Chicago Blog

国内唯一の無可動実銃と古式銃の専門店。
スタッフの日記や元フランス外人部隊の声、新入荷の情報などの各種おしらせ、在庫状況など、リアルタイムにお知らせします。

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2019.09.17 Tuesday

大阪店ラスト1挺 (現在のところ) Gew.3A3 自動小銃 (EN組立品、二脚無)

皆様こんばんは、よく買っていた弁当屋さんが移転してしまい悲嘆にくれるナベです (まあ大阪店近くに弁当屋さんは多いのですが)。

 

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本日の大阪店ラスト1挺になっちゃったよコーナー (?) はこちらGew.3A3 自動小銃でございます (あんなに在庫が有ったのに・・・)。 Gew.3、言わずと知れたセトメ自動小銃の発展型で、1959年に西ドイツ軍に採用された冷戦期の西側を代表するアサルト・ライフルですね。

 

兄貴分? セトメ モデロCはこちら

 

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シリアルNo.は69030945、部品は西ドイツHK社で生産されて英国Enfield造兵廠にて組み立てられたことを示すENの刻印が確認できます。

 

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マガジンにはG3とヘッケラー&コッホの刻印、下には1972年3月の製造を示す3/72の刻印もありますが、マガジンに年号はまだ分かりますが弾薬でもないのに月って必要なんですかね? ドイツ人らしい几帳面さ?

 

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バット・ストックには例によってシールが貼られています (いまいち不明ですが、ベレー章を見るにグリーンベレーの隊員でしょうか?)。 ナベ当初、漫画のキャラクターやオートバイのシールがGew.3に貼ってあるのを見て、本銃が使用されたユーゴスラビアの兵士たちが遊びで貼ったと思っていたのですが・・・ひょっとして分かり易いように個人の識別用に貼っていたのでしょうか? (ステパノヴィッチのGew.3はグリーンベレー、ジブコヴィッチのGew.3はバイク、ボヨヴィッチのGew.3はドラえもんとか?) ちなみに同じくユーゴスラビアで使用されたAK系の銃にも同じようなシールが貼られています。

 

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・・・とグリーンベレー (?) シールの貼ってある大阪ラスト1挺のGew.3A3 でした (この状態でバランス取って自立するとは流石はGew.3〜)。 それでは〜。

 

在庫のGew.3A3 自動小銃 (EN組立品、二脚無) はこちら

 

 

本日のワンポイント情報!!

買取で入荷したドントル銃 (真鍮製銃身、銃砲刀剣類登録証付古式銃) をHPとD/P (詳細画像) にアップいたしました。 ぜひHPをご覧下さい。 価格は現時点では決まっておりませんが、近日中に決定の予定です。

 

・ ドントル銃 (真鍮製銃身、銃砲刀剣類登録証付古式銃) はこちら


2019.09.16 Monday

勇者の証!シルバースター勲章

皆様こんばんは、最近仕事帰りに寄る洋食屋さんのメンチカツ定食がお気に入りのナベです。

 

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ブログネタはいねがーとシカゴHPを徘徊ではなく検索していたらありました。 アメリカ軍の銀星章!ケース入りでピンバッチ式略綬やバー状の略綬ちゃんとも入ってます!

 

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シルバースターと言ったらドイツの鉄十字章、イギリスのビクトリア十字章、日本の金鵄勲章と並ぶ有名な軍事勲章ですね〜(いやこれらの独英日の勲章に強いて並べるのならメダル・オブ・オナーの名誉勲章や殊勲十字章かな?)。

 

日本の金鵄勲章はこちら

 

見て見ますとシルバーと言うよりゴールドスターじゃね? とも思いますがよくよく見て見ますと、月桂冠の中に小さい(旧軍の階級章に付いているような)シルバースターがちゃんとありますね。

 

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裏側にはちょっと見辛いですがFOR GALLANTRY IN ACTION(勇敢な行動に対してでしょうか?)の文字が確認できます。 それにしましてもキレイなお星様〜

 

この勲章を貰うには敵対する武装勢力との交戦において勇敢さを示す必要があったそうです(その勇敢さってどの程度なんだろう?)。 写真の人物はベトナム戦争で大活躍した海兵隊の名狙撃手カルロス・ハスコックさん、多くの勲章などと一緒にシルバースターも佩用してますね。

 

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他には2世部隊で有名な第442連隊では大戦中に部隊全体で560個のシルバースターを獲得し、また1913年のメキシコ革命から朝鮮戦争まで長い〜軍歴のあったマッカーサー元帥は個人でシルバースターを7回も受章したそうです。

それにしましてもこの銀星章、実にアメリカらしいシンプルで判り易いデザインの勲章ですね〜それでは。

 

米軍シルバースター勲章はこちら

 

本日のワンポイント情報!!

買取で入荷した 【無可動銃】ブレン MkI 軽機関銃 を本日HPとD/P(詳細画像)にアップしました。 ぜひHPをご覧下さい。

 

・【無可動銃】ブレン MkI 軽機関銃 はこちら


2019.09.13 Friday

タイ・フランス領インドシナ国境紛争(後編)

皆様こんばんは。 何か急に秋めいてきましたね〜ナベです。

 

先日に続きましてタイVSフランスです。 交戦中の陸軍部隊を援護すべくカムラン湾やサイゴンから出撃したフランス極東艦隊(強そうな名称ですが上の写真の軽巡洋艦ラモット・ピケと通報艦4隻の小艦隊)がタイランド湾へ侵入、偵察機でタイ艦隊の動静を把握していたフランス艦隊は1941年1月17日攻撃を開始します。

 

不意を衝かれたタイ軍(会戦前になぜか艦隊を分割していた)は日本製海防戦艦トンブリとイタリア製水雷艇5隻など陣容でしたが果敢にも反撃を開始、重巡洋艦と同じ20cm砲を搭載するトンブリは盛んに砲撃するものの訓練不足のためか全く命中せず、反対に練度に優るフランス艦隊はタイ艦に次々に命中弾を与えトンブリは大破転覆するなどしてタイ艦隊は壊滅してしまいました(小規模ですが20世紀において日本以外の東洋の国が西洋の国に艦隊戦を挑んだ唯一の例)。 写真は今もタイに残るトンブリの艦橋と主砲塔。

 

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戦術的にはフランス艦隊に大敗北してしまいましたが、結果的に弾薬を消耗したのかフランス艦隊はタイランド湾から撤退してしまいました(ものすごく強引に考えると戦略的にタイランド湾の制海権を取られなかったタイの勝ち?)。 写真は当時のタイ王国軍歩兵。

 

・・・上の写真の歩兵が持ってる小銃、46/66式でしょうか?46式でしょうか? ボケてて判別し辛いのですがどちらだろう?

 

シャムモーゼル46式小銃はこちら

 

シャムモーゼル46/66式小銃はこちら

 

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その後も戦闘は続きましたが1941年1月28日、タイとフランス(ヴィシー)の一応友好国同士でもある我が日本が仲裁に入って停戦となりました。 空ではほぼ互角だったもののタイは陸戦で外人部隊に押され気味、海戦では敗北し全体にフランス優勢となりつつありました。 写真は捕獲したフランス軍の軍旗と記念写真に写るタイ軍高官(中央の人物は多分ピブン首相)

 

・・・がタイ、上手く日本を味方に付け(?)メコン川岸などの領土やカンボジアのバッタンバン・シエムリアプをフランスに割譲させる事に成功し外交的な勝利を得る事ができました。

 

写真はバンコクにある1940〜41年の国境紛争の戦勝記念塔。 タイは戦争はアレですが外交は強いというのは何処かで聞いた小話(理念が有って外交が上手いのはイギリスとロシア、理念が有って外交が下手なのがアメリカ、理念が無くて外交が下手なのが日本、理念が無くて外交が上手いのがタイ・・・一部?な所もありますが)のまんまな気がいたします。 それではまた〜(機会があったら後日談ブログ書こう〜)。

 

本日のワンポイント情報!!

【無可動銃】アーマライト AR18 自動小銃 の新たな個体を本日HPとD/P(詳細画像)にアップしました。 ぜひHPをご覧下さい。

 

・【無可動銃】アーマライト AR18 自動小銃 はこちら


2019.09.12 Thursday

タイ・フランス領インドシナ国境紛争(前編)

皆様こんばんは日が傾くのが早くなりましたね〜ナベです。

 

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ハイ!完成しましたタイ王国海軍海防戦艦トンブリです。 実艦は神戸の川崎造船所で建造され1938年に竣工しタイへ引き渡され、1941年には泰・仏印国境紛争時に発生したコーチャン島沖海戦でフランス極東艦隊と砲火を交えました・・・ということで今回は泰・仏印国境紛争ブログでございます。

 

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その泰・仏印国境紛争の原因は1893年の仏泰戦争(パークナム事件)でした。 圧倒的なフランスの軍事力の前にタイはラオスやカンボジアのバッタンバン・シエムリアプ両州を泣く泣くフランスへ割譲せざるをえませんでした。(メコン川を挟んで仁王立ちしている狼がフランス、対岸の子羊がタイ)

 

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そしてその47年後の1940年11月当時、仇敵フランスはナチスドイツに蹂躙され弱体化し政府も自由フランス政府とヴィシー政府に別れ大混乱。 「いつフランスから取り返すのか? 今でしょ!」とばかりタイはその隙を突きフランス領インドシナへ侵攻することとなります。 因みに当時のタイ軍の兵力は約10万人(国境紛争に投入したのは内6万)、インドシナ駐屯フランス軍の兵力は5万人(内本国兵1.2万)だったそうです。 写真はビッカース6t軽戦車とカーデンロイド豆戦車の前に並ぶタイ戦車兵(戦車はイギリス製で軍装はフランス式というのがタイの置かれた状況を表してますね)。

 

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1941年1月6日、海防戦艦トンブリと同じく日本生まれのシャムモーゼル46/66式小銃を手にタイ王国陸軍は勇躍カンボジアやラオスに進軍を開始。

 

領土奪回を狙うアジアの独立国タイ王国軍、兵力は優勢、航空兵力(仏100機VS泰140機日本製重爆撃機を含む)、装甲車両数(仏ルノーFT17が20両、泰ビッカースやカーデンロイド水陸両用戦車を含む134両※1940年に九五式軽戦車を日本から20両ほど輸入したそうですがタッチの差で国境戦争に投入出来ず?)とも圧倒的に有利(海軍は若干フランス有利?)だったこともあり国境付近の植民地兵主体のフランス軍を蹴散らし勝利を重ねカンボジア奥深くに侵攻します。 写真のタイ兵が肩にしてるのはシャムモーゼル46/66式小銃ではなくシャムモーゼル46式小銃?

 

シャムモーゼル46/66式小銃はこちら

 

しかしここで待った!をかけたのがフランス外人部隊、1941年1月16日撃破したフランス軍を追撃中のタイ陸軍は25mm対戦車砲や75mmシュナイダー野砲を巧みに操るフランス第5外人歩兵連隊の反撃に遭遇、ビッカース戦車等を撃破されタイ軍の侵攻は停滞を余儀なくされてしまいます。

 

なんか外人部隊、心なし表情に余裕が見られますね・・・担いでるはベルチェー Mle M1916 騎兵銃?はこちら

 

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外人部隊のせい(おかげ)で陸上での戦いは膠着、航空戦は拮抗状態のためフランスは状況を好転させるべく1940年1月13日、タイランド湾へフランス極東艦隊を派遣することとなります・・・ということで続きは次回。 それにしましてもタイ語難しいですね๔4?๑๐10?はてなマークが一杯です・・・。

 

シャム モーゼル 46/66式小銃はこちら

 

シカゴ社長が以前書いたシャム王国の日本製小銃に関するメッチャ詳細で非常に濃ゆいブログ記事はこちら〜Part1Part2Part3

 

 

本日のワンポイント情報!!

*■明日9月13日(金)〜9月15日(日)、日本最古の室内アンティーク骨董市 平和島骨董まつり に古式銃専門店として参加いたします。  

平和島骨董まつり
期間:
9月13日(金)〜9月15日(日)
時間:10:00〜17:00 (最終日は16:00閉場、入場15:00まで)
会場:平和島・東京流通センタービル(東京都大田区平和島6−1−1)
入場料:無料

   

国内最大級かつ唯一の古式銃専門店の名に相応しい古式銃の展示を行う予定です。
お客様のご来場を心よりお待ちしております。

平和島骨董まつりの公式HPはこちら

※なお、同期間中はシカゴレジメンタルス東京店での登録証付古式銃の展示品が通常より少ない状態になります。

 

期間中に弊社店舗にて登録証付古式銃のご検討もしくはご購入希望の場合は、お早めにメールもしくはお電話にてご連絡頂けますようお願いいたします。
(可能な限りご希望の個体を会場に移動せず、店舗に残しておきます。)
※日程によってはご希望の日時にご覧頂くことができない場合もございます。
お客様にはご不便をお掛けいたしますが、何卒ご了承頂きますようお願い申しあげます。

 

 

*【無可動銃】 Kbk-g wz.60 自動小銃 の新たな個体(大阪店在庫品)を本日HPとD/P(詳細画像)にアップしました。 ぜひHPをご覧下さい。

・【無可動銃】Kbk-g wz.60 自動小銃 はこちら


2019.09.10 Tuesday

戦争の雲行きの怪しさ伝える東洋工業製の九九式短小銃中期型

キヨミズさん倫敦観光いいな〜楽しいロンドン愉快なロンドン〜皆様こんばんはナベです。

 

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本日はこちら現在大阪店在庫の九九式短小銃中期型でございます。 皆様ご存知のように九九式短小銃は三八式歩兵銃の後継銃として、大口径化他様々な改良点を踏まえて開発・採用された我が大日本帝国軍の小銃です。

 

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三八式より威力もアップし各部も改良! サイズも短縮化し取り扱い易さも向上! と喜んでいたのも束の間、大勢亦我ニ利アラス・・・。 戦争が激化する中、慢性的な兵器不足に直面した軍は(航空機や戦時標準船などと同じく)主力小銃である九九式短小銃の大量生産を下命(結果的に終戦までに230万挺以上生産)。 しかし生産側では過酷な生産ノルマをこなすため各部を簡略化せざるを得ませんでした・・・(戦局がいくら苦しくたって悲しくたって、九九式の文字は無くともご紋章は意地でも打刻)。

 

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まずは照星ガードは簡略化というよりスッパリ除去!  中期型では照星ガードがついているのが多いのでこの中期型はかなり末期寄りの中期のようですね・・・。

 

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高速で飛び回る重装甲の連合軍機に効果があるのか疑問(?)な照尺に付いていた高射表尺もサッパリ無かったこと(?)に!

 

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旧軍の1発必中の精密射撃という精神(弾が勿体無い)を具現化(?)したような下帯の一脚も漢(?)らしくアッサリ取付基部ごとオミット!

 

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ゼイタクは敵だ!安全子に施された工芸品のような以前の美しいローレットは時局に合わない(手間を掛けている余裕が無い)ので施さず(しかし安全子にローレットは施されていませんが末期のように仕上げが「粗い」まではまだ行ってませんね)!・・・それにしても以上の簡略化で実際どのくらい生産効率が上がったのでしょうか?

 

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機関部側面には丸にエと製造番号29034に加え東洋工業製を示す刻印が打たれています、刻印から昭和19年の後半頃の生産品である事が判ります。

 

昭和19年・・・1944年といったら絶対国防圏と豪語したサイパンが陥落しマリアナ沖で海軍機動部隊が壊滅した頃・・・ゆとりを持って九九式を作っている余裕は無いでしょうね・・・写真はサイパン島の収容所に収容されている子供にお菓子?をあげているアメリカ兵。

 

アメリカ兵が肩にしているM1カービンはこちら

 

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前期型に有った水抜き穴は開けられておらず(穴を開ける余裕も無くなったのか・・・)、仕上げはかなり荒くなっています・・・無言で戦局の厳しさを伝えていますね・・・。

と、ここで英国のシカゴ社長から至急電!「ここのグリップというか握りの部分の仕上げが写真のようになっているのは仕上げが粗いのではなく、チェッカリングのような滑り止めになっているからだよ〜。」とのこと言われてみれば反対側も同じ仕上げになってました・・・当時の工廠の工員さん(&社長)おみそれしました。

 

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しかしこの簡略化した中期型の更に上(下?)を行く末期型がある、という事実がまた恐ろしい話です・・・それでは〜。

 

九九式短小銃中期型はこちら

 

本日のワンポイント情報!!

買取で入荷した 火縄銃 伊予筒 (銃砲刀剣類登録証付古式銃、在銘:地鉄羽金巻芝辻長左衛門作) を本日HPとD/P(詳細画像)にアップしました。 ぜひHPをご覧下さい。

 

・ 火縄銃 伊予筒 (銃砲刀剣類登録証付古式銃、在銘:地鉄羽金巻芝辻長左衛門作) はこちら


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