Chicago Blog

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2019.03.14 Thursday

近所にあったら毎週通いたい…コブレンツ国防技術博物館!!

皆様こんばんは、キートンです。

 

さて、今回はチューリンゲン州のズールから一気にドイツ西部ラインラント=プファルツ州のコブレンツ (Koblenz) へと移動し、第二の目的地であるコブレンツの軍事博物館へと向かいます。

 

まずはズールから電車で1時間半ほどのバイエルン州のヴュルツブルク (Würzburg) という駅で乗り換え。 ヴュルツブルクというと、有名なウルツブルク・レーダーの名前にも使われている地名ですが、レーダー自体は特にヴュルツブルクで開発されたという訳ではなく、適当な地名を使って名付けられたそうです。。

 

ズールからコブレンツに移動した日はコブレンツ市内で一泊し、翌朝から軍事博物館へと向かいます。

今回はコブレンツ市内観光も少しだけ兼ねて、コブレンツ中央駅にほど近い宿から徒歩で30分ほどかけて博物館へと移動しました。 ドイツの旧市街の雰囲気はどの都市も素晴らしいですね。

 

途中、コブレンツを流れるモーゼル川に掛かる橋を渡りました。 橋の上からは「ドイツの角 (Deutsches Eck)」と呼ばれるモーゼル川とライン川が合流する地点を望む事ができ、その先に見える丘の頂上には19世紀前半にプロイセンによって建設されたエーレンブライトシュタイン要塞という要塞が見えました。

 

モーゼル川を渡った後、住宅街のような場所を抜けた場所に今回の目的地である軍事博物館がありました。 こちらの博物館、正式名を「Wehrtechnische Studiensammlung Koblenz (コブレンツ国防技術博物館)」と言い、2014年と2017年にシカゴ社長と元外人部隊氏、スタッフ・ナベ氏、スタッフSさんがそれぞれ訪れている博物館ですが、展示内容がとにかく充実しているとの事で、期待が高まります。 (2014年ナベ氏訪問時のブログはこちら / 2017年シカゴ社長訪問時のブログはこちら)

 

こちらの博物館は連邦軍が管理する施設で、入り口には物々しいゲートが…。 朝9時半の開館時間前に到着してしまった為、まだゲートが閉まっていました。

 

9時半ちょうどに係の方がやってきて開門となり、さっそく博物館内に入ります。 (入場料は一人3ユーロと良心的です)。

 

館内は4フロアに分かれており、階ごとにテーマが異なっています。 軍事技術博物館というだけあり、展示品は小火器から車両、航空機、火砲、通信装置など、軍事技術に関わるあらゆる物が展示されており、その量も膨大です。 1Fからすべての展示物をじっくり見ていると時間がいくらあっても足りませんので、銃に興味のある方は小火器専門のフロアがある最上階から見て回るのがオススメです。

 

こちらが最上階にある小火器コーナー。 拳銃から自動小銃まで、ドイツ国内外の武器が壁沿いにズラリと展示されている様子は圧巻です。 展示品全てをご紹介するのは不可能ですので、気になった品をピックアップしてお届けしたいと思います。

 

こちらは今となっては懐かしのOICW (Objective Individual Combat Weapon)。5.56mmの自動小銃に20mmのグレネード・ランチャーを乗せたものですが、実物は外観のボリュームがすごいですね…。

 

まるでSF映画に出てきそうなOICWのセレクター。 HK社のロゴもしっかりと入っています。

 

XM8もありました。

 

こちらはケースレス弾薬を使用するHK G11のプロトタイプやカッタウェイ・モデル。

 

そしてこちらもG11の別のプロトタイプたち。 かなり実用モデルらしくなってきました。 一口にG11といってもこれだけ多くのプロトタイプが作られていたのですね。。

 

こちらはラインメタルが1970年にG3の後継小銃を目指して試作したRH-70なる5.56mm口径のブルパップ・ライフル。 マガジンとグリップの位置が近すぎて一部はまり込んでいますね…。

 

HK MP5Kをアタッシュケースに入れたまま撃てるようにした、有名な「コッファー」タイプもありました。 (シカゴ在庫品のMP5系短機関銃はこちら)

 

こちらはワルサーMPKのプロトタイプ。 量産型とはハンドガードやコッキング・ハンドル、サイト・ガードの形状も違いますね。 (シカゴ在庫品のワルサーMPLはこちら)

 

FG42自動小銃のコーナーでは、降下猟兵用自動小銃のトライアルに向けてハインリヒ・クリーグホフ社が手掛けたプロトタイプ (一番上) や、戦後スイスのベルン造兵廠でFG42をベースに1951年に試作した自動小銃 (一番下) も展示されていました。

 

1980年代に東ドイツで製造された銃たち。 シカゴにも在庫のあるMPi-AKS-74Nの短縮バージョンであるMPi-AKS-74NKや、固定ストック・タイプのMPi-AK-74N、東独が輸出向けに製造した5.56mm NATO口径の珍しいヴィーガーStG-942もありました。 (シカゴ在庫品の東独製自動小銃はこちら)

 

こちらは自動小銃黎明期に作られた各種の自動小銃たち。 いずれも珍しい品ばかりですが、これだけ挺数が展示されていると感覚が麻痺してきますね。。

 

小銃コーナーのお隣には拳銃コーナーがあり、こちらも珍しい銃のオンパレードでした。

 

HSP 701 Xという拳銃のプロトタイプ。 G3のようなローラー遅延ブローバックで作動するそうです。

 

こちらは非常に長いマガジンが特徴のフランスのUnionという拳銃。 マガジンを複数個持ち歩く以上のメリットがあったのでしょうか…?

 

フロアを降りると、各国の様々な狙撃銃を集めたコーナーもありました。

 

こちらはPSG-1のプロトタイプだそうです。 一つ上に展示されているのはズールの博物館にもあった東ドイツのSSG 82狙撃銃。

 

こちらは機関銃だけを集めたコーナー。 マキシムからMG3まで、多数の機関銃が所狭しと展示されています。

 

G3を4連装にした不思議な対空機銃!? 弾を撃ち尽くしたらマガジン交換が大変そうですね…。 (シカゴ在庫品のG3はこちら)

 

続いてこちらは携帯用対戦車火器の展示コーナーです。 対戦車ライフルに始まり、大戦中のパンツァーファウストから最新のパンツァーファウスト3に至るまでの系譜やドイツ以外の対戦車火器が多数展示されています。

 

ルーマニアで開発され東独やハンガリーでも使用された、AGI 3×40というRPG-2を3連装にしたような物もありました。 火炎放射器に近い兵器で、3発の焼夷弾を2秒間の内に発射したそうです。 見た目のインパクトがすごいですね。 (シカゴ在庫品のRPG-2はこちら)

 

一通り小火器や火砲の展示を見終わった後は、僅かな残り時間で1階にある車両や航空機のコーナーを回りました。 フロアに入ってすぐに真っ二つになったレオパルト1がお出迎え。 車両や航空機はスペースの関係上、他の軍事博物館に比べてそれほど展示台数自体は多くない印象でしたが、ドイツ連邦軍のプロトタイプの車両などもいくつか見られました。

 

こちらはレオパルト2の試作車両だそうです。

 

米国と西ドイツが共同開発を試みたものの未完に終わったKPz.70もありました。

 

航空機も珍しいものが展示されており、こちらはCCV (運動能力向上機) の研究に使われたF-104Gの実験機だそうです。

 

東独で使われていたMiG-21bisやMiG-23BNもありました。

 

残念ながら東ドイツの国籍マークは消されていましたが、目を凝らして見ると垂直尾翼に微かにその痕跡が…。

 

…と、ここまでかなり内容を凝縮して博物館内をご紹介してきましたが、過去のシカゴスタッフブログの内容と合わせてもまだまだご紹介しきれないほどの展示品の多さにはまさに驚愕の一言です。 今回私もトータル4時間ほど館内を回りましたが、まだまだ時間が足りませんでした。 (展示品が多すぎて、夢中でシャッターを切っていたら途中でカメラのメモリ残量がなくなったのには唖然としました…)。

 

コブレンツは日本からドイツへの空の玄関口であるフランクフルト国際空港からも高速鉄道ICEで1時間半ほどですので、皆様もドイツへ立ち寄られた際はぜひ一度訪れてみてはいかがでしょうか。

 

それではまた!!

 

 

本日のワンポイント情報!!

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コメント

「コブレンツ軍事技術博物館」の所蔵品は、もう凄すぎてグ−の音も出ませんネ。

キ−トンさんと私は、知力・学力・財力・常識力・努力・生活力・男子力・女の子にモテる力.....etc. は、"月とスッポン"どころか、"宇宙ビッグバン後のファ−スト・スターと水虫の元になる白腺菌"位の開きがある(←モチロン、ワタシ スト−ナ−65の方が白腺菌です....。)のに、何故か兵器や軍用銃の好みはカブるというか....同じなんだよねぇ。−ハデな兵器・銃器が大好き&#10084;&#65039;−

・・・・もしかしたら、キ−トンさんも日本の"1980年代SFロボットアニメ"の洗練を受けた方なのでしょうか?「・・・・まだ生まれていませんっ!」と言わないでください。

でも別に恥ずかしい事でもないですヨっ!
ソ連の崩壊直後に雨後のタケノコのごとく乱出版された ソ連の秘密兵器 本の中に、「モスクワ大学 工学部」を卒業した様なエリート軍事技術者さんが「機動戦士 ガンダム」や「超時空要塞 マクロス」のイラストを描いた超兵器のコンセプト・ノ−トが載っていたような.....?博士達はソ連当時、軍事閉鎖都市だった「ウラジオストク」にて日本のSFロボットアニメを視聴していたらしい。

「元東ドイツのズ−ルの銃器博物館」や「元西ドイツのコブレンツの軍事技術博物館」のレポートはとても面白かったです!商売に直接結び付くかわからないけれども、根性の入ったレポートは嬉しいです。

・・・・・次回は、「旧ソ連のサンクトペテルブルクにある 砲兵博物館」かな?−ヤラれたらヤリ返す−が心情のソ連人、西側の兵器・銃器に対して必ずカウンターとも言うべき兵器・銃器を試作品も含めて開発していたそうです。

2019/03/18 9:08 AM by スト−ナ−65
スト−ナ−65 様

いつもコメントを頂きましてありがとうございます。
いえいえ、コレクションにかける情熱に関しましては私などストーナー65様の足元にも及んでいないと思いますよ!!

1980年代SFロボットアニメの全盛期とは少し世代はずれておりますが、私も育った時代的にはまだまだその名残りのある時代だったかと思います。
(私の場合は特撮モノからの影響の方が大きかったもしれませんが、合体/変形/ビーム/プロトタイプなどは大好物でございます)。
しかしソ連時代の秘密兵器開発にまで日本の80年代SFロボットアニメが影響を与えていたというのはすごいお話ですね。。

今後サンクトペテルブルクの砲兵博物館を訪れる機会があるかは分かりませんが、これからも機会を見て「根性」で各国の軍事博物館などをレポートしていければと思いますので、引き続き温かい目で見守っていただけますと幸いです!
2019/03/18 5:48 PM by キートン

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