Chicago Blog

国内唯一の無可動実銃と古式銃の専門店。
スタッフの日記や元フランス外人部隊の声、新入荷の情報などの各種おしらせ、在庫状況など、リアルタイムにお知らせします。

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2014.05.31 Saturday

ざっくりご紹介 ガリルARM

どうやったら会話にオチを付けられるのか……アルバイトSです。

新入荷もようやく収拾がついてきました……。改めて新入荷品をみてみると、木部が印象的な銃が多いですね。木ストPPS43に同じく木ストUZI、AKS74ーuのロシアっぽい赤みを帯びた合板も素敵。

勿論、SCARやM16といったファイバー製も捨てがたいですが、やはり木と鉄って良いものです。

DSCN0056.JPG
ガリルも、最近ではプラ製ハンドガードの方が目立つ印象ですが、やはり木製ハンドガードの方が好みです。
昔プレイしたゲームでお世話になったのもありますが……

DSCN0070.JPG
実物は初めて見ましたが、結構分厚い……!
内側には間隙が大きめにとってありますので、そのせいで大きくなったんでしょうか?

DSCN0066.JPG
煙突みたいなコッキング・ハンドルや、

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もはやお約束ですが、栓抜き兼ワイヤー・カッター。使い勝手は如何なものなんでしょうね?ビンのほうを動かして抜くスタイルになりそうですし、普通の栓抜きの感覚とは違いそうです。まぁ栓抜き付きといえ銃ですもんね。そりゃ感覚も違いますよね。
それとも、都度バイポッドを取り外して使っていたのでしょうか?

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フロント前のU字型部品、近距離用のリアサイトかと思いきや夜光サイト。常識でした?初めて知りました……!

DSCN0060.JPG

なんて書いてるのかはさっぱりですが、一目にイスラエルだとわかるこの星マーク。

今のIMIのロゴに似ていますが、ダヴィデの星など違いますね。
刻印が英語表記のガリルも目にしますが、今回の入荷はイスラエル語ばかりでした。輸出用ではなく
国防軍で使用する為に生産されたんでしょうね。

「国防軍で使用する為に生産されたんでしょうね。」って書いたところで社長に突っ込まれました!

「今回の入荷品はイスラエル国防軍用て言うのが最大の売り物なんやでぇ〜!」
「イスラエル軍からの放出品はめっちゃ使用されているので、数百丁から選ぶの大変だったんやでぇ〜!!」

「まぁ、選んだのは元外人部隊やけど…」

DSCN0322.JPG

てなわけでガリルARM。プラ製も入っております。

>>ガリルARM 自動小銃 木製ハンド・ガードはこちら
>>ガリルARM 自動小銃 プラスティック製ハンド・ガードはこちら



本日のワンポイント情報!!


下取りで、Gew.41(w)自動小銃(旧加工品)のとても状態の良い品が東京店に入荷致しました。

近日中にHPにアップ致しますので、ぜひご覧下さい。
本品はご予約頂いているお客様がおられますので、その点をご了承下さい。

 


2014.05.30 Friday

22LRをなめるな!とうそぶきたくなるサブマシンガン

どーも、ケンです。

22LRというのは面白い弾で…
人によって印象が違います。
国によって法律が違います。

人によっては貧弱な弾という印象や競技向けの印象。実際、海外での射撃するとあくまで射撃に慣れるための入門的な弾でもあり、反動や発砲音の少なさに撃ち応えを感じられなかったり…

しかし一方実は結構な貫通力と思ったよりは威力もある。
反動が無いのはそれだけ撃ちやすいわけです。

しかも国によっては22LRは準銃弾的な扱いで法的にはオモチャに近い扱われ方の場合もある。
つまり世界的には手に入りやすい弾だったりして…
さらにサプレッサー付ければ・・・音なんてガスガンの作動音と大差なくなります。

というわけで一部の特殊な機関の人間たちがその昔に「9mm、45ACP・・・それと22LR」という感じに使用銃の口径の選択の1つとしてあげていたのものそんな理由から。

さて、今回のMGVもそんな22LR。
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しかも一目瞭然の多弾数ドラムマグ。
・・・にも関わらず小さい!
これはなかなかに特殊さを感じるサブマシンガンです。

発祥はその昔に雑誌でも何度か取り上げられていたアメリカン180とか言うやつかと。
あちらはトンプソンみたいな形にドラムが同じように載っていました。まだアメリカでも民間でサブマシンガンを所持するのにそれほどうるさくない時代の銃。と言ってもそんなに昔じゃないんだけどね・・・

当時は雑誌でもホースで水を撒くように弾幕を作れるとか、マンガみたいにターゲットを横薙ぎで切れる・・・みたいに色々やってました。
そんな風に22LRのフルオートはコントロールラブ過ぎて、ボディアーマーを一点集中すればあっさりボディアーマーを抜くなんて言う話もありました。
そもそも小口径のくせにそれなりの貫通力を持つ22LRはボディアーマーを抜きやすい性質もあったりしますので。
それが多弾数なら・・・

というわけで・・・存外にデンジャラスな銃としてアメリカに居づらくなったアメリカン180は・・・紆余曲折を経て、22LRに寛容なヨーロッパに渡り・・・
MGV-176になったのでは無いかと・・・

ま、装填方式とかね、機関部とかね・・・そっくりだから・・・
あとマガジンなんてアメリカン180 MK-IIだかにそっくり・・・

でも全体的にはアメリカン180より形がより攻撃的になっておりますな。


カッコイイです。

おかげで、これ書いている時点ですでに売り切れ間近ですが・・・ブログでやっとかないと後悔するような面白い銃でしたので・・・

さて第一印象は・・・多用した樹脂部のオモチャっぽさはありつつ・・・だがなんとなく凶猛な匂いを感じるような・
・・それでいてストックを畳んだ姿は可愛い感じ。

あ、それと正にザクマシンガンって感じね。

最大の特徴はなんと言ってもドラムマガジン。
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システム的に新しいわけではなく、その分、昔のドラムマガジンより遥かに安定しているとのこと。
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樹脂製なのもそれに一役買っていて、これが鉄製とかですと、凹みとか起きやすい。ピンホールのような凹みで装填不良を起こすこともある。樹脂は凹んでも内部は凹まないかったり、力が加わっても形が戻ったりします。
力のかかり方によっては樹脂は鉄より強い場合もあるのですね。

シースルーなのも時代を感じますな。

ちなみにドラムを外すと違う銃に見えます。
DSCN0039.jpg

以外に面白いのはリアサイト。
3段階のサイトで・・・クルクル回ります。こんな感じね。あんまり無い仕様ですよね?


100、150、200と。回し続ければ一生回ってます。

で、そのリアサイトは実はレールの上に載っていて・・・
DSCN0040.jpg

今時の20mmのピカティニーと思ったらドーブテールで・・・
しかし20mm・・・共用性が無いような感じもしますが・・・
謎だ・・・

何気ない工夫のワイヤーストック。
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この銃に関して言うならば、妙にワイヤーストックが似合います。
個人的にあまりワイヤーストックは好きではないのですが・・・この銃ならワイヤーストックがいい。

しかし・・・不思議な形をしておりますね。

ロックも前後に付いている・・・
ここと
DSCN0046.jpg

ここ・・・

DSCN0047.jpg

なんで?

実はね・・・
前方にもロックが付いているのは、ストックをフォアグリップ代わりにできるように。
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しかも下から排莢でもワイヤーストックだから問題無い。
DSCN0045.jpg

さらにそんな排莢の邪魔にならないようにフォアグリップ代わりにする際も手の位置はちゃんと考えられています。

さらに中央部に角度を付けているのはストックを延ばした際のチーク部になる。
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なお、後から見るとワイヤー部が左が歪んでいるような・・・
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いや、ここにセイフティがあるからですね。
DSCN0055.jpg

というわけで、このストックがやたら考えられて作られている・・・という。

最後にそんなストックを利用して、如何にもアメリカ映画にサブマシンガンを持って出てきそうな若者風なスタッフがいたので、構えさせてみました。
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銃の小ささがわかりますか?

小型で可愛い外観ながら、ピリリとしたサブマシンガンでした。

>>すでにご予約者で完売間近ですが、参考までにMGV-176です。

本日のワンポイント情報!
本日、東京店にて、ドイツ軍の手榴弾と日本軍銃剣のコレクションの買取がありました。

準備が出来次第順次HPにアップ致しますので、少々お待ち下さい。
 


2014.05.29 Thursday

モシンナガン アモ・ポーチもといパウチ

 皆様こんばんは神出鬼没ヨッシーさんから長年の懸案「みっくすじゅーちゅ」を頂いてハイになっているナベでございます。ヨッシーさんアリガトー(お前は小学生か?)。

これです。(´∀`*)


・・・ゴホン。本日のブログの話題はこちらモシンナガン アモ・パウチです。100年近く前の物と思われますが大変良い状態です。


中の仕切りもしっかりしています。旧軍の前飯に似てますね(サイズ的にも見た目にも三十年式、三八式、九九式用の弾薬盒の代用にもなるかも・・・)。


検定印もありますが判読は難しそうです・・・。


しかし2次大戦中のこのタイプのモシンナガン アモ・パウチはよく見かけますが日露戦争時や第一次世界大戦頃の全革製前盒は珍しいのではないでしょうか?

留め皮も柔らかな状態を維持してます。


画像を捜してみてもこのタイプのパウチを装備したロシアの兵隊さんは帝政期に集中しているみたいです。


しかしロシアの兵隊さんて質実剛健で朴訥そうな人が多そう。


この少年兵たちは無事に激動の時代を乗り切ったのでしょうか?


どうでもいいですがこのイラストいいですね。(日本は平和ダナ〜)


20世紀の激動を駆け抜けたモシンナガンアモ・パウチは
こちら

大祖国戦争頃(第二次世界大戦)に使用されたモシンナガンアモ・パウチはこちら

少年兵たちが襷掛けしているバンダリアはこちら

みっくすじゅーちゅの傍らに静に佇む四一式75mm山砲弾薬莢はこちら
 


2014.05.28 Wednesday

Mpi69短機関銃とUZIの分解比較

先日久々にサバイバルゲームに参加する機会があったのですが、
ほんの10時間走っただなのに、翌日から筋肉痛に苦しむ羽目になった
美術系アルバイトЯです。階段が辛い!

さて、いよいよ今年度最初の新入荷。
今回は木製銃床付きのUZIもやってくるというので、
9mm大好きアルバイトЯもわくわくしている訳ですが、
今回とりあげるのはオーストリアはステアー社製のMpi69短機関銃。
おなじみAUG同様、樹脂を多様した斬新なサブマシンガンです。

全体的にはイスラエルのUZIを極限まで合理化したデザインなのですが、
DSCN0954.jpg
折角UZIがとなりにあるので、並べて比べて見ていきましょう。

フロントサイトは基本構造が全く一緒。Mpiの方がフロントポストが繊細です。
DSCN0985.jpg

リアサイトも同様ですが、Mpi69はサイトが樹脂製になりました。
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マガジンキャッチはコンチネンタル方式を採用。
UZIと比べて左右どちらからでもアクセスしやすい設計に。
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余談ですが、こいつのマガジンは、AUGの9mmコンバージョンと共通だったり。
(AUGの9mmアダプターのマガジンキャッチはMpi69と全く同一部品です。)


続いて、グリップからストックの肩当部分までの距離と角度にご注目。
DSCN0988.jpg
一見すると心もとない印象を与えかねないワイヤーストックですが、
プレスの補強が入っている為、ガタつくような事はありません。

UZIを使い慣れた人なら殆ど違和感無く扱えるであろうバランスですが、
Mpi69はストックの長さが射手に合わせて三段階で調整可能!
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一番伸ばすとこれくらい。
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立てて並べてみると違いが分かり易いかも・・・。
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最後に、レシーバーを取り付け方式を見てみましょう。
まずはストックのロックを押したまま、ストックを引き抜いてしまいます。
DSCN0980.jpg

UZIの場合、グリップ後部のピン一本で止められていますが、
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Mpi69はグリップフレーム後部をフック状の金具で固定しつつ・・・
DSCN0973.jpg

前部をバレルごとナット一つでレシーバーに固定しています。
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非常にシンプル!

バレルを固定しているナットは、UZI同様ラチェット状の構造。
DSCN0955.jpg

UZIの場合は下写真にあるように、フロントサイト前部のL字状部品の下部の爪が
ナットの円周上の溝に入ることで不用意な脱落を防ぎますが、
DSCN0970.jpg

Mpi69ではAUGの分解ラッチのようなレバー式に。
DSCN0967.jpg

爪が逆回転を防ぐ仕組みは全く一緒です。
DSCN0968.jpg

レバーを押してナットを外して、DSCN0977.jpg
グリップフレームを押し出して、後部の固定を外してやると・・・

この通り。
DSCN0974.jpg

後部のボタン(リコイルスプリングのシャフトの後端)を押してカバーを跳ね上げるだけで
ボルトを取り外し可能ですが、ボルトの固定された無可動では写真の状態までが限界。
DSCN0984.jpg

五月末現在、UZI、Mpi69共にまだまだ在庫ございます。

※あ、右端に見切れているのはMpi繋がりでMpi-AKS-74Nなのです。自動小銃だけど、なぜかMpiなのです。強力な兄貴分です。

さらに今回の新入荷で、UZIの木製ストック仕様も入りました!

ズラっと並んでるとカッコイイ!

是非是非皆さんも東京店店頭で
お手にとって見比べて見て下さい!

今回ご紹介したMpi69はこちら

MPi-AKS-74N (AKS74) 自動小銃はこちら

UZIはこちら!

特に入荷したてのUZI木製ストックはこちら


今日のワンポンイト情報!!
買取りで、M53 機関銃(新加工品)が大阪店に入荷致しました。
近日中にHPにアップ致しますので、ぜひご覧ください。

2014.05.27 Tuesday

再入荷の見込みの薄いレアな一挺 Vol.2

 こんにちは、キヨミズです。
前回に続き“再入荷の見込みの薄い貴重な一挺”シリーズの2回目はこちら、

スピゴン 53M 短機関銃 をご紹介。
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製造国はハンガリー。1953年に制式採用されましたが、
当時ハンガリー軍はPPSh41のライセンス生産モデルを配備していたため、
全面採用はされず、警察や国境警備隊等に限定数が配備されました。

ご覧の通り、スリムでコンパクトな形状。空虚重量は約3.1kg
PPSh41に対するPPS43に相当する、軽敏なモデルとして開発されたのでしょうか。
口径も同じ7.62mmx25。PPS43をコピーせず、独自開発の53Mを採用したのは
ソ連に対する政治的意義もあったのかもしれません。

特徴的なマズルとフロント・サイト。
02.jpg
マズル・ブレーキとなる大きな穴と、ワイヤー・カッターとする切れ込みが、どうも目と口に見えてしまいます。

このバレルジャケット!。
前に行くほど細く絞られており、妙に凝った造り。
03.jpg
バレル下部の出っ張りは平準に成型されています。
MP40で言うレスティング・バーになるのでしょうか?

バレルジャケットの刻印部。
使用弾薬である7.62x25表記の他、色々と刻まれてにぎやかに。
03_1.jpg

マガジン・ハウジング部。サポート・グリップも兼ねています。
04.jpg
特に滑り止めも無く、角張っているので、握り込むと言うよりは、添えて押さえ込む感じでしょうか。

バレル・ジャケットはプレスですが、ハウジングやレシーバーは削り出し。
軍用らしく、ツールマークが残っていますが、確りとした造り。
05.jpg
チャージング・レバーにはPPSh41なんかと同型のセフティが備わっています。
リア・サイトはL字型倒立二段式。L字ブレードがやたらと分厚い!

セレクターはこちら側。
06.jpg
SIG MKMSと似たようなセレクター配置。
戦中のハンガリー製短機関銃である39M、43MがSIG MKMSの影響を受けていたので、
円筒形のレシーバー等も含め、受け継いだ設計かと思われます。


グリップ部。一際目を惹く大柄な木製グリップ。
07.jpg
トリガーガードの穴に沿って削られた形が面白いです。


ストックはMP40の物に似た、下側にスイングするタイプ。
プレスにて成型されており、MP40と言うよりAK47Sの物に近いですね。
08.jpg
展開にはグリップ上部にあります、スリング・ループの付いている部品が、
ストック・ロックボタンとなっておりまして、押し込んでストック操作。


この時、気をつけたいのが、バット・プレートの回転。
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画像の様にマガジン下部ギリギリの位置を通過しますので、
展開時はマガジンの下を通す前にプレートを起こさないと、ぶつけてしまいます。
指も挟みやすいので注意!


マガジン。35連です。あれ?このマガジン…
11.jpg


PPS43のマガジンとほぼ同じか?!(右がPPS43)
口径も一緒だし、こりゃ流用できるだろう!と思い、そっと入れ替えてみましたら…12.jpg
…ダメ!はまりません!! 後部ツメ等の形状が微妙に異なる模様。
ここまでそっくりなのに相互互換性が無いというのは、興味深いです…

最後に出てきたPPS43(ポーランド製)と一枚。
13.jpg
今回ご紹介しました、スピゴン 53M。
改めて見てみますと、意外と手間のかかった精緻な造りの短機関銃である事がわかります。
仕上げも良好、何より保管状態も良かったのか、非常に綺麗な状態にあります。
マイナーではありますが、ハンガリーの精神も見え隠れする、大変興味深い一丁です。
お客様のコレクションに如何でしょうか?

社長に聞くと国内の入荷数は5丁以下との事、「再入荷の見込みの薄いレアな一挺」のタイトルに相応しい一丁です!!

>ハンガリー スピゴン 53M 短機関銃 は
こちら


本日のワンポイント情報!!


買取りで、AR18自動小銃(新加工品)が東京店に入荷致しました。
近日中にHPにアップ致しますので、ぜひご覧ください。
 


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