映画と銃「The Way of the Gun」
御機嫌ようスタッフBでございます。
今回の映画は「誘拐犯」でございます。
この映画、邦題とキャッチコピーの「『ユージュアルサスペクツ』の脚本家が仕掛けた新たな罠」に惹かれて見てしまいますとまるで違う映画でございます。
この邦題とキャッチのおかげで、この映画の本来のターゲット的なお客は入らず、間違った客層が観に行ってしまい・・・国内での興行に響いたことは容易に察することができます・・・
さてこの映画、実際には、羊の邦題を被った銃好き向けの映画でございます。
どの辺りが銃好き映画かと申しますと・・・
巧みなガンアクションシーン
リアルなガン裁き
ガリルなど変わった銃が出てくる。
というところでございましょうか?
ただしガンアクション的には
「The Way of the Gun」
と言えなくも無いのでございますが、
ストーリー的には
「The way of the money」
「A fool and his money are soon parted」
あるいは
「Easy come, easy go」
(後者2つはどちらも「悪銭身につかず」みたいな意味です)
という方が正しいかも知れないという感じもありまして・・・
まあ「誘拐犯」という邦題になるのもわからないではないというところでございましょうか・・・
ともあれこの映画のガンアクションはなかなか必見です。
ただ撃つだけではなく、シチュエーションがちゃんと伝わる流れでシーンやカットが作られています。そして役者も銃もちゃんと演技をしている。
そのような次第でガリルでございます。
劇中ではどうにも左からのアングルが多いのではっきり確認しにくいのですが、リロードのシーンを見ると、どうやら7.62mm仕様のガリルの模様。
デカイマガジンをバカンと交換しています。
絵の流れの巧さもあってかなりの迫力です。
しかも使うのは演技派のデルトロ。
ビシビシスイスイ室内をクリアリングしているにも関わらず、いざ敵が出てくると驚いて、ちょっとへっぴり腰で反撃するのは演技派ならではです。
そして7.62mmゆえに制圧力もかなりの演出。邦画やアニメの監督さんは影響されてしまうであろう・・・ということが想像できます。
しかしデカイ弾を使うので、結構早く弾切れになってしまいます。
この辺りもリアルでございますね。
考えてもみればすぐにわかりますが、指が回り切らないほどの大きなマガジンを私服に何本も入れておけません。
※ちなみに私の手で試すと、5.56mmのマガジンを握ると親指と中指が届きますが、7.62mmでは絶対に届きません。この差は大きい。
1発の実行力か?携行弾数か?
ガリルのように5.56と7.62という比較ができる銃を見てしまいますと・・・ふとそんなことを考えてしまいます。
ちなみに・・・最もガリルを象徴する部分の一つと言えばこれでございます。
セイフティ&セレクターをグリップ部にも付いているのでございます。
これを写真のみで見たとき「このシステムはどのようになっているのだろう?」と首を傾げたものです。まさかAKタイプのセレクターと連動しているなどとは思っても見ませんでしたので・・・
しかし実際これを動かしてみますと・・・見事に連動いたします。
この連動がかなり楽しい!お薦めでございます。
それにしても、「誘拐犯」のチンピラな主人公2人がなぜか室内のクリアリングやM1911の片腕でのリローディングを見せてくれたりして・・・こやつらは何者なのでございましょう?
シカゴレジメンタルスからのお知らせ
「上野本店」のグランド・オープンの日程が改装工事の都合により3月16日(火曜日)に変更になりました。 ご迷惑をおかけしまして申し訳ございません。