映画と銃 「Captain Corelli's Mandolin」
御機嫌よう、スタッフBでございます。
今回はカルカノが入ったので・・・カルカノが出てくる映画が何かないだろうか?と思いましたら・・・
ちょこちょこ出てくるのですが、カルカノらしい登場の仕方がなかなか無いのです。
あっても古過ぎる映画で、観直す事も困難という。
そして・・・ふと思い立った「コレリ大尉のマンドリン」
マンドリンと言ってもPPSh41ではなく、本当のマンドリンでございます。
この映画、確かBSで唐突にかかっていて、「なんだろう、この映画?ニコラス・ケイジが出ている。しかも軍人・・・だが全く軍人らしくない・・・」と観てしまったという。
結果的には・・・よくわからないというか・・・なんと感想を述べていいかわからない映画でございました。
イタリアがギリシアのケファロニア島を占領する。当然島民は良く思っていないが、何しろ戦争より楽しみなイタリア人なのであっという間に打ち解ける。元々彼氏(クリスチャン・ベール)がいたヒロイン(ペネロペ・クルス)だが、すでに気持ちは無いのでやはりあっさりイタリア軍のコレリ大尉(ニコラス・ケイジ)と恋仲に。
そうしたらイタリア単独降伏。やったー国へ帰れる!というイタリア兵。
だが怖強いドイツ軍が攻めてくる。イタリア兵全く勝負にならずにやられる。イタリア兵虐殺。
おそらく戦争ものと思ってみると恋愛映画で、恋愛映画だと思ってみると戦争映画だった・・・みたいな感想になるかも知れません。
まあ、戦争以外にもさらに地震とかがあるのですが・・・これが時代が飛んで唐突だったりいたします。
さて、当時の彼女が「原作小説の方が面白い」と言うので、本を借りて読んでみましたら・・・小説の方は長い大河小説的なお話。
しかし最初の感想は「小説の方が遥かに超長い・・・」
本当に長い小説でございました。ページ数的にも、劇中の年月的にも・・・
単純に恋愛だけのお話でも無いし、戦争だけのお話でも無い。激動の歴史を背景にした大河ドラマというか・・・
「戦争が終わったら・・・」という台詞が繰り返されるのが印象的。
映画はこれを無理矢理二時間程度に収めてしまったゆえに、主に戦争と恋愛だけで、それも背景も人物も描写不足となり・・・地震などの大きな事件は無理矢理詰め込んだので、良く分からなくなってしまったという。
また小説の当時の状況説明の部分を省略した映画ゆえ、それを知るシカゴのお客様の方がすんなり入れる映画かも知れません。
ともあれニコラス・ケイジが好きな女性(彼は女性に妙に人気がある)などにはお勧めかも知れません。
あるいはペネロペ・クルスが好きな方にもよろしいかと。
そしてところどころでイタリア火器が存外に出てくるという案外貴重なシーンのある映画でもあります。
比較的最初の行軍で、皆が肩に下げているのはほとんどカルカノ M91騎兵銃のようです。
なお、コネリ大尉が敬礼しているのは、「いい女を発見したから彼女に向けて」でした。
ああ、イタリア軍・・・
というわけでこうなります。
花を送って愛を囁くのはあまりにベタですが、実際効果的なのでお試しを。
さて、戦争しておりますので・・・
銃はかなり登場します。
先ほども述べたM91の騎兵銃があちこちに出てまいります。
コレリことニコラス・ケイジも・・・
他にベレッタM1938短機関銃も
珍しいと言えば、ブレダ重機関銃まで・・・
個人的にはブレダ軽機関銃の発砲シーンや給弾シーンも見てみたいものでございます。
対するドイツは普通にMP40やMG42など・・・他に・・・
Ju87スツーカ
街のダメージはほとんどこの急降下爆撃のような・・・
単独降伏したイタリア軍に向かって来る上陸艇。
今まで散々足を引っ張ってきて単独降伏ってなんだ?!という恨みも込められているような・・・
こういう状況のため、ペネロペも銃を構えます。
ベレッタと思われます。
他、まだそれほどには売れていない頃のクリスチャン・ベールも銃を
SMLEですが、スポーターの方です。
SMLEは案外スポーターやパーカーホールの狙撃仕様とかを映画で見かけます。
民生銃もなかなかカッコイイですな。
そのようなわけでイタリア銃で思い出した「コレリ大尉のマンドリン」でございました。
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本日のワンポイント情報!!
下取りで、MP40I 短機関銃 が東京店に入荷致しました。
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オーバーエンジニアリング的と言いますか、ピタゴラスイッチ的と言いますか・・・。笑