Chicago Blog

国内唯一の無可動実銃と古式銃の専門店。
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2017.08.12 Saturday

後から分かった大発見? ベルギー製MP28

こんばんは、アルバイトSです。

DSCN9987.JPG

MP18Iからの流れを汲むMP28は普通ドイツ製ですよね。その他にもちょっと造りが雑なスペイン製やアレンジを加えたスイス製など、国を跨いだバリエーションもいくつか見られるのですが、今回はベルギー製です。

 

入荷した当初、社長曰く「これ珍しいんよ〜〜!!」と鳴り物入りでやってきた銃でもあるのですが、

DSCN9988 (2).JPG

(ベルギー製MP28であるMi34の機関部側面です)

DSCN9992.JPG

なぜか本来打たれている刻印が無かったり、

DSCN9988.JPG

どの資料にも載ってない謎のバヨネット・ラグが付いていたり……

(謎の特徴もあるし)珍しいのは分かるんですけど、正直本当にベルギー製なんですか……?と推すに推し切れないもどかしい銃でもあったのです……!

 

実はこの個体、先日ご売約頂き既に東京店を旅立ってしまっているのですが、このままでは社長「これ本当に珍しいんよ!?」にイマイチ説得力が無くなってしまいます。

なのでその後、本当に珍しいのかスタッフの方と追求してみました!(主にキートンさんが!)

DSCN9991.JPG

とりあえず何か手がかりは無いかと見回すと、何やら刻印が。

手書きのような打ち損じのような、少々頼りない刻印ですがどうも右側は「L」と読むようです。そこでベルギーのプルーフ・マークを当たってみますと……

これや

これですとか

 

これの一番下っぽくないですかね……?

時代と意味は違えどどれもベルギーのプルーフ・マークです。(LiegeのLですかね)

どうやらベルギーには居たようです……!

 

とここまでは良かったですが、浅学非才の権化とも言える僕では二進も三進もいかなくなってしまいました。

まぁベルギー製っぽいしいいかな……と諦めかけたその時でした。

フィンランド MP28.png

キートンさん「探してるのこれじゃないかな……」

下段のMP28、嫌と言うほど差探し続けたバヨネット・ラグが付いてます!出所はなんとフィンランドでした……!

 

実はフィンランド、冬戦争が始まる以前にSIGからMP18のコピーであるM1920短機関銃を1500丁輸入しており、それをM/20短機関銃として使用しています。(マガジンが50連だったりと、単なるコピーでは無かったようです。)

その後冬戦争が始まり、今度はベルギーに対してMP28を造るよう注文を出したのですが、それが今回のバヨネット・ラグ付きMP28となります。

ところがMP28がフィンランドに到着したのは冬戦争が終結した後、それもたったの171丁だったんですとか。

冬戦争と言うと、連合国にも枢軸国にも微妙な位置関係でしたから、おおっぴらに刻印等生産国が分かるものは打ち辛かったのかも知れません……

そしてベルギーから送られたMP28は継続戦争やラップランド戦争でも使用されましたが、171丁となると殆ど残ってはいないでしょうね……!

DSCN9994.JPG

今回の個体のシリアルは23番。最初期のロットですから、試作品としてフィンランドに送られなかった可能性も充分に考えられます。

と、ここまで読まれた方には充分にお分かり頂けたかと思うですが、このMP28はちょっとどころかかなり珍しかったのです!

いやもう調べてビックリでした。社長、疑ってかかってすみせんでした!!!

 

>>販売済みですが…ベルギー製MP28はこちら

>>本家ドイツ製はまだございます!MP28はこちら

 

 

本日のワンポイント情報!!

一昨日前に「弊社資料として在庫している無可動古式銃と20世紀初頭までのボルト・アクション ライフルを、現在HPとD/P(詳細画像) に順次アップしております」とお知らせを致しましたが、店頭に並べている品の値札が追いついていませんでした。 大変ご迷惑をおかけしております。 東京店1階に展示している上記に該当する「無可動古式銃(19世紀のスイスを除く)と20世紀初頭までのボルト・アクション ライフル」全ての値札付けが完了致しました。

 

弊社資料として収集してきた品々ですので価格は少々高めではございますが、珍しいお品物ばかりですのでぜひご覧ください。 

 

*毎日平均2丁のペースで未公開の商品化を進めていますので、新しく商品化されていく品につきましては後日まとめて値札を付けさせていただきます。


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