Chicago Blog

国内唯一の無可動実銃と古式銃の専門店。
スタッフの日記や元フランス外人部隊の声、新入荷の情報などの各種おしらせ、在庫状況など、リアルタイムにお知らせします。

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2013.07.31 Wednesday

スターリング!スターリングSMG!

どーも、ケンです。

タイトルはコンバット世代ならおわかりになるかと。
スターリング(starring)・・・で「主演」の意味です。
DSCN2435.jpg


さて、私が初めてスターリングサブマシンガンの名前を聞いた時、「きっとロシアの銃だ」と思っていました。

まあ、スターリンさんとか、スターリングラードのイメージかと・・・
なんか嫌なガキですね(思想とは関係ありません)。

その後、スターリングSMGがイギリス製とわかったのはかなり後です。

個人的な無可動実銃感で言うと・・・
シカゴの前にはトイガンに触れていた私が、一番「無可動実銃」を感じた商品でもあります。

なぜなら過去のスターリングのトイガンを見たこと、触れたことくらいはあるんですが・・・
本物は全然違うんだねー、と思った最初の銃。
トイガンも頑張ってるんですが、本物の本体はなまじシンプルな作り(ステンの工作機械を使えるように設計)なため、材質感がハッキリでてしまう上、逆に細かいところはあちこち凝ってるのでその辺りはトイではオミットされてしまうわけです。

本物はシンプルなのに贅沢感というか・・・

ステンの時に苦労して、トラブルもあったようなので、世界に冠たる大英帝国がこれではあかん、と大英帝国が誇るマジェスティックなサブマシンガンを・・・と思ったかはわかりませんが・・・
スターリングは色々凝っています。
凝ったのが幸いし、大戦直後のSMGの中でも性能の評判は良いです。
扱いやすくて信頼性も高い。


そんなスターリングの今回入荷分は・・・
表面がシボとフラットがあります。

シボ
DSCN2438.jpg

フラット
DSCN2439.jpg

画像で見ると一目瞭然。
実際見ると、まっさらの状態ならともかく使い込んでいくと違いはわかりにくくなりますね。

なので特にどちらかをご希望の方はおっしゃって下さい。
もちろん、どちらかが早く無くなってしまうわけで・・・品切れご容赦なのです。

シボ塗装(あるいは加工)というのは日本語だと縮緬(ちりめん)という方が通りがいいかも。
革や繊維でもこのシボ加工があります。っていうか、元々は革を揉み込んで付けることをシボ加工と呼んでいました。
当然近年には他に樹脂もあります。

基本的には艶消しにすることが一番の目的。
艶消しのキメをドンドン粗くしていくとシボになります。
ただの艶消しと違うのは滑り止め効果も兼ねていること。艶有りや普通の艶消しより遥かに滑りにくいです。フレームから伸びたバレルジャケットのデザインとなっているスターリングにはぴったりですね。
また傷などが目立ちにくい。あと銃とは関係ありませんが、高級感を出す目的もありますね。

金属の場合、塗装でシボにする方法と表面加工でシボにする方法があります。
表面加工でシボにする方法は材質や用途によっては塗装を省略できる場合もあるようです。
一方で凸凹のため、塗装の場合は同じような他の塗装より剥がれ易いという話もあります。

ちなみに日本でもシボ加工屋さんは結構あって、私の近所の下町の町工場にもシボ加工屋さんというのを見かけます。

でもこれ以上の内実はわかりません。
けれどそんな町の「シボ加工」とかの看板見ると妙にワクワクしてしまいます。
病気ともいう。

次にスターリングの凝っているところでわかりやすいところ。

まずマガジン。

DSCN2463.jpg

後。
DSCN2466.jpg

波々しているところが素敵。

しかしプレス加工で生産性を向上させているのはマガジンも然りですが・・・本当に生産性向上してる?という造りの凝ったマガジン。
フォロワーなんてローラー付きだよ。
DSCN2446.jpg

これがあるとマガジン掴んで撃ってもトラブル起きにくいとか・・・


結構聞かれるここの部分。
DSCN2448.jpg

昔、ブログでやりましたが、バレルジャケットの握るべき手の位置を教えるパーツ。

これは過去LOG参照。
>>過去LOG「その小さな突起に課せられた重要な役割とは…?」

銃身がそれなりにあるスターリングなので、あんまり前に手を出す人はいないですけど、
うっかりEJPを隠してしまうことはあるかも知れません。

アンシンメトリーな銃口も個性的。
DSCN2447.jpg

実は左斜め下の位置に銃剣を着けるので左右非対称なのです。


リアサイトガードの後部だけにある溝。
DSCN2461.jpg

サイトピクチャーのためとは考えにくいし・・・(付いてるのはガードだからね)
ストックの折り畳み時にも・・・使いそうで使わない。
あるいは分解かな?
ちょっと謎なのです。


ボルトにある螺旋の溝。
DSCN2445.jpg

実は埃や泥を動作時に自動的に排出するものなのです。
やっぱり凝ってます。


しかしなんと言ってもストックですね。
DSCN2495.jpg

別名パンタグラフ(菱形伸縮)式なんて呼び方もされているやつです。
いや、菱形じゃないけど・・・でもそういう気持ちもわかりますね。
これがあるからスターリングと言えるほどです。

詳しくはやはり過去LOGで。
>>折り畳む銃床 「スターリング短機関銃」


今回は過去の折り畳む銃床の補足として・・・
スターリングのストックの注意点。
個人的に大好きな銃で、このストックも好きなんですが・・・絶対挟むだろ?というネタ。

まず・・・ここに折り畳みのためのリリースがあるのです。ボタンね。
DSCN2493.jpg

ここを押しながら畳むわけですが・・・
こう押さざる得ない。



しかしそのリリース時に、矢印方向にテンションがかかっていて、個体差もありますが結構な勢いで・・・閉じます。
DSCN2457.jpg

しくじるとこうなる。


画像はわざとらしいですし、実際は滅多になりませんが・・・
パチンッ!!と閉じるので挟みそうな怖さがありますね。

あと畳むときにストックを押さえている手も・・・
DSCN2458.jpg

ヤバイ。
DSCN2460.jpg

という感じで、大好きなんで思わずツッコンでしまいました的ネタでした。

ホント、大好きなんですよ。
DSCN2471.jpg

それにしてもこれだけスターリングが並ぶのも久しぶりですね。
DSCN2429.jpg
っていうか私も初めてなんですけど・・・

いい眺め。

数があるうちにご検討下さいね。

>>スターリングSMGはこちら


今日のワンポイント!!
本日 買取で、Kar.98k 小銃(ノルウェー軍7.62mm仕様・旧加工品)が東京店に入荷しました。
価格は未定ですが、近日中にHPへアップする予定です。是非ご覧下さい。


 


2013.07.30 Tuesday

伊太利亜軍の優等生 

 こんにちは、キヨミズです。
今回はベレッタ M1938A短機関銃で行きます。
そう、あのベレッタ社製の短機関銃です。

300年以上も続くイタリアの老舗銃器メーカーであるベレッタ社。
現代でもスポーツ銃から軍用銃まで生産していますが、どの製品も独特で優美なデザインが特徴です。
以前CSで観た同社のドキュメンタリーでは、デザインに拘るのは我が社のポリシーっす、と言っていた記憶が。
イタリア人の比類なき美的センスとマエストロ魂?がそうさせるのでしょうか。


ではこのM1938Aはどうでしょう?

各部をじっくり見て行きたいと思います。

またしてもいきなりクライマックス!

直球過ぎる感想でお恥ずかしいのですが、この冷却孔が開いたバレルジャケットとコンペンセンターが、
この銃一番のアピールポイントだと思います。


コンペンセイターをアップ。けっこう大型で迫力ありますね。

フロントサイトは固定式。かなり大きなブレードです。


下側。合わせ目が一直線に走っています。穴あき鉄板をプレスで丸めたであろう製法が見てとれます。

この個体の金属部はまだブルーが残っていて、かなり綺麗です。


リアサイトです。大戦初期以前のサブマシンガンらしく、タンジェントサイト装備。
目盛りは100m刻みで500mまで。

コッキングハンドルも見えます。ちょっと小振りですが、滑り止めに細かい溝が切ってあるのは流石です。

 

エジェクションポート。
マガジン後ろにうっすら写っている角はエジェクターです。


こちらはマガジンハウジング。レバーが二つありますね。
向かって右側はマガジンキャッチ。

では左はと言いますと・・・


パチンと。カバーになっているんですね。

イタリアはアフリカに植民地を持っていたので、そういった辺りからの要望で付けられた装備でしょうか。
ツマミが小さくちょっと操作し難いです。砂なんか噛んじゃうと大変だろうなあ。


レシーバー後部。シンプルF−Sとありますのはセフティです。
トリガーは今となっては珍しいダブルトリガーシステム。

グリップから見て、手前がフルオートのトリガー、奥がセミのトリガーとなっておりますので、うっかり間違えないようにしましょう。(無可動にはあまり関係無いですが、雰囲気の問題として)
ちなみにセミの方がトリガーストローク長めとなっております。


レシーバー上部の刻印。文字だけですが賑やかですね。

ちなみに、同時に入荷しました他の個体を見比べると


この様に一列の物もあります。


トリガーガードも、先ほどの個体はプレス製ですが

このような削り出し製の物もあります。


またグリップ部分に補強用のネジが入っている物もあり、同じモデルでも細かい違いがあるようです。


エンドキャップ。チェッカリングも綺麗ですね。
このちょっと凝った矢印にご注目。

エンドキャップを押し込んで、矢印を頂点にするよう回して行きますと


ビヨッと外れました。スプリングが圧縮されているので、作業はどうか慎重に。

組立時は逆の手順となるんですが、レシーバー側のヘコミとスプリングガイドの出っ張りを合わせるのに少々苦労しました。


ストック左側面。打ち傷や汚れが多少目立ちますが、木目もハッキリしていて綺麗なストックです。

スリングループは実際の使用で擦れたのでしょう、ブルーが剥がれています。
細かい所ですが、何とも良い感じに歴史を感じさせてくれます。


微妙にカーブを描くバットプレート。クリーニングキットを入れるフタはしっかり開閉可能です。
今でもぴったりと閉まるその精度には驚かされます。

けっこう小さいですね。ちょうどパスタ一人前を指で量った時と同じぐらいでしょうか?!。


マガジンは標準で40連マガジンが付属します。
別売りの20連マガジンを着けてみました。


コンパクトにまとまっていて、これはこれでカッコいいですね!


全体を眺めてみると、さすが軍用銃だけあって全体的にシンプルにまとめられていますが、
大戦前夜の余裕のあった時期の設計・生産のためか、細部には手間暇かけた造りがみられ、
シンプルながらも上品なデザインはさすがベレッタといったところでしょうか。

実戦での使用でも信頼性が高く評判となり、戦中は同じ枢軸側であるドイツやルーマニアにて使われ、
戦後は改良型である38/44がイタリア軍にて長らく使用されていました。(海軍では最近まで現役だったようです)

そして最後に戦友と一枚。

 

余談ですが本銃にまつわる、ちょっと興味深い逸話を見かけたのでご紹介。
ステンガンは英軍のダンケルク撤退による小火器不足で、急造された銃として有名ですが、
ダンケルク撤退の直前に、英軍は北アフリカ戦線で伊軍を打ち破っており、その時の戦利品に、
膨大な量のM1938用の9mmルガー弾薬があり、切迫した状況の英軍はそれを利用しない手は無いとして、
ステンガンの口径を9mmルガーとした要因の一つになったそうです。
真偽の程は分かりませんが、なかなか説得力のある面白い話だと思いました。
まあ当時のイタリアにしてみれば自分の弾が自分に飛んでくるわけですから、面白くないでしょうけどね…

そんな本銃も入荷本数も少なかった事もあり、残り数丁となりました。
先に書きましたように、個体によって細かな違いがありますので、気になる方はどうぞお気軽にお問合せ下さい。
それでは今回はこれで



>>ベレッタ M1938A 短機関銃はこちら

本日のワンポイント情報!!
無可動実銃の付属品が入荷しました。
HPに随時アップしていきますので、是非ご覧ください。


2013.07.29 Monday

イスラエルより砂も込めて

 

こんにちは

7月出張後半戦に行っていました元外人部隊です。

前半戦はネタが社長と同じになってしまうのでカット
させていただきます。
出張後半戦は毎度お馴染スティーブの工場での作業です。

今回はスティーブもWar & Peace Showに参加していたので

彼もちょっと疲れ気味です。

そして彼が帰ってきて次の日に以前仕入れていたスイスとオーストリアの

商品が山のように彼の工場に到着しました。

ただでさえ多くの荷物で散らかっていた工場がもう

足の踏み場もないくらいの荷物で溢れかえるという頭の痛い状況でした。

 

商品が無事届いてくれたことは嬉しいのですが、この工場明らかに

小さすぎます。

今スティーブは必死に武器庫に商品を置く棚の製作中なので

作業のできない我々はブログの更新に奮闘しました。

 

さて、今回は以前お客様に依頼を受けていたバレットの箱を詳しくレポートして

みたいと思います。

12.7mmを使うバレットのケース。

さぞ大きいのだろうとお思いかと思いますが

生きている状態では分解できるのでそれ程大きくありません。

まぁ普通の小銃と比べると大きいですが。

 

パッと見た感じはこんなものです。


IMG_1109.jpg


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何やら刻印がされてますね!


IMG_1110.jpg

そしてこの使用感
!!
 
IMG_1116.jpg

と言ってもケースごと保管していたのでケース自体は
汚れて見えますが銃は綺麗なもんです。

自分的にはこの砂のついた感じが結構カッコよく見えるのですが。

 

そしてもう少し見てみると

IMG_1113.jpg

なんと運搬用のキャリーがついています!

軍用にキャリーが付いているなんて!!!!

嬉しいですね!

まぁ戦地では使われないでしょうがやっぱり楽できるときは楽したいですからね!

 

そして真ん中の取っ手の所にはロックでしょうか?

ダイヤルが付いています。

 

IMG_1117.jpg


IMG_1119.jpg


さてこれからが皆様お待ちかねの中身!

どの様に収納されているのか。


IMG_1169.jpg
 

こんな感じです!

 

これはうちの商品ではありませんがスティーブのコレクションで

彼がペイントしたものです。
黒のままよりもこのペイントの方が説明しやすいので使わせてもらいました。

 

まずマガジン用の四角い窪みがありますね。


IMG_1170.jpg

もう一つ同じような窪みはスペアマガジン用だと考えられます。

そして銃身とレシーバー上部が一つの窪みに。

IMG_1172.jpg

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銃身は収納時にはレシーバーの中に収納されています。

次に本体(レシーバー下部)とボルトが同じ窪みの中に入っています。


IMG_1171.jpg

ボルトはそのままだと入らないので少しコッキングされた状態です。

 

このようにシンプルな状態で保管することができます。

 

次回はバレットの組み立て方法を紹介します!!
それではまた。

 

本日のワンポイント情報!!
買取りで旧加工品を主としたコレクションが東京店に入荷しました。
旧加工品のブルガリア AK-74 自動小銃、M1 ガーランド、モーゼル Gew.98 歩兵銃、スターム・ルガー Mini-14 ランチ ライフル、AK47 (ノリンコ) 自動小銃 。
及び新加工品のPPSh41 短機関銃となっております、
すでにHPにアップされております。 是非ご覧下さい。
既に数丁が売約を頂きました、ありがとうございます。


2013.07.28 Sunday

7枚目の画像はお気に入りです。

こんばんは、最近覚えた言葉は「プレキャスト工法」、アルバイトSです。

DSCN2184.JPG

さて、外見は瓜二つなプラスチックの小箱が二つ。お気づきかと思いますが、クリーニングキットでございますです。

実はそれぞれ違う銃のクリーニングキットなのですが、どっちがどうと言っても見た目は瓜二つなので、とりあえず中身を見てみましょうか。

DSCN2185.JPG

片方を開けるとこんな物が詰まっていました。特別目新しいものは見当たりませんが、一方でプルスローやクリーニングロッドが見当たりません。
そういうものなのかなと思っていましたが、そうではなくて

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出てきました、プルスロー。反対側にも小さめの収納スペースが付いておりまして、きれいに収まっていました。他の物とまとめて入れると絡まってしまいますし、ナイスアイディアですね。

DSCN2187.JPG

もう片方のキットをあけてみると、こちらにはコンビネーションツールが。掃除に使う紙が見当たりませんが、使ってしまったのでしょうか。

DSCN2188.JPG

そしてこちらのクリーニングキットにも、プルスローが別で入っていました。なかなか年季の入った色合いですが、なんだか海ぶどうの茎みたいですね。さてこのプルスロー

DSCN2189.JPG

最初のキットのプルスローと比べると、ご覧の通り長さが違います。
気になる銃の正体ですが、短い方がMPi69/81用、長い方がStG.58用でして、分かりやすい違いが、コンビネーションツールの有無とプルスローの長さでした。
どちらもオーストリアの銃ですから、ケースが似ているのにも納得がいきますね。


DSCN2190.JPG

StG.58と言えば、オーストリア版FAL。残念ながらStG.58は現在在庫にないので、代わりにイスラエルFALにご登場いただきまして、作業の合間にコンビネーションツールの使いどころを調べてみました。

DSCN2191.JPG

短い爪はここを回すためでしょうか。サイズ的にはぴったりです。

DSCN2192.JPG

長い爪はマガジンの底を引っこ抜くのにぴったりでした。底の板は素手でも外しにくいことが多いので、地味な所ですがありがたい機能です。

DSCN2193.JPG

しかしここで時間切れ、一つだけ見つからなかったこの四角い溝にモヤモヤが残ります……

ちなみに、瓜二つなMPi69/81用とStG.58用ですが、


刻印.jpg

刻印(と言っていいのでしょうか?)が微妙に違います。左がMPi69/81、右がStG58です。
さらに小ネタですが、MPi69/81用に入っていたオイラーは、
AUGにも使われているようですね。(プルスローもおなじでしょうか……?)

集合.jpg

聞けば、このクリーニング・キットの箱はKar.98kの物を参考に作られたそうです。
オーストリアという場所で見ると、色々なつながりが見えて面白いなと思った次第です。

>>MPi69/81 クリーニング・キットはこちら
>>StG58 クリーニング・キットはこちら
>>MPi69/81はこちら
>>イスラエル製FALはこちら



今日のワンポイント!!
大阪店夏季休暇のご案内です。

誠に勝手ながら、
2013年8月の月曜日、火曜日を大阪店夏季休暇とさせて頂きます。

詳しい日程は

5日(月)、 6日(火)
12日(月)、13日(火)
19日(月)、20日(火)
26日(月)、27日(火)

となっております。

ご不便をお掛けいたしますお客様方には誠に申し訳ございません。何卒ご了承の程よろしくお願い申し上げます。

なお、上記期間内も東京店は休まず営業しております。

また上記の大阪店夏季休暇期間内の通信販売で大阪店在庫の品のご注文の場合などは、夏季休暇明け以降のご対応となります。何卒ご了承下さい。


2013.07.27 Saturday

マシンピストルという名のアサルトライフル (MPi-KM)

どーも、ケンです。

今回はMPi-KMです。
1.jpg

通称東ドイツAK。

でもMPiって、マシンピストル(短機関銃)の略じゃなかった?
で、Kはカラシニコフで・・・
Mが近代化(英語だとモダナイゼーション、ドイツ語はわからないのです)。
いや、単にAKMのKMかと・・・

まあ、つまり・・・そのまま日本語にすると・・・

カラシニコフ短機関銃・・・

アサルトライフルなのに短機関銃とはこれ如何に?

・・・とその辺り、敗戦国ゆえのご事情というかタテマエかな?と。

再軍備にあたってStg44なんかも使用していたらしいですが、旧式ならStgでもいいけど、現代銃のStgはダメみたいな流れがあったかも知れません。

あるいはAKライセンス品の最新鋭だから秘匿名にしたかったのか?


さて、そんな短機関銃とは名ばかりのMpi-KMの実態は見紛うことなくAK。
それにしても個性的ですよね?

金属部に関しては通常のAKとそれほど変わりません。


あえていうなら仕上げのマット感が実戦派的な・・・


そう、基本的にAK・・・AKMと変わらない。
それなのになんでこんなに違って見えるの?

なんて言うまでもなく・・・樹脂化されたハンドガード、グリップ、ストックの3点のためです。
ただ樹脂化しただけならこんなに変わらなかったのに・・・

特にストックの模様がね・・・丸い凸凹がね・・・


さらに基本なぜか艶有。

本体マットにしておいて、樹脂部はグロスっていうのがこれまた不思議。
このあたりは早々と樹脂を採用したため、現在とは違う樹脂を採用。
なんというか、マニュファクチャーみたいな言葉が似合う時代を感じます(別に今でも英語ではマニュファクチャーだけど)。

しかし何より・・・この〇〇〇模様は真っ先に不思議で、エキセントリックで、アバンギャルドで、と感じます。


この模様の謎に関しては諸説あります。

まず滑り止め説・・・順当な感じの理由。

次、反射防止説。

まあ・・・両方なんじゃないの?というのが個人的見解。

ちなみに・・・グロスなんでなんとなくヤワそうなイメージもあるこの樹脂ですが・・・
実は結構強固です。

しかも粘りが結構強く・・・
実は昔、この固定ストックをとある事情で外そうとしただけで難儀をしたことがあります。
タイトさと粘りがあると・・・外すのはかなり大変です。

ついでにグリップ。
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グリップは普通にチェッカー。しかも前後。
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なかなか好感が持てます。

しかしこっちは〇〇〇にしなかったんだー、という素朴な疑問もわきますね。

ハンドガード
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ハンドガードに関しては、素材的なネタがありまして・・・ロア・ハンドガードだけ素材が違うのです。
実際見てみると確かに違うとわかります。

アッパー
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ロア
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一見ここだけベークっぽくもありますが・・・
グラスファイバーという話があります。
まあ、成分分析とかできないので、絶対・・・とは言えませぬ。

なお、シカゴ的に言うと・・・今回入荷分はかなり良い状態。
金属部はもちろん、傷つきやすい樹脂部も綺麗です。買っておいて損はなし。
しかも価格はお値打ちなので、購入しやすい。
2.jpg

というわけで是非あるうちに!数があって選べるうちに!ご検討なさって下さい。

>>Mpi-KMはこちら



本日のワンポイント情報!!

買取で、三八式歩兵銃が東京店に入荷しました。
新加工品ですが、コンディションの良い品です。
既にHPへアップしております。是非ご覧下さい。
ご予約くださったお客様へご連絡中です。


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