訳ではなく、適当な地名を使って名付けられたそうです。。

 

ズールからコブレンツに移動した日はコブレンツ市内で一泊し、翌朝から軍事博物館へと向かいます。

今回はコブレンツ市内観光も少しだけ兼ねて、コブレンツ中央駅にほど近い宿から徒歩で30分ほどかけて博物館へと移動しました。 ドイツの旧市街の雰囲気はどの都市も素晴らしいですね。

 

途中、コブレンツを流れるモーゼル川に掛かる橋を渡りました。 橋の上からは「ドイツの角 (Deutsches Eck)」と呼ばれるモーゼル川とライン川が合流する地点を望む事ができ、その先に見える丘の頂上には19世紀前半にプロイセンによって建設されたエーレンブライトシュタイン要塞という要塞が見えました。

 

モーゼル川を渡った後、住宅街のような場所を抜けた場所に今回の目的地である軍事博物館がありました。 こちらの博物館、正式名を「Wehrtechnische Studiensammlung Koblenz (コブレンツ国防技術博物館)」と言い、2014年と2017年にシカゴ社長と元外人部隊氏、スタッフ・ナベ氏、スタッフSさんがそれぞれ訪れている博物館ですが、展示内容がとにかく充実しているとの事で、期待が高まります。 (2014年ナベ氏訪問時のブログはこちら / 2017年シカゴ社長訪問時のブログはこちら)

 

こちらの博物館は連邦軍が管理する施設で、入り口には物々しいゲートが…。 朝9時半の開館時間前に到着してしまった為、まだゲートが閉まっていました。

 

9時半ちょうどに係の方がやってきて開門となり、さっそく博物館内に入ります。 (入場料は一人3ユーロと良心的です)。

 

館内は4フロアに分かれており、階ごとにテーマが異なっています。 軍事技術博物館というだけあり、展示品は小火器から車両、航空機、火砲、通信装置など、軍事技術に関わるあらゆる物が展示されており、その量も膨大です。 1Fからすべての展示物をじっくり見ていると時間がいくらあっても足りませんので、銃に興味のある方は小火器専門のフロアがある最上階から見て回るのがオススメです。

 

こちらが最上階にある小火器コーナー。 拳銃から自動小銃まで、ドイツ国内外の武器が壁沿いにズラリと展示されている様子は圧巻です。 展示品全てをご紹介するのは不可能ですので、気になった品をピックアップしてお届けしたいと思います。

 

こちらは今となっては懐かしのOICW (Objective Individual Combat Weapon)。5.56mmの自動小銃に20mmのグレネード・ランチャーを乗せたものですが、実物は外観のボリュームがすごいですね…。

 

まるでSF映画に出てきそうなOICWのセレクター。 HK社のロゴもしっかりと入っています。

 

XM8もありました。

 

こちらはケースレス弾薬を使用するHK G11のプロトタイプやカッタウェイ・モデル。

 

そしてこちらもG11の別のプロトタイプたち。 かなり実用モデルらしくなってきました。 一口にG11といってもこれだけ多くのプロトタイプが作られていたのですね。。

 

こちらはラインメタルが1970年にG3の後継小銃を目指して試作したRH-70なる5.56mm口径のブルパップ・ライフル。 マガジンとグリップの位置が近すぎて一部はまり込んでいますね…。

 

HK MP5Kをアタッシュケースに入れたまま撃てるようにした、有名な「コッファー」タイプもありました。 (シカゴ在庫品のMP5系短機関銃はこちら)

 

こちらはワルサーMPKのプロトタイプ。 量産型とはハンドガードやコッキング・ハンドル、サイト・ガードの形状も違いますね。 (シカゴ在庫品のワルサーMPLはこちら)

 

FG42自動小銃のコーナーでは、降下猟兵用自動小銃のトライアルに向けてハインリヒ・クリーグホフ社が手掛けたプロトタイプ (一番上) や、戦後スイスのベルン造兵廠でFG42をベースに1951年に試作した自動小銃 (一番下) も展示されていました。

 

1980年代に東ドイツで製造された銃たち。 シカゴにも在庫のあるMPi-AKS-74Nの短縮バージョンであるMPi-AKS-74NKや、固定ストック・タイプのMPi-AK-74N、東独が輸出向けに製造した5.56mm NATO口径の珍しいヴィーガーStG-942もありました。 (シカゴ在庫品の東独製自動小銃はこちら)

 

こちらは自動小銃黎明期に作られた各種の自動小銃たち。 いずれも珍しい品ばかりですが、これだけ挺数が展示されていると感覚が麻痺してきますね。。

 

小銃コーナーのお隣には拳銃コーナーがあり、こちらも珍しい銃のオンパレードでした。

 

HSP 701 Xという拳銃のプロトタイプ。 G3のようなローラー遅延ブローバックで作動するそうです。

 

こちらは非常に長いマガジンが特徴のフランスのUnionという拳銃。 マガジンを複数個持ち歩く以上のメリットがあったのでしょうか…?

 

フロアを降りると、各国の様々な狙撃銃を集めたコーナーもありました。

 

こちらはPSG-1のプロトタイプだそうです。 一つ上に展示されているのはズールの博物館にもあった東ドイツのSSG 82狙撃銃。

 

こちらは機関銃だけを集めたコーナー。 マキシムからMG3まで、多数の機関銃が所狭しと展示されています。

 

G3を4連装にした不思議な対空機銃!? 弾を撃ち尽くしたらマガジン交換が大変そうですね…。 (シカゴ在庫品のG3はこちら)

 

続いてこちらは携帯用対戦車火器の展示コーナーです。 対戦車ライフルに始まり、大戦中のパンツァーファウストから最新のパンツァーファウスト3に至るまでの系譜やドイツ以外の対戦車火器が多数展示されています。

 

ルーマニアで開発され東独やハンガリーでも使用された、AGI 3×40というRPG-2を3連装にしたような物もありました。 火炎放射器に近い兵器で、3発の焼夷弾を2秒間の内に発射したそうです。 見た目のインパクトがすごいですね。 (シカゴ在庫品のRPG-2はこちら)

 

一通り小火器や火砲の展示を見終わった後は、僅かな残り時間で1階にある車両や航空機のコーナーを回りました。 フロアに入ってすぐに真っ二つになったレオパルト1がお出迎え。 車両や航空機はスペースの関係上、他の軍事博物館に比べてそれほど展示台数自体は多くない印象でしたが、ドイツ連邦軍のプロトタイプの車両などもいくつか見られました。

 

こちらはレオパルト2の試作車両だそうです。

 

米国と西ドイツが共同開発を試みたものの未完に終わったKPz.70もありました。

 

航空機も珍しいものが展示されており、こちらはCCV (運動能力向上機) の研究に使われたF-104Gの実験機だそうです。

 

東独で使われていたMiG-21bisやMiG-23BNもありました。

 

残念ながら東ドイツの国籍マークは消されていましたが、目を凝らして見ると垂直尾翼に微かにその痕跡が…。

 

…と、ここまでかなり内容を凝縮して博物館内をご紹介してきましたが、過去のシカゴスタッフブログの内容と合わせてもまだまだご紹介しきれないほどの展示品の多さにはまさに驚愕の一言です。 今回私もトータル4時間ほど館内を回りましたが、まだまだ時間が足りませんでした。 (展示品が多すぎて、夢中でシャッターを切っていたら途中でカメラのメモリ残量がなくなったのには唖然としました…)。

 

コブレンツは日本からドイツへの空の玄関口であるフランクフルト国際空港からも高速鉄道ICEで1時間半ほどですので、皆様もドイツへ立ち寄られた際はぜひ一度訪れてみてはいかがでしょうか。

 

それではまた!!

 

 

本日のワンポイント情報!!

大阪店在庫品の FN SCAR-H 自動小銃 スタンダード・バレル・モデル のHP解説追加と画像を更新いたしました。 ぜひHPをご覧ください。

・FN SCAR-H 自動小銃 スタンダード・バレル・モデル (130万円、税別)はこちら


2019.03.12 Tuesday

ドイツ銃器産業の聖地、Suhl

皆様こんばんは、キートンです。

 

さて、今回はニュルンベルクでシカゴ社長と別れ、古くから銃器の生産で栄えたドイツの銃器産業の聖地とも言える町、ズール (Suhl) へと向かいます。 今回私としても初のドイツでの自由時間ですが、ドイツで行ってみたい場所として真っ先に浮かんだのがこのズールでした。

ズールには戦前まで数多くの銃器メーカーが存在し、まさにドイツの銃器産業の中心地とも言える場所でした。 当時のズールにはC. G. ハーネルJ. P. ザウアー & ゾーンといった銃器メーカーが所在していた他、有名なヒューゴ・シュマイザーもズール出身だそうです。

そんなズールの町、大戦中は銃器生産地だったため連合軍の爆撃を受け、戦後は東西冷戦の最前線として町中に東ドイツの秘密警察シュタージによる厳重な監視網が敷かれたりと不遇の時代を歩んだようです。

 

さて、ニュルンベルクから電車で北上する事およそ1時間15分、まずは乗り継ぎ地であるドイツ中部のエアフルト (Erfurt) という駅に到着。

 

ここエアフルトも戦前までドイツの銃器生産を担っていた場所で、MP38やMP40で有名なエルマ社もエアフルトにありました。 (エルマ社の社名であるERMAもErfurter Maschinenfabrikを略したものだそうです)。

 

エアフルトからはSTB (Süd-Thüringen-Bahn、南テューリンゲン鉄道) というローカル線に乗り換えてテューリンゲンの森の中を再び南下していきます。

 

途中、ズールの隣町であるツェラ・メーリス (Zella-Mehlis) という町を通過。 ご存知の方も多いかと思いますが、ここツェラ・メーリスは戦前ワルサー社があった場所です。 (戦後ツェラ・メーリスを含めテューリンゲン一帯が東側地域となったため、ワルサー社は西ドイツのウルムに移転)。

 

エアフルトを出発して約1時間弱で今回の目的地であるズールに到着。 辺りはすっかり暗くなり、駅やその周辺にも人の気配がほとんどありません。。 一抹の不安を感じつつも、駅から少し離れたホテルまで徒歩で移動を開始。

 

ズールの町はテューリンゲンの森の中にあるせいか急勾配が多く、さらに路面状況もあまり良くないので重いスーツケース2個を転がしながらの移動はかなり体力を消耗します。。 (雨が降っていなかったのは助かりました…)。

 

ホテル周辺は人の住んでいる気配のない廃墟のような建物が多く、夜7時過ぎにも関わらず、通行人もほとんどいませんでした…。 (いざとなったらスーツケースを捨てて逃げる他ないですね。。)

 

駅から歩く事およそ20分、ようやくこの日の宿に到着。 今回泊まった宿は1616年創業の歴史あるホテルだったようで、1979年に一旦閉業したものの、その後1986年に当時の東ドイツの人民公社 (VEB) が大規模な改修を行って営業を再開したそうです。 (東独時代はやはり盗聴器が仕掛けられていたのでしょうか…)。

 

ホテルのレストランではテューリンゲンの森で獲れたイノシシやシカのジビエ料理が出てきました。 ビールもこの地方の銘柄で、これでもかというテューリンゲン推しでした。

 

レストランの壁には銃のポスターが! さすが古くから銃器産業で栄えた町です。

 

ホテルの部屋には無料で飲めるドリンクが用意されていましたが、コーラは旧東独時代からあるというVita Colaというブランドでした。 私も今回初めて飲みましたが、レモン果汁の入ったような独特の味わいでした。 (コカコーラレモンやペプシツイストに近い味…?)

 

さて、翌日は早朝からズールの市街へと向かいます。

今回ズールを訪れた最大の目的がこちらの武器博物館。 元々は麦芽製造所として使われていた建物を東独時代の1971年に改修してオープンしたそうで、ズールにおける銃器産業の発展が分かる歴史的な資料が数多く展示されています。

 

博物館の外のベンチには角の生えたウサギ (レプス・コルヌトゥス ?) を捕まえた猟師の像が座っていました。

 

入ってすぐのコーナーではズールで産出する鉄鉱石などの鉱物が展示されていました。 ズールが銃器生産の中心地になったのも、同地で産出する鉄のお陰だったのですね。

 

館内を進むと、ズールや近郊のツェラ・メーリス、エアフルト等で生産された各種の銃器が展示されていました。

 

第一次世界大戦に投入されたMP18 I短機関銃もここズールのテオドール・ベルグマン社で生産されました。

 

C. G. ハーネル社はStG44等を製造していたメーカーとして有名ですね。 初期型のMKb42 (H) も展示されていました。

 

こちらのFG42 II型もズールのハインリヒ・クリーグホフ社で製造された物。

 

ツェラ・メーリス時代の1929年に製造されたワルサーPPもありました。

 

こちらは東独時代に製造された銃器のコーナー。 国家人民軍主力小銃のMPi-KMや訓練用のKK-MPi-69の他、東独時代に国民から恐れられていた秘密警察シュタージが使用した特殊武器も展示されていました。 MPi-KM等の自動小銃の最終組み立ては実際にはドイツ東部のヴィーザー (Wiesa) という場所で行われていたようですが、ズールでも銃身など主要部品を製造していたようです。

 

こちらはワルサーPPを戦後ズールのVEB エルンスト・テールマン工場で生産した「1001」というモデル。

 

シュタージが使用した、AK-74と同じ5.45×39mm弾を使用するSSG 82と呼ばれる狙撃銃もありました。 以前オーストリアの物流倉庫でも見かけた事がありますが、外観は至って普通の競技銃のようですね。

 

9mmマカロフ弾を使用する「Smart」という特殊なリボルバーも展示されていました。

 

こちらはフルオート射撃が可能な「Mod. IX.」というマシンピストルのプロトタイプ。 取り外し可能なフォアグリップ内には予備マガジンが収納されています。 これらの特殊な武器も東独時代にここズールで生産されたようです。

 

博物館の最上階はかつてズールに存在した各メーカーの製品が展示されていました。 戦前ズールにあった多くのメーカーが戦後の東ドイツ時代に人民公社のVEB エルンスト・テールマン工場に統合されてしまったそうです。

 

さて、武器博物館を一通り見終わった後は、お隣にあるズール自動車博物館へ。

 

こちらの自動車博物館ではバイクから自動車まで、ドイツで製造された様々なモデルが展示されていました。

バイクは主にズールにあったSimson社で製造されたものが中心でしたが、それ以外にもドイツ国内外のバイクが集結していました。

 

こちらは銃器メーカーのハーネル社が製造した自転車 (!)

 

知る人ぞ知る、東ドイツで101台だけ製造されたスポーツカー、メルクスRS1000もありました! 992ccの3気筒2ストロークエンジンをミッドシップで搭載しており、ボディは軽量なFRP製。 ドアはガルウィング式で、社会主義国で造られたスポーツカーとしてはデザインセンスもなかなか良いですね。

 

こちらはアイゼナハにあったBMW社の工場を戦後東ドイツが接収して製造されたEMW (アイゼナハ・モトーレン・ヴェルケ) の自動車。

 

デザインは戦前のBMW 327クーペというモデルと殆ど変わっていませんが、エンブレムが青から赤に変わっているのが特徴です。。

 

博物館を2つ見学した後は、近くのパブで昼食。 看板には鉄砲が描かれていました。

 

なんと店内の壁にも鉄砲が…! よく見るとデニックス (?) のレプリカのようでした…。

 

その後、列車の時間までズール市内を少しだけ観光しました。 市庁舎前の広場には1903年に建てられたズールの武器職人の像がありました。 現在のズールではドイツ再統一後に復活したメルケルというメーカーが狩猟用の銃器の生産を行っているようですが、銃器産業は以前ほどの活気は無くなってしまったようです。。

とはいえテューリンゲンの森に囲まれたズールの環境は素晴らしいものがありました。 また機会があればもう一度訪れてみたいですね。

 

次回はドイツ西部のコブレンツへと一気に移動し、同地にある軍事博物館を訪れてみたいと思います。

 

それではまた‼︎

 

本日のワンポイント情報!!

先日買取りで入荷した M53 汎用機関銃 と UZI 短機関銃 (スリング付き) の HPをアップいたしました。 HPDetailed Photos(詳細画像)は既にアップしております。 ぜひHPをご覧ください。

・ M53 汎用機関銃 (19万円、税別)はこちら

UZI 短機関銃 (スリング付き)(9.5万円、税別)はこちら


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