Chicago Blog

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2018.01.07 Sunday

F-104 スターファイターのヘルメット

明けましてどーも、ケンです (軽い・・・)。

新年早々何をやるかな?と考えてまして・・・

そういえば・・・と思い立ったのが、ちょっと前に入荷したヘルメット。西ドイツのフライト・ヘルメットで正真正銘ファイター用のフライト・ヘルメットです。
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SOS Gueneau-Geno Type 316というやつで、主にスターファイターとミラージュで使われました。
ちなみに入荷当時も取り上げているのです。
>>「ヘルメットが無ければ死んでいた」はこちら

で、ドイツ人っぽい「DUFNER」の名前のシールがあるので、西ドイツのスターファイターのパイロットのものかな?と。
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さらに弊社の天才キートンさんが「チンストラップが付いているのはドイツ仕様らしいです」と極めて説得力ある話をして・・・(さ、さすが・・・アプローチの確かさが違う)。
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つまりほぼ西ドイツには間違いなく、であればスターファイター用だな、と。
西ドイツのF-104スターファイターと言えばエリア88でセラが・・・
いや、そっちの話ではなくて・・・

実は・・・西ドイツのスターファイターと言えば・・・
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言いにくいですが、墜落しまくった戦闘機として有名です。
概算ですが約900機配備で墜落250機、死亡100名とか・・・

とまあ・・・色々多すぎです。
まあ、でも900機中250機以上も落ちたら、そりゃさすがにウィドウメーカーと呼ばれますね。
実際、パイロットの操縦拒否や西ドイツの死亡したパイロットの未亡人がスターファイターウィドウという団体を結成して軍相手にデモをしたらしいです。仕舞にはF-104の飛行禁止にまでなったとか・・・

しかし・・・F-104自体は他国ではそこまで落ちていないし、そこまで評判悪いわけでもない。
確かに失速しやすそうなフォルムしてますけどね。ロケットみたいだ!翼小さすぎ!みたいな。
元々は朝鮮戦争でのMig-15のミグショックの影響で、軽量でシンプルな設計の機体の必要性から開発が始まったという。


確かに極めてシンプルです。そりゃあ、スターファイターと言われるよね?あるいは「最後の有人戦闘機」とも呼ばれました。

戦闘機を知らない漫画家が戦闘機イメージで絵を描くとこんな風に描きそうなくらいのわかりやすい形。
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実際、昔の漫画や特撮怪獣映画にもかなり登場していました。まじで怪獣攻撃してるイメージあります。ただし私が小さい頃 (テレビ) 過ぎてなんの映画かよく覚えていない。

日本国内でもJ型が「栄光」として有名ですね (だから怪獣映画にも出ていたわけだ)。
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ちなみに空自ではロッキード製が3機、ノックダウン生産17機、 三菱生産190機(さらに追加生産があったと記憶)で・・・
だいたい230機くらい?
で、確か24機くらいがトラブって落ちてますが、比較してもやはり西ドイツ多すぎとわかります。

さて西ドイツでの墜落は色々言われていて、例えば天候の安定しているアメリカ本土で訓練を受けた西ドイツ空軍のパイロットが、曇天の多いヨーロッパで飛行して荒天に対する対処ができなかった・・・などがありますが、晴天の日にも落ちているようです。
あるいは低空での地上爆撃によるもの。迎撃戦闘機に爆撃をさせるから、とかも。けれどこれだと他国でももっと落ちているはず。
そしてF-104は元々は迎撃戦闘機としての設計で、結果的に攻撃機としての低空侵攻にも向いていたという感じ。

実は西ドイツの急速な空軍の再軍備という事情があったみたいですね。900機という配備数がそれを物語ります。
しかし・・・機体数は揃えたけれど、設備や人材の育成 (整備とかもろもろのね) が追い付いてなかったようです。例えばハンガーとか全然足りなかったみたいですし(超音速ジェット戦闘機を雨ざらしか・・・)。
これは戦後の東西冷戦となり、西ドイツとしても西側としても、早く西ドイツの空軍を復活させたかった事情があるようです。

その結果が前述の配備数と墜落数のバランス。
もちろん複合要因で、そんな配備、設備状況に単発エンジン機のため、エンジントラブルなんかは致命的。地上攻撃もトラブルがあったら立て直し利かない。地形も山岳を含めた自然豊かな土地。広いアメリカで飛ばすのとはわけが違う、など色々あったかと。

西ドイツの歴史を表すような機体がF-104とも言えるわけです。

なお、日本の空自ではなかなか評判が良く、しかも本来ヒットアンドアウェイの機体だった機体特性を理解しつつ、旋回をも駆使した空戦技法を編み出したりしたとか。なんだかすごいぞ、我らが空自。

また空自はこの「最後の有人機」を本当に「無人機」にしてしまいました。無線操作による無人標的実験機というわけです。UF-104Jというもので退役したF-104から14機だったかを改造したという。UFのカラーリングはこのように派手な赤が尾翼や左右増槽に使われています。
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自衛隊、すでに無人機を作っていたんですね。

というわけで、ヘルメットからのF-104のお話でした。
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このヘルメットの人は生き残ったんだなぁ・・・とか思いを馳せながらブログを書きました。
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>>西独空軍 Gueneau-Geno Type 316 フライト・ヘルメット (MBU-5/P 酸素マスク付)はこちら

 

 

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コメント

明けましておめでとうございます。F86からF104への転換訓練を描いた「今日もわれ大空にあり」で初コメントさせて頂きます。三橋達也の鬼教官が佐藤允や夏木陽介を鍛え、平田明彦や星百合子が脇を固める豪華な配役です。実機の飛行場面も豊富で時々見返して昭和を思い出しています。監督は古澤憲吾でクレージーが有名ですがご存知「青島要塞爆撃命令」の監督でもあります。こちらは加山雄三主演の大娯楽作で、ショーサみたいな軽機関銃が出てきてご愛顧です。
2018/01/08 1:09 AM by mk48
地上展示された実機を見ると、翼の前縁がほんとに薄くて、そういう意味でも危険ですよね!実際重傷を負った地上整備員もいるんだとか・・・。実物見るまでは「どうせオーバーな作り話じゃないの?」なんて思ってましたが、実際に見て「ああ、ここにぶつかったらたまりませんわ!」とすぐ納得しました!怖い飛行機です!!
2018/01/08 9:27 AM by AKBよりAKM
明けましておめでとうございます。
コメントありがとうございます。ケンです。

まとめての返信で失礼いたします。

mk48 様
「今日もわれ大空にあり」
これは観たことがありません。機会があれば観てみようと思います。
あ、「トップガイ」なんて言うのもありました。お勧めはできない作品ですが。

AKBよりAKM 様
翼の前が薄いのは特徴の1つですね。
今後はこうなのか?と思わせる造りですが…
結局、後の戦闘機は分厚くなりました。

昔のアニメで敵を翼で切る機体やロボットがありましたが、あれができそうな感じ…
…危険ですね。
2018/01/09 11:21 PM by ケン
104の翼が危ないのは劇中で平田明彦さんも言ってました。それからエリア88!空飛ぶ浪花節!ブラシア空軍がセラの男気?に感じて味方になり「ところで姐さん美人かい?」と聞いて「すこぶるつきさ!」と答えるところは名シーンですね。シカゴ的には風間が地上戦でVz61を使ってたかな。ハリアーとフォージャーの東西VTOL対決とか30数年前に読んだけど、語れるなぁ。
2018/01/12 3:06 AM by mk48
mk48 様

どーも、ケンです。

104の翼が危ないのはかなり有名だと思われるんですが、案外ネットでは語られません。しかし実際見た時に一番気になる点だと思います。

エリア88
セラってMig21のイメージかな?と思っていたら、食玩でもF-104でした。

最近知ったんですが・・・エリア88のフォージャーの隊長には名前が無く、通称「フォージャー隊長」とか。

フォージャーという機体最大の功績は「墜ちまくって、ソ連の脱出装置の技術を進歩させた」ことらしいです。
2018/01/14 3:03 PM by ケン

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