Chicago Blog

国内唯一の無可動実銃と古式銃の専門店。
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2018.12.19 Wednesday

4.5 cm PaK 184(r) 対戦車砲の戦歴 ヨーロッパ後編独ソ戦

皆様こんばんは今年も残り少なくなってきましたね〜ナベです。

 

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本日もこちら4.5 cm PaK 184(r) 対戦車砲で大祖国戦争編です。間違い無く1941年からの独ソ戦において、この45mm対戦車砲が最も数多く運用され活躍した戦いです。写真はソ連軍の45mm対戦車砲部隊、演習中(実戦でこんな暴露状態でキレイに砲列を組んでいたらアッと言う間にやられちゃう・・・)でしょうか?皆ポーズが決まってます。また砲には緑色と茶色と思われる塗料で迷彩されているようです。

 

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1941年に戦争が始まった時点で黒海からバルト海にかけてソ連軍は212個師団を展開していたそうです。1個師団54門としたら全部で45mm対戦車砲は・・・212×54=11,448ですので11,448門配備されていた事になります、あれ?1932年から1937年の間に約8,000門生産だけど・・・追加生産されたのか?定員割れや装備未配備の部隊も多数あったようなので額面通りの数の45mm対戦車砲が部隊に配られた訳では無さそう。

 

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状況的にシカゴの45mm対戦車砲は恐らく独ソ戦初期のこの頃にドイツ軍に捕獲した物と思われます(上の写真のような状況?)。 対戦車砲は自分では動けないのでトラックなどで牽引して貰う手間が必要で、野砲や重砲と違って敵との交戦距離が非常に近く敵が間近に接近した際に逃げ出す時間的余裕が無いため必然的に戦場に取り残され捕獲され易い兵器でもありました・・・。

 

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独ソ戦当初ドイツ軍の主力戦車IV号とIII号戦車。

 

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MP41短機関銃やZB26軽機関銃を装備したルーマニア兵。

 

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捕獲したソ連のT-60軽戦車にこれまた捕獲したソ連の76.2mm野砲を搭載したルーマニア国産(?)対戦車自走砲、TACAM-T60。

 

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ハリコフ市街地でドイツ軍と交戦する45mm対戦車砲。

 

捕獲した45mm対戦車砲を草で偽装し砲撃するルーマニア対戦車兵。

 

1945年ブタペスト市街で45mm対戦車砲を引っ張るハンガリー軍部隊、奥にキングタイガー重戦車が見えますね。


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