Chicago Blog

国内唯一の無可動実銃と古式銃の専門店。
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2017.05.10 Wednesday

カルカノM1891の華麗なる戦歴In China編

皆様こんばんは今年、初めてモスキートの夜間奇襲攻撃を受けたナベです(寝てる最中来るな!蚊!)

 

本日はカルカノIN中国です〜!世界に冠たるローマ帝国の末裔、イタリア王国はソマリアやエチオピア、リビアに植民地を有し当然アジアにも広大な植民地を有し・・・てはいませんでした。 ドイツと同じく国家の統一が遅れイギリス、フランス、オランダ等が粗方アジアのショバをガッチリと占有していたため新参のイタリアがしのぎを削る場所が無かったためです(軍事的にも他の列強と仁義なき戦いをするのも無理)。 しかしそれでも一応は西欧列強の一角!植民地では無いものの中国の港には租界(そかいとは空襲を避けて田舎に行っていじめられてお腹を減らすこと・・・ではなく行政自治権や治外法権をもつ外国人居留地のこと。)を有していました、写真は天津のイタリア租界。

 

当然、租界には居留民保護のため軍隊が駐留していました。 写真は1900年、カルカノM1891騎兵銃を背負ってカッコいいマントを着用しコサック帽?を被ったイタリア軍騎兵。 右の人偉いぞワザワザ後ろを向いて背負ったカルカノを晒してくれるとは!この人もまさか後ろを向いた事で100年後に大阪のシカゴ店員に褒められるとは思わなかっただろうな・・・。

 

でこちらが天津駐留イタリア軍騎兵が背負っていたカルカノM1891騎兵銃です。 このカルカノ騎兵銃大変コンパクトで大変軽い、きっちり計量した訳ではありませんが四四式騎兵銃やモシンナガンM1944騎兵銃より軽い感じです(3挺手にしたことのあるナベの個人的な感想)。

 

その分、四四式(1911年)何か良く分からないオーラやモシン(1944年)のスパイクイタイイタイ感(?)は感じられませんが1891年の時点で便利な起倒式のスパイクバヨネットを付与したのは賞賛に値すると思いますbravissimo(ブラビッシモ)!

 

アジア駐留のイタリア軍ですが主な任務は警備くらいで基本平和だったようですがとある歴史的な大事件に巻き込まれます。 1900年に起こった義和団、清国VS八カ国連合軍(日露英米独仏墺+蘭)の「義和団事件」です。

 

「義和団事件」は映画「北京の55日」で有名ですね、劇中ですとハリウッド映画のためかアメリカやイギリスが大活躍ですが実際は地理的要因もあり主力は日本軍とロシア軍でした。 北京でUSA!USA!状態のアメリカ軍、手にしているのは時期的にクラグヨルゲンセンM1898ライフルのようですね。

 

写真は8カ国連合軍の兵隊さんの記念写真。 我が日本や(三十年式?)、イタリア(右上、カルカノM1891?)、ロシア(モシンナガンM1891?)、フランス(レベルMle1886/93?)、ドイツ(モーゼルGew98?)、英領インド、オーストリア(シュタイアーマンリッヒャーM95?)、アメリカ(手ぶら)、イギリス(馬上)等の姿が見えます。 お互いの銃の比べっこや試し撃ち大会や自慢大会とか開催したのでしょうか?

 

義和団や清国兵に十重二十重に囲まれた北京城内で実質的な指揮を取り、見事護りきった柴五郎中佐(55日では「マルサの女」で有名な伊丹十三さんが演じてました)の適切で素晴らしい指揮ぶりは他国に深い印象(後にいろんな国から勲章の嵐)を与え日英同盟を結ぶ重大なきっかけとなりました。

 

また勇敢で規律正しい日本兵も賞賛を集め極東の憲兵としての地位を高めました(他国の兵士は略奪に走ったり、西太后が艦隊の整備費を思いっきり流用して作った円明園を焼き払ったりと相当お行儀が悪かったそうです)。 ・・・40年後どうしてああなった・・・。

 

・・・あっイタリア忘れてた、イタリア軍は事件当時に中国に軍艦2隻、陸軍2,500人、陸戦隊80人を擁していました(日本約21,000人、露約13,000人、英約12,000人、米仏各約3,500人、独約900人・・・やったねドイツより多いよ!)。 多くの兵士がカルカノM1891の騎兵銃や歩兵銃を手に青龍刀を振り回す怖い義和団兵と戦ったと思われます。 写真はオオライチョウの羽がトレードマークのイタリア軍精鋭部隊ベルサリエリの皆さん。

 

イタリアの租界はWW2の時点でも存在しましたが1943年イタリア降伏後、親日の汪兆銘政権に接収されてしまいました(ついでにイタリア極東艦隊の潜水艦も何隻か日本海軍に接収されていまいました)。 その時もイタリアの駐留兵たちはこのM1891(新型のM1941なんかが東の端っこま回って来るとは思えない・・・)を持っていたのでしょうか?

 

カルカノM1891歩兵銃、騎兵銃はこちら

 

事件中何人いたかよく判らないオーストリア軍の主力小銃「ステアー・マンリッカー M95歩兵銃」はこちら

 

1891よりちょっと短くなりました「モシンナガン M1891/30 歩兵銃」 はこちら

 

 

本日のワンポイント情報!!

先日下取りで入荷した マンハッタン ファイア・アームズ ネービー リボルバー、シリーズII のHPとDetailed Photos(詳細画像)が本日完成いたしました。

また、東京店在庫品のユーゴ M48 小銃 のHPとDetailed Photos(詳細画像)も完成しております。
前回入荷したユーゴ M48B 小銃とバリエーション違いの個体となります。

2挺とも価格が決定しており、すぐにご紹介可能な商品となっております。ぜひHPをご覧ください。


マンハッタン ファイア・アームズ ネービー リボルバー、シリーズII(170万円、税別)
ユーゴ M48 小銃(9万円、税別)

 


コメント

蚊を撃墜するのにシングルアクションリボルバーを発火させるのは私だけでしょうね。布団に潜伏し左腕を囮に至近射撃ですよ。蚊取り線香買えよって話ですね。いやいや、煤が無可動実銃に付ちゃk・・え?キャップ火薬の硝煙は良いの!?

義和団事件の一件は当時未開扱いだった日本の評価を上げるのには十分な戦果でしたね。エルトゥールル号の件と合わせて、自虐しない教科書に載せるべき偉業です。

しかし勇敢で規律正しい日本兵と称されるのは吝かでは御座いませんが、あまり欧米の評価ばかりを気にするのもいかなるものかと思います。みなさん負けず劣らずえげつない歴史と悪事開き直りの歴史をお持ちのようですし。不良に優等生ぶりを褒められても、良い事をしているという実感が沸かないのは私だけなのか・・。

2017/05/11 12:06 AM by あげたこ
あげたこ様

ナベの蚊の撃墜方法は電気を煌々と点けて蚊が接近するのをジッと待つ・・・という方法でございます。

大河ドラマでぜひ柴五郎中佐をやってほしいものでございます。

確かに自分の国の首都のど真ん中を外国軍が占拠して戦闘しているなんて、当時の中国の方もさぞかし腹が立ったでしょうね・・・。
2017/05/13 6:52 PM by 新兵社員ナベ

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