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国内唯一の無可動実銃と古式銃の専門店。
シカゴレジメンタルス 東京上野本店で銃やミリタリーに興味のあるアルバイト・スタッフを募集中です。 詳しくは東京店までお問い合わせください!

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2019.02.08 Friday

スプリングフィールド造兵廠、最後の傑作

こんにちは、今年の我が家の恵方巻きはトルティーヤの恵方巻きという、季節感も風情もへったくれも無い太巻きでしたが、好きなのでおいしく頂いたキヨミズです。 ちょっと考えた末、メキシコ・シティの方に向けて食べてみましたが、良かったのかな・・・


今回取り上げますのはこちら、M14 ライフルです。
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制式名称“United States Rifle, Caliber 7.62 mm, M14”は、NATO軍共通の小火器弾薬に制定された7.62x51mm(7.62mmNATO)弾に対応する新小銃として、1957年に採用されました。 設計は伝統あるスプリングフィールド造兵廠。同造兵廠は戦中より様々な試作を重ねており、完成したばかりの“FN FAL”とも比較した結果、M1ガーランドからの発展試作型である“T44”を、M14として採用します。


この新小銃の計画は元来、小銃としてだけではなく、軽機関銃や短機関銃等の分隊小火器を一手に引き受ける万能小銃とする欲張った仕様でした。 しかし、それらの構想はドイツの7.92mmクルツ弾やソ連の7.62x39mm等のような、短縮型ライフル弾を用いるのではあれば現実的でしたが、フルサイズ小銃弾とも言える7.62mmNATO弾では大きな無理がありました。 また旧来型の小銃であるM1ガーランドの設計を色濃く受け継いでいたM14は、同世代に開発された各国の新小銃に比べると保守的で、M1ガーランドに比べシェイプ・アップされたとはいえ、その寸法や重量は旧来の小銃に近いものでした。

アメリカもそれらの問題は認識していたようですが、製造から兵站までに至る各種コスト、保守的であるがゆえの高い信頼性、日増しに緊張が高まる欧州や中東で予想される“次の戦争”を見据えての再軍備の必要性、そして超大国となったアメリカ・ファースト!な政治的思惑等々が入り乱れた結果、7.62mmNATO弾とM14ライフル(と、M60汎用機関銃)の採用となりました。

しかし予想とは異なり、米軍の新たな戦場は、関与を深めていた南ベトナムのジャングル地帯となりました。 ゲリラ戦を主体とする共産勢力を追って侵入したジャングルで、M14はガーランド譲りのタフネスさを発揮しましたが、そのサイズにより取り回しが利かず、多発した不意の遭遇戦に必要なフルオート射撃が困難なM14は苦戦を強いられます。 また極端に高い湿度により木製ストックは短期間で膨張し、射撃精度に悪影響を及ぼしました。 そこで直銃床、ピストル・グリップ、樹脂製のストックなど改修型も造られましたが根本的な解決には至らず、1963年に生産中止が決定。 1964年には制式小銃の座を、新しい小口径高速弾を使用するM16ライフルへと譲ったのでした。
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不勉強を承知ながら推測ですが、熱帯での小火器に関する知見はOSSや海兵隊、SOGなんかからたっぷり報告が上がってたと思うんですよね…当時のアメリカは、陸海空に宇宙まで引き受けようとしていた、それマッハだメガトンだと躍起になっていましたから、歩兵の多少の苦労ぐらいは差し置いての見切り発車だったのかもしれません・・・

 

このような用兵上の食い違いにより、短期間で現役を退いたM14でしたが、1970年頃まで欧州駐屯部隊や米国内での訓練用として限定的な配備が行われました。 その後は皮肉な事に、ベトナムでは不要とされたガーランド譲りの“フルサイズ・ライフル”である特徴は、セミオートでの良好な射撃精度と長い射程距離や高い信頼性は再評価を受け、米陸軍では修繕してM21狙撃銃として採用された他、海軍では艦上警備用や“もやい綱”投射用として使用を続けます。 また、その流麗なスタイルは儀仗兵用にも用いられています。 そして近年における地域紛争や対テロ戦争では、M14の威力を必要とした特殊部隊のみならず一般部隊までもが倉庫から引っ張り出して戦果を挙げ、各種近代化改修を施し使用し続けていた事は記憶に新しい所です。 海外へは主力から外れた後、まとまった丁数がイスラエルと台湾に送られたそうです。 本ロットの品はイスラエルからの放出品です。
 


すらりと伸びたバレルです。 大型のフラッシュ・サプレッサーもかっこいい!
バレル長は約560mmと、FALやGew.3のスタンダード・モデルより少々長いんですね。
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イスラエルはM14を速射可能な狙撃銃(今で言うDMR、選抜射手ライフルでしょうか)として用いていました。イスラエルは1956年よりFALを使用していますが、こういった用途においては、M14に分があると判断したのでしょうか。興味深い点です。


ハンド・ガードは後期のガラス繊維混入の耐熱樹脂製です。
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初期はガーランドのような木製で放熱が追いつかず煙を上げたので、放熱孔を開けた樹脂製に交換するもこれも耐久性に難有。で、画像の型となりました。


機関部を眺めてみます。 ガーランド直系の血筋が良く判りますね。
精緻なダイヤル調整式のリア・サイト。弾数が半端無い印象の米軍ですが、伝統的な小銃の命中精度への拘りが強く感じられます。
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本ロットの品はイスラエルでセミオート限定として運用されていた名残で、セレクター・レバーの代わりに、セレクター・ロックが装着されています。
(尚、入荷は保証致しかねますが、今後M14用のセレクター・スイッチが入荷した際には、本ロットのM14をご購入いただいたお客様に優先的に2万円(税別)にてご提供させていただきます)


これはウインチェスター製ですね。
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当初はスプリングフィールド造兵廠での製造のみでしたが、急速な配備の必要性と、全面核戦争時に備えた製造設備分散の観点から、1959年より銃器製造で有名なウインチェスター社とハーリントン&リチャードソン社、航空宇宙分野で急発展を遂げていたTRW社(トンプソン・レイモー・ウールドリッジ社)に製造を委託します。

こちらH&Rことハーリントン&リチャードソン社製の刻印。
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削り出しが良く判る機関部左側。マウント・ベースを取り付けるネジ穴が見えます。

鋼鉄製の削り出しレシーバーはどうしても重くなり、コストもかさむ反面、高い剛性があるため、マウント・ベースを介した光学機器の装着に好都合でした。 この点も(あくまで自動小銃転用としてはですが)狙撃銃として有利に働いたようです。


バット・プレート部。 少しでもフルオートを手懐けようと頑張った名残であるフラップ・プレートを装備。
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内側のコンパートメント扉の開閉も問題なし。錆やスレも少ないとても良い状態です。


個体によっては米軍のDAS(Defense Acceptance Stamp)や、P(Proof)マークが、しっかりと残っているものもあります。
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木部のオリジナルと思われる仕上げがしっかり残るキレイな物。
イスラエルでは自国製樹脂ストックに換装して使用していた例も見られ、オリジナルのストックはあまり使わず保管していたのかも知れません。



最後は在庫の品から親戚筋である、イタリア BM59と、中国ノリンコ社製 M1A と並べての一枚。
ちょっと珍しい並びかも?
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現在、東京大阪両店共に、ウインチェスター社製とハーリントン&リチャードソン社製、それぞれ少数のみ在庫中。M14の入荷自体が極めて貴重な上に、どれもとても良いコンディションです。
どうぞ、この機会をお見逃し無く! それでは、今回はこれにて!!


>M14 ライフルはこちら
>M16シリーズはこちら
>イタリアの親戚。ベレッタ BM59シリーズはこちら
>黒のストック。Norinco社製M1A ライフルはこちら

 

 

本日のツーポイント情報!!

買取りで、無可動実銃コレクション2挺 が東京店に入荷しました。 HPとDetailed Photos(詳細画像)は近日中にアップする予定です。 価格は現時点では決まっておりません、何卒ご了承くださいませ。

マドセン M1924 軽機関銃 (ブルガリア軍用) (価格調整中)

Kar.98k 小銃(価格調整中)

 

* シカゴレジメンタルスでは引き続き東京上野本店アルバイト・スタッフを募集中です。 銃やミリタリーに興味のある方、土日勤務可能な方大歓迎です。 詳細につきましては、氏名・年齢・住所・電話番号を明記の上、メールにてお問合せください。

お問合せ先:chicago@regimentals.jp

尚、アルバイト募集の詳細につきましては、Indeedの弊社募集広告にも掲載しておりますので、こちらも併せてご覧ください。

 


2019.01.24 Thursday

祝!多数入荷!!

こんにちは、2019・・・えぇ!今って2019年かよ!?ちょっと前まで2018年だったのに!と、カレンダーを見る度に驚いている、新年に全く追いついていないキヨミズです。新元号、楽しみですが、対応アップデートが間に合いそうもない我が脳の事を思いますと、ちょっと不安(もちろん仕事の書類とかは大丈夫ですよ!と念のためアピール)
 


今回はU.S. M1 カービン をピックアップ!
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永らく少数在庫のみだったM1カービンですが、昨年末の新入荷で大挙入荷いたしました。

 

全挺、第二次大戦中に製造され、戦後、イタリアに貸与・使用された後、放出された品で、
お値段は ¥60,000〜¥80,000(税別)と、お手頃な価格となっております。
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この価格差は、レシーバーと各主要パーツの製造年代・メーカーの一致により段階的に設定しておりまして、HP解説と同じになりますが、
 

レシーバーと、各パーツが異なる品 ¥60,000(税別)
レシーバーと、ボルトの製造年代が一致する品(+¥5,000) ¥65,000(税別)
レシーバーと、ボルトバレルメーカー(製造・納品)が一致(+¥5,000) ¥70,000(税別)
レシーバーと、ボルトバレルトリガー・グループメーカーが一致(+¥5,000) ¥75,000(税別)
レシーバーと、ボルトバレルトリガー・グループハンド・ガードメーカが一致(+¥5,000)
                                   ¥80,000(税別)

と、この様になっております。

製造当時のオリジナル性を重視した価格設定とさせて頂いておりますが、無論、各パーツが異なる品も、米軍もしくはイタリア軍にて修繕を受けた結果の組み合わせであり、軍用銃としてはごく一般的な仕様と言えますので、安心してお求め下さい!


本ロットに共通した仕様としましては、まずフロント・バンド。
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全挺、着剣ラグが一体となった後期型を装備。



ストックは、ロー・ウッドと呼ばれる、オペレーティング・ハンドル部分が開いたタイプの後期型。
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ハンド・ガードは金具接合のリベット穴が左右一箇所で、照準線の溝が浅いタイプです。


 

機関部左側にセレクター用の削り込みが見えます事から、M2カービン用ストックと判ります。006.jpg
ストックに関しては、刻印やシールなど、イタリアでの軍役や保管時に施された多種雑多な処理が見られます。製造国やメーカーも、アメリカ製でも再補修により元からの刻印が削り落とされて判別不明であったり、イタリアでの製造品も多くあるようです。



ストックのオイラー収納部は全て、楕円形のオーバル・カット・モデルとなります。009.jpg
マガジンは15連が付属。表面処理は黒染めの物と、



リア・サイトは調節可能な後期型。
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初期型の単純なL字型ピープ・サイトより改められました。
より命中精度を求められたのは、カービンと言えど、小銃に近しい型式だったからでしょうか。


トリガー・グループ。殆どが削り出しですが、少数ながらプレス製の個体もあります。
セフティーは全て回転式の後期型。マガジン・キャッチ・ボタンは“M”刻印の後期型。一通り見てみましたが、”_(アンダー・バー)”の付かない、M刻印仕様のみでした(生産メーカー・コードが入った物はあり)
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マガジンは15連が付属。表面処理は黒染めの物と、

 


グレー色の物の二種類があります。007_1.jpg
このグレー色マガジンは、一般的なパーカ・ライジングによるグレー仕上げよりも、表面がザラついた(色味だけでなく感触も)仕上げとなっております。



M1カービンは、M1A1やM2といった各型を合わせ、約700万挺あまり(米軍向け、WW2後の製造分も含める)が、製造されました。戦後は西側諸国の軍や警察に広く貸与され、信頼性があり小型軽量で手頃な威力を持つ本銃は多くの国で評価され、新世代のアサルト・ライフルに置き換えが進む80年代後半まで、使用が続けられました。
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つまり、多くのM1カービンは使い潰されてるんですね。メディアの露出も多く、有名どころではありますが、現存数となると、決して多くは無い模様。海外の実銃民間コレクター市場でも、第二次大戦時のオリジナル・モデルは高値がつけられております。それらの状況を加味しましても、本ロットの品はかなりのお値打ちとなっていると自負しております!

本ブログ執筆時点で、東京大阪店共に¥80,000(税別)と¥60,000(税別)の価格帯の品が特に売れており、¥60,000(税別)は極僅かとなっております。
全体的にとても程度良し。カービンとしての特徴はコレクション収蔵や遊び方にも負担が少なく、最初の一丁としても十分にオススメ出来る一挺です!
それでは今回はこれにて!!

 

 

>本ロットのM1カービンはこちら
>貴重なM1A1カービンやM2を含めたシリーズはこちら
>売れています!アクセサリーはこちら

 

本日のツーポイント情報!!

*買取りで  Kar.98K 小銃 が東京店に入荷しました。 HPとDetailed Photos(詳細画像)はアップしております。 ぜひHPをご覧下さい。

 Kar.98K 小銃(12万円、税別)はこちら

 

* シカゴレジメンタルスでは引き続き東京上野本店アルバイト・スタッフを募集中です。 銃やミリタリーに興味のある方、土日勤務可能な方大歓迎です。 詳しくは下記のアルバイト募集ブログをご覧ください!

東京上野本店アルバイト募集ブログはこちら


2019.01.02 Wednesday

カザンラクはローズオイルの産地としても有名だそうです

あけましておめでとうございます!重ねまして、本年もよろしくお願い致します。
正月休みはガッツリ大掃除だけで終わるであろう、キヨミズです。
休み中に掃除が終わってるといいな…


昨年末に無事入荷を果たしました新商品群の中からコチラ、
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ブルガリア AKS-47(AKKS) 自動小銃 でございます。
社会主義時代のブルガリア(人民共和国)では1950〜60年代にかけ、他の東側諸国と同じく、ソ連製兵器のライセンス生産を主とした兵器の内製化が進められました。このAKKSその流れで製造されました。製造はブルガリアの中部に位置する工業都市カザンラク。その歴史は紀元前のオドリュサイ王国まで遡るそうですが、工業都市と発達したのはオスマントルコ時代の19世紀後半で、20世紀に初頭の第一次バルカン戦争や第一次大戦を経て、急速に軍需産業の地として発展し、1924年にブルガリア王国・カザンラク造兵廠として制定されます。

 

第二次大戦後、社会主義となったブルガリア(人民共和国)では1950〜60年代にかけ、他の東側諸国と同じく、ソ連製兵器のライセンス生産を主とした兵器の内製化が進められ、カザンラク造兵廠では主に小火器が生産されました。
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カザンラク造兵廠で製造された小火器は高い品質を誇り、輸出においても成功を収めました。
同造兵廠は現在ではArsenal社として、軍需だけではなく民需用工作機械も扱う、ブルガリアの代表的な企業として知られています。


古今東西、軍用銃は性能に直接的な影響が及ばない部分の仕上げは少々粗雑だったりしますが、ブルガリア製AKKSは細部に至まで丁寧な造り。

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ツール・マークが荒く残りやすい、フロント・サイト・ポストやガス・ブロックの表面も綺麗に均されており、丁寧な仕上げに驚かされます。



特徴的なハンド・ガード。素材は硬質な樹脂製で、ベークライトでしょうか?光沢のある明るい色味のマーブル模様で、(生産時期にもよりますが)ブルガリア製AKの持つ特徴の一つです。
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シリアル部分。ハンド・ガードにも一致するシリアルが見えます。
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二重丸に10の刻印は、カザンラク造兵廠製造を示します。この10と言う数字、カザンラクを調べると、ブルガリアで10番目(規模?設立?かは不明ながら)の工業都市という文言を見かけたので、それと関係しているのかもしれません。


セレクターはロシア語のフル“ДВ”/セミ“ОД”に対し、
ブルガリア語でフル“АB”/セミ“ЕД”。似ている様で微妙に違う。
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ほぇ〜、ДはボンヤリしたAなのかと思ってた〜・・・って、ここら辺、ちゃんと区別付けておかないと、社長は元より、東京店同志レナート君に再教育されそうなので、しっかり覚えておきます!!


サイトのコンバット・ポジション表記は、ロシアと同じく“п”です。
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資料を読んでいると、ロシアは大文字の“П”で、ブルガリアは小文字の“п”となるようですが、実物を見比べても文字の大きさに変わりはありませんでした。



グリップも樹脂製です。ハンド・ガードとは異なる、ビニール系の滑りにくい僅かに弾力のある素材が使われています。
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ハンド・ガードと同一の素材としなかったのは、グリップは保持性を、ハンド・ガードは耐熱性を、それぞれ重視した物なのでしょう。細身ですが側面のパターンもあり、良好な握り心地です。


今回のロットのAKKS、削り出しのレシーバーは黒染め、プレス製のレシーバー・カバーやストック、セレクター・レバーはパーカーライジングの濃いグレーとなっております。
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画像では違いを目立たせるよう、明度を上げておりますが、実物はそれほど色味に違いは無く、違和感はありません。


付属品として、このような小冊子が付属します。
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当方のなけなしのネット翻訳知識をフル活用して訳しましたところ、「スロベニア国防省刊、テクニカル・マニュアル」と出ましたが、合ってます?


本ロットのAKKSは、ブルガリアからスロベニアに輸出され、同軍より放出された品で、銃一丁ずつにシリアルが対応した、この様な冊子が付属しております。テクニカル、と訳しましたが、中身は構造や操作方法等の技術的な記述は無く、出納管理の記録が主となっています。
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作成年月日は1998年とあり、中身の表記には1997年の日付もありますので、この時期に調達されたものなのでしょう。スロベニアの再独立後、NATO加盟前ですね。さして古い物ではありませんが、同国が辿った複雑な歴史の一端を記す、貴重な物と言えるでしょう。



最後はスロベニアつながりで、旧ユーゴ時代、スロベニアのOrbis社で製造されました、MGV-176短機関銃と並んで一枚!
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このブルガリアAKKS、程度も非常によく、値段もお手頃ですのでご好評を頂いております。
本ブログアップ時点で在庫はまだございますので、次のコレクションの一挺としてお勧めさせて頂きます。


最後と書きながら、こちらのアクセサリー2点も紹介させて下さい!


まずは AK用 75連 ドラム・マガジン です。
7.62x39mm用のドラム・マガジンで、ルーマニア製と思われる品です。
フォルムはロシア製オリジナルとほぼ同一な模様。
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在庫のルーマニア製RPKに付けてみました。さすが、しっくり来ますね!
もちろん、各国の7.62x39mmのAKシリーズと互換性あります。
(個体差が生じている場合があるため、必ずしも保証する物ではありません)


そして AK-47/AKM用 PBS-1 サイレンサー&リア・サイト セット
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凄いのが入荷しちゃいました!冷戦中の特殊な作戦の香りがプンプンする逸品です。
興味深い機能を持った専用リア・サイトもセットとなります。

キートン氏がブログにて詳しく解説しておりますので、どうぞご参考下さい。



それでは改めまして、どうぞ本年もよろしくお願い致します!


>ブルガリア AKS-47(AKKS) 自動小銃はこちら
>その他のブルガリア製 AKシリーズはこちら
>スロベニア生まれのMGV-176 短機関銃はこちら
>現スロベニア軍の制式小銃であるFN F2000はこちら
>AK用 75連 ドラム・マガジンはこちら
>AK-47/AKM用 PBS-1 サイレンサー&リア・サイト セットはこちら

 

 

本日のツーポイント情報!!

*1月2日に相応しいスペンサー New Model カービン (銃砲刀剣類登録証付古式銃)が東京店に入荷しております。 HPの画像はまだ入っておりあず表示作成中で、Detailed Photos(詳細画像)は後日アップの予定です。 お正月をお祝いしてお値打ち価格に設定してあります。

 

・スペンサー New Model カービン (200万円、税別、銃砲刀剣類登録証付古式銃)はこちら

 

*平素は格別のご高配を賜り、誠にありがとうございます。

本年より弊社東京上野本店ならびに大阪店では年末年始を休業させていただく事になりました。

2018年12月31日(月)から2019年1月3日(木)までの間、両店とも休業とさせていただきますので、年末年始のご来店をご検討されているお客様はご注意いただきますようお願い申し上げます。

尚、弊社ホームページからのご注文・お問い合わせにつきましても、2019年1月4日(金)以降順次回答をさせていただきます。

お客様にはご不便をおかけいたしますが、何卒ご了承いただきますようお願い申し上げます。


2018.11.18 Sunday

要人警護のプロ御用達

こんにちは、久々にバッティング・センターに行きましたら、野球に興味全く無しの嫁がホームラン連発!僕よりはるかに高打率で、本気で驚いているキヨミズです。 これからも嫁にケツバットされる様な事はしないでおこう・・・

今回ご紹介しますのは個人的にも大好きな一挺、
MP9-N 短機関銃でございます!001.jpg


製造はスイス ブルッガー&トーメ社。 オーストリア ステアー社開発のTMP短機関銃を原型としており、2001年にTMPシリーズの製造権を購入したB&T社は、2004年よりMP9と改名して販売を開始。002.jpg
元より高い完成度を誇ったTMPに、B&T社は独自の改修を加え、更に現代的で優秀な短機関銃に仕上げました。



まず大きな改修点としてピカティニー・レールの標準装備が挙げられます。
上面はレシーバーと一体成型されたレールが。 もちろん、ボディと同じく樹脂製です。 先端には埋め込まれたフロント・サイトが見えます。 右側面にはネジ式の短いレールを装備。 上面に小型の光学サイト、側面にフラッシュ・ライトといったセッティングが一般的でしょうか。003.jpg
TMP後期モデルから受け継いだフラッシュ・ハイダー。 マズル径より大きく開いたカップ型をしており、発射ガスを前方に集中させる構造となっています。


チャージング・ハンドルはレシーバー後端。 これも樹脂製で、両側からの操作が可能。
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ハンドルの指がかかる部分や、排出口周りが大きくえぐられたデザインが目を引きます。


レシーバーに刻印されたSWISS MADEとB&Tのロゴ。005.jpg


セレクター・システムですが、MP9も当初はTMPより引き継いだトリガーの後退量でセミ/フルを撃ち分けるプログレッシブ・トリガーでしたが、より一般的なレバー式に変更された、現行のMP9-Nとなりました。006.jpg

またトリガー上に設けられたセフティもB&T独自の改修点。 内部にもファイヤリング・ピン・ブロックが設けられており、安全性が増しています。 コンパクトな短機関銃が求められるシビアな環境で、安全性と確実性が求められた結果の改修なのでしょう。

 

特徴的なデザインのバーティカル・グリップ。
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前方に斜頚しており、力を込めて構えますと、フルオート時の反動を押さえ込むような構えになります。



マガジンは半透明の樹脂製。 最近、トランスルーセントって言葉を聞かなくなって久しいですね…
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容量は付属のマガジンで30発。 残念ながら弊社での販売はありませんが、B&T純正オプションとして、10/15/20/25発のマガジンが用意されています。



MP9で標準装備となった折り畳み式のストック。 外装はもちろん樹脂製。 細いストック・アームですが、不安なしなりも無く、高い剛性を感じられます。
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折り畳むには、ストック基部のボタンを押して、右側にスイング。009_2.jpg
バット・プレートは収納時、バーティカル・グリップ保持の邪魔にならない、素晴らしいスマートな設計。
当然、利き手も選びません。


分解の方法も、かんたんに解説しておきます。
方法はまず、レシーバー前方、マズル上部にあります「UP」と書かれた、ヘラ状のパーツを押し込み、
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次にレシーバー後端にありますボタンを押し込みながら、レシーバーを持ち上げますと、010_1.jpg



この通り!ボルト・キャリアやバレル周りの精緻な造型が確認出来ます。011.jpg



戻すには上記のレシーバー後端ボタンを押しながら、アッパー・グループをはめ合わせあわせつつ、
最後はロア・レシーバー両側にある、このレバーを押し下げると組み込み完了。
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整備のし易さ、単純明快さも大きな美点ですね。
(ここでは無可動となった本ロットMP9の分解方法を記しておりますので、付属の実銃用マニュアルにある方法とは若干、手順が異なります)


シリアルが入った純正ハード・ケースに未使用のスリング、マガジン・ローダー、クリーニング・キットが付属します。
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大変希少なB&T純正のサイレンサー&アダプターがセットになった個体も在庫中です。014.jpg
バッリバリ現役の本銃、信頼と実績のある弊社ゆえに仕入れ出来た逸品です。

コンパクトなサイズに凝縮された現用銃のテクノロジーの凄さは、サイズ以上の存在感を放っております。
東京大阪店共に在庫、少数ですがまだございますので、どうぞご検討下さい。
それでは、今回はこれにて〜!


>B&T MP9-N シリーズはこちら
>その他の同時期入荷したB&T製品はこちら

>キートン氏、おつかれさまです!仕入れ時のブログはこちら

 

本日のワンポイント情報!!

買取りで、無可動実銃コレクション約30挺と軍装品(野戦電話機や無線機など特殊な品)が軽井沢倉庫に入荷しました。 具体的な内容は、順次速報でご案内致します。 大量にありますので整理に時間がかかっておりHPアップまで少々お時間がかかるかと思いますが、どうぞよろしくお願い致します。


2018.08.14 Tuesday

スオミ短機関銃の末裔

こんにちは、酷暑を生き延びた蚊は毒も強いのか、久々に刺されたと思ったら、猛烈にかゆくてムヒを塗りたくってるキヨミズです。エリート蚊ですね。ぶり返すタイプのかゆみなんで困ってしまいます。
 

本日ご紹介しますのは、新入荷でやってまいりましたコチラ、
ヤティマティック 短機関銃です。001.jpg

フィンランドの工業都市タンペレ市に存在した、タンペレーン・アセパヤ社(TAP)にて開発・製造されました。設計者は同社所属のJali Timari氏。その名から Ja“ヤ”、姓から Tim“ティ”を取り、機械や機構を意味する Matic“マティック”を組み合わせ、“ヤティマティック”と命名されました。



さてヤティのマティックとは、どの様な物なのでしょうか?!
まずは特徴的なバレル配置。上の一枚目の画像で、レシーバーの張り出し部分の直線と、バレルを見て頂くと、平行な配置ではない事が見て取れます。これはボルトの軸線上に対し、バレルが上方向に角度を付けて設置されており、発射時の反動を、ボルト前後動のエネルギーで相殺(軽減)を目的とします。古くはフランスのMAS Mle 1938、最近ではクリス・ヴェクター等に見られるデザインです。
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金属製のアッパー・レシーバーはプレス製。厚手の鋼板を使用しており、華奢さは感じません。



こちらも大きな特徴であるフォア・グリップ兼セフティ・レバー兼チャージング・ハンドル。
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閉じた状態でセフティ・オン。起こしてスライドさせるとコッキングされ、握ったまま(起こしたまま)射撃となります。このグリップも、起こした状態で、前方にわずかな角度が付けられており、反動を押さえ込む形となっております。

 

 

折り畳んだ状態。この状態ではセフティ・オンとなります。
単純明快なセフティ・システムも大きな特徴と言えます。005.jpg


排莢口のアップ。真四角ではなく逆カマボコ型になっているのが興味深い。006.jpg
ボルト・システムはシンプル・ブローバック、オープン・ボルトでの激発です。
無可動では画像の位置で固定されているため、確認出来ませんが、コッキング位置では排莢口に“FIRE”の文字が現れます。



レシーバー左側の刻印部。フィンランド独特の物でしょうか?使用弾薬を示す“9.00 Para”は他に見覚えの無い、ちょっと面白い表記法。007.jpg
金属プレス製のアッパーと、合成樹脂性のロア、グリップ部のコントラストがはっきりと判ります。金属部はツール・マークが残っていたりしますが、線や造型がはっきりとしており、濃いガン・ブルーの表面仕上げもあり、大量生産を目的とした造りでありながらも、フィンランド製らしい丁寧さ・美しさが感じられます。



フォア・グリップ以外は一体成型のロア・レシーバー。見た目以上に細く、緩くもうけられた角度により握りやすく、ホールド感も良いグリップ。008.jpg
トリガーは後退量でセミ/フルを切り替えるプログレッシブ・トリガーです。
フルオート時の発射速度は600〜650発/分。



リアのスリング・ループ兼用のレシーバー・ロック・ボタン。
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これを押し下げますと、


この様にオープン。
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長いリターン・スプリングとガイド、そして大柄なテレスコーピング型のボルトが確認出来ます。


意欲的な設計を盛り込み、軽量・コンパクトに纏め上げた本銃でしたが、先行する競合の短機関銃を凌駕するには至らず、短機関銃自体の需要も少なかった時期にも重なり、商業的な成功は収められなかったようです。
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生産時期は1980年から1987年頃まで(本格生産は83〜86年)と短く、大規模な採用も無かった為、現存数は非常に限られた物だと思われます。
映画(スタッフBさんが紹介していた定番の「コブラ」や「若き勇者たち」等々)での出演や、日本ではトイガン化により、意外なほど知名度がある本銃ですが、その知名度とは裏腹に、非常に“レア”な機種で、状態も非常に良いため、是非ともオススメの一挺です。


…と、本ブログを書いてるうちに、この個体(#5101)を残すのみとなりました。ありがとうございます!気になる方は、どうぞお早めに。それでは今回はこれにて!!


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本日のワンポイント情報!!

東京店在庫品で、 ステアー・マンリッカー M95 歩兵銃 カット・モデル の新たな個体を HPとD/P(詳細画像) にアップいたしました。ぜひHPをご覧ください。 

ステアー・マンリッカー M95 歩兵銃 カット・モデル (15万円、税別) こちら


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