Chicago Blog

国内唯一の無可動実銃と古式銃の専門店。
スタッフの日記や元フランス外人部隊の声、新入荷の情報などの各種おしらせ、在庫状況など、リアルタイムにお知らせします。

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2019.01.04 Friday

格好良き異端児「AMP-69」

皆様、今年もどうぞよろしくお願い致します。 年末年始食べすぎて、運動を決意したアイアイです。

さて、今日紹介する銃は、「AMP-69」!

名前の69は1969年にハンガリー軍で採用されたからですね。

前回のブログで本場ロシアのAKシリーズを紹介させて頂きましたので、数多くある各国のバリエーションのうち、今回はハンガリーがロシアから生産の許可を得て生産したこちらの銃を紹介させてもらいます。


こちらの銃は、今から5年程前にガンプロでも取り上げられました。 当時のブログはこちら

本日初対面しましたが、折り畳みストックなので、折り畳まれた状態のAMP-69を見て思わず最初に発した言葉は「かわいい!」でした。(証人はそばにいたレナートさん) この銃のすごさを知らずにご無礼な・・・

無知すぎる私に、アルバイトSさんからも、彼(AMP-69、以下彼と呼ばせてもらいます)の魅力溢れる特徴を教えてもらいましたので、それを聞いてアイアイ目線で感動したことを綴らせていただきます。

特徴として挙げられるのが、2つの力を持ち合わせた優れものという点です!
彼は見た目通りの自動小銃としての役割を果たし、かつライフル・グレネードの役割も果たす事ができる二刀流の持ち主なのです。

まずは、ライフル・グレネード・ランチャーとしての役割からご紹介。
戦車を狙い撃つ際に大活躍です。 皆さんご存知の通り、銃口部分にグレネードを差し込んで発射しますが、人がひっくり返る程の威力があります。 (先輩二人に教えてもらい動画で確認しましたが、何ともすごい衝撃)

こちらの写真のように敵の分厚い戦車をグレネードが撃ち抜くのです。

グレネード内の火薬が爆発した時のエネルギーで金属を溶かし、その溶けた金属が分厚い装甲板に穴を開けて突き破るのです。 その後の戦車は容易に想像できます。 戦車に積まれた大量の爆薬に引火した戦車がイメージできます。 キートンさんがその様子がわかる動画を見せてくれて、思わず「ウォー!!」と男性みたいな声を発しながら見入ってしまいました。

この反動を軽減し、さらに照準のずれを防ぐために彼は衝撃を吸収すべくショック・アブソーバーを兼ね備えたフォア・グリップとフォールディング・ストックを持ち合わせています。 強烈な反動を和らげるためにフォア・グリップとフォールディング・ストックにバネが内蔵されているんですね。

 

第1のバネはストック部分にあり。

常連のお客様から頂いたアイアイのバイブルともなりうる資料には、内蔵のバネとエア・ダンパーで約4cm伸縮すると書かれています。
うっ・・・ かたいぞ。 実際に銃を持った状態でアルバイトSさんに押してもらい、バネの伸縮を体感しました。
これによって発砲後に人がひっくり返る程の衝撃をおさえられるんですね。
ちなみに人差し指で指している部分を押しながらストックは折り畳みができます。

 

第2のバネはフォア・グリップにあり。

こちらは発射後に2cm前進するとのこと! これによって発砲後、銃がまっすぐに後退して、グレネードが銃から離れるまで照準をずらさずに銃を保持ができるようです。
うぅ・・・ にしてもやはり、かたいぞ。 シカゴスタッフが日に日にマッチョになっていくのが容易に理解できます。

 

そして私が注目したのがマガジン! 何とアイアイの手にすっぽりと入る手のひらサイズです。

 

AK用の30連マガジンと並べてみますと短さがよくわかります。

ここで諸先輩に疑問をぶつけたところ、「普通の弾ではなく、ブランクという火と煙だけ出る空砲の弾を使うんですよ。 それ専用のマガジンが、この6連マガジンです。 自動小銃として使う時のマガジンと比較すると違いがわかります。」

 

ふむふむ、ならば比較してみましょう。

あ、本当に左の通常のマガジンより右の6連マガジンの長さがマガジン・フォロアーの端を起点として短くなっている。 つまりは、マガジンを付け替えれば、ライフル・グレネード・ランチャーとして使用ができ、長い普通のマガジンを付け替えればいとも簡単に自動小銃として使えるわけですね!
すごい・・・常連のお客様の教科書にも実砲が装填できないよう、前部にスペーサーが入れられていると何ともわかりやすく解説がされていました。

 

つづいて、リア・サイトには、数字の1から8まで刻まれているので、AK-47と同じように800m先まで狙えるようになっています。


恥ずかしながらリア・サイトをいじったことがなかったので、試しに8にセットして心の瞳で戦車を狙い撃ちしてみました。

目盛りを1に設定した時より銃が上向きになりました。 弾と重力に関係があるようですが、The文系の私にとっては弾道学と言われましても耳が痛くなります・・・


さらに、グレネード照準用のスコープも付いていますので、命中率をあげるための創意工夫を感じます。 キヨミズさんのブログがわかりやすい!こちら

 

そういえばこの銃はどんな方が持たれていたのでしょうか?
ハンガリー軍の将校、空挺、特殊部隊に配備されていたようです。
私の個人的すぎる私見ですが、見た目がコンパクトでかわいらしいのに、こんなに工夫が施されて二役担ってきた彼のギャップに何十年も前に抱いた恋心に近しいものを感じました。
こっそりご自宅で、マガジンを付け替えて当時の将校に成りきってイメージしながら発射、発砲をしてみるのはいかがでしょうか?(^^)

 

>> ハンガリー AMP69 自動小銃 はこちら

>> AMP69の元になった ハンガリー AMD65 (ラストの1品)はこちら

>> ご一緒にマガジンもいかがですか?こちら

 

おまけ:アイアイのまぬけなエピソード

アイアイ「レナートさん! 助けてください〜ストックが元に戻りません(;;)」
レナートさん「それかなり新品に近いのでかたいんですよ」
しばしもがく私・・・ それを見てうすら笑いするアルバイトSさん
レナートさん「直しておきますね」
「ストックすら戻せないのかい〜!」と社長に笑われそうですが、めげませんよ! マラミン・サラマッポ〜♪

 

本日のツーポイント情報!!

*明日1月5日(土)と6日(日)に開催のビクトリー・ショーに弊社「シカゴレジメンタルス」並びにシカゴ社長の個人的なお店「宮崎商店」も出店いたします。


第89回 ビクトリー・ショー
都立産業貿易センター台東館 (最寄り駅浅草)
(東京都台東区花川戸2−6−5)

6階GUNフロアー(左壁側の奥のG9〜12)

ビクトリー・ショーの公式HPはこちら

開催時間

1月5日(土)10:30〜17:00

1月6日(日)10:30〜17:00

 

シカゴレジメンタルスならではの無可動実銃を展示・販売しますので、是非お立ち寄り下さい。

宮崎商店取扱品はシカゴの店舗では通常は販売しないトイガン(合法エアガン、合法モデルガン)、軍装品などです。これらは無可動実銃買取りの際に「処分」を依頼された品ですので、マーケット・プライスを無視した価格設定でご好評をいただいております。
シカゴレジメンタルス 個人ブース 宮崎商店 に是非お立ち寄りください。

 

*先日買取りで入荷した コルト M1860 アーミー リボルバー (ショルダー・ストック&木箱付、銃砲刀剣類登録証付古式銃) のHP画像とDetailed Photos(詳細画像)をアップしました。  ご予約頂いているお客様へご案内の予定ですが、キャンセル待ちもお受けしておりますのでお気軽にお問合せ下さい。 ぜひHPをご覧ください。

・ コルト M1860 アーミー リボルバー (ショルダー・ストック&木箱付) ( お客様ご連絡中、銃砲刀剣類登録証付古式銃 )はこちら


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