Chicago Blog

国内唯一の無可動実銃と古式銃の専門店。
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2014.01.10 Friday

MG42、調べ出したらきりがない…

意外と(?)しつこい性格のシカゴ社長でございます。

一昨日、MG42の刻印についてブログを書くに当たって、ちょこっと調べてみたらハマッてしまいました。

MG42地獄

MG42のバリエーションは大きく分けて、「初期型とそれ以外」って感じで、全くもって大雑把にしか分類していなかったシカゴですが・・・。
それ以外にも、色々と着目しなければならない事柄が今更ながら出てきまして、慌てて連チャンでブログを書くことに。

皆様もご存知のように、シカゴで初期型と呼んでいるのはコッキング・ハンドルが右横にストレートに飛び出ている品です。
たしか、17年ほど前にヨーロッパ某倉庫へ大阪店の元スタッフ「T」君と何千もあるMG42の中から5-7丁ほど選んだのが、最初で最後。
その後は全く手に入っていないので、最近のお客様はどんな感じ?って思われるでしょうね。

こんな感じです。



右側がその初期型ストレート・ハンドルです。
発掘品なのでサビサビなんですが、案外丈夫な鉄板プレス製で朽ち込み錆もなんのその「ハンドル本体」はまだまだ大丈夫です。
左側の銃本体に付いているのが後期型で、普通に見られるモデルです。


1943年頃の初期型コッキング・ハンドルが良く判る画像です。

そしてもう一つの見所は二脚。



初期型はMG34の二脚を流用しています。
折畳んだ状態ですと判り難いかも知れませんが、二脚の側面にMG34と同じキャッチのロックを解除するボタン(赤丸印)が見えますね。



脚を開くとMG34と同じ突起(赤矢印)があるのが判ります。
このロック方法は中々お利口な構造なのですが、一つ問題点が…。

壊れやすい・・・。

軍用銃としては致命的
ですよね。



以前シカゴの在庫にもあったMG34二脚を流用した初期型MG42の二脚。
左脚のロック解除ボタンが欠損していますね、これは良くある欠陥です。
それに少しでも変形してしまうと、中々閉まらなかったり、反対に開かなかったり。
無可動でもイライラきてしまうのに、戦場でこのようなトラブルがあった日にゃ、「やってられなぇぜぃ!」でしょうね。

そこで、このようなMG42お馴染みの超シンプルな形になりました。



シンプル過ぎて、気を付けないと急に二脚が開いて挟まれてしまいます。

まぁ、コッキング・ハンドルや二脚はあたりの違いは皆さんも良くご存知かと思いますが、フロント・サイトにも違いがあるのですぞ!

こちらが前期型と呼ばれているフロント・サイト。

DSCN9107.JPG

このフロント・サイトは1942-43年の生産品に付いているハズですが、この銃は1944
年Maget社製(シリアル No.772i)です。
 フロント・サイト・ブレードの調整は後部のネジで行います。 フロント・サイト・ポストにアムト刻印がありますね。
シカゴの在庫を調べてみる限り、このフロント・サイトが付いている本体の製造年代が古いワケではありませんでした。

そして後期型・・・。

DSCN9106.JPG

1943
年Steyr社製(シリアル No.1730a
)です。 
フロント・サイト・ブレードの調整は他の小火器と同じ、ブレード自体を左右どちらかからチョンチョンと叩いて調整します。 フロント・サイト・ポストにアムト刻印が、そしてフラッシュ・ハイダーを固定する金具にbprのサブ・コントラクト(下請け会社)の刻印があります。

このフロント・サイトの違いには諸説があって、年代の違い(前期、後期)ではなく、組立工場による違いとか言われています。

さて、どうでしょうか?

上の画像にもあるサブ・コントラクト(下請け会社)の刻印ですが、MG42には、コレクター泣かせの色んな刻印があります。 いや反対に言えば色んな刻印があるから調べるのが楽しいのかも…。

例えばbprは5番目のMG42メーカー(組立会社)と呼ばれるグロスフス社(Grossfuss)のコードで、MG42の多くのプレス部品(レシーバー、レシーバー・カバー、フィード・トレイやフラッシュ・ハイダーを固定する金具など、その他の小部品)を作っていました。
MG42はグロスフス社で開発されたものですが、bpr刻印のMG42は一丁しか確認されておらず、アムト刻印がマゲット社の工場と同じ事から、その一丁はマゲット社の最初期組立品とも言われています。

レシーバー左側面のシリアル No.のところに打ってあるarzはレシーバーの製造メーカーです。
MG42は多くのサブ・コントラクト会社(下請け会社)が各部品を作り、マゲット社、グストロフ社)モーゼル社、ステアー社4社で組立てています。
その下請け会社コードまで書くと長編大作になってしまうので、今回は前期型と後期型の違いについてだけ。


フラッシュ・ハイダーの形状が前期型と後期型が異なります。
前期型は小さな「フィン?」が一番上に付いています。


DSCN9534.jpg
左が前期型のフィン付(画像はイメージです)、右がスタンダードな後期型です。


他にはバレルの先端部分にも違いがあるのですが、無可動になったらその部分は見えないので省略します。


今まで数多くのMG42が入荷していたのに、部品のデータベース化をしていなかったのが悔やまれます…、が何事も手遅れっ事はないので、今回入荷した品からでも、データを採集しようと思います。
その研究発表はまた後ほど!

MG42はこちら
MG42の初期型コッキング・ハンドル(発掘品)はこちら


本日のワンポイント情報!!
買取りで、MP34 短機関銃(ポルトガル軍用、新加工品)が東京店に入荷致しました。
近日中にHPにアップする予定です、是非ご覧ください。








コメント

刻印といえば、実は社長の額にはかつて「666」の刻印があったとか無かったとか・・・(それとも「肉」?)

2014/01/11 9:39 AM by AKBよりAKM
AKBよりAKM様

「肉」は筋肉マンですよね!

でっ、額に「666」って?????

ダミアン 666ってのがWikipediaにあったのですが…
さすが、その画像を見て「なんじゃ?! コレ???」って言ってしまいました(笑)
2014/01/11 5:26 PM by 社長

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