御機嫌よう、スタッフBでございます。
今回「映画と銃」は「リーコン2020-バイオ・モンスターズ侵略」。
ただし…メジャーではございませんし、万人に薦められる映画ではございません。
いわゆるトラッシュムービーというジャンル。
トラッシュムービーとは
予算は少なそう、CGや特撮技術はやらない方がいいかも知れないチャチさ、ストーリーは稀薄、展開は混乱するか、退屈か、役者は素人(たまに元有名俳優なことも)。
なお、邦題は有名作のパクリのことも…。
「ターミネーターゾンビ」「ダイハードコップ」「タイタニック2013」などがあったらまずトラッシュムービーでしょう。
しかし…稀に…明らかなトラッシュでありながら、なぜか観れて楽しんでしまえる作品がございます。
この場合、隠れた名作である場合もございますが…
完全なトラッシュでありながら、映画ファンゆえ観れてしまうような作品である場合があるのです。
映画ファンゆえ「おかしいだろ(笑)」「なんで?!」「この女優はいいね」のように楽しんでしまうというか…
そもそも「トラッシュムービー」というジャンル名自体、結構愛すべきジャンル名というニュアンスが含まれておりますし・・・
今回もかなりの映画ファンである弊社の常連様であるKO氏より「ちょっと観てみる?」とお借りしたのがきっかけで…
さすがというか…よくぞ見つけましたというか、その前によくぞチャレンジしましたというか…
ありがとうございます。
さて、本作はリーコン2020というタイトル通り…
兵隊それも未来の、宇宙部隊でございます。
それにしても2120くらいにすればいいのに…2004くらいの映画で、すでに2020はわりと近い未来です。
ちなみにフォースリーコンではなく、任務が偵察なのでこのタイトルのようです。
というか…宇宙海兵隊という感じはプンプン匂って・・・となればエイリアンが思い出されますが…
そう思ったお客様はご明察で…
誰が見てもドロップシップだったりする辺りとか特に・・・
ちなみにこのドロップシップもどき、大気圏突入の揺れは・・・
満員電車のように吊り革で耐えしのぎます。
通勤か!?と早速ツッコンでしまいます。
しかしそんな彼らのその出で立ちは…バイザーを下ろすとむしろ迷彩のロボコップ。なかなか格好良い。
などと思っていると…こんな敵が…
ああ、ロボコップ…
なお、バイザーでございますが…冒頭に開いてからは二度と閉めません。
どうやら…カッコイイのですが、下ろしてしまうとよく見えないらしく、うっかり下がったり閉まったりすると…慌てて上げるカットが見えます。
また敵にバイザー閉められた後に殴られたり…設定的にもなぜあるのかわからないバイザーとなってしまっています。
敵にバイザーを閉められて殴られる隊員。
他に女ターミネーターのような女性が味方におります。
敵はマハールという謎の異次元宇宙人らしく、その戦争で人類は宇宙に逃げ延びたらしいのでございますが…
なぜか登場する敵はゾンビとか…ライオン男(?)とか…三つ首の〇〇とか…果ては元同僚の宇宙海賊…
なんでもマハールは人間を研究して、その恐怖の象徴を作り出して戦わせるらしい…という台詞がございます。
そんな敵の1人。
狼男らしいのですが・・・
どちらかと言うと「美女と野獣」の野獣みたいでございます。
最後の敵はあくまで宇宙海賊で・・・マハール自身は登場しないようです。
はて???では「マハールうんぬん」というストーリー説明や台詞はいったい?
なんというか・・・やりたいことやアイディアを思い付くまま詰め込んだような…
普通の商業映画やあるいはビデオスルーにしても、そんなことをするのを通常はスポンサーが黙っておりませんから・・・実はすごく幸せなうらやましい映画創りをしている人たちなのかも知れません。
ちなみにロケ地などは明らかに同じような場所を使い回し…
ブリーフィング・・・でございますが、どうみてもただの倉庫。
カメラワークやカット割りは限りなく素人臭い。素人臭さがありつつも、素人よりは玄人。
でもマニアだとなんとなく観れてしまうという。
なんともバランスがよくわからないというか・・・不思議な映画なのでございます。
ですので…万人にはお薦めしかねますが…ご興味があればあるいは…しかしながら観て失敗しても怒らないで下さいませ、という映画でございます。
映画をかなりご覧になり、時には聞いたことも無いタイトルのソフトにまで戯れに手を出す方であればお薦めいたします。
さてさて、そんな映画をここでご紹介いたしますのは、本編で登場いたします銃が変わっているからでございます。
まず主人公たちの多くはタボール。
近未来のSFにはピッタリの銃でございます。
しかしまだまだ登場作品は少なく、私は「バイオハザード2」以来かも知れません(というよりどちらもカナダが絡んだ映画のため、あるいは同じプロップ会社の可能性有り)。
あるいはマイクロガリル(?・・・マガジンが小さい)。
他にDSR-1(これは珍しい)
憧れのブルパップ狙撃銃。
私は映画では初見でございます。
フランキ・スパス15
TEC-9(KG-9)
MICRO UZI
これにとどまらず、ラスト付近など、他にも色々出てきているようなのですが・・・
さらにさらにとじっくり観ないと確認できません。
そのように銃を見るだけでもなかなか楽しめる映画かと思われます。
さあ、これを観て、あなたも宇宙海兵隊に入ろう!
I WANT YOU!(「I WANT YOU!」は陸軍でしたか)
しかし・・・今回はあまりに珍しい銃が多いすぎるため・・・
>>現状シカゴでご紹介できるのはMICRO UZIとマイクロガリル(ちょっと違うタイプのようですが)くらいでございましょう