映画と銃 「Hired to kill」
御機嫌よう、スタッフBでございます。
今回ご紹介するのは「地獄の女囚コマンド」。
こちらの作品、タイトルの通りにB級で、タイトルの通りに女性の少数部隊モノ。
原題のHired To Killは「殺しのために雇われる」という感じで、そのまま邦題にすると「殺しのビジネス」のような意味。
本作は劇場未公開。このためDVDになった際には「テレビで大ヒット!」というキャッチで。
まあ、大ヒットというより何度か放映しているため、「結構皆知っていて、なんだか懐かしい」作品という気がいたします。
というか、吹き替え入りのDVDになったのがスゴイですな。
如何にもB級なのは女性がスゴイ美女というまでにいかない。女性たちのアクションは頑張っている感じは伝わるけど、そこまでスゴイわけでなく、個人差も大きい。けれどなんだか観れてしまう感じで・・・
主人公はブライアン・トンプソンで、スターローンの「コブラ」の悪役が有名。 当時海外ではシュワルツネッガーの二代目とか息子などという呼ばれ方もしていたようです。
「コブラ」の頃のブライアン・トンプソン
ついでにさらに以前の「ターミネーター」の頃の2人のパンクの1人。
他、脇を固めるのはジョージ・ケネディ
オリバー・リード
ホセ・ファーラーなど
・・・なぜか脇が異常に豪華。これで「ダイハード」とか大作の脇がワンセットできてしまいます。
さらにブライアン・トンプソンの吹き替えは大塚明夫さんと。
こういう脇を押さえたからか、不思議と印象に残る映画なのでございます。
ストーリー的には独裁国家に囚われている革命派の旧リーダーを救出すべく、当地に潜入。そのために有名デザイナーとモデルに化けて・・・と言う感じ。
有名デザイナーはなぜかオカマ設定。
このため「いつまでもサイプラでオカマはやってられない」という名言(?)が有り。
主人公が皮肉屋で大塚明夫氏の声のため、やたら印象に残る台詞が多い映画でもあります。
訓練シーンがあったり、
この腕立てはかなりハードです。 ただしハード過ぎて一回地に伏せてしまうのです。あまりカッコ良くは無い。
さて、登場銃は主人公がM60 多目的機関銃。
しかし・・・あっという間にスタックして使えなくなってしまいます。
なんだかとても臨場感のあるシーンですが・・・おかげでM60はあっという間に退場。
その後、主人公はM16を使ったり、
拳銃を使ったりします・・・
なぜかガバは良くみるとカスタム風(薄いリブと三角サイト?)ですが
それは一瞬で、その後はベレッタ(92SBと思ったらどうも92SBのセンチュリオンのようにも見えます)のみを使用。
他、女性陣はMINI UZI
MAC10
なぜかハリウッド映画に多いMAC10の構え。
MP5
ガリルなど
・・・とにかく寄せ集め部隊なので銃もバラバラです。そこが楽しい。
オリバーリードはなぜか Goncz GA ピストル ロングバレル。
L型ボルト式のこの奇妙な拳銃はなぜか90年代前後にチラチラ見かけ、「トータルリコール」や「暗殺者」などメジャーにも登場しますので、当時売り込んでいたのかも知れません。ちなみに近年の「猿の惑星」や「アイアンマン2」にも登場しております。
女性陣の中にも近い距離の狙撃で同型銃のサプレッサー仕様を使用。
なお、このGoncz GAは後に倒産してGoncz Hi-techというフラッシュライト・メーカーになり、さらにClaridge Hi-techになったりしつつ・・・結局は今は跡形も無し・・・
レジスタンスはM2カービン。
なんとなくレジスタンスというとM2カービンが似合います。
なお、ラスト近くに出るオリバー・リードの親衛隊(?)。
装備はHK G3のようです。90年代、HKはエリートというイメージがあります。
かなり無茶な飛行をするヘリに乗って登場。
まるでダンスするように弾を避けます。
しかしながらダンスの見せ場はあまり多くなく、最終的には多勢に無勢・・・
それにしても最近は昔にテレビでしか観た事が無い映画が徐々にDVD化されておりますね。
>>M16はこちら
>>ミニUZIを含めたUZIシリーズはこちら
>>MP5はこちら
>>エリート舞台がダンスをするならこちらのG3
本日のワンポイント情報!!
買取りで、モシンナガン M1944 騎兵銃(旧加工品) が東京店に入荷致しました。
早速売約済となりました。ありがとうございます。