Chicago Blog

国内唯一の無可動実銃と古式銃の専門店。
スタッフの日記や元フランス外人部隊兵の声、新入荷の情報などの各種おしらせ、在庫状況など、リアルタイムにお知らせします。

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2017.08.09 Wednesday

羽根つきライオン(?)のパーカッション・ピストル

皆様こんばんは、キートンです。

 

さて、本日ご紹介するのはこちら。

(画像をクリックすると大きくなります)

スペイン 管打式単発拳銃 (JUAN FRANCISCO VERGARA製) です。

 

こちらの銃でまず目に入るのはライオンの形をしたハンマーでしょうか。

ライオンの背中から生えた翼 (尻尾?) の部分がハンマー・スパー (指掛け) となっており、非常に遊び心溢れるデザインとなっています。

 

このライオン、正面から見るとなかなか愛嬌のある顔をしていますね。

 

さて、こちらの管打式拳銃はスペインで1570年頃に発明された「ミュクレット式」と呼ばれる作動機構が使われているそうで、ハンマー・スプリングとシアが本体右側面に露出したなんとも趣のあるデザインとなっています。

外部に露出したシアはハーフコック用とフルコック用に2つ設けられており、ハンマー・ダウン状態からハンマーをハーフコック位置まで僅かに持ち上げると、円形のハーフコック用シアが本体内部から飛び出してハンマー基部の爪と噛み合いロックがかかります。

 

さらにハンマーをフルコック位置まで持ち上げると、板状のフルコック用シアが飛び出してハンマーをロックし、フルコック状態となります。 この状態でトリガーを引くと、シアが本体内に引き込まれ、ハンマーがリリースされます。 火縄銃の外カラクリにも似た、単純明快で合理的なシステムですね。

 

こちらの銃には他にも安全装置としてパーカッション・ニップルの保護カバーが装備されており、雷管をニップルに装着した状態でも安全に運搬する事が可能となっています。

 

射撃を行う際には、フルコック状態で保護カバー右側面の指掛けを前方に押すと、バネの力でカバーが前方まで完全に開いてロックされます。 流石に片手での操作は難しいと思われますが、セーフティの解除から撃発までの操作はスムーズに行う事が可能です。

 

本銃の口径は6mmと銃身の外径からは想像できないほど小口径ですが、威力よりも一発必中の命中精度を重視した結果のようです。 肉厚の銃身は非常に迫力が有りますね。

 

スペインらしい華やかな装飾性と実用性を兼ね備えたこちらのスペイン製 管打式単発拳銃 (JUAN FRANCISCO VERGARA製)は、他のヨーロッパ製の管打式拳銃とは一味違った魅力のある逸品かと思います。

それではまた!!

 

>> スペイン 管打式単発拳銃 (銃砲刀剣類登録証付古式銃、JUAN FRANCISCO VERGARA製)はこちら

 

本日のワンポイント情報!!

大阪店在庫品で、M30S 軽機関銃  の新たな個体をHPとD/P(詳細画像) に本日アップいたしました。ぜひHPをご覧ください。 

M30S 軽機関銃(36万円、税別)


2017.07.30 Sunday

意外な共通点!?

皆様こんばんは、キートンです。

 

先日、新入荷で東京店に入ってきた無可動たちを店頭にて整理しておりました所、7,62mm仕様のFN MINIMI 汎用機関銃の銃身上に何やら気になる刻印が…

 

むむ…これは…

 

近づいてよく見ると、なんと古式銃でお馴染み (?) のあのマークが…!!

 

楕円形の中にE.LGの文字が入ったこちらの刻印は、ベルギー・リエージュのプルーフ・ハウスで打刻されるプルーフ・マーク (検査刻印) で、E.LGとはフランス語で「Liege Epreuve」の略となっています。 直訳するとリエージュ・プルーフのような感じでしょうか? (そのままですね…)

 

今回のMINIMIを製造しているFNハースタル (エルスタル) 社のあるエルスタルもベルギーのリエージュ州にありますので、リエージュのプルーフ刻印が入っているのも納得ですね…。

 

E.LG刻印のデザインは内容や時代により数種類あるようですが、今回のMINIMIに入っているE.LGの刻印は1893年以降から使われ始めたリエージュ・プルーフ・ハウス最終検査刻印のようです。

 

因みにシカゴ在庫品の古式銃の内、E.LG刻印の入っている品を探してみました所、ベルギーで製造されたルフォーショー・リボルバーにE.LG刻印の入っている個体がいくつか見つかりました。

 

シカゴ在庫の古式銃に入っているE.LG刻印は写真のようになっています。 MINIMIのE.LG刻印の様な王冠は付いていませんが、楕円形の中の文字などはほぼ同じデザインですね。

 

こちらの王冠の無いE.LG刻印は1810年から使用されていた最終検査刻印ですが、1893年からMINIMIに打刻されている王冠付きの物に変更されたそうです。

 

150年近く前に製造された古式銃と最新鋭の汎用機関銃にほぼ同じ刻印が入っているというのは何とも不思議な気もしますが、ベルギーだけでなくイギリスなどでも同様に古くからのプルーフ・マークの中には現在でも使われている物があるようです。

 

細かな刻印一つを見ても意外な歴史が垣間見られるのは興味深いですね。

 

それではまた!!

 

>> FN MINIMI 汎用機関銃はこちら

>> ベルギー製のルフォーショー・リボルバーはこちら

 

 

本日のワンポイント情報!!

買取りで、MG42 汎用機関銃 (対空リア・サイト付) が東京店に入荷致しました。

HPとDetailed Photos(詳細画像) は本日アップしております。

ご予約を頂いているお客様がおられますが、キャンセル待ちもお受けしておりますのでお気軽にお問い合わせください。

MG42 汎用機関銃 (対空リア・サイト付)  (47万円、税別)


2017.07.19 Wednesday

手のひらサイズのプレミアム・コンパクト (?)

皆様こんばんは、キートンです。

今回取り上げるのはこちら。

(画像をクリックすると大きくなります)

 

手のひらサイズのコンパクトなピンファイア フィスト・ピストル (J. Chaineux パテント) です。

フィスト・ピストルとはペッパーボックス・ピストルから発展した小型のリボルバーですが、ペッパーボックスとの最大の違いは発射方式が前装の管打ち (パーカッション) 式からピンファイア・カートリッジを使用する後装式となった点です。

 

一般的なピンファイア方式のリボルバーではシリンダー後部にカートリッジを装填する際に使用するローディング・ゲートが設けられていますが、こちらのフィスト・ピストルにはそのようなゲートは設けられていません。

そのため、弾薬を装填する際には一度シリンダーをフレームから取り外す必要が有るのですが、こちらのJ. Chaineuxパテントのフィスト・ピストルではドライバー等の工具を使うことなく簡単にシリンダーの取り外しが可能となっています。

 

まずはシリンダー前部にある板状のロック・レバーを前方に引き出します。

 

レバーを前方に完全に引き出した後、シリンダー軸をロックしている部品 (一般的なリボルバーのヨークに相当する部分) をレバーごとフレーム先端を中心に正面から見て半時計方向に90°回転させます。

 

これによりシリンダーのロックが解かれ、シリンダーを前方に取り出す事が可能となります。慣れればものの数秒で着脱が可能かと思われます。

 

初めてこの銃を見た際にはシリンダーの取り外し方法が直ぐには分かりませんでしたが、実際に操作してみるとスムーズにシリンダーの着脱が可能で、なかなかよく考えられたシステムである事が分かります。 シリンダー分解時にもシリンダー以外の余計な部品 (ネジやウェッジ等) が外れないため、部品紛失のリスクが少ないといったメリットもありそうですね…。

 

因みにこちらのフィスト・ピストルを開発したJ. Chaineuxは他にも様々なパテントを取得しているようで、既に販売済みではありますが、シカゴでは過去にも特殊なロッキング・デバイスが組み込まれた上の写真のようなJ. Chaineux製のルフォーショー・タイプのリボルバーが入荷した事があります。

こちらのリボルバーもローディング・レバーをフレーム右側面に倒す事が出来るようになっているなど、今回のフィスト・ピストルと構造的に類似している部分も見られます。

 

今回のフィスト・ピストルは当時としてはかなり斬新な設計であったかと思われますが、コンパクトなサイズながら全体に丁寧に彫刻が施され、触って楽しめるギミックも内蔵されているなど、非常に魅力的な逸品となっています。

 

それではまた!!

 

>> ピン・ファイア フィスト・ピストル (J. Chaineux パテント、桐箱付、銃砲刀剣類登録証付古式銃)はこちら

 

本日のワンポイント情報!!

先月入荷致しました新入荷在庫品につきまして、下記個体のHPとD/P(詳細画像) を新たにアップいたしました。ぜひHPをご覧ください。 

 

ステアー MPi81 短機関銃 (ロング・バレル、着剣装置&スコープ付、#42162) 16万円(税別)


2017.07.09 Sunday

ガゼットVol.15 本格始動!!

皆様こんばんは、キートンです。

 

さて、今年も後半戦にさしかかり、いよいよ毎年恒例のガゼット制作作業が本格的にスタートいたしました!!

 

通算15号目となる今回も全体のページ数は前回と同じ合計108頁となり、完成まで作業がてんこ盛りですが、古式銃のページ等は着実に制作が進んでおります。

(画像をクリックすると大きくなります)

 

古式銃など一部ページのレイアウトについては昨年までの流れを引き継ぐ予定ですが、全体としては新たな試みにもチャレンジしていく予定です。

 

どのようなガゼットになるか、まだまだスタッフにも予想がつかない段階ではありますが、今から完成が楽しみな状況です。

 

尚、過去のガゼットにつきましては、Webガゼットとして下記リンクからもご覧いただけますので、ぜひアクセスしてみてください。 (お使いのPC環境により無料配布のADOBE READER及びFLASH PLAYERが必要です。)

 

>> 過去のWebガゼットはこちら

 

それではまた!!

 

>> 侍(士)筒 (銃砲刀剣類登録証付古式銃、一関住久春作)はこちら

 

 

本日のワンポイント情報!!

先月入荷致しました新入荷在庫品につきまして、下記個体のHPとD/P(詳細画像) を新たにアップいたしました。ぜひHPをご覧ください。 

FN P90 短機関銃 (#FN027736) 75万円(税別)


2017.07.04 Tuesday

ZB軽機+大英帝国=ZGB!!

皆様こんばんは、キートンです。

さて、本日ご紹介するのはこちら。

つい先日新入荷で東京店にやってまいりました「ZGB Vz.33 軽機関銃」です。

 

こちらのZGB Vz.33軽機関銃、一見すると

英国のブレン軽機関銃と…

チェコのZB軽機関銃を足して二で割ったような不思議な外観の銃となっておりますが、それもそのはず。 なんとこちらのZGB Vz.33 軽機関銃は、英国のルイスガンの後継となる軽機関銃を選定するトライアルに際して、チェコのズブロヨフカ・ブルーノで製造された試作モデルの一つで、このモデルに追加改良を加えた物が最終的にブレン軽機関銃 (ブレンガン) として英軍に採用される事となったそうです。

 

因みにモデル名の「ZGB」という名前はズブロヨフカ・ブルーノの「ZB (Zbrojovka Brno)」と大英帝国を表す「GB (Great Britain)」を組み合わせた物のようですが、そう言えばブレン (Bren) という名前もブルーノ (Brno) と英国のエンフィールド (Enfield) 造兵廠の名前を組み合わせた造語でしたね…。

 

さて、ブレンガン採用前に製造された試作軽機関銃は、最初期のZB Vz.30から最終型のZGB Vz.34 Model 4 Type 2と呼ばれるモデルまで幾つかのタイプが存在しますが、簡単にまとめてみると以下の様になります。

 

ZB Vz.30 Model 1

ZB Vz.27軽機関銃をベースに、.303ブリティッシュ弾仕様としたモデル。 ZBと同様にトリガー・ガード前部のヒンジを介してアッパー・レシーバーとロア・レシーバーをテイクダウンできる構造となっていますが、ガス・ポートはZBのような銃身先端付近ではなく銃身中間部へと移されています。 .303ブリティッシュ弾を20発装填可能なバナナ・マガジンが用意されました。 ZB Vz.30 Model 1では三脚の取り付け部分が省略されています。

 

ZGB Vz.33 Model 2

量産型のブレンガンと同様に、アッパー・レシーバーとロア・レシーバーをスライドして結合する方式としたモデル。 三脚の取り付け部分が追加された他、コッキング・ハンドルが折り畳み可能なタイプとなりました。

 

ZGB Vz.33 Model 3

マガジン容量が20発から30発に増やされた他、光学照準器を取り付けるドーブテール・マウントがリア・サイト調整ダイヤルの後方に追加されました。 また、三脚の取り付け部も改良されています。

 

ZGB Vz.34 Model 4 Type 1

銃身の冷却フィンが省略され、発射レートが600発/分から480発/分に落とされた他、銃身長が48,3mmに短縮されました。 また、リア・サイトの位置が量産型のブレンガンと同様にレシーバー後方に移されました。

 

ZGB Vz.34 Model 4 Type 2

ブレンガン量産前の最後の試作モデル。 バット・ストック下部にサポート・ハンドルが追加された他、リア・サイトの形状が変更となりました。 また、銃身前部のフラッシュ・ハイダーに設けられていたフラッシュ・アレスター・ホールと呼ばれる孔が廃止されました。 英軍は1934年12月にこのVz.34 Model 4 Type 2を62挺発注し、試験配備を行いましたが、この際に「Bren」という名称が付けられたそうです。

 

今回シカゴに入荷したZGB Vz.33 軽機関銃は、各部の仕様からModel 2とModel 3の過渡期の品であると思われます。

 

さて、現在シカゴにはZGB Vz.33 軽機関銃と量産型のブレン MkI、そしてそれらのベースとなったチェコのZB系の軽機関銃が有りますので、早速違いを見比べていきましょう!!

 

ZGB Vz.33 軽機関銃とブレンガンの外観上の最も大きな違いはリア・サイト調整ダイヤルの位置でしょうか。 ZGB Vz.33ではZB系と同じくマガジン・ハウジングの左側面に調整ダイヤルが設けられています。 こちらのリア・サイト調整ダイヤルの位置は、ZGB Vz.34 Model 4以降のモデルで量産型ブレンガンと同じレシーバー後部左側面へと移されました。

【ZGB Vz.33】
 

【ブレン Mk I】

 

また、ZB系機関銃では上下のレシーバーをトリガー・ガード前方のヒンジで固定していましたが、ZGB Vz.33では量産型のブレンガンと同じく上下をスライドして結合するタイプに変更されました。

【ZB26】

 

【ZGB Vz.33】

 

ZB系のヒンジ式からスライド式に変更された理由の一つとして、ZGB Vz.33以降のブレンガンでは射撃時にアッパー・レシーバー全体が僅かに後退して、バット・ストック内のピストン・バッファーがピストン・エクステンションの後退と同時にアッパー・レシーバーの反動の一部を吸収する機構が組み込まれた事が挙げられます。

今回入荷したZGB Vz.33についても、アッパー・レシーバーがロア・レシーバーに対してほんの数mm程度ですが後退する事が確認出来ました。

【通常時】

 

【反動吸収時】

 

その他のZGB Vz.33の特徴として、ガス・チューブ周辺のデザインが量産型のブレン Mk Iとは異なっている他、銃身交換用のレバーもブレンとは異なっています。

【ZGB Vz.33】

 

【ブレン Mk I】

 

今回入荷したZGB Vz.33の銃身については、オリジナルのZGB Vz.33に装備されたバレル・フィン付の物ではなく、ZGB Vz.34以降に装備されるようになったバレル・フィンのないタイプが取り付けられていますが、こちらのバレルもよく見るとフラッシュ・ハイダー部分がブレンともZBとも異なる独特な形状となっています。 銃身やフラッシュ・ハイダーもトライアル中に数種類が試作されたのかも知れません…。

【ZGB Vz.33】

 

【ZB26】

 

【ブレン Mk I】

 

今回のZGB Vz.33 軽機関銃は数あるブレンガンのバリエーションの中でも特に珍しいもので、膨大な英国の小火器コレクションを保有している事で有名なRoyal Armouries (王立武具博物館)のNational Firearms Centre (旧エンフィールド・パターン・ルーム) からも引き合いのお話が来ていたそうです。

 

残念ながら (幸運にも?) 今回のZGB Vz.33は、本体の一部が既に無可動化されていたため、結果的にはパターン・ルームに収蔵される事なくこうしてシカゴにやってきたという経緯があったそうですが、まさに名実ともにミュージアム・アイテムと呼べる品かもしれませんね!!

 

因みに現在シカゴにはZB軽機関銃と次期英軍軽機関銃の座を争った「ビッカース・バーシェー軽機関銃」も一挺在庫がございます。

ZGB Vz.33とビッカース・バーシェーを並べて往時のトライアルに思いを馳せてみるのも面白いかも知れません。。

 

それではまた!!

 

>> ZGB Vz.33 軽機関銃はこちら

>> 各種ブレンガンはこちら

>> 各種ZB系軽機関銃はこちら

>> ビッカース・バーシェー軽機関銃はこちら

 

 

本日のワンポイント情報!!

東京店在庫品の シュミット・ルビン K11 騎兵銃 と シュミット・ルビン IG11 歩兵銃 下記4挺のHPとDetailed Photos(詳細画像)を新たにアップいたしました。価格も決まっておりすぐにご案内できるお品物となっております。ぜひHPをご覧ください。 

シュミット・ルビン IG11 歩兵銃 (#219675) (110,000円、税別)

シュミット・ルビン IG11 歩兵銃 (銃剣付、#376876)(122,000円、税別)

シュミット・ルビン K11 騎兵銃 (銃剣付、#205334)(122,000円、税別)

シュミット・ルビン K11 騎兵銃 (銃剣付、#98757)(122,000円、税別)

 

また、下記の1挺も本日中にアップする予定です。アップ済の4挺と合わせてご覧ください。

シュミット・ルビン K11 騎兵銃 (銃剣付、#66790)(122,000円、税別)

 


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