Chicago Blog

国内唯一の無可動実銃と古式銃の専門店。
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2016.06.10 Friday

独生まれ仏育ち

こんにちは、今朝、スマホを猫のごはん(お魚スープ仕立て)に落としてしまいショックを受けているキヨミズです。幸いにもスマホは無事でしたが、やたらと魚臭いのは仕方ないとして、予想外の出来事に接した猫の「何してんの?!?!」という驚いた表情が忘れられません・・・


今回はこちら!

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ワルサー MPL 短機関銃 をご紹介。

言わずと知れたドイツ製を代表する銃器メーカーであるカール・ワルサー社初の短機関銃として1961年に発表されました。9x19mmを使用するオープンボルト、シンプル・ブローバックと
短機関銃としてはオーソドックスなメカながら、製造にプレスと電気溶接を全面的に取り入れ、
軽量で量産性に優れる短機関銃として設計されました。

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Walther MP (Maschinen Pistole)Lは、長銃身(独語“Lang”約260mm)モデル、
MPKは短銃身(独語“Kurz” 約170mm)モデルとなります。

ワルサーはそれまでに短機関銃の本格的な製造経験が無かった為、
イタリアのルイギ・フランキ社に協力を仰ぎLF-57 短機関銃等を参考とし、
本銃の開発を行ったされております。
こちら販売済みのLF-57の詳細画像へのリンクです。比較してみて下さい

マズルフェイスは独特です。

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LF-57で採用されていたバレル上方にL字型ボルトが位置するレイアウトを踏襲しています。
前面中央はバレルリングのロックボタンとなっており、押しながらリングを回転させると、

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外れます。ブランク・ファイアリング・アダプターの他、
ワルサー純正のサイレンサーが少数ながら製造・供給されたそうです。


バレル部に多数開いたクーリングホール。
バレル部に比べ、上部のボルト内包部が拡がっているのがお判りになるでしょうか?

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強度や重量を計算しての物でしょうか。
意外と複雑な形状をしており、単純なプレス成型では無い事が解ります。


右側からトリガー部を望みます。
トリガー周辺、グリップ部はレシーバーよりも一段細くなっており、また一体となったトリガーガードも下方に膨らんでおります。ロアレシーバーもプレスで一体成型されていますが、
生産性だけではなく操作性にも妥協しない、入念な設計が感じられます。
セレクターの
アンビ・レバーも、この当時の小火器としては先進的な装備だったのではないでしょうか。

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マグウェル部は拡げられており、マガジンの素早い装着が可能となっています。

左側から望みます。セレクターはS-D-F。Sは安全を意味する独語“Sicher”のS。
Dはフルオートを意味する“Dauerfeuer”のD。Eはセミオートを意味する“Einzelfeuer”のE、となっています。
グリップパネルは樹脂製。前後に緩く湾曲しており、しっかりとグリップ出来る形状です。

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刻印部分には “MPL MANURHIN (France) Cal.9mm”とあります。
本品はフランス西部、ドイツとスイスに隣接するオーラン県にあります、マニューリン社にて製造されたものです。高精度なMR73リボルバー等で知られる同社ですが、第二次大戦後はワルサーやSIG製小火器のライセンス製造を手がけており、フランス国内のみならず、輸出も広く行われました。このマニューリン製MPLもオーストリアに輸出され、国境警備も行う同国税関にて使用された品となります。

ハウジング部にはマニューリンのロゴが刻印されています。

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ワルサーMPの優秀な点は整備性の良さも挙げられます。
マガジンハウジング前方のピンを抜くだけでテイクダウン可能。

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内部へのアクセスが容易な構造になっております
そしてこの構造でもガタツキは非常に少なく、工作精度の高さを物語っております。

特徴的なリアサイト。
固定式のブレードで、画像矢印Aはレンジ75mのピープサイト(有効射程はLで200m)
短機関銃の照門としてはかなり狭い穴です。
精密射撃というよりも、75m付近にバースト射撃で集弾させる想定のようです。

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矢印Bは低光量時用、接近戦用のサイトです。
この丸まった上面の影を、

このフロントサイト内壁の曲面に重ね、フロントサイト上面のノッチに重ねて狙います。

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照準、というよりは基準といえましょうか。
少々慣れが必要ですが、シンプルなサイトシステムです。

ストックは右側にオフセットされております。
収納/展開は基部のロックボタンを押しながら操作。

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このように折り畳みます。見事に排莢や操作をジャマする事無く、パイプが収まっています。
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ストックの複雑な形状は展開時保持性だけではなく、収納時の操作性をも考慮した
設計だと解ります。収納時のバットプレートはサポートハンドルとして使用可能です。


今回、改めて本銃をチェックして感じたのは、細部にまで至る“巧みな造り”です。
戦後世代のオープンボルト短機関銃は、簡便性や量産性が優先された傾向にありますが、
ワルサーMPは後発の強みもあってか、全体的な性能を追求し、洗練された優れた設計を持つ機種だと強く感じました。(無可動では測れない実射性能も、特にフルオート時のコントロール性は高く評価されているようです)

013.jpg
オリジナルの紙箱と、オーストリア税関で使用された革製のバイク用ホルスターが付属。
かなりお買い得なセットとなっております。マニュアルや予備マガジンも、まだございますので一緒にご検討下さい。それでは今回はこれにて!

>ワルサー MPL 短機関銃はこちら

>ワルサー MP用アクセサリーはこちら


本日のワンポイント情報!!
買取りで、DT 車載軽機関銃 (新加工品) が東京店に入荷致しました。
HP・詳細画像ともにアップしておりますのでどうぞご覧ください。


DT 車載軽機関銃 (新加工品) のHPはこちら
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