Chicago Blog

国内唯一の無可動実銃と古式銃の専門店。
スタッフの日記や元フランス外人部隊兵の声、新入荷の情報などの各種おしらせ、在庫状況など、リアルタイムにお知らせします。

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2011.04.24 Sunday

Wz.63が入荷してから…

まいど! Wz.63 命のシカゴ社長でございます!!

何度も同じネタで申し訳ありませんが、またWz.63。

これについて色々とお問い合わせがあったり、教えてもらったり。
すでに多くのWz.63がお嫁に行ったので、お買い上げ頂いたお客様へのウンチクです。

f03b.jpg
まず謎のコンビネーション・ツール(鉤)の使い方。
スタッフAが
「しかし鉤の部分は何処に使用するのでしょうか?謎です…」と書くと

早速ブログのコメントで「果羅子荷瘤」様からご教示頂きました。

「これはバレルを半回転させて外す為のツールかと思います。
無可動では役にたちそうにありませんが。 」

ありがとうございます!  銃身を外すのに使うツールだったのですね!! 
早速、以前入荷したスライドを引いた加工バージョンで試してみました。 なるほど…。
私は英国で分解する時に一生懸命、指で回していました。
それでも十分可能ですが、このツールを使えば何とも簡単に外せるようです。
100丁も分解したので、中々(半)回転しない時には、かなり 「イラ!!」ってきてしまいました。
今回の入荷品はスライドを引いた状態ではないので「このような事」をして遊ぶ事ができません。
あ・し・か・ら・ず。

残念なことに東京店の在庫品の「以前の入荷品」は溝の部分がすり減って、上手くツール(鉤)が引っ掛けられません。
そこで大阪店の中国製411式短機関銃で試してみると…、きっちり溝が残っていたので「上手く引っ掛けられました!!」。


そして反対にブログのコメントにあったご質問の件。

傷を付けないでグリップを外す方法。

IMG_0222.JPG
グリップの外し方は、まずこの上の小さなネジと下のピンを外して、…そして…動かない・・・。

IMG_0221.JPG
グリップの材質は軟質プスティック製??? 
意外と傷が付きやすいので外部からマイナス・ドライバーなんかでこじ開けないで下さいね。 
勿論、それでも外せますが、まず傷が付いてしまいます。
な・の・で、このようにマガジンを外して内部から割り箸のような柔らかいモノで押して頂くと外れます。
簡単には外れませんが、199,500円もする高価な品なので、気長〜に「ポコッ!」って外れるツボを捜してあげて下さい。

上記の方法でグリップは簡単に外せるのですが、取り付けが完全に出来ない事があるのに気付きました。 無可動加工をした関係でセーフティ・レバーが水平状態にならないので、グリップを真後ろからはめられない。 と言うことで、斜め方向からの装着ですとグリップが最後までピッタリ(0.5mmほどの話ですが)入らないのです。 お客様からのご指摘で判明しました。 外す事の説明をしておきながら、取り付けの確認を怠って誠に申し訳ございませんでした。 (この部分は追記です)

それとセミ/フルのセレクター!
これは無可動の加工としては非常に残念な事で、トリガーの引き具合で調整します。
トリガーを半分(途中まで)引くとセミ・オート、そしてトリガーを完全に引き切るとフル・オートになります。
プラプラの状態では全く実感が湧きませんが…。

コンビネーション・ツールが使えそうで、使えないWz.63はこちらこちら(中国製411式)。
毎日しつこいですね、すみません…。


2011.04.20 Wednesday

驚き! この世の果てでシュワルツ ローゼ 重機関銃発見!!

まいど! エスパニョールな気分のシカゴ社長です!!

 ¡Sorpresa! Ametralladoras Schwarzlose en el fin del mundo.
(驚き! この世の果てでシュワルツ ローゼ 重機関銃発見!!)
って見出しがあったので…。

ちょっと古いですが以前スペイン語のブログで「イタリア軍がエチオピアに侵攻した時の武器庫が最近になって発見された」ネタにシュワルツローゼ重機関銃があったのを思い出しました。

スペイン語だったし、タイトルとかも完全に忘れてしまっていたので、検索するのに一苦労しましたが。

やっと見つけた画像がコレ

もっと大きな画像だったと思ったのですが…。
このイタリア軍が使ったシュワルツローゼ重機関銃は水冷ジャケットが延長されたモデルでしょうか???
画像が小さくてよく判りません。(これでハッキリと改良モデルがエチオピアの武器庫で発見されれば、「アフリカ戦線で使用」って言えるのですが、残念!!!)
今でも発見される大戦中の武器庫なんてロマンがありますよねぇ〜!
シカゴ社長はこのような場所を捜し求めているのですよ。

えーっと、話が前後して意味が判りませんよね。
今回入荷したシュワルツローゼ重機関銃の水冷ジャケットが約13cmほど延長されているのです。
シカゴのHPのコメント部分に

「本品はイタリア軍によって第二次大戦中に使用された品で、水冷ジャケットが長くなったモデルです。 一説によるとこの水冷ジャケットが長くなった品は北アフリカ戦線で使用された品と言われています。」 

と書いたもののイタリア軍が「水冷ジャケットが長いシュワルツローゼ重機関銃を使用している裏づけ画像」が無かったのです。

そこでこの画像を再度見つけて大喜びしたのですが「なぜかPPsh41みたいな短機関銃も転がっている…」。
イギリス軍がイタリア軍をエチオピアから駆逐したのは1941年なので、ここにペーペーシャがあるのは不思議やねぇ〜?
と思い更に読んでいくと戦後の武器も一緒に見つかったようで…。

オチとしては「多分第二次大戦中の武器庫かも知れませんが、戦後エチオピアン・ゲリラが使用したのでしょう。」って事。

すみません、遠回りをしてしまいました。 話はシュワルツ ローゼ M1907/12 重機関銃に戻って。


今回入荷したシュワルツ ローゼ M1907/12 重機関銃です。 かっきーーぃぃぃ!
誰ですか「豚みたいな不細工な銃」って言うのは!!
ジブリの「紅の豚」にシビレる人にはこの銃のカッコ良さが判って頂ける思います。
「紅の豚」で使用された銃はこちら。 シュワルツ ローゼは出ていませんけどね。
ポルコの敵役のハンザ・ブランデンブルクCC 飛行艇(オーストリアほハンガリー海軍モデル)にはシュワルツ ローゼ機関銃が搭載されていました。

シュワルツ ローゼ M1907/12 重機関銃はオーストリア-ハンガリー帝国の主要重機関銃で、大戦後オーストリアとハンガリーに分かれても、「防御火器として、その信頼性から高い評価があり、両軍の主要機関銃の地位は揺るがなかった」と言うより、その後両国とも重機関銃は作っていません。
第一次大戦後、オーストリア-ハンガリー帝国が解体すると多くの軍隊でシュワルツローゼ重機関銃が使用されました。
それでは各国の標準重機関銃となったのを画像で紹介していきましょう!


まずは本家のオーストリア軍用シュワルツ ローゼ M1907/12 重機関銃。


1942年東部戦線のドン川周辺においてハンガリー軍の機関銃チームによって使用されているシュワルツ ローゼ MG。


チェコ軍はシュワルツ ローゼ M1907/24 重機関銃として7.92mmx57口径に改造して使用しました。 
第二次大戦ではこのモデルはドイツ軍のモーゼル弾と共用だっため、オーストリア軍から編入したオリジナル口径モデルと共にドイツ軍によって多数に使用されました。

イタリア軍の小火器のサイトでシュワルツ ローゼ M1907/12 重機関銃が「8mmx59 Breda弾に改造されて大量にリビア、エチオピア、スペイン内乱で使用されてた」と載っています。
イタリア軍の小火器のサイトはこちら
やはり長バレル・ジャケット・タイプです。

オランダ軍も使用したようで、今回入荷した品は私がオランダで発見した品です。

し・か・し、非常に、非常に残念な事に欠品があります…。

銃本体後部と三脚を接続する部品が欠損しるんですよぉ!
銃本体は三脚基部とピントルによって固定されていますので、通常通り三脚に載せれますが…。
(上から二枚目の画像のようにしっかりと問題なく銃は乗っかっています。)
後部が固定されていない状態になっています。
器用な方は「ちゃ、ちゃ、ちゃ」と作れるような部品です。 (←そうでもないか…。)

この部分.jpg
この赤丸の部分が欠損しています。

欠損部品.jpg
銃との位置関係はこんな感じ、矢印の部分が欠損しています。 銃本体側の突起(球状)は付いています。

欧米のコレクター市場でも数が少ない品で、国内唯一の品です。 
他の水冷式重機関銃と一線を画した形状で、機関銃の発達史上では欠かす事の出来ない一丁ですので、誰も持っていない品をコレクションに如何でしょうか?

シカゴHPのシュワルツ ローゼ M1907/12 重機関銃はこちら
詳細画像のシュワルツ ローゼ M1907/12 重機関銃はこちら

本日のワンポイント情報!
買取でMP40(旧加工)とAR18S 自動小銃(旧加工)が入荷しました。
順次HPに公開予定です。

2011.04.18 Monday

マドセン M1924 軽機関銃

マドセン M1924 軽機関銃。

以前は「マドセン 軽機関銃」と言えば「お値打ち価格の機関銃」ってイメージが強かったと思います。

確かに無可動実銃の輸入最盛期(1990年代中頃)では最も入手の簡単な軽機関銃の一つでした。
その理由はポルトガル軍が1980年代に大量に第二次大戦中の兵器を放出したからです。
その時の放出品を一手に引き受けたのが英国の業者だったので、当時は100丁でも、200丁でも容易に仕入れる事が出来たんですよね。

生産国のデンマーク(第一次大戦は中立、第二次大戦ではドイツに即行で占領)、そして使用国のポルトガル(中立)共に第二次大戦では交戦国には入っておらず、完全にマイナーな銃の烙印を押されていました。
そうです、あまり売れなかったんですよね。
簡単に仕入れは出来ても入荷数はシカゴとエリカさんを足しても、それほど多くはありませんでした・・・。
その頃はマイナーな銃を専門にコレクションする人もいなかったので「お手頃価格」なので購入された方が多かったと思います。
シカゴでも一時は常に在庫がありましたが、在庫が完売してからは買取りでもあまり入荷もなく「お店での話題」から外れてしまった「ちょっと寂しい」銃でした。

しか〜し! 今回珍しいモデルを二丁ほど見つけたので調べて見ると、非常に興味深い歴史があったのでご紹介したいと思います。


じゃ〜ん!!! 今回の入荷で社長「一押しの品」です。
珍しい品をワザワザ見つけてきて、複雑なメカニズムに苦労しながら仕様書を作り、通関検査の時は一丁だけでも「警察さんへの加工説明」を行い、入荷してから時間をかけて資料を集め「そして262,500円!」、安いか高いか?
「当然安いと思います!」 好きだからこそ出来るこの商売です。
同じ品を「100万円出すから見つけて来い」って言われても見つからない品ですよ。

さてさて、商品の宣伝は置いておいて、その原型となったのがこの「マドセンM1896自動小銃」

madsen_1896_slr[1].jpg

十九世紀末開発された自動小銃でありながら「かなり洗練されたデザイン」ですね。 
あのメキシコのモンドラゴンでも 1908年、そしてドイツのフリーガ・セルブストラーデ・ゲベールでも1916年の制式で、それより十年以上も早くデンマーク海軍陸戦隊に採用されていたとは驚きです。 
しかし製造単価が高く、やっとボルト・アクション・ライフルが世界的に普及した時期であり、自動小銃はデンマーク軍内でも持て余したようです。
確かに第一次大戦で塹壕線始まるまでは、敵味方入り乱れて戦うなど想定していなかったと思います。

その為、自動小銃としては成功はしなかったものの、機関部を強化し木製ハンドガードの変わりにバレルジャケットを装備して、そしてバットストックの形状を変えて軽機関銃として生まれ変わりました。
当然、二脚は標準装備で、「三脚に載せての使用も可能」と言った第二次大戦でも十分通用する性能になっていました。
ただし、銃身交換は出来たものの、「機関部の一部と一緒にレシーバー後部から引っ張り出す」と言ったちょっと厄介な仕組みでもありました。 

その生まれ変わり機関銃は1903年にデンマーク軍によってマドセン M1903軽機関銃として採用!!
日露戦争でロシア軍が使用した事で一躍世界中に知れ渡たり、20世紀前半においては非常に画期的な小火器として世界各国で使用されました。 
その後各種の改良型が生産され、口径は12種類にも及んだと言われています。 

先にお話したポルトガル陸軍のマドセン 軽機関銃はm/940(1940年モデル)として大戦中にデンマークから輸入して品です。 

ポルトガルは戦後(1960年代)アフリカにおける植民地の独立戦争でマドセン軽機関銃を使用しました。


1960年代の植民地戦争で使用されるマドセンm/940 機関銃。

開発後50年以上経っても実戦で使用される事は名銃と呼ばれる軽機関銃では珍しい事ではありませんが…。

驚いたのはこちらの画像、つい最近までマドセン軽機関銃を分隊支援火器として二脚を取り除き、バーティカル・グリップを取り付けて自動小銃のように使っているではありませんか!!!

百年の間に自動小銃 → 軽機関銃 → 自動小銃と生まれ変わるとは!!!

マドセン軽機関銃・・・、恐るべき銃です…。


ブラジルの武装警察が使用しているシーン。

さて、今回入荷した品は今までとは全く別ルートで入手した品です。
ポルトガル軍の品でなく、ブルー仕上げ(ポルトガル軍はブラック焼付け塗装)になっています。 
大きな違いは給弾口の形状の違いとポルトガルの国章が入っていない点だけですが…。


この美しいブルー仕上げ! 「国章だけの違い」とは誰が言っているのですか??? この刻印だけでも魅力です。

無可動が日本に入ってすでに20年以上!
今では他の人が持っていない品に人気が出てきているのですね。
ポルトガル国章がない品は本品が国内唯一の品ではないでしょうか? 

使用国の刻印が無いため特定はできませんが、その形状と口径からデンマーク軍用のM1924軽機関銃ではないかと思われます。 
マドセン 軽機関銃を使用した国は、 
アルゼンチン、ブラジル、チリ、中国、デンマーク、エルサルバドル、エストニア、帝政ドイツ、ナチス・ドイツ、アイルランド、日本、ノルウェー、オランダ、パラグアイ、ポルトガル、帝政ロシア、スウェーデン、タイなどがあります。 
日本軍も使用していたのですねぇ〜!

次回は1930年代に英軍のトライアルに出されたマドセン車載機関銃も入荷予定です。
もし私が無可動コレクターであれば、デンマーク、ポルトガル、イギリスと揃えたいと思います、バリエーション・フェチなので…。

マドセン M1924 軽機関銃はこちら

マドセン M1924 軽機関銃の詳細画像はこちら


2011.01.19 Wednesday

ベレッタ BM59 Mk "Ital" 自動小銃

まいど! 社長です!!

今日やっと買取り品の整理が出来て"ホッ"としています。
昨日のブログでスタッフ「K」に先に書かれてしまったのですが、今回の入荷で気になる銃が一丁ありました。

そうです・・・・、「ベレッタ BM59 Mk "Ital" 自動小銃」

「あんなマイナーな銃には興味ねーや」、「どうせガーランドのイタリアン・コピーでしょ?」、「イタリアって戦争負けぱなし、その上寝返っちゃうし、ましてや戦後?! 」ってお考えの方は「スルー」してちようだい。

反対に「マイナー大好き、ゲテモノにシビレちゃいます!」、「究極のガーランドのバリエーション!」、「イタリアの政治的、軍事的な身代わりの早さの影には、他の国にはないおいしい話が沢山」ってお考えの方はぜひとも読んでちょうだいね!



この銃は確かに「ちょーマイナーな品」ですよね、映画とかにも出てこないし・・・。
イタリアは当然戦後は(植民地)戦争もしていないので映画のネタにするような事件も起こっていません。

でも私とすれば誰でも知っている銃って神秘性がなくてNGです。
実際に国内に輸入されているBM59は今回の一丁のみか、もしかすれば後もう一丁だけ。 
超レアじゃありませんか!!!!!
「ゲテモノちっく」な形状をしていますが、あそこまでガーランドをイジった銃はありません。
「いっその事、何でM14を使わなかったの?」て言いたくなります。
用途的にはM14と全く同じですからね。 
でもスペック的にはM14よりいいのでは???????



まず二脚とグレネード・ランチャーが標準装備されている点。 
これは現用銃としては必要項目ですよねぇ。
確かにM14にもオプショナルでそれらを付ける事は可能ですが、面倒くさいし、二脚に至っては邪魔なほどデカくて、重い。
BM59の二脚は「さすが! イタリアン・デザイン!!」と思わせる微妙な曲線美がたまりません。 
手に触れても馴染むし、当時の木製ストックが付いた自動小銃の二脚の中では「しっとり感」はダントツと思います。
次代のベレッタ AR70にこの二脚がそのまま引き継がれたので、よっぽどイタリア人がお気に召したのではないでしょうか?
グレネード・ランチャー・チューブもマズル・サプレッサーと兼用なのでかなりスマートに仕上がっています。
ランチャーのサイトも上手くかさばらない場所に取り付けられており、サイトを起こすことによっと自動的にガスがカットされてグレネードの発射準備は完了!

bm6+2.jpg

セレクターの形状も私はM14よりもBM59の方が好きですね。
M14の方はぶつけて壊しそうです。



バット・ストック内に納まるクリーニング・キットのコンパートメントの蓋も御覧の通り。 
バット・プレートに隠れたカバーを横にスライドさせるなんてお洒落ですよねェ~!!!

バット・プレートも硬質ゴム製でフィト感はいいし、金属に比べて耐久性は断然上。 
使い古されたガーランドのバット・プレートは無残な状態になっています。
M14のショルダー・レスト付のバットプレートは最悪。 
シカゴで無可動のM14を何十丁も輸入していますが、問題が多いですね



機関部を上から見たらM14と同じクリップ・チャージャー・ガイ゛トが付いているだけで、M1 ガーランドそっくり!

イタリアはM1 ガーランドと縁が深い!
戦後すぐにアメリカからライセンスを得てベレッタで自国用にガーランドを生産しデンマークやインドネシアにも輸出しているのですよ。 
M1 ガーランドの使用は第二次大戦末期にイタリアが連合国に寝返った時から続けられているので、世界のどの国よりもガーランドと馴染みが深いんですなぁ~!



でも、ただ一つ言える事はUS ライフル (ガーランド)はカッキィィィィィィィーーー! 。

イタリアもワザとこんな形の銃を作るつもりは無かったハズですが…。
最初はガーランドをイタリア人の体格に合わせて短縮化→
そして、8発は少ないから、20連マガジンを付けて→
そうしたら連射をしたくなったのでセレクティブ・ファイアに→
すると連射の際のコントロールが難しくなったので、銃口にマズル・サプレッサーを取り付けて→
おまけにグレネード・ランチャー機能もプラス→
最後にお決まりの二脚を付けてチャン! チャン!!

ベレッタ BM59 Mk "Ital"の出来上がりです。

ゴテゴテと改造を加えたものだから「ゲテモノちっく」になってしまったんでしょうね。
それに最終的にはガーランドよりも全長が長く、そして重たくなってしまいました。
最初の発想は「ガーランドをイタリア人の体格に合わせて短縮化」ではなかったの????

でもBM59 Mk "Ital"はイタリア全軍で採用となりました。

いやぁ~! そんなイタリアンなところが大好き!!  
私がコレクターだったら欲しいですね、この銃!!!

2010.12.30 Thursday

MP38 短機関銃

MP38MP40

いつかはブログで取り上げようと思いつつも、延び延びになってしまって…。

とうとう在庫が東京店、大阪店各2挺ずつになったので慌ててブログでご紹介することにしました。

 
まずはMP38から。 開発の歴史などは他の資料を見て頂くとして、バリエーションや刻印について主に書いていきます。 



(写真上) 1939年 エルマ社(27)製シリアル No.5244/5244 (東京店在庫品)
(写真下)1940年 ハーネル社(122) シリアル No.5920/5920 (東京店在庫品)


MP38にはそれほど多くのバリエーションはなく、マイナーなパーツの差とメーカー刻印の違いに留まります。


さてそのメーカーとは

122 (ハーネル社、C.G.Haenel)27(エルマ社、Erma)2社のみが生産しました。 
その後エルマ社が数字刻印を止めて
3コードのayfを使用します。 ハーネル社の3コードはfxoです。

 

生産数は

1938年 エルマ社(27)のみ 約1,000

1939年 エルマ社(27)のみ 約14,400

1940年 エルマ社(27)、ハーネル社(122) 約14,400

1941年 エルマ社 (ayf)、ハーネル社(fxo) 12,800

合計 42,200

 

MP40の総生産数が約100万丁と言われているので、軍用銃としては少ない生産数ですね。

 

シカゴで在庫(201012月30日現在)があるのは

1939年 エルマ社(27) シリアル No.4174/4174 (大阪店在庫品)

1939年 エルマ社(27)製シリアル No.5244/5244 (東京店在庫品)
1940年 ハーネル社(122) シリアル No.5920/5920 (東京店在庫品)

1941年 エルマ社 (ayf) シリアル No.1877/1877 (大阪店在庫品)

の合計4丁です。

 

現在シカゴに在庫があるMP38MP38/40と巷では呼ばれている暴発防止のセーフティが付いています。
MP38はボルトをコッキングした状態ではシア以外に支えるものがなく、衝撃でシアが外れると暴発してしまった。」と書いてある資料もありますが、コッキングした際の安全装置としては単純な「引っ掻き」の中にコッキング・ハンドルを少し引いて、約30°回転させて入れる事で防げました。

 

しかし、ボルトが前進した位置(コッキングをしていない状態)のままでトラックなどから飛び降りると暴発する事故があったと言われています。

実際に英国で加工前のMP38で試してみましたが、弾をチャンバーへ送り込むほどボルトが後退するとは思えません。

飛び降りる高さにもよるとは思いますが、高い位置から飛び降りるとそれ以前に衝撃が足に来てしまいます。

現実的には銃をお尻(レシーバー後部)が垂直に地面に当たるように落とすと暴発の危険性はあるように感じました。




コッキング・ハンドルをレシーバーに固定するように押し込めるプッシュ式セーフティが追加されました。 

シカゴの在庫品はそのタイプになります。 

この改造は初期のMP40も同じです。

このプッシュ式セーフティに改造されておらず、尚且つレシーバーにそのセーフティを押し込む切れ込みがないMP38は国内には2-3丁しか入っていないのではないでしょうか。

マズル・ナットにはご存知のように二種類あります。 
中央に溝があるタイプと無いタイプ。 
一般的(シカゴでも)には溝があるタイプはMP40用と言っていますが、MP38の後期生産型(1941年製のみ?)にはこのMP40と同じマズル・ナットが付いています。



溝の無いマズルナット、そしてMP40の初期生産型と同じマズル・キャップ(金属製)を留める突起がフロント・サイト・プロテクターの前部分に付いています。

このMP38/MP40用マズル・キャップは非常に珍しく、シカゴで最後に販売した品は、なんと84,000円!
Kar.98k用の品はついこの間まで10,500円で販売していました。
Kar.98k用の方がサイズが一回り小さいだけなのに、価格が1/8です。
まぁ、MP38/MP40用マズル・キャップは10倍以上珍しいですけどね。

さてMP38は将来コレクターを喜ばす為に作ったのかと思うほど、刻印が沢山入っています。

 フロント・サイト・プロテクターにもシリアル No.とアムト刻印(37)。


バレル・レストを取り付ける銃身下部の突起にもアムト刻印(37)。


バレルの基部付近の左側面にもシリアル No.とアムト刻印(37)が3つ並んでいます。
MP+バレル.jpg

マガジン・ハウジング左側面にもアムト刻印(37)。
MP+ハウジング.jpg

ストック左側面にもアムト刻印(280)。
MP+ストック.jpg

ボルト・ハンドルの頭にもアムト刻印(37)。
MP+ボルト頭.jpg

リアサイト・プレートにもアムト刻印(37)。
MP+リアサイト.jpg




1940年 ハーネル社(122) シリアル No.5920/5920 (東京店在庫品)


1941年 エルマ社 (ayf) シリアル No.1877/1877 (大阪店在庫品)
製造メーカーによって刻印の雰囲気が全く違いますね。


今回のブログで使用した詳細画像は全て東京店在庫品のシリアル No.5920/5920の物です。


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