M1カービン色取り取り
どーも、ケンです。
私は今までM1カービンの件はあまり取り上げていなかったなぁ・・・と。
比較的最近だと「魅惑の機関部『ガスピストン式(ショートストローク)』」とかくらいですかね?
思い起こすとM1カービンって、あまりに有名過ぎるし、どちらかと言えばフェチズムKの分野だし・・・
というのが感じであえて取り上げていませんでした。
というわけで詳しいところはフェチKにお任せで・・・
個人的に思うのは・・・
とにかく扱いやすい。
古参の自衛官の方に聞いても「日本人の体格にあっているよ」と言う方も多い。
何しろムリ無く構えられるし、撃ち味もライト。寸法や重量もムリ無い大きさ。
開発経緯の後方部隊用の火器あるいは指揮官用兵器として、軽量で長時間の携帯に疲れず、小銃と短機関銃(拳銃)の中間として開発された銃。
そしてそんなコンセプトは後のPDWコンセプトにも近く、さらにM2のフルオート付ともなれば、アサルトライフルの前身的な存在でもあるような。
なお、前述したコンセプトに「ボディアーマーを抜くことができる」「片手撃ち可能」というものを加えれば、いよいよ最近のPDWコンセプトになりますね。
ですから・・・当時としては結構先進的なコンセプトの銃とも言えます。
何しろライフルでも短機関銃でも無い。
先進的過ぎて最初は「こんな威力無い銃ダメじゃん」と現場から噂されたり・・・まあ、当時はフルサイズライフル弾の時代だったわけですから、批判もあって当然かと・・・
威力は357マグナムと同じくらいとか1.5倍とか言われていますが・・・詳しい方に聞いてみると、「弾自体の性能は357と同じくらいだけど、銃の銃身長い分威力上がってるんじゃないかな?射程もね。」という意見がありました。
ともあれ結果的にアメリカはもちろん、あちこちで、そして日本でも後年使われた息の長ァァァァい銃なわけですから、間違いなく名銃です。
さらに言うなら、その昔の日本の刑事ドラマ全盛時代には狙撃銃と言うと98kスポーターかM1カービンスポーター辺りが圧倒的に多かったという。これはその辺りしかスコープが付けられて木製銃床っぽいトイガンが無かった(他に実銃が出てたり)という事情もありますけど・・・特にM1カービンのスポーターは軽くて役者さんが扱いやすいという理由もあったようです。
そんなわけで日本では自衛隊から庶民(映画やドラマ)まで馴染みのある銃だったわけですねー。
さてさて・・・
そんなM1カービン。
今、シカゴには結構複数種類のM1カービンがあるのです。
こんな写真は以前にもご紹介しましたねー。
まずご紹介するのは・・・お値打ちシリーズ。
¥52,500〜¥73,500のM1カービンです。
上から¥52,500、68,250、73,500
これはお値打ち!
M1カービンに限りませんが、こういう10万切っちゃった!と言う商品は今後同じ価格で同程度のものは入荷が難しいと思ってください。
特徴として、
戦後イタリア軍から放出された品で、機関部は全てオリジナルの米国製(インランド社製)。
ストックの一部は戦後(イタリア?)製となっています。
そして、その後フランスに輸入された際に、(極初期の)フランスの無可動加工として銃身の一部分を切断してあります。
また刻印がほぼ全てM2(M2以後のロッドはM1もM2の部品で組み立てられるからかな?)。
状態も適度な経年の迫力とコンディションの良さが相まってますのでお薦めです。
それでいて無可動実銃入門用にもできるお値打ちさ。
価格がライトな感じはまさにライトなM1カービンという感じです。
なお、価格差の¥52,500〜¥73,500は木部の仕上げを中心とした状態差です。
単なる状態差とは別に、木部はこんな感じと
こんな感じが多いようです。
甲乙は付けがたいですね。
あとストックにはこのような
FAT刻印があるものが多いようです。
特に実際にご覧になって購入されるお客様は仕上げを良く観てご検討されて下さい。あなたの1丁が見つかるかも知れません。
お次にご紹介するM1カービンは・・・
前述したものと同時期の仕入れのもので、仕様も基本的にほとんど変わりませんが・・・
・・・実は「Winchester社」製です。
M1カービンを最も多く製造したのは「Inland社」ですが、有名な「Winchester社」が製造したものというと、また趣があります。
そんなわけで値段もちょっとお高めなのですが、刻印あるいはそのヒストリー的に「Winchester」と聞いてゾクゾク来る方は特にこちらをどうぞ。
前述のお値打ちシリーズよりちょっとお高いですがそれでも10万円を切る¥94,500ですので、充分お値打ちですね。
特にこちらは数に限りがありますので、ご興味のある方はお早めにご検討下さい。
そしてもう1丁。
こちらは・・・違いがわかりますか?
いわゆる旧加工なのです。
これを書いている現在で1丁のみ。
旧加工は買取下取りでしか手に入れられないため、やはり貴重です。
ゆえに価格もお高めになる場合が多いです。
それでもやっぱりボルトは閉じていた方がいい、という方などはこちらがお薦めですね。
こちらはエキストラクターが外されており、ボルトを固定している溶接の一部が外にはみ出ています。またボルトの溶接の関係で普通のマガジンではボルトの溶接の関係で完全な位置までに入ってくれません。つまりマガジンキャッチがキャッチしてくれないのです。
ですから、マガジンリップが折り込まれたマガジンがついております。
このような難点もあるため、旧加工としてはお値打ちな価格ですね。
逆を言えば旧加工品を手に入れるチャンスです。
というわけで、今ならば色々選べるM1カービンなのでした。
この機会をお見逃し無く。
>>扱い易さも価格もライトなM1カービンはこちらから一覧でご覧頂けます。
本日のワンポイント!!
本日買取りでMP44 突撃銃(旧加工品)、MG34(旧加工品)が東京上野本店に入荷しました。
既にHPにアップしておりますので、是非ご覧下さい。
価格は調整中です。