Chicago Blog

国内唯一の無可動実銃と古式銃の専門店。
スタッフの日記や元フランス外人部隊の声、新入荷の情報などの各種おしらせ、在庫状況など、リアルタイムにお知らせします。

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2020.01.31 Friday

信頼のベレッタ製

こんにちは、アルマ君イギリス出張お疲れさまでした!次はナベさんがイタリアン・アルプスの軍事博物館巡り出張(旅行?)らしいので、銃後の大阪店は任しといて!なキヨミズです。


今日はこちらをピックアップ、
イタリア ベレッタ M12 短機関銃でございます。
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イタリア軍・警察の装備近代化計画を受け、ベレッタが1959年に発表しました。最初の配備はカラビニエリ(国家憲兵隊)から行われた事からも分かるように、主に警察からの要請を受けてコンパクトかつ素早い操作が行える短機関銃として設計されました。


イタリアは1960年代より“鉛の時代”と呼ばれる国内治安の急激な悪化を経験するのですが、狭い街路で対峙する警官の武装としてM12は好適であったと言えるでしょう。
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M12はM1938譲りの信頼性と、新機軸を盛り込んだ戦後世代を代表する短機関銃として高く評価され、イタリア国内のみならず輸出でも大きく成功し、ベルギーやブラジルやインドネシアではライセンス生産が行われました。ちなみにイタリア軍は、戦前からのM1938シリーズ短機関銃をかなり気に入っており、陸軍のM12への更新完了は70年代になってからで、空軍と海軍は2000年代に入ってからも警備用や儀礼用として使用されていたそうです。


テレスコーピング・ボルトを採用したため、バレル長を稼いで全長を短くする事に成功しています。バレル長は約200mm。このサイズでステン・ガンとほぼ同じ銃身長なのは驚きです。
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大型のバーティカル・グリップを装備。安定して構えるにはしっかり握り込む必要があり、連射を主眼に置き、想定された正しい射撃姿勢を取らせるための設計なのでしょう。


面白い形をしたコッキング・ピース。左側面、少々上を向けて設置されています。ボルト直結なので、射撃時は指の位置に要注意です。
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排莢口は右斜め上方に開いています。発射速度は約550発/毎分。ボルト(と見えないですけどバレル内面には)クローム処理がされており、マットな黒焼付塗装のボディからキラリと覗いており、外見上のアクセントとなっています。


ベレッタらしい円筒形のレシーバー。キャップは下側にある小さなロックレバーを押しながら回転させて外します。キャップには小型のスリング・ループが設置されています。
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リア・サイトは固定のアパーチャー・サイト。距離は50〜100mで最適化されており、有効射程は200mとなっています。


グリップ周辺。大きな特徴であるグリップセフティが見えます。ストレス無く握り込むことが出来る優れたデザイン。グリップ情報にあります、赤のペイントが入った部品はクロス・ボルト式のセフティーで、マニュアルを見ると「補助手動安全装置」と書かれているので、あくまで設計上のメインはグリップ・セフティーと(ボルト内蔵の慣性セフティーになるのでしょう。
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その前方は同じくクロス・ボルト式のセレクター。さらにその前にありますのがレシーバー・ピンで、これを抜きますとトリガー・グループの取り外しが可能です。


反対側。セレクターとセフティ・ボタンはこのように左右どちらかに押し出して操作します。レシーバー左側面にはこのような形で刻印が並んでおり、なかなか賑やか。
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ストック基部にありますロック・レバーを押し込みますと、


ストック・アームを右側面に収納出来ます。バット・プレートは回転させて水平に収納。
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この状態でも左右どちらでも保持・射撃が可能です。


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現在、銃と共にコットン製の純正スリングも在庫しております。
東京大阪店共に状態の良い個体を在庫しておりますので、ご興味なある方は是非ともご検討下さい!それでは今回はこれにて!



>ベレッタ M12 短機関銃はこちら
>FNライセンス生産のM12Sは
こちら
>汎用性あり!ベレッタ M12 短機関銃用スリングはこちら

 

本日のツーポイント情報!!

買取で入荷した 火縄銃 中筒 (銃砲刀剣類登録証付古式銃、無銘、桐紋笹象嵌) を本日HPとD/P(詳細画像)にアップしました。 是非ご覧ください。

・火縄銃 中筒 (銃砲刀剣類登録証付古式銃、無銘、桐紋笹象嵌) はこちら

 

*シカゴレジメンタルスでは引き続き、東京上野本店3階で週5日間勤務できるパート社員を募集しております。 銃やミリタリーに興味のある方、大歓迎です。 詳細につきましては、募集告知ブログをご覧ください。募集ブログはこちら


2020.01.19 Sunday

高品質かつ上品なたたずまい

こんにちは、ドラッグストアで歯磨き粉を探していたら、外国の人に「一番近くのコインランドリーはどこですか?」と聞かれ、え、なんで俺?ここで??と思いながらもスマホを駆使して案内出来た清水です。出張の時、英国の人はみな優しかったですからね。何故?と思いつつもONGAESHIです。


今回ご紹介しますのはこちら、
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LMT CQB16 自動小銃です。
アメリカ ルイス・マシン&ツール(LMT)社による、いわゆるAR-15クローン・モデルです。


1980年創業のLMT社は、米軍や法執行機関向けに高品質なM16のパーツやアクセサリー、M203のライセンス生産を手掛けていました。
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2000年代に入り、M4/AR-15にも様々なバレル長のモデルが要求されると、LMTはMRP(モノリシック・レール・プラットフォーム)を発表します。 2009年に発売されたMRPを備えた一連のモデルのうち、16インチ・バレルを備えたモデルをCQB16と呼びます。


MRPでまず目につきますのはレシーバーからハンド・ガードまで、一本のアルミ合金製ブロックから制作され、完全に一体となったレシーバー・レール・システムです。これにより高い剛性を確保。レール・カバーもLMT純正です。
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また大きな特徴として簡便なボルト・ロックによるバレル着脱/交換が可能な(当然、弊社販売の無可動では溶接固定のため不可能ですが)クイック・チェンジ・バレル・システムを備えています。ハンドガード付け根に見えます二本のトルクス・ボルトのみで固定しております。


レール先端部にLMTスタイルとして知られる着脱式フロント・サイトを搭載。
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ハイダーはA2モデルが搭載されていますね。

バレルはハンド・ガードやレールとは接触しないフローティング・バレルにより精度を高めています。これらの設計はバレルやガス・システム周辺の放熱性にも優れています。
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ガスブロックがありますので“フル”フローティングではありません。
ガス・システムはダイレクト・インピジメント。ピストン式のモデルも用意されています。


バレルはM855/SS109対応の1/7インチ・ピッチの16インチ・クロームド・バレル。
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LMT製バレルは標準のままでも高い精度と耐久性を誇ります。


フロントと同じくリア・サイトもLMTスタイルA2サイトをレールに搭載。チャージング・ハンドルやボルト・フォワード・アシストもA2、M4準拠です。
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ちなみに外側からは伺えませんが、LMTはボルト・システムも独自の改修を行い、オリジナルM4よりも高い信頼性や耐久性を実現しています。


高品質の証、LMT刻印です。派手さはありませんが、確かな存在感。
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“DEFENDER2000”はミルスペック準拠のLMT製ロア・レシーバーの製品名です。


ピストル・グリップもLMT製、柔軟性素材の“吸いつく”グリップ感のエルゴノミック・グリップ。
これ、抜群に握りやすいです!
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本ロット品のセレクターはセミのみ。民間の他、フルオートを制限された警察向けの仕様となっています。LMTではフルオート仕様も用意しています。


マガジンはアルミ製20連マガジンが付属。
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新しい本体にクラシックな感じを受ける20連の組み合わせは妙に新鮮でかっこいい・・・


メーカーはNHMTG。Okay等と同じ製造元から出ていたブランドの一つでしたが、現在はブランド自体が消滅したようです。
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ストックはSOPMODストックやクレーン・ストックとして知られるLMT製ストック。チーク・ピースの幅を広げ光学機器使用時の保持性を高めています。また、両側に光学機器用の予備バッテリーを収めるチューブを装備。リリース・レバー下側にさりげなくLMTマークが入っています。
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バッファー・チューブ(レシーバー・エクステンション)がグレーなのがシブい!
もちろんこちらもミルスペック準拠です。


本ロットはマニュアル(本体とストック)と、ナイロン・スリング、チャンバー・セーフティ・フラグが付属します。
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最後は7.62mmNATO弾仕様のLMT LM308MWSと並べての一枚!
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社長が並々ならぬ苦労の末、英国武器商業界の裏ボスMR-X(すごい字面!)から仕入れたLMTシリーズ。数あるクローンの中でも特に高品質で知られるLMT製を一丁、お手元に飾られてはいかがでしょうか?それでは今回はこれにて!

>LMT CQB16 自動小銃はこちら
>LMT LM308MWS 自動小銃はこちら

 

本日のワンポイント情報!!

【無可動銃】M16A1 自動小銃 の新たな個体を本日HPとD/P(詳細画像)にアップしました。 ぜひHPをご覧下さい。

 

・【無可動銃】M16A1 自動小銃 はこちら


2020.01.13 Monday

P90も登場30周年!

こんにちは、2020年という数字を見る度にうわぁ未来やん!と思ってしまう、いまいち現代に生きる実感の無いキヨミズです。 今年、東京オリンピックとか本当ですか!?


本日はこちら、FN P90 短機関銃です。
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冷戦末期に当たる1986年に開発がスタート。 当時のNATO軍は東側の電撃的侵攻により、脆弱な後方部隊が一挙に叩かれる事態を危惧していました。 また東側のヘルメットや個人用アーマー・ベストが改良され、後方部隊が自衛用に持つ9mmピストルやサブマシンガンでは歯が立たない事も懸念されていました。そこで新たにピストル以上、小銃未満となる銃器を要求。 常に携帯させるため、通常業務や車輌内等の狭所で邪魔にならないサイズと重量が求められました。 また戦闘職種でない部隊に配備する為、操作性や整備性にも配慮が必要とされました。

それらの要求に対応すべくFNハースタルは、5.56x45mmを短縮化させた新規弾薬を開発。 全面的にポリマー素材を使用し機関部をブルパップ・デザインとし、それまでにない先進的な形の銃器として1990年、P90(Project、プロジェクト)として発表します。 しかし、直後の東西冷戦終結もあり、NATO軍での全面採用は見送られましたが、その特徴は特殊部隊などの興味を引く事になり、多くの軍や警察で採用される事となりました。
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まず目を引くのはそのサイズ。 全長約500mm、高さサイト上面で約205mm、全幅は最大箇所で約60mm。空虚重量は約2.6kgと、非常にコンパクトなサイズに収められています。 バランスが優れているのか、実際に構えてみると数字よりもコンパクトに感じます。


銃身長は約264mm(10.4in)。 銃身はほぼ本体に内蔵されており、僅かに突き出ている部分はフラッシュ・ハイダー。 斜め上に傾斜をつけて切られており、マズルブレーキの役目も果たしています。
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マガジン下側にある、先端にプラ部品のついたロッドは、オペレーティング・ハンドル。 両側にあり、指を引っ掛けて操作します。


ブルパップ・デザインでの悩み所であるサイトも、光学機器の搭載で解決。
本個体はHC-14-62リング・サイトを搭載。
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上面に集光レンズがあり、そこから外光を取り込み、ドットを発光させます。


こんな感じです。 サークルやポストは低光量でも視認でき、近距離での応急射撃には十分な精度があります。
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電源やスイッチはなく、咄嗟の使用も可能です。


さらに緊急時にはアイアン・サイトも装備。両側になる凹み部分です。 50m固定。
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このサイト・ベースを含むアッパー・レシーバー部(になるのかな?)はポリマーではなく、アルミ合金製で、表面処理は黒の焼付け塗装がされています。


本ロットには集光レンズの無いタイプのサイトと、ロア・レシーバー前端上がカットされていない、初期生産モデルもありました。
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P90も細かなアップデートを繰り返しているんですね。


素晴らしく合理的なグリップ周り。トリガー・ガードがフォア・グリップを兼ねており、人間工学に基づいた形状と相まって、無理のない射撃姿勢が取れる設計となっています。
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トリガー下には回転式セレクター。 当然、両側から操作可能です。 Aの位置がフルオートとなりますが、興味深いことにフルの状態ではトリガー後退量でセミ/フルが撃ち分けられるプログレッシブ・トリガーとなるメカを有しています。 ちなみにフルオート時の発射速度は約900発/分とかなり高速。


マガジン下側。 トランスルーセント素材の全ポリマー製。 独特の装弾メカニズムのおかげで50発もの大容量を実現。 これは予備マガジンを持たずに、突発的な一交戦においてなんとかなる(なりそう?)数字だそうです。
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5.7x28mmの弾丸表記がありますね。 軍用ではFNファイブ・セブン・ピストルと共用するSS190弾薬が標準弾薬として知られています。 この弾薬は装弾をスムーズに行う為、ケースにも潤滑目的にポリマー・コーティングがされているため、製造コストも高くつくとか。

装着はマガジンのボトム(フロント)プレート側を銃先端に差し込んで、丸まった装填部を叩けば装着完了。最初こそ戸惑うかもしれませんが、一度覚えれば忘れない、暗所でも使える簡単明瞭な仕組みです。

マガジンを外した状態です。
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ロア・レシーバー装填口の前にあるボタンを押しますと、


このようにアッパーがボルト・グループと共にするりと抜けます。 バット・プレートもロックが解除されるので上方にずらすと、ポリマー製のトリガー・グループとクリーニング・キットが取り出せます。
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あっけないほどシンプルな設計で、初見はこれでP90が動くのか?!と驚かされました。 シンプルな設計もさることながら、ストックとボルト、バレルが見事に一直線になっており、P90がフルオート時もコントロールしやすく撃ち易いとされるのが良く判ります。


最後は同じFNハースタルのSCAR-L  CQCモデル (UGL付)と並べての一枚。
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どちらも弊社ならではのコネクションが日本への入荷を可能としました。
いやぁ・・・自分で並べておいてなんですが、スゴい並びですね。

…衝撃的な登場から30年も経ちましたが、独創的なスタイルは今だ色褪せておりません。 いわゆるPDWカテゴリーの銃への要求も常に変化しています。近代PDWの先駆的な存在であるP90は、結果的に限定的な配備に留まっているようですが、その評価は高く、これからも長く一線で使い続けられる事でしょう。

やはり実銃ならではの迫力があります。お好きな方は是非ともご検討を!今回はこれにて!!

 

 

>FN P90 短機関銃はこちら
>FN SCAR-L UGL付きはこちら
>FN SCAR シリーズはこちら

本日のワンポイント情報!!

買取で入荷した【無可動銃】三八式歩兵銃 初期型 (小石川製) をHPとD/P(詳細画像)にアップしました。 価格は予定通り本日決定しました。 是非ご覧ください。

・【無可動銃】三八式歩兵銃 初期型 (小石川製) はこちら

 

また、【無可動銃】トンプソン M1928A1 短機関銃 もHPとD/P(詳細画像)にアップしましたので併せてご覧ください。

・【無可動銃】トンプソン M1928A1 短機関銃こちら


2019.12.17 Tuesday

G36が3機種も!!!

こんにちは、年末年始のテレビ特番に期待を寄せてしまう、テレビっ子世代のキヨミズです。 ドキュメンタリー再放送とか深夜の妙に豪華な映画とか、つい録画予約しまくってしまいます。 いい番組があればいいな。


今回はこちらをピックアップ!
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HK G36V 自動小銃です!

1995年に鮮烈なデビューを果たしてから、もう来年で25年も経つんですね・・・
変なところで年月が過ぎる早さ実感し、驚いてしまいます(ドイツ連邦軍への配備開始は96年から)先の新入荷で久々の入荷となりましたG36。 しかも3機種も!いや〜、入ってくる物なんですね。スタッフとしましても正直、驚きました。

まずはスタンダート・モデルであるG36Vから、かんたんにご紹介。
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ドイツ連邦軍採用のG36より、リアサイトから近接照準用ドット・サイトを除き、3倍率の光学サイトのみとし着剣装置をNATO共用STANAG規格にした輸出用モデルがG36Vです。 Vは“バリアント(Variant)”のV。 以前はG36E(E1。EはExportのE)として命名されていたモデルです。


レシーバー左側の刻印部分。 刻印の彫りの深さがシリアルや“V”で変わっているのが面白い。
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セレクターはHKらしいユニバーサル表記。 このモデルはバースト付きで、近年良く見られる2バースト仕様です。


バレルはライフル・モデルで約480m(18.9インチ)冷間鍛造による製造で内部はクローム処理がされており、高い耐久性を誇ります。 フラッシュ・ハイダーは6条のバード・ケージ・タイプ。 バレル上には、着剣装置と一体となったライフル・グレネード用のアダプターを装備。G36では、もっぱらAG36UGLを装備した画像ばかり見かけますが、NATO標準のソケット型ライフル・グレネードも使用が可能です。
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ハンド・ガード部分の左右と下面にはアクセサリー・レール取り付け用のネジ穴が設けられています。本個体は右面のみ装備。 G36の初期モデルにはありませんでしたが、急速に必須装備となったため、AG36装着対応と共に各部が小改修され、G36A1となりました。


サイト・システムと一体となったキャリングハンドル。 これを初めて見た時はなんてスマートなデザインなんだと感動したものです。 チャージング・ハンドルはボルト・キャリア直結のレシプロ・タイプ。 先端は左右に動き、両側からの操作が可能です。
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サイト上にはレールを装備。 各国の装備状況を見ると、このタイプのキャリング・ハンドル使用時には近接用の小型ドット・サイトや前方に延長したレールにホロサイトを載せていたりするようです。


本個体光学サイトのレティクル。3倍率です。
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手持ち撮影なためあまり鮮明でなく、すみません。


ストックはG36定番のサイド・フォールディング・タイプ。 ストック外装もゴム製バット・プレート以外は全て樹脂。 当然、剛性は高く、ヤワさなど微塵も感じません。
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G36開発時はステアーAUGを特に研究したそうです。 なるほど、ポリマーの全面的採用やユニバーサルなデザイン等に強い影響が感じられますね。


スタンダードなライフル・モデルの他、コンパクト・サイズな二機種が入荷。
画像上のG36KVと、下のG36CVとなります。
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G36KVは“クルツ(Kurz)”モデルでバレル長は約320mm。 ハンドガードも短縮され4つ穴になり、フラッシュ・ハイダーも4叉型に。
G36CVは“コンパクト(Compact)”モデルで、バレル長は更に短く、約228mm。ハンドガードは2穴でフラッシュ・ハイダーも専用サイズの4叉型となっています。 共通の仕様として、レール一体型のアルミ合金製キャリング・ハンドルを装備。


レール前後端にはバックアップ用のフリップ・アップ・サイトを装備。
少し面白いのはフロント・サイトは同形状ですが、
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リアに関してはKVはこのような形状。
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ピープ部分をつまんで回転させて上下調整が可能。


CVはこのようなポスト・タイプ。調整には工具が必要です。
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単なるバリエーション違いでしょうか、それともバレル長による弾道変化による物でしょうか?(必要域ではさほど変わらない気もしますが)少し興味深い点です。


またKVには、G36A3で採用された新型ストックが装備されています。
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サイドフォールディングによる折り畳みの他、4段階の伸縮調整と、チーク・ピース部は3段階の上下調整が可能となっています。 思いっきり主観ですがコレ、すんごくカッコいいですよね!!


あと小数ですが、 G36用C-MAG 100連マガジンも入荷しております。
C-MAG刻印とHKロゴが入っています。 フレック迷彩の専用パウチも付属します。
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G36CVに付けてみました。 流石HK、コンパクトなCVでも100連射ぐらい難なく撃ててしまうそうです。


最後はお買取で入荷しましたGew.3 FSと並べての新旧な一枚。
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どちらもHK、ドイツ製のシャープなデザインでスマートながら迫力がありますね!

今回のロットではいずれも少数のみの入荷。
まだ在庫はありますが、どうぞお早めにご検討下さい。
それでは今回はこれにて!


>G36シリーズはこちら
>Gew.3シリーズはこちら
>C-MAGの他、30連マガジン等のアクセサリーもあります!こちら


本日のワンポイント情報!!

【無可動銃】HK416 自動小銃 の新たな個体をHPとD/P(詳細画像)にアップ予定です。 アップ後にぜひHPをご覧下さい。

・【無可動銃】HK416 自動小銃 はこちら


2019.12.13 Friday

SPAS進化型

こんにちは、先日の社長のブログにありましたデヴォアティーヌ、僕は“ドボワチン”表記を最初に読み「愉快な語感の飛行機やな」と記憶していたため、脳内辞書で読みをデヴォアティーヌに変更したキヨミズです。 この読みの方がよりそれっぽい(気がする)言葉って難しい!


今回はこちら、
ベネリ SPAS 15 ショットガンです。
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開発はイタリア フランキ社でしたが1995年にベレッタ・グループが買収し、同グループ傘下のベネリ(・アルミ)社に統合したため、ベネリ名義での販売も行われました。 前作、SPAS 12で得られた意見から、より実戦的に進化させたモデルとして1986年に誕生しました。


ストックは当初、固定型のみでしたが、イタリア軍の要求により折り畳み式のパイプ・ストックが用意されました。
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本ロットの品は全て後期型で標準となった、折り畳み式ストックを装備。パイプではなく全体を覆った固定型に似た形状のストックです。


SPAS12で特徴だった作動方式の手動/自動のワンタッチ切り替えは、更に分りやすく進化。
切り替えはフォアエンド上のボタンを押しながら位置を調整するだけ。
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↑の画像の、左端にAUTOの文字が見えます状態でオート。
この位置ではフォアエンドはロックされ、動きません。

そこでフォアエンド上のロック・ボタンを押し込みながら、
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後方にずらしますと、前方に“PUMP”の表示が現れますので、

ロック・ボタンを離すと、ポンプ・アクション(手動)での操作へ切り替わります。
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繊細な操作は必要なく、単純明快な切り替えが可能です。


フォアエンド前方左側にはガス・ルートを切り替えるセレクション・スリーブ・バルブが露出しております。
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フォア・エンドのふくらみが覆いかぶさるようになっており、ふくらみ内側の形状で切り替えを行っています。


オート時の作動方式はショート・ストローク・ピストンとロータリー・ボルトと、自動小銃に似たメカを採用しています。 ボルト・キャリア前面にはロッキング・ラグが確認出来ますね。
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ボルト・ハンドルはレシーバー上面。 キャリング・ハンドル内に設置。


ガイド上にはラバー製のダスト・カバーがあり、異物の侵入を防ぎます。
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キャリング・ハンドル前方にはVノッチのリア・サイト。 三角のホワイトが入れられています。


レシーバー左側面。 これぞプレスと電気スポット溶接といった形状のレシーバー。 武骨ながら整ったデザインは、少しベレッタAR70/90に似ている気が。
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トリガー・グループは樹脂製。 グリップ・セフティと、トリガー・フィンガーで操作できるスライド式セフティを装備。 トリガー・グループは後端のレシーバー・ピン一本で着脱が可能。


SPAS15で大きな特徴であるボックス・マガジン。 ショットガンで一般的なチューブ・マガジンよりも素早い(全弾)再装填が可能となりました。
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両側面に大きく可能装填数がプリントされています。 口径は12ゲージ。 6+1発とコンバット・ショットガンとしては標準的な弾数を確保。


樹脂製のストック。 いかにもショットガンらしい厚いゴム製リコイル・プレートを装備。
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折り畳みのロックは特にボタンやレバーは無く、力を込めてグイッと曲げるテンション式。 ショットガンの反動に耐えうる強固さで、ガタツキなども一切無し。 これなら固定ストックも十分兼用出来そうです。


本ロットはシリアルと一致したダンボール箱と、純正コットン・スリングにツール、多言語インストラクション・マニュアルと、ベレッタによる保証カード(もちろん無可動では無効ですが)と安全マニュアルが付属。
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これらアクセサリーも貴重な品です。


最後はSPAS12のバリエーションである、LAW12と並んでの一枚!
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この独特のフォルムだけではなく、練られた設計がとても興味深いSPAS15。
なかなか貴重な機種なようで、次の新入荷は全くの未定との事。
程度も非常に良好なため、満足度の高い、おすすめの一挺です。

 

 

>残りわずか!ベネリ SPAS 15 ショットガンはこちら
>フランキ LAW 12 ショットガンはこちら

 

本日のワンポイント情報!!

買取で【無可動銃】M53 汎用機関銃 が入荷し、本日HPとD/P(詳細画像)にアップしました。 ぜひHPをご覧下さい。

 

・【無可動銃】M53 汎用機関銃 はこちら


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