Chicago Blog

国内唯一の無可動実銃と古式銃の専門店。
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2019.09.10 Tuesday

戦争の雲行きの怪しさ伝える東洋工業製の九九式短小銃中期型

キヨミズさん倫敦観光いいな〜楽しいロンドン愉快なロンドン〜皆様こんばんはナベです。

 

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本日はこちら現在大阪店在庫の九九式短小銃中期型でございます。 皆様ご存知のように九九式短小銃は三八式歩兵銃の後継銃として、大口径化他様々な改良点を踏まえて開発・採用された我が大日本帝国軍の小銃です。

 

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三八式より威力もアップし各部も改良! サイズも短縮化し取り扱い易さも向上! と喜んでいたのも束の間、大勢亦我ニ利アラス・・・。 戦争が激化する中、慢性的な兵器不足に直面した軍は(航空機や戦時標準船などと同じく)主力小銃である九九式短小銃の大量生産を下命(結果的に終戦までに230万挺以上生産)。 しかし生産側では過酷な生産ノルマをこなすため各部を簡略化せざるを得ませんでした・・・(戦局がいくら苦しくたって悲しくたって、九九式の文字は無くともご紋章は意地でも打刻)。

 

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まずは照星ガードは簡略化というよりスッパリ除去!  中期型では照星ガードがついているのが多いのでこの中期型はかなり末期寄りの中期のようですね・・・。

 

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高速で飛び回る重装甲の連合軍機に効果があるのか疑問(?)な照尺に付いていた高射表尺もサッパリ無かったこと(?)に!

 

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旧軍の1発必中の精密射撃という精神(弾が勿体無い)を具現化(?)したような下帯の一脚も漢(?)らしくアッサリ取付基部ごとオミット!

 

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ゼイタクは敵だ!安全子に施された工芸品のような以前の美しいローレットは時局に合わない(手間を掛けている余裕が無い)ので施さず(しかし安全子にローレットは施されていませんが末期のように仕上げが「粗い」まではまだ行ってませんね)!・・・それにしても以上の簡略化で実際どのくらい生産効率が上がったのでしょうか?

 

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機関部側面には丸にエと製造番号29034に加え東洋工業製を示す刻印が打たれています、刻印から昭和19年の後半頃の生産品である事が判ります。

 

昭和19年・・・1944年といったら絶対国防圏と豪語したサイパンが陥落しマリアナ沖で海軍機動部隊が壊滅した頃・・・ゆとりを持って九九式を作っている余裕は無いでしょうね・・・写真はサイパン島の収容所に収容されている子供にお菓子?をあげているアメリカ兵。

 

アメリカ兵が肩にしているM1カービンはこちら

 

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前期型に有った水抜き穴は開けられておらず(穴を開ける余裕も無くなったのか・・・)、仕上げはかなり荒くなっています・・・無言で戦局の厳しさを伝えていますね・・・。

と、ここで英国のシカゴ社長から至急電!「ここのグリップというか握りの部分の仕上げが写真のようになっているのは仕上げが粗いのではなく、チェッカリングのような滑り止めになっているからだよ〜。」とのこと言われてみれば反対側も同じ仕上げになってました・・・当時の工廠の工員さん(&社長)おみそれしました。

 

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しかしこの簡略化した中期型の更に上(下?)を行く末期型がある、という事実がまた恐ろしい話です・・・それでは〜。

 

九九式短小銃中期型はこちら

 

本日のワンポイント情報!!

買取で入荷した 火縄銃 伊予筒 (銃砲刀剣類登録証付古式銃、在銘:地鉄羽金巻芝辻長左衛門作) を本日HPとD/P(詳細画像)にアップしました。 ぜひHPをご覧下さい。

 

・ 火縄銃 伊予筒 (銃砲刀剣類登録証付古式銃、在銘:地鉄羽金巻芝辻長左衛門作) はこちら


コメント

ロンドン ロンドン ロンド〜ン ♪♪♪
2019/09/10 8:03 PM by 江口洋介
江口洋介様


♪楽しいロンドン、愉快なロンドンロンドーンロンドン

♪ん〜・・・この件でコメントを下さるとはw
2019/09/11 11:50 AM by 新兵社員ナベ

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