Chicago Blog

国内唯一の無可動実銃と古式銃の専門店。
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2017.08.19 Saturday

イタリアの選択 

こんにちは、日が昇ると同時に騒ぎ出す我が家のネコに毎朝、起こされているキヨミズです。朝が早すぎて眠い・・・

 

今日ご紹介しますのは、コチラ
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ベレッタ BM59 Mark Ital 自動小銃 でございます。


M1ガーランドをイタリア独自に改修した、戦後第一世代に属する自動小銃です。
1949年のNATO発足時より加盟国であるイタリア共和国は、陸にバルカン半島、海に黒海へと通じる地中海と、戦略的に重要な位置にあり、日増しに増大する共産勢力に対抗するため、再軍備が急務とされます。1954年にNATOの小銃用標準弾薬として、7.62x51mm弾が制定されたのをきっかけに、西側諸国の小銃更新もスタートします。
イタリアもアメリカから貸与されたM1ガーランドの更新を計画し、有力な銃火器メーカーであるベレッタ社とブレダ社に設計を打診。M1ガーランドの整備も請け負っていたベレッタ社は「似たような弾使うんだし、ガーランド改修したら充分イケる!米軍も試作してるし!」と考えたかはわかりませんが、M1ガーランドの改修案を提出。
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一方のブレダ社は、戦前より自動小銃を研究しており、少数ながら生産した実績がありましたが、提出された試作モデルはオート式ショットガンのような外観で、「そりゃまあ何というか…猟銃だよねコレ!」という感じの代物で、あえなく?敗退となりました(軍用小火器の評判は散々なブレダですが美しい猟銃や重機関銃以上の物は得意で、現在は艦載砲で有名なオート・メラーラ傘下として存続しております)FN FALやセトメ・モデロ58やM14といった当時最新の7.62mmNATOライフルと比較も行われましたが、ベレッタ案は予算や調達面でも歓迎されたようで、1959年にBM59として採用が決定されました。



もちろん、口径を.30-06から7.62mmNATOにしただけではありません。
この頃の流行であったライフル・グレネードを標準装備。22mmソケットのNATO標準グレネードが使用出来ます。このランチャーはフラッシュ・ハイダーも兼ねており、かなり効果的な消炎が可能となっております。
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また、ガスパイプ部に基部を備えるアルミ製二脚を標準装備。
この頃のNATO軍が迎撃戦闘を念頭においていた事が良く判る装備です。



グレネード・サイト兼ガス・カット・スイッチ。
サイトの目盛は50m、75m、100m。けっこう短いですね。
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下には“ENERGA”エネルギーの伊語?・・・は ENERGIA で I が足りないみたいだな・・・
そもそもエネルギー!とか書かれても困るがな・・・と、思いまして少し調べてみますと、
これはイタリア軍でも採用されていた、ベルギー製のENERGA対戦車グレネードに対応した照尺のようです。



グレネードの発射反動に備え、厚いゴム製パッドを装備。ベレッタのロゴも入っています。
パッドの分、ストックを少し切り詰めてあります。005.jpg
クリーニングキットを入れるコンパートメントのドアはこのような形に。



フルオート機能が備えられましたので、セレクターはこの位置に。M14に比べ、射撃姿勢を崩さずに操作しやすい位置にありますが、匍匐時等でひっかけやすい位置でもあります。(作動は硬めなので、少し引っ掛けただけでは切り替わりはしないでしょう)
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発射速度は750〜800発/分。フルオート時のコントロール性は“お察しの通り”みたいです。



マガジン挿入口。
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ガーランドの機関部やストックを上手くくり貫いて、着脱式マガジンに対応させた設計が確認出来ます。いい仕事してますね!



 

マガジン装着時はちょっとコツが必要です。
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まず、ストックのくり抜き部分に沿わせる形で挿入し、

止まった時点で手前に引く(下部をトリガー側に回転させる)と上手くキャッチがかかります。



ウインタートリガーを標準装備。山岳モデルだけではなく、より一般的な固定ストックモデルにも標準装備となっているのが興味深い。
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機関部。ガーランドで見慣れれた光景です。
薬室は7.62mmNATOに合わせてあります(もちろん無可動加工により確認出来ませんが)

ここでガーランドに無い物は、チャージングハンドル下に見えるフルオートシアー・トリップガイド。ストックを削り込んで装着されています。



リアサイトと刻印部分。タマ替わったらサイトも替わってるんだろうな、と思いきやガーランドそのままな、いわゆるT105サイト。.30-06と7.62mmNATOでは弾道特性は似通っており、フロントサイトでの変更でのみ対応しております。
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本個体はスプリングフィールド製を改修した物で、追加刻印が賑やかです。
完全なベレッタ製造の物の他、デンマーク製M1ガーランドからの改修品も存在するようです(残念ながら本ロットにはありませんでした)


 

ストック左側にはBM59 PB(ピエトロ・ベレッタ)の刻印。
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リアのスリングスイベルも左側に可動し、運搬性を改善しております。
流石、目のつけ所がシャープなベレッタ。細かな部分ですが、効果的な改良です。



今回はこれまで!
次回は折り畳みストックを持つ BM 59  Ital TA をご紹介の予定です。

 

 

>ベレッタ BM59 シリーズはこちら

>M1ガーランドはこちら

 

 

本日のワンポイント情報!!

買取りで、SMLE No.4 Mk1/3 小銃 が東京店に入荷致しました。

 

価格が決まっておりますので、すぐにご紹介可能な商品となっています。

近日中にHPとDetailed Photos(詳細画像) を完成させる予定です。

 

SMLE No.4 Mk1/3 小銃(15万円、税別)


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