Chicago Blog

国内唯一の無可動実銃と古式銃の専門店。
スタッフの日記や元フランス外人部隊の声、新入荷の情報などの各種おしらせ、在庫状況など、リアルタイムにお知らせします。

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2024.02.06 Tuesday

オーストリア物流倉庫便り 2024年1-2月号

皆様こんばんは、キートンです。

 

本日は英国工場からオーストリアに移動して、物流倉庫での作業の様子をお伝えしていきたいと思います。

 

飛行機でウィーンに到着した後は、いつものように現地での足となるレンタカーを調達。 今回の旅の相棒はプジョー 308のディーゼル仕様。 フロントにモデル名のバッジを付けるのが最近の流行りなのでしょうか。 プジョーといえば立ち上がったネコライオンのロゴのイメージでしたが、いつの間にか変わっていたんですね…。

 

無事にレンタカーを調達した後は、今回も新社長の運転でウィーンから物流倉庫まで向かいます。

1月という事もあり、物流倉庫へ向かうにつれ辺りは雪景色に。 今回の倉庫での作業も寒さとの戦いとなる予感がします。

 

物流倉庫に到着後は、早速新たな入荷品がないか倉庫内をくまなく歩き回り、時にはコンテナによじ登りながらチェックしていきます。

 

まず目に留まったのはこちら。

ルーマニアで試作されたという各種のAKバリエーションです。

全て民間向けのセミオート仕様ですが、いずれも一癖ある作りとなっています。 特に真ん中の2挺のハンティング・ライフルは、AKベースでありながらハンドガードにポンプ・アクションのようなスライドする部品を追加してコッキング操作を行えるようにした不思議なモデルです。

いずれもゲテモノに近い雰囲気ですが、各国のAKバリエーションを集める上では面白いモデルかもしれません。

 

今回ツァスタバ M76 狙撃銃の中古コンディションの物が大量に物流倉庫に届いたとの事で、こちらもコンテナの中の銃を全て引っ張り出して1挺ずつコンディションを確認していきます。

しかし狙撃銃がこれほど大量に配備されていたというのは驚きですね。 恐るべし、ユーゴスラビア…

 

こちらがM76のコンテナの中から選び抜かれた精鋭たち。 我々が選んだ個体のコンディションがあまりにも良かったため、新品のM76が入った別の木箱から選んできたのかと物流倉庫のオーナーに誤解されそうになりましたが・・・。

 

銃本体に取り付けるスコープは別のコンテナ内に保管されており、こちらも大量のスコープの山の中から状態の良いものを選んでいきます。

 

ご存知の方もいらっしゃるかとは思いますが、ツァスタバ M76のスコープには製造時期に応じてON-M76、ON-M76A、ON-M76Bという3種類のバリエーションが存在します。

 

こちらが初期型に相当するON-M76と呼ばれるモデルで、初期のPSO-1スコープのような赤外線フィルター機能を備えており、本体上部の窓と本体右側に設けられた赤外線フィルター切り替えノブが特徴です。

 

こちらは中期型に相当するON-M76Aで、赤外線フィルター機能が省略されました。 スコープの本体はON-M76からの流用で、本体上部の窓は塞がれ、本体右側の切り替えノブも取り外されています。

 

後期型に相当するON-M76Bでは当初から本体に赤外線フィルター用の窓や切り替えノブがない仕様となっており、シンプルな外観となっています。

 

今回のスコープの山は、予想通り大半が後期型のON-M76Bとなっていましたが、数は少ないものの根気よく探せば比較的状態の良いON-M76やON-M76Aも見つける事ができました。 さすがに銃本体とのシリアルNo.マッチとはいかないものの、スコープもコンディションの良い品を選びましたので、どうぞご期待いただければと思います。

 

作業の合間の休憩時間に雑多なジャンク拳銃が詰め込まれた木箱をふとのぞいてみたら、なんとモーゼル シュネルフォイヤーが・・・。 物流倉庫にいると段々感覚が麻痺してきます。。

 

さて、気を取り直して作業再開。 こちらのコンテナに入っているのはお馴染みVz.37 重機関銃…ではなく、イギリスのベサ 車載機関銃。 無骨な見た目どおりの非常に重い機関銃です。 今回少数ですがこちらも仕入れましたので、英軍・英国戦車ファンの方は是非コレクションに加えてみてはいかがでしょう。

 

こちらはガリルのショート・バージョンのSARという事でコンテナに入っていた2挺ですが、よく見ると細部が違うような…

すでにお気づきの方もいらっしゃるかと思いますが、写真下がガリル SARで、写真上が南アフリカで製造されたベクター R5です。 写真では分かりづらいですが、ベクターの方が微妙にストックが長くなっています。

 

ハンドガード後部のリテイナーとレシーバーの接続部分の形状も違いますね。

 

細かい部分ですが、フロント・サイト・ガードの大きさもベクターの方が大きかったりします。

しかしイスラエルのガリル SARと南アフリカのベクター R5がこうして同じコンテナに入っていたというのは、なんとも不思議な巡り合わせですね。。

 

こちらは第一次大戦時に開発されたベレッタ M1918 自動小銃。 今回ジャンク状態の銃が大量に詰め込まれたコンテナの中から奇跡的に1挺状態の良い品を探し出しました。 本体上部にはビラール・ペロサ M1915 機関銃と共用のマガジンを装着しますが、このマガジンだけでも相当希少ですね。

 

最後はこちら、シカゴとしても約30年ぶりに入手したビッカース Kガン! 有名な割には出物が極端に少なく、もはや幻の銃の一つといっても過言ではないかもしれません。 私も博物館以外では初めて見ました。。

 

今回のオーストリア出張では事前にどのような品が入荷しているか知らない状態での訪問となったため、十分な仕入れができるか不安でしたが、予想以上に珍しい銃が豊富に入荷しており、逆に仕入れ予算との戦いとなりました。

 

今回のブログでご紹介しきれなかった品も数多く仕入れておりますので、ぜひ今後の入荷にご期待いただければと思います。

 

それではまた!!

 

 

本日のツーポイント情報!!

買取で入荷した 【無可動銃】コレクション3挺をHPにアップしました。ぜひHPをご覧ください。

・【無可動銃】 M16A2 自動小銃 こちら 東京店在庫

・【無可動銃】セトメ モデロC 自動小銃 こちら 大阪店在庫

・【無可動銃】 ワルサー MPL 短機関銃 こちら 大阪店在庫

 

 

* 現在 1/6アクションフィギュアを多数出品中です。

詳しくは下記リンクよりご覧ください。

(>> 現在出品中のヤフオクはこちら)


2024.02.05 Monday

2024年初の海外出張!!

皆様こんばんは、2024年初めての海外出張に行ってきましたキートンです。

前回の海外出張が昨年6月下旬でしたので、約7ヶ月ぶりと久々の出張となります。

 

早速ですが、今回の出張の行程はこちら。

昨年のアルマ氏との出張とほぼ同様、今回も英国工場での作業の後、オーストリア物流倉庫に向かう流れとなります。

前回の出張はやや汗ばむ位の気温の中での作業でしたが、今回は一転して凍てつくような真冬の英国工場でのお仕事です。 今回は新社長が一足早く現地入りし、4日ほど遅れてキートンが合流する形となりました。
 


英国工場の最寄り駅まではスティーブ氏が最近購入したという英軍用ランドローバーが迎えに来てくれていました。

昨年工場近くの射爆訓練場までドライブしたデザートカラーの軍用ランドローバーも含めて、保有しているランドローバーは3台目だそうです。 もはや言葉もないですね…。
 


さて、英国に到着した翌日は早速工場での作業をスタート。 (お隣の戦車屋さんのM24 チャーフィーが当たり前のように置かれている倉庫内の風景も大分見慣れてきました…)。
 


今回もいつものようにスティーブ氏が無可動加工を終えた銃を1挺ずつ加工チェックしてから梱包を進めていきます。

今回の作業はボルトアクション・ライフルが大半でしたが、種類が多く、それぞれ加工のポイントも少しずつ違いますので、慎重に作業を進めます。
 


チェックが完了した銃は発送用の段ボール箱に2人がかりで詰め込んでいきます。 ボルトアクション・ライフルであれば30挺程は入る箱が次々に一杯になっていきます。

 

今回は挺数がかなり多く気温が低いこともあり、一日中通しで作業をするのは大変ですので、作業の合間合間に工場内の武器庫で小休止を挟みます。

今回も武器庫には何やら面白そうな品が追加されていましたので、それらの一部をご紹介したいと思います。 (以下の銃は今回の出荷分には含まれていませんので、入荷はしばらく先になり、価格につきましても現時点では未定です)。
 


まずはこちら、イギリスのマンロイ社 (MANROY ENGINEERING) 製のM4カービンです。 イギリス製のM4 カービンというと以前LEI社製のものが入荷しましたが、マンロイ社製は初めての入荷です。

 

マガジン・ハウジングのモデル名は「ME4X1」となっており、セレクターに「AUTO」ポジションのある軍用モデルです。
 


・・・と噂をすれば、LEI社が製造したサイレンサー一体型のM4スタイルのカービンも入荷していました。 マガジンを付けていない状態では一見すると消音短機関銃のような外観ですが、れっきとした5,56mm口径のモデルです。

 

2挺のみですが、ブルガリア製のAK-47 (AKK) の発展型であるAR-M1も届いていました (※ブログUP時点でAR-M1Fと記載していましたが、固定ストックのモデルですので、AR-M1が正しいようですね)。 レールこそ付いていませんが、削り出しレシーバーに黒色の樹脂製外装や大型のマズル・サプレッサーの組み合わせはかえって新鮮な印象ですね。

 

こちらもセレクターにはフルオートのポジションが有ります。
 


こちらは今回1挺のみ入荷していたイスラエルのネゲヴ 軽機関銃。
 


ガリルとミニミを足して2で割ったような外観の銃ですが、短いフィード・カバーなど機関部の構造はミニミとは異なっており、独特な魅力のある銃です。

 

ストックを折り畳むと、このように非常にコンパクトに。 ネゲヴは海外でもほとんど流通していないため、日本に入荷した場合には過去に入荷したM60 汎用機関銃よりも高額となってしまいますが、それでもご興味があるという方はぜひご予約いただければと思います。

 


休憩ついでに (?)、最近お隣の戦車屋さんに入ったというM36 ジャクソン 駆逐戦車を見せていただきました。 (日本でも土浦駐屯地に1両展示されていますね)。 屋内で見る90mm戦車砲はなかなかの迫力です。 シャーマンとは異なり傾斜した車体側面なども見所でしょうか。

 

そんなこんなで、今回も5日間の作業を通してなんとか無事に次回出荷分の梱包を終える事が出来ました。

毎度の事ですが、こうして梱包を終えたパレットを前にした時の達成感は何物にも代え難いものがあります。 あとは商品が無事に日本に到着してくれる事を祈るのみですね!

 

次回は皆様お待ちかね (?)、オーストリア物流倉庫での作業の模様をお伝えできればと思います。

 

それではまた!!

 

 

本日のツーポイント情報!!

買取で東京店に入荷した 【無可動銃】 Kel-Tec KS7 ショットガン をHPにアップしました。ぜひHPをご覧ください。

・【無可動銃】 Kel-Tec KS7 ショットガン こちら

 

 

* 現在 1/6アクションフィギュアを多数出品中です。

詳しくは下記リンクよりご覧ください。

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2024.01.08 Monday

ロボコップ愛にあふれる「RoboCop: Rogue City」

皆様こんばんは、キートンです。

 

さて、本日は昨年末に発売されたゲーム「RoboCop: Rogue City (ロボコップ: ローグ シティ)」とゲーム内に登場する銃器のご紹介です。

本作はタイトルのとおり、サイボーグ警官「ロボコップ」となって戦うFPSスタイルのゲームです。

 

ゲームのストーリーは、映画「ロボコップ2」と「ロボコップ3」の間を埋める物となっており、往年のロボコップファンの方でもシリーズの正統な流れを汲んだ新作という感覚で楽しめます。

リアルに再現された80年代〜90年代初め頃のデトロイトをロボコップの一人称視点で歩き回って捜査を進めていき、特定した敵のアジトに乗り込んで掃討するのが大まかな流れとなっており、メインストーリーの他にサブストーリーも豊富に用意されているなど、やりこみ要素が満載です。

 

ロボコップの声は映画一作目と二作目でロボコップ (アレックス・マーフィー) を演じた俳優ピーター・ウェラー氏が担当しており、これだけでも感涙モノですね。

 

警察署内もリアルに再現。 おなじみのリード巡査部長やルイス巡査など、映画シリーズの常連キャラクターも多数登場しています。

また、「ロボコップ2」に登場した毒々しい日焼け止めクリーム「Sunblock 5000」がサブストーリーに関わってくるなど、映画版のファンであれば思わずクスリとしてしまう小ネタが散りばめられており、ロボコップ愛に溢れたゲームとなっています。

 

本作の登場武器としては、ロボコップのメイン武器であるAUTO9 (オートナイン) の他、敵が落とした武器も使用可能です。 (ちなみにAUTO9は物語を進めていくと性能を強化できるため、序盤以外は敵の武器をあえて使用する機会がそれほどなかったりします・・・)。

 

こちらはマイクロSMGという名称で登場するUZI 短機関銃。

(>> 在庫のUZIシリーズはこちら)

 

ボーナス特典付きの「Alex Murphy Pack」を購入すれば、OCPショットガンの名称でモスバーグ ブルパップ ショットガンも使用可能です。 映画でもデトロイト警察のSWATが装備していましたね。

いかにも80年代SFチックなスタイルのショットガンですが、東京店にも現在1挺在庫がございます。

(>> 在庫のモスバーグ ブルパップ ショットガンはこちら)

 

アサルトライフル RBSという名称でステアー AUG 自動小銃も出てきます。

(>> 在庫のステアー AUG シリーズはこちら)

 

こちらはアサルトライフル KH-21という名称で登場するHK G3 自動小銃。 (名前はHK21っぽいですが・・・)。

(>> 在庫のG3 シリーズはこちら)

 

もちろんオムニ社の治安維持用ロボット「ED-209 (エド・ツーオーナイン)」も登場。 本作でも故障して味方を攻撃するなど、ポンコツぶりは相変わらず健在です。

 

というわけで、ゲーム「RoboCop: Rogue City (ロボコップ: ローグ シティ)」のご紹介でした。

80年代SFモノの世界感にここまでどっぷり浸かれるゲームはあまりなかったかと思いますので、ご興味の有る方は是非プレイしてみてください。

 

それではまた!!

 

本日のツーポイント情報!!

買取で、【無可動銃】トンプソン M1 短機関銃 が東京店に入荷しました。 近日中にHPにアップの予定です。 ご予約頂いているお客様にご案内の予定ですが、 キャンセル待ちもお受けしておりますのでお気軽にお問い合わせください。

・【無可動銃】トンプソン M1 短機関銃

 

* 現在 1/6アクションフィギュアを車輌、含めて多数出品中です。

※従来ですとヤフオクの品は落札して頂いた際には送料をご負担いただき発送しておりましたが、今回は大阪店の店頭で引き取りの可能な方のみ となっております。

 

詳しくは下記リンクよりご覧ください。

(>> 現在出品中のヤフオクはこちら)

 


2024.01.01 Monday

2024年あけましておめでとうございます。

皆様あけましておめでとうございます。

2024年 (令和6年)、年頭のご挨拶は私キートンでございます。

 

旧年中はひとかたならぬご高誼にあずかり深く感謝いたしております。

本年もシカゴレジメンタルスを宜しくお願い申し上げます。

 

昨年はシカゴレジメンタルス30周年という節目の年でしたが、2024年も次の10年に向けてスタッフ一同ますます精進していく所存です!

さて、今年の年賀状は陸軍九八式軍刀拵の鍔のクローズアップ。 お正月らしい和風な雰囲気となっております。

手の込んだ毛彫彫刻が施された大変珍しい鈍銀色の透かし鍔が大写しになっており、金色の有職文様風の背景とあいまって高級感にあふれています (自画自賛)。

こちらの年賀状のデザインについては、社長やデザイン担当のスタッフがかなり前から時間をかけて製作しておりました。 (デザインの過程で「水戸◯門」のオープニング背景のような珍デザインのラフが出来てしまったのは秘密・・・)

 

(>> 在庫の旧軍軍刀関連の商品はこちら)

 

ところで、シカゴからの年賀状は無事お客さまのお手元に届きましたでしょうか。

年始めのご挨拶の恒例のお知らせで大変恐縮ですが、「届いてないな〜!」というお客様がいらっしゃいましたらお気軽にご連絡ください。

また、無可動実銃をご購入の際にご住所を登録いただいた方で、引っ越しなどで住所変更のあったお客様等には年賀状が届いていない可能性がございます。

年賀状のみならず、その他圧着ハガキやガゼット等のシカゴの発行物もお届けいたしますので、上記に該当するお客様はご連絡のほどよろしくお願いいたします。

 

※12月中に住所変更のご連絡を頂いたお客様につきましては、変更が間に合わず年賀状を旧住所にお送りしている可能性がございますが、登録住所は訂正しておりますのでご安心ください。

 

>> お問合わせはこちらからどうぞ! <<

 

それではまた!!

 

 

本日のワンポイント情報!!

平素は格別のご高配を賜り、誠にありがとうございます。

東京上野本店ならびに大阪店では年末年始を休業とさせていただきます。

2023年12月31日(日)から2024年1月3日(水)までの間、両店とも休業とさせていただきますので、年末年始のご来店をご検討されているお客様はご注意いただきますようお願い申し上げます。

尚、弊社ホームページからのご注文・お問い合わせにつきましても、2024年1月4日(木)以降順次回答をさせていただきます。

お客様にはご不便をおかけいたしますが、何卒ご了承いただきますようお願い申し上げます。


2023.10.26 Thursday

サソリにまつわるエトセトラ

皆様こんばんは、キートンです。

 

今回取り上げるのはこちら、9月に入荷してご好評いただいております「Vz.61 スコーピオン 短機関銃」です。

こちらのスコーピオン、シカゴでは「ブルー仕上げ」と「グレー(焼付塗装)仕上げ」の二種類に分けて販売させていただいておりますが、細かく見ると表面仕上げ以外にも違いがあるのにお気づきでしたでしょうか。

 

それがこちら。

グレー仕上げの品はレシーバー前部左側面の一部がドット状に赤くペイントされていますが、ブルー仕上げの方にはこの赤いドットが見当たりませんね。

こちらの赤いドット、単にペイントされているだけではなく、よく見るとマイナスネジを取り付けた上から緩み止め (もしくは封印) として塗られているようです。

 

こちらの赤く塗られたネジ、一体何のために追加されたのだろうと銃本体をよく観察してみると、位置的にフロント・サイト・ポスト基部の真横に取り付けられている事が判ります。

 

スコーピオンの分解図を確認してみますと、フロント・サイト・ポストを上部からフロント・サイト・スリーブと呼ばれる筒状の部品にねじ込んだ後、フロント・サイト・スリーブに対して側面から「フロント・サイト・スリーブ・スクリュー」と呼ばれるネジを追加で締め込む事により抜け止めとしているようです。

 

一方、ブルー仕上げの個体のフロント・サイト・ポストの基部をアップで観察すると、フロント・サイト・ポスト基部が円形となっていないため、ねじ込みではなく真上からまっすぐ叩き込まれているように見えます。

また、フロント・サイト・スリーブのような筒状の部品も確認できませんので、ブルー仕上げとグレー仕上げではフロント・サイト周辺の部品構成が変更されたようですね。

 

さて、在庫品や過去販売品を確認してみたところ、Vz.61のブルー仕上げの個体には赤ドット (フロント・サイト・スリーブ・スクリュー) は基本的にはないようですので、表面仕上げの違いによってフロント・サイト・スリーブ・スクリューの有無が分かれるのかと思いきや・・・

なんと、グレー仕上げでありながらフロント・サイト・スリーブ・スクリューのない個体も見つけました。

 

こちらのフロント・サイト・スリーブ・スクリューのない個体の製造年を確認してみると、1974年製となっています。

 

一方、先程のフロント・サイト・スリーブ・スクリューの有るグレーの個体の製造年が1975年でしたので、フロント・サイトの固定方法が変更されたのは1974年〜1975年頃と予想できます。 今回の「グレー仕上げでフロント・サイト・スリーブ・スクリューのない個体」は、おそらくフロント・サイトの構造が変更される過渡期に製造された品と思われます。

 

フロント・サイトが改良された理由ははっきりとは分かりませんが、フロント・サイト・ポストをねじ込み式とした事で破損時に容易に交換できたり、フロント・サイトの左右の微調整が可能となるなどのメリットがあったのかもしれませんね。

 

以上、スコーピオンについての小ネタでした。

それではまた!!

 

(>> Vz.61 スコーピオン 短機関銃はこちら)

 

 

本日のフォーポイント情報!!

*大阪店在庫品の【無可動銃】 ベレッタ M12 短機関銃   の新たな個体の詳細画像 (Detailed Photos) をアップしました。 是非HPをご覧ください。 

・【無可動銃】 ベレッタ M12 短機関銃   はこちら

 

 

*シカゴレジメンタルスでは現在、東京上野本店の正社員スタッフを募集しております。 詳しくは下記リンクより募集ブログ及び応募要項をご覧ください。

>> 東京上野本店 正社員募集ブログはこちら

>> 応募要項 (勤務条件・応募方法) はこちら

 

 

* 現在ヤフオクにて戦車や軍用機などの模型を出品中です。

・プラモデル系⇒ 3品

・モデルガン系⇒ 5品

 

※プラモデル系につきまして

従来ですとヤフオクの品は落札して頂いた際には送料をご負担いただき発送しておりましたが、プラモデル系のお品は大阪店の店頭で引き取りの可能な方のみ (一緒に写ってるラックとケースも合わせてお引き取りお願いします) となっております。


詳しくは下記リンクよりご覧ください。

 

(>> 現在出品中のヤフオクはこちら)

 

 

「クレジットカード (電話決済)」終了のお知らせ (本年12月末をもって終了となります。)

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