Chicago Blog

国内唯一の無可動実銃と古式銃の専門店。
スタッフの日記や元フランス外人部隊の声、新入荷の情報などの各種おしらせ、在庫状況など、リアルタイムにお知らせします。

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2010.05.31 Monday

折り畳む銃床 「Vz61 スコーピオン」

どーも、ケンです。

Vz61スコーピオンは、この銃自体の好みは別にしても、名前を聞くとどんな銃か思い浮かぶ、そんな個性的な銃です。
VZ61+1.jpg
このサイズでサブマシンガンというだけでも変わっていますし、レートリデューサー付いてますし、サインレンサーも付きます。メンズの洗面道具にもなります(過去記事参照)。

そんな特徴の中でこのストックもそう。
いわゆる回転収納式のワイヤーストックなんですが・・・上方で回転します。
この姿から付いた愛称がスコーピオン。
姿だけでなく、この銃の性格(小柄ながら凶暴)をよく表した愛称ですね。

いつものようにストックを展開させてみましょう。

まずは下からストックをトン!と軽く叩くようにしてロックを外します。
VZ61+展開.jpg

ぶっちゃっけ、この勢いだけで、ある程度までストックが回転すると、あとはワイヤーの弾性で最後まで開いてしまいます。
VZ61+展開2.jpg

商品ですので優しく開いてますけどね。
VZ61+展開4.jpg

畳む時は基部のロックをワイヤーストックを絞り外す。後方から向かって左側にロックがありますから、左側を絞る感じ。
VZ61+畳み1.jpg

でもって回転させて・・・
VZ61+畳み2.jpg

押し込むとカチッとロック。
VZ61+畳み3.jpg

単純です。シンプルイズベスト。

ロックは主に2つで
1つがストック基部。
VZ61+ロック.jpg
先ほど言った左側にロックがある、というのがわかりますよね?
ロックのテンションそのものはワイヤーストックの弾性を利用。

もう1つがサイトガードが兼ねています。
VZ61+サイトガード.jpg
わかりますか?

こちらがハマった状態。
VZ61+サイトガー2.jpg
見事にストックがはまっています。ここもテンションはワイヤーストックの弾性。
ワイヤーストックの性質を充分活用しているわけですね。

ちなみに・・・スコーピオンは上方にエジェクションポートがあります。
するとストックが邪魔なんでは?
と思うと、ストックの間にエジェクションポートがあるんです。上の画像でわかりますよね?

このストック、目立ったすごいシステムこそ入っていませんが、金属の性質や銃を知り尽くしていないとなかなかこうはいきません。
VZ61+3.jpg

さすがにチェコですね。

このストックの欠点といえば・・・
実際構えると、構えにすごく適したストックというわけではありません。
というより、フォアグリップを兼用したマガジンでガッチリと両手で構えて、ストックはそのサポートという気がします。

あとサイレンサーつけるとストックは畳めません。
でもカタチだけでもいいのでサイレンサー付けてみたいですね。

このスコーピオン、映画なんかではあまり効果的な登場が無いのですが・・・
だいたい片手で弾巻いているだけ。
これを両手でコンパクトに構えるなど、鋭く扱えるような演技ができたら・・・テッポウ俳優合格ですね(ですよね、スタッフBさん?)

一度、このスコーピオンのショルダーホルスターとか作ってみたいんですよね・・・
吊ったまま射撃ポジションに移れるやつ。
ま、それは機会があれば・・・


2010.05.30 Sunday

スタッフDの、ちょっと気になる商品 その38

 こんばんは、スタッフDです。

先日、年に一度の商品棚卸しを行っておりましたところ、ちょっと面白いマニュアルを見つけました。


まず、1冊目は日記帳(写真右)でございます。
日記帳と言えば、小学生の頃、夏休みの宿題の一環として絵日記を書かされた記憶があります。
私は某野比家の長男の様な性格をしておりますので、宿題は8月末になって慌てて片付ける駄目児童でした。
今とさほど変わってない気もします。
ドリルは基本的に問題を解くだけなのですが、問題は絵日記でした。
文章だけの日記ならまだしも、絵も描かなければなりません。
朝顔の成長を逆に辿って、夏休み初日に種を植え、最終日に花が咲きました、と言う嘘バレバレの日記を提出した事もありました。
詳しくは覚えていませんが、怒られただろうと思います。

さて、商品はドイツのDJ日記帳です。
DJってくらいなので、戦時中でもラッパーみたいな人がいて、歌詞なんかを書き溜めておく為のノートかと思いましたが、Deutschen Jugend(ドイツの青少年)でした、すいません、夢を見過ぎました。
となれば、青少年の淡い想いのたけがこれでもかと書き綴られているのを期待しましたが、中は白紙でした、残念です(英語も読めないくせに)。

もう1冊は、ドイツ軍のポンチョの使い方マニュアルです。
ボーイスカウト出身の私からしてみれば、「おいおい、ポンチョなんて被って雨を避ける為のものだろう、マニュアルなんているのかい?」と軽く見ておりましたが、実はポンチョは本来は雨具ではなく貫頭衣を指し、防寒・防風の為の衣装で、軍隊ではこれを組み合わせてテントを作るそうなんですね。
このマニュアルは、ポンチョでテントを建てるには、的なHOW TO本でした、すいません。
しかしこのマニュアル、なんと第一次大戦中のもので、状態はかなり良好です。

銃以外のマニュアルと言うのもなかなか面白いものが揃っておりますので、ぜひご賞味下さいませ。
軍歌集なんかも結構面白いですよ。

日記 http://www.regimentals.jp/detail_acc2.php?id=3103&xid=648

ポンチョ http://www.regimentals.jp/detail_acc2.php?id=2213&xid=648


2010.05.29 Saturday

映画と銃 「Aileans」 後編

ご機嫌よう、スタッフBでございます。

今回は、前回に引き続き、「エイリアン2」のもう一挺、スマートガン。

宇宙海兵隊の分隊支援火器という感じの大物。


そしてこちらはパルスライフルよりさらに設定上謎が多いのでございます。
弾の種類や発砲システムなどは不明。

前回書きました「弾倉抜け!」のシーンではパルスライフルの20連弾倉よりさらに怪しげなモノを抜いています…
あるいはパルスライフルもスマートガンもあそこで抜いているのはバッテリーという設定なのかも知れません。

ともあれこの銃の設定で、わかっているのはヘッドセットのディスプレイにより、照準する方向に銃が向くこと。

感覚的には現実の戦闘ヘリなどに使われている機関砲のターレットとヘルメットの連動みたいなシステムでしょう。
スマートガンの場合は首の動きはもちろん、眼球の動きにも対応しているかも知れません。

つまりスマートガン(賢い銃)。

その構え方と銃の動き(大きい銃がスィーと滑らかに動く)はかなりインパクトがありました。

当然、発砲シーンも迫力。
暗いシーンで機関銃を腰だめで撃っているわけですから、それはもう、撃っている本人も目が眩みそうなほどでございます。

ちなみに当時、どのくらいインパクトが強かったかと言うと…
これに影響を受けたガン〇ムまでがビームスマートガンなるものを装備したほどでございます(ただしこちらはなにがスマートなのか不明)。

このスマートガン、プロップ的にはMG42ベース。
スマートガン2.jpg

これに撮影用のステディカム(手持ちカメラのスタビライザーみたいなもの)のシステムを流用して体にくくりつけ…あとはちょこちょこと外観を改造(トリガーとグリップがバイクのハンドルみたいです)。

つまりステディカムのおかげで、あのなんとも言え無いスィーと動くスマートガンの取り回しができたという。

しかしそのために重量はますます増加。元々ステディカム自体、重量が発生するシステムなのです。

役者さんのご苦労は推して知るべし…でございますね。
っていうか・・・改めて映像を見てみると本当にデカイです。

三脚付きの重機関銃を手持ちにしたような重厚な雰囲気があります。

ちなみに映画では迫力のスマートガンでございますが…

以前に知り合いから「ああいう銃器は役に立つの?」という素朴な飲み会ネタが…
有名なプロップゆえにこういうのは盛り上がるものでございます。
賛否両論も楽しげに飛び交うのでございますが・・・

とりあえず歩兵装備と考えると1つ大きな問題がございます。

それはシンプルな問題で…

「自分が伏せることができない」

それどころか

「物影に隠れながらの反撃も怪しいもの」

という点でございます。

構えだけの話でも、自らのポジションを制限するような武器。この武器の場合、スタンディングかニーリングでしか構えられません。
反撃はともかく、とりあえず伏せることもできないのはかなり厳しいのです。

この映画では相手が撃ち返してこないエイリアンだからまだ良かったようなものの、状況が植民地の反乱や敵国の部隊であったら、この分隊支援火器はかなり使いにくいかと…

口の悪そうな海兵隊からは「案山子」とか言われそうなシステムです。

あるいはこの時代には伏せるという戦術概念が無くなったとか?どんな考え方でも時代と共に変わるわけですから、絶対にありえないとは申せませんが・・・果たして・・・。

ちなみに同じような話は「赤い眼鏡」や「ケルベロス」などの装甲甲冑とMG42の装備にも当てはまることになります。

宇宙海兵隊の分隊支援担当にしても、装甲甲冑にしても、この手の重装歩兵的な兵は、現実の敵と考えると速度が無い分(装甲甲冑に至っては視界も悪い)、射程外からの狙撃、待ち伏せ、罠などいくらでも対向策があります。あるいは極接近戦になったら・・・(実は重装備な相手ほど白兵戦ではつけ入る隙が多いのです)

逆に違う映画で、例えばターミネーターのような対弾のボディを持ったロボット兵器がこのスマートガンを持つなら・・・それは非常に恐ろしいことでございます・・・

とまあ、たまにこんな風に考えてみるのも面白いかも知れません。
けれどあくまで飲み会レベルのネタでございます。映画のプロップとしては単純にカッコ良くてその映画にマッチした雰囲気や設定があれば良いと思うのでございます。

ついでに今回、セントリーガンを取り上げてみましょう。


こちらは特別編などで復活したシーンのみの登場でございまして、出番が少なすぎるためベースの銃種がわかりません。
セントリーガンとは直訳すると「衛兵の銃」となり、劇中を見るとわかりますが、ようするに「設置型自動警戒防衛機関銃」というか「トラップガン」というか・・・。
※弊社にはゲラートというトラップガンがありますね(大変貴重な商品でございます。こちらの詳細はいずれ他のスタッフが別の機会に・・・)。

セントリーガンは小説の世界ではSF小説黎明期からあった発想だと記憶しております(何かすごく有名な小説にでていたような・・・)。
現実世界では単純なブービートラップ的な銃に始まり〜最近ではイラクなどにも配備されている戦闘用ロボットなども、ある意味でこれこそセントリーガンと言えるかも知れません。

こちらは現実世界の戦闘用ロボットです(ゴリアテを思い出します)。

もともとあった爆発物処理ロボットから発展させたと思われます。
すでにエイリアン2の世界のセントリーガンに匹敵というか、いくつかの機能はそれを超えているようです。

しかしながら映画のコンセプトに一番近いのは・・・意外に近接艦対空システムのファランクスかも知れませんね。
とはいえ、この手のセントリーガン的コンセプトはこれから現実世界では今後、いよいよ多く登場してくると思います。

それにしてもこういう、SF映画に出てくる「実銃をアレンジした未来銃器」ものを作らせると、アメリカは巧いです。
日本だとなかなかこうはいきません。
このあたりは銃のセンスという裏打ちがあるからなのかも知れません。

それでも日本でも最近は漫画やアニメなどで銃好きの作者がSFガンをうまくデザインしていたりするので、面白い時代になってきたと思うのでございます。

これが一昔前ですとなかなか・・・
と思っておりましたら、戦士の銃、スーパーガンなど・・・充分イケておりますね。前言撤回、やはり日本のセンスも捨てたものではございません。


2010.05.28 Friday

Gazette その2

 こんばんは、スタッフAです。

一昨日UPしましたGazetteですが、早速お電話で「次を早く!」とのリクエストを頂いてしまいました。

そんな声にお応えして、今日はGazette Vol.7をUPしてみようと思います。
画像が多いですが、最後までお付き合い下さい。



今ではめったに見なくなった銃が載ってたり、大阪店の営業が不定期だったり、なかなか驚かされる内容になっております。
また、くどいようですが、記事のデータ(価格、店舗の住所、営業日など)は当時のものとなっております。
あくまで懐かしむネタとして、ご活用くださいませ。


2010.05.27 Thursday

「シカゴ レジメンタルス」ってなんでんねん?

まいど! 社長です!!

ここんとこブログをスタッフに任せて、決算の仕事に没頭させていいだきました。 
今日からまたヨーロッパ出張、空港までの電車の中でこのブログの下書きを書いています。
(↑スタッフD君! 今度は絶対に消さんといてね!! ボーナス前やし!!!)

さて「シカゴ レジメンタルス」ってけったいな会社名の由来をたま〜に聞かれます。
この「レジメンタルス」って言葉が馴染みがないのか、領収書を書いてもらう時も「は・っ・き・り」と言わなければ悲しいかな「シカゴ・メンタルヘルス」になってしまいます(涙)。

一度「イカのレジ・メンテナンス」ってのもありました。
「イカがレジスターのメンテをしている会社か!」ってツッコミを入れたくなりましたよぉ〜!

時たま「漢字はどのように書きますか?」って聞かれることもありますが「まぁ、書けるものなら書いてちょ〜うだい!」って言いたいですね。

ちょっとお洒落な人なら「レジメンタル(ストライプ)・タイのレジメンタルスですよね?!」って言ってくれます。
まぁ、正解ではありませんが、語源を辿れば一緒なので「メンタルヘルス」に比べたら大正解にしてあげたいくらいです。

レジメンタル・ストライプとは英国の連隊旗に似た斜めの縞柄のことですね。 
レンジメンタルスは"Regiment"レジメント(連隊)から由来している言葉です。
でも決して「Chicago Regimentals = シカゴ連隊」って言わないで下さいね。 
シカゴのRegimentalsです。

この会社名(最初は屋号)はもうカレコレ25年近く使っています。

アメリカで軍装品の販売をしていた時に初めて屋号を「Regimentalsって使いました。 
ご存知のように「Regimentalsって英国で一、二を争う業者です。
高二の時にこの「Regimentalsに初めて行きました。(見に行っただけ) 
大きな業者だったので価格も高く、ヨーロッパに住むようになってからも殆ど品を買った覚えはありません…。
今から思えば「たちの悪い冷やかし客」だったと思います。

でも店名が「カッコええな
!」って思ってたんで、アメリカでビジネスを始めた時に「パクリ」ました。 
「どうせアメリカでやってるんやから絶対にバレへん」って、まぁ数年間は思惑どおりバレへんかったけどね。 
それから8年ほどして「Regimentals
の社長とパートナーになって仕事を始めたから、そりゃバレるわなぁ。
 
そんで彼から了承をもらって
Chicagoで始めたから「Chicago Regimentals」って店名にしまた。 



上野本店のエレベーターの上にアンティーク風の看板を最近取り付けました。 気付いてもらえたでしょうか?????

この看板の左に「Regimentals」、右に「Military Antiques」と二つの業者の名前が英国国旗の左右に住所と共に描かれています。
これは「Regimentals」と「Military Antiques」が海外(ヨーロッパ大陸)のイベント(ミリタリー・ショー)に出店した時に使用していたもので1970年代に作られた年代物です。

どちらの店も当時お店があったロンドンのIslington地区の住所になっています。
無可動ビジネスを始めた最初の5年間ほど(1990年代)はこの「Regimentals」へ毎月のように行きました。

(今度は冷やかしではなくてパートナーとしてね。)

Islington地区はロンドンにいくつかある骨董街の一つで、特にここは軍装品店が沢山集まっていました。
この看板の右に描かれている「Military Antiques」もその一つでした。 
The Mallという骨董ビル(アーケード)の中にある本当に小さな、小さな店だったけど「いつかはこんな店をロンドンに持ちたい」と言うのが二十歳頃の私の夢でしたねぇ〜!

「Military Antiques」は値段が「Regimentals」より安かったので高校を出てすぐに英国に住み始めた私の主な仕入れ先でした。

現在彼らはロンドンのお店をクローズして、郊外の自宅兼店舗に移ってしまい、この古い住所の看板が不要になってしまいました。
私にとって思い出のあるこの看板を十年ほど前に「使わないのやったら頂戴!」ってもらいました。
今まで自宅倉庫に眠っていたのを今回引っ張り出してきた訳です。

偶然とは不思議なもんで私が高校生の時に大阪で始めた軍装品交換会の名前がなんと「大阪ミリタリー・アンティークス(Osaka Military Antiques)」。
まだ海外に出たことがない高校一年の時に付けた名前がロンドンへ行った時にあったので驚きました。

それぞれの店名の前に「Chicago」、「Osaka」と付いていますが私が今まで使った二つの店名がこの看板にあります。

不思議なものですねぇ〜。

今度ご来店頂ける時はじっくりと見て下さい。

本日のワン・ポイント情報!!
買取りで旧加工の三八式歩兵銃(御紋章付)が入荷しました。


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