Chicago Blog

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2012.05.23 Wednesday

The HK21なのです(魅惑の機関部:前編)

どーも、ケンです。

前回に続きHK21です。

HK21はHK社にとっては機関銃での野心作の1つとも言えますね。

軽機、重機、車載とマルチパーパスなのはもちろん、
G3と部品の共用部を可能な限り多くして、スペアパーツの利便性とセールスでの有利性。
つまりG3共に採用されれば、とか、「G3をすでに採用しているならばこれは絶対にお薦めです。何しろG3との部品を共用可能で・・・」みたいなセールストークもできますから。
さらに機関部をコンバートすれば、G3のマガジンも共用可能みたいな。

並べてみるとこんな感じ。
1.jpg

G3シリーズの1挺と言っていいでしょう。

このため・・・なんとも非常にドイツ人らしい工夫が多い・・・というか、HKらしく・・・というべきか・・・

もちろん、そうした共用やコンバートによるデメリットもあって、機関部がデリケートだったりするらしいのです。
確かにゴツイFN-MAGなんかに比べると明らかに細身です。もとがアサルトライフルなんだから仕方ない、みたいな。

さてさて、今回はそんなHK21の機関部。

ここです。とってもベルトリンクな挿入口。
3.jpg

反対側で・・・薬莢の排出とアモリンクの排出口があるのは如何にも機関銃って感じ。
4.jpg

下から見るとこう。
5.jpg

で・・・この辺りのユニット変えるとマガジン式になる、というのが1つの売り、なわけですから・・・
このあたりの機関部が外れるのかと・・・

基本的に無可動でもこの辺りは直接発射機構とは関係ないため、あるいは外れるはず。
ただしボルトや薬室周りを無可動溶接加工する際に影響受けて外れなくなる場合もあるわけで・・・
よーするにやってみないとわからない。
ので・・・やってみました。

見ると・・・なんとなく・・・この辺りが外すレバーっぽい。
6.jpg

レバーを押しながら、掴んでちょっと力を込めると・・・
6-1.jpg

こうなります。この辺りで一度ロックがかかります。
8.jpg

わかりますか?よくある機関銃のフィードカバーを開ける代わりです。

G3とのパーツ共用のためにフィードカバー式というわけにもいかないので、ローディングアッセンブリー自体スライドするようにしました、という。
自在に横に開け閉め(スライド)します。

なんか、こう未来を感じるカッコイイシステムです。

見ると、如何にも弾を送るという感じの回転パーツが付いた、いわゆるローディングアッセンブリー。
一般的な機関銃のローディングとは違い、Dshkなどに近くも見える回転式ですね。
7.jpg

で・・・この回転パーツは、指を置いたパーツの動きと連動するっぽい。
9.jpg

実際、動きます。
こう横にスライドさせると、回転する。
10.jpg

ボルトの動きがこのスライドに作用するのでしょう。

さて、このユニット自体を外すには・・・

ここです。
11.jpg

これがアッセンブリーの固定とアッセンブリーのスライドオープンの要になっている下のトレイ(レールというか)を固定しています。

これを回転させると。
12.jpg

留め具がフリーとなって、アッセンブリーごと抜けます。
13.jpg

はみ出している部分が前述した固定及びスライドのためのレールパーツ。

このパーツは先ほどアッセブリーオープンに使用したレバーをめいっぱい押しながら引くと外れます。
14.jpg

これらを抜くと本体はこんな感じ。
15.jpg

かなり空っぽ。

でも上部のトレイが残っています。
16.jpg

これも外さないとマガジン用アッセンブリーにコンバートできないかと・・・。

で、ここにもこんなレバーが・・・
17.jpg

上から下に押すと、
カキーンと落ちます。
18.jpg

ふむ・・・こいつはただこれだけ。なんというか・・・まさにトレイ。

先ほど外したパーツとこんな感じに噛み合っているわけですね。
19.jpg

合いました。


これでアモ&リンクの通り道ができます。
20.jpg

21.jpg

反対側はリンクの排出口。

この部品が上下に分割されているからこそ、アッセンブリーをスライドして引き出すと「開く」状態となるわけです。

組み立てはアッパーのトレイと下部のレールを先につけて・・・
その後にレールに従ってアッセンブリーを通すとやりやすいです。

ちなみに全て外した後の本体。
22.jpg

ここにマガジン用アッセンブリーを取り付ければ、マガジン式としても使用可能、という。
在庫でないのが残念!

ちなみにこのHK21を参考にしたかどうかはわかりませんが、MINIMIのベルト式、マガジン
式兼用のシステム(ユニット交換無し)はこういう考えをさらに一歩進めたシステムと考えてもいいと思います。

さて長くなりましたので、今回はここまで。

まだ続きます。お付き合い頂けましたらうれしいです。

2.jpg

>>HK21はこちら


コメント

考えてみれば、これの御先祖はMP44ですもんね・・・。内部機構は随分変化したけど。
昔はよくMP44をAKが真似たって言われてたけど、アウトラインが偶然似てるだけで、肝心な部分は違いますもんね。
麦茶と麺つゆぐらい違う?(笑)
2012/05/23 9:46 PM by AKBよりAKM
AKBよりAKM様

コメントありがとうございます。ケンです。

確かにAKはそのカタチから、そんな話が言われていましたね。
個人的には、AKは幾つか銃の既存技術を寄せ集めて、さらに発展させて、うまくまとめた感じがします。

G3は戦中に研究していたローラディレイドへの執念みたいのも感じますねー。
2012/05/26 3:13 AM by ケン

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