カルカノ M1891/38 騎兵銃IN東西
皆様こんばんは、「ウィンターウォー」もいいけど「前田高地」も見てみたい〜ナベでございます。
本日は一応、一連のカルカノシリーズ最終回ということでカルカノ M1891/38 騎兵銃IN東西でございます。
大戦時イタリア西方ではドイツのUボート部隊に加勢すべく、イタリア海軍はフランスボルドーに潜水艦基地を置き30隻近くの潜水艦を配備しました。 当然、ドイツ軍とイタリア軍ではラテン気質とゲルマン気質で馬が合う訳も無く(イタリア海軍は地中海が大好きなので大西洋は不慣れ、通信や言語の問題もアリ、ドイツ軍みたいなキッチリカッチリとした群狼戦術はイヤetcetc)数ヵ月後には協力関係は解消されてしまいました。 写真はイタリア降伏後ドイツ軍に接収され日本の瀬戸内海を航行中のイタリア潜水艦コマンダンテ・カッペリーニ(ドイツ降伏後は日本軍が接収、日本降伏後はアメリカ軍が接収し紀伊水道で海没処分)
しかし集団行動止めて個人行動になると俄然ヤル気を出すイタリア軍、ドイツ軍と別れ自由行動開始後には潜水艦ダ・ヴィンチは11万トン、タッツォーリは10万トンを撃沈するなど活躍しました。 何処の国の潜水艦にも浮上戦闘や臨検時用に小火器を搭載してましたのでダ・ヴィンチなどのイタリア潜水艦もベレッタ短機関銃やカルカノ騎兵銃のような嵩張らない小型の銃器を搭載していたと思われます。 写真は搭載していた小火器で白熊を仕留めたU-ボートクルー(98k はまだしもMP40は卑怯じゃないだろうか・・・)
そして東では、またもや軍や政府の反対(ドイツも)にもかかわらずムッソリーニはイタリア・ロシア戦域軍(最初は3個師団、二回目は10個師団が基幹)を編成し地獄の東部戦線へ派遣しました。 写真はロシアの南部戦線をロバ(ラバ?)と行軍するイタリア山岳兵アルピーニ、しっかりカルカノ騎兵銃を装備。
北アフリカとは異なり?東部戦線のイタリア軍は我慢強く勇猛果敢、スターリングラード近くの戦いではソ連軍の大攻勢の前に友軍のルーマニアが瞬時に潰走、ハンガリー軍は圧倒され壊滅、さしものドイツ軍も後退する中で山岳師団を主力とするイタリア軍は踏みとどまり殿軍を見事に務め戦線の崩壊を阻止しました。 カルカノ騎兵銃とブレダ軽機関銃を射撃するアルピーニ、その精強さからソ連軍もアルピーニを「白い悪魔」(ガ○ダムではない)と呼び恐れたそうです。
今回のカルカノ M1891/38 騎兵銃は東部戦線でアルピーニたちが戦っていた頃の1942年製です(XXはローマ数字で20、ロットか月日?)。 製造年の下にはGARDONE.V.TとありGardone Val Trompiaの略称と思われます。
このガルドーネ・ヴァル・トロンピアは地名でイタリア北部ロンバルディア州ブレシア県に所在地があり昔から銃器製造業の中心地で有名な地です。 ガルドーネには今もベレッタやフランキなどのメーカーが今も本拠を置いてるそうです。
それにしても同じ銃器であっても使う人や場所によって、銃器のイメージってかなり変わりますね・・・。
アルピーニも愛用GARDONE産のカルカノ M1891/38 騎兵銃はこちら
アルピーニも苦戦(寒さで作動不良を起こしやすかったとか)ブレダ M1930 軽機関銃はこちら
本日のワンポイント情報!!
買取りで、下記の無可動実銃3挺 が東京店に入荷致しました。
HPとDetailed Photos(詳細画像)は近日中に完成させる予定です。
価格は既に決まっており、すぐにご案内可能な商品となっております。
一部の商品は ご予約を頂いているお客様がおられますが、キャンセル待ちもお受けしておりますのでお気軽にお問い合わせください。
九九式短小銃(18万円、税別)
Kar.98k 小銃(13万円、税別)
M1 ガーランド(20万円、税別)