ファシスト暦とカルカノライフル
皆様こんばんは、社長が台風とやって来て台風と共に去って行く〜吹き飛ばされそう〜ナベです〜(8/7現在、文面社長了承済)
先日、常連様とカルカノについて話していた際に「そういえばナベさんのブログで、XXはローマ数字で20、ロットか月日?て書いてましたけどあれはイタリアのファシスト暦ですよ〜(その際のブログはこちら)」とのこと「ふぁしすと暦」?(それにしてもフューラーやドゥーチェと比べると近衛首相じゃ弱いな・・・)
早速、在庫品を確認確認「カルカノ M1938 短小銃」を見てみますと
1941 XIX(ファシスト暦19年)とあり1941から19を引きますと1922となります。 東京店在庫の M1938 短小銃にも1940 XVIII(ファシスト暦18年)とあり、やっぱり1922。
大阪店在庫のカルカノ M1891/38 騎兵銃もチェックチェック
こちらには942 XX(ファシスト暦20年)とあり942から20を引きますと922となります(なんで1942から1を省いたのか?)。
1922?調べてみますと1922年イタリア王国においてベニート・ムッソリーニが黒シャツ隊を率い、政権奪取のクーデター「ローマ進軍」を成功させた年だそうです(これに影響を受けてヒットラーがミュンヘン一揆を起こします、成功してたら「ミュンヘン進軍」?)。
恐らくムッソリーニが政権を奪取した1922年以降(1924 II、1930 VIIIがあるか不明ですが)に1940 XVIIIのような刻印が打刻されるようになったと思われます。 ですので写真の若かりしドゥーチェがベルサリエリ兵としてWW1に参戦した際に担いでいたカルカノM1891歩兵銃にはそのような刻印はありませんでした(在庫品確認済み) 。
それにしても頭領、自分がローマ進軍して政権を奪取した1922年がよほど愛着があったのでしょうか?(若しくはメーカーが忖度した?)
しかしファシスト暦をバーンと打たず西暦から引く方式に若干の遠慮と奥ゆかしさを感じる気も・・・(教会に気を使った?)。 写真は栄光のローマ進軍から23年後、黄昏の1945年・・・ベレッタM1938A短機関銃(大阪在庫のM1938にも1942 XXの刻印アリ)やベレッタM1938/42短機関銃、M1891/38 騎兵銃を構えたアルピーニ旅団を閲兵する何か諦観の面持ちのムッソリーニ。
夏草や兵どもが夢の跡・・・ファシスト暦が刻印が刻まれたファシズム政権下で生産されたカルカノたちでした。
ところで「ファシスト暦」の文言は「日本国、独逸国及伊太利国間三国条約」にも記載があり当時としては一般的だったようです・・・となると、もしWW2で枢軸国が勝った場合、今ファシスト暦95年?
カルカノ M1891/38 騎兵銃はこちら
カルカノ M1938 短小銃はこちら
本日のワンポイント情報!!
大阪店在庫品で、Vz.61 スコーピオン 短機関銃 の新たな個体をHPとD/P(詳細画像) に本日アップする予定です。ぜひHPをご覧ください。
Vz.61 スコーピオン 短機関銃(7万円、税別)