Chicago Blog

国内唯一の無可動実銃と古式銃の専門店。
スタッフの日記や元フランス外人部隊の声、新入荷の情報などの各種おしらせ、在庫状況など、リアルタイムにお知らせします。

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2019.09.19 Thursday

イギリスよ再び!〜その4〜

こんにちは、日本へ向けての次回新入荷品の梱包と発送が終えられて、胸をなでおろしていますキヨミズ@英国工場です。

 
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店頭に並べるまでには、まだまだ仕事がありますが、一段落つけられて良かった!

 
安心して夕食の軽くデザートでもとケーキをもらったら、デカいは甘いは重たいは!で、今度は胸が焼けました。
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僕がもらったのは黒いチョコケーキ。むちゃくちゃ美味しかったですけど。
 
幸いながら、今回の出張で僕が手伝う主だった仕事が何とか終られましたので、社長と元外人部隊氏を残し、先に帰国させてもらいます。今回出張の最後のブログは、まずは国立陸軍博物館の残りをどうぞ!

 
大は中央に鎮座したQF 18ポンド砲を始め、小はトレンチ・ナイフまで、第一次〜第二次大戦期の武器がみっしり展示。
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スペースやライトの関係で、特に撮影が上手く行かず、すみません!そして書ききれないので皆さんで要チェック!
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第二次大戦中に使われたBSAのバイクもありますね。

 
ブース傍には大型のタッチパネルが設置され、解説を確認しながら見る事が出来ます。
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ここも人気で、独占するのははばかられたので、次に待っていた老夫婦に譲って退散。



 
次は冷戦中、1970年代頃の装備。黒で揃ったL1A1後期型。ギンピーの愛称で親しまれ、今も発展型が活躍中のL7汎用機関銃。
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ラジオ・セットの大きさが時代を感じさせます(かっこいいけど)
 
FN MAG 汎用機関銃はこちら

 
その隣には現用装備としてL129A1(LMT LM308MWS)が!オゥイエー!同じヤツが俺が働く店にもあるんだぜ!!と、思わず叫びそうになりました(心の中で絶叫)
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英軍ではL86LSWに代わり、分隊支援火器として活躍中
スティーブも『ホント、よう当たる素晴らしい銃やで〜』と言うてました。

 
>LMT LM308MWS 自動小銃 はこちら



わ!レイピアだ!!レイピア地対空ミサイルです。フォークランド紛争で活躍した老兵も改修が続けられ、2019現在も一部で現役だそうです。
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レイピア(短剣)という名称がいかにもヨーロッパらしく、本で目にしてから印象に残っていた兵器です。

 
これはアフガンでの鹵獲品。ルーマニアAKのAIM後期型ですね。AKは使い込まれた個体のくたびれ感が半端ないので、これもそこそこきれいに感じてしまいます。
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下には恐怖の(どの兵器も向けられる方は恐怖ですが)跳躍地雷。何処製だろう?

 
こりゃ何だ?!ホームガードの銃!?と、解説を良く読むと、1950年代のケニアで暴れたマウマウ団(ケニア土地自由軍)による手作り自家製銃と伝統的な刀。
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刀はともかく、銃の方はどこまで使い物になったのか…

 
こちらは北アイルランドでの治安維持活動に使われたハンバー・ピッグ・マーク2装甲車。前面の特設バーでバリケードを突破します。
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開いた左側フロント・ウインドウからは非致死性弾の水平!発射機が除いております…

 
すぐ側のケースにはIRA謹製の手作りサブマシンガン。いくつかタイプが確認されているようですが、これはスターリングのマガジンが使えるように、横装填式タイプ。
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昔ながらの痛めつける棒、木製バトン。L1A1のストックには、即時使えるようにストックに止血用の包帯が括り付けられているのが実戦的で生々しい…
>この時期使われていたスターリング短機関銃はこちら
 

「リトル・アーマライト」という歌まで作られ、英軍にとっては悪夢のタネの一つであったAR-15がありました。セレクターには、しっかりフルオート・ポジションのある軍用バージョン。
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その下にあるのは1975年頃に使用されていたIRA自家製グレネード・ランチャー(のレプリカ)電気発火式です。ライトが反射して見難いけど…あれ?このAR-15…

 
ギャッ!シリアルが削られてる!!
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生々しいイリーガル感…削るというよりもシリアル部分をごっそり穿っています。

>100%リーガルで安全な弊社在庫 M16A1はこちら

 
・・・
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・・・

 
第二次大戦後から現在までに行われた主だった英陸軍の任務解説が、プロジェクターにより映し出されます。
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これがA級の映画やゲームのような作りで、めちゃくちゃカッコいい!
 
見難いてすみません!1645の近代王立陸軍創設以降の、大きな戦争時の出身者構成を現したグラフです。創設時は民兵なんかの寄せ集めで2万4千人からスタート。左から6つ目、下側大きな円グラフは第一次大戦、その右の大きなグラフが第二次大戦。
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特に、青の本土常備軍、オレンジの本土戦時徴募兵、そして赤のインド植民地軍の推移が興味深く感じられます。


こちらには軍とポップ・カルチャーの関わりの歴史。
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アートや音楽アルバム、ゲーム等のジャケットを取り上げています。いいなコレ、このパネル部屋に欲しいな!!

 
軍隊用語(というか兵隊スラング?)モチーフのネオンサイン。基地近くのパブなんかに飾ってあった物でしょうか。
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これは下手に窓辺に飾ると、酔った英兵が転がり込んできそうで危なそう。
 

今でも欲しい、ミリタリー玩具。あのサーベルなんかは高級そうですね。しっかりとXBOXのゲームを並べてるところが流石!
ちなみにバット・プレートが割れていないSA80は、このおもちゃのSA80だけでした…
 
>樹脂部の経年劣化はSA80の持病だそうです。L85A1 (SA80) 自動小銃はこちら
 

小さな子供に向けたガイドのコーナー。その向こう側の階下にある広間では、一般参加可能な講演やディスカッション、アート教室に料理教室?等の催事スペースがあり賑わっていました。
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大人だけでなく子供にも丁寧に、英陸軍の存在意義、そして避ける事の出来ない戦闘や悲惨な負の側面といったに関しても避ける事なく、しっかりと解説されていたのは驚きでした。


デザインや展示方法の素晴らしさも去ることながら、大きな敬意を払って作られているのが、あらゆる部分に感じられ(それらは決して過剰だったり、押しつけがましくなく)あらゆる部分に感じられ、感動すら覚えました。
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トイレのサインも敬礼しています!アテンション!!
 

博物館の帰り、ダウニング街を見物してみようかなと歩いていると様々な警察車両が。
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工事中のビッグ・ベン近く、パーラメント・スクウェア・ガーデンでブレクジット賛成のデモが行われていました。
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場所が場所なだけにか、かなりの数の警官がデモ隊を取り囲んでいました。(その周りをさらに囲む見物客)
 
カッコいい騎馬警官もみれました!すげぇ!!うかつに近寄るとケガしそうなので、遠巻きに見学。
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しかし見物客にもフーリガン・チックな危なそうな人が増えてきたので、早々に退散。
 

現在、帰国に向けた夜行列車の中でこれを書いています。なので真っ暗なため、日中に撮ったニューキーの海岸線写真を最後の一枚としたいと思います。
一生思い出に残るであろう、美しい海岸線。


とても忙しく、かるく筋肉痛の続く日々でしたが、天候にも恵まれ、現工場では最後のお手伝いスタッフとして来れて幸せでした。ニューキー、すごく良い所。いつかまた個人的に訪れようと硬く誓ったキヨミズでした!帰国後も新入荷品の商品化目指してがんばります!!
本日のワンポイント情報!!

【無可動銃】ガリル ARM 自動小銃 着剣装置無 の新たな個体を本日HPとD/P(詳細画像)にアップしました。 ぜひHPをご覧下さい。

 

・【無可動銃】ガリル ARM 自動小銃 着剣装置無 はこちら


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