Chicago Blog

国内唯一の無可動実銃と古式銃の専門店。
スタッフの日記や元フランス外人部隊の声、新入荷の情報などの各種おしらせ、在庫状況など、リアルタイムにお知らせします。

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2016.07.31 Sunday

映画と銃 「Hired to kill」

御機嫌よう、スタッフBでございます。
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今回ご紹介するのは「地獄の女囚コマンド」。
こちらの作品、タイトルの通りにB級で、タイトルの通りに女性の少数部隊モノ。

原題のHired To Killは「殺しのために雇われる」という感じで、そのまま邦題にすると「殺しのビジネス」のような意味。

本作は劇場未公開。このためDVDになった際には「テレビで大ヒット!」というキャッチで。
まあ、大ヒットというより何度か放映しているため、「結構皆知っていて、なんだか懐かしい」作品という気がいたします。
というか、吹き替え入りのDVDになったのがスゴイですな。

如何にもB級なのは女性がスゴイ美女というまでにいかない。女性たちのアクションは頑張っている感じは伝わるけど、そこまでスゴイわけでなく、個人差も大きい。けれどなんだか観れてしまう感じで・・・

主人公はブライアン・トンプソンで、スターローンの「コブラ」の悪役が有名。 当時海外ではシュワルツネッガーの二代目とか息子などという呼ばれ方もしていたようです。
「コブラ」の頃のブライアン・トンプソン


ついでにさらに以前の「ターミネーター」の頃の2人のパンクの1人。


他、脇を固めるのはジョージ・ケネディ
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オリバー・リード
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ホセ・ファーラーなど
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・・・なぜか脇が異常に豪華。これで「ダイハード」とか大作の脇がワンセットできてしまいます。
さらにブライアン・トンプソンの吹き替えは大塚明夫さんと。

こういう脇を押さえたからか、不思議と印象に残る映画なのでございます。

ストーリー的には独裁国家に囚われている革命派の旧リーダーを救出すべく、当地に潜入。そのために有名デザイナーとモデルに化けて・・・と言う感じ。
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有名デザイナーはなぜかオカマ設定。
このため「いつまでもサイプラでオカマはやってられない」という名言(?)が有り。
主人公が皮肉屋で大塚明夫氏の声のため、やたら印象に残る台詞が多い映画でもあります。

訓練シーンがあったり、
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この腕立てはかなりハードです。 ただしハード過ぎて一回地に伏せてしまうのです。あまりカッコ良くは無い。
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さて、登場銃は主人公がM60 多目的機関銃。
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しかし・・・あっという間にスタックして使えなくなってしまいます。
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なんだかとても臨場感のあるシーンですが・・・おかげでM60はあっという間に退場。

その後、主人公はM16を使ったり、
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拳銃を使ったりします・・・
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なぜかガバは良くみるとカスタム風(薄いリブと三角サイト?)ですが
それは一瞬で、その後はベレッタ(92SBと思ったらどうも92SBのセンチュリオンのようにも見えます)のみを使用。

他、女性陣はMINI UZI
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MAC10
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なぜかハリウッド映画に多いMAC10の構え。

MP5
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ガリルなど
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・・・とにかく寄せ集め部隊なので銃もバラバラです。そこが楽しい。

オリバーリードはなぜか Goncz GA ピストル ロングバレル。
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L型ボルト式のこの奇妙な拳銃はなぜか90年代前後にチラチラ見かけ、「トータルリコール」や「暗殺者」などメジャーにも登場しますので、当時売り込んでいたのかも知れません。ちなみに近年の「猿の惑星」や「アイアンマン2」にも登場しております。

女性陣の中にも近い距離の狙撃で同型銃のサプレッサー仕様を使用。
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なお、このGoncz GAは後に倒産してGoncz Hi-techというフラッシュライト・メーカーになり、さらにClaridge Hi-techになったりしつつ・・・結局は今は跡形も無し・・・

レジスタンスはM2カービン。
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なんとなくレジスタンスというとM2カービンが似合います。

なお、ラスト近くに出るオリバー・リードの親衛隊(?)。
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装備はHK G3のようです。90年代、HKはエリートというイメージがあります。

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かなり無茶な飛行をするヘリに乗って登場。

まるでダンスするように弾を避けます。
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しかしながらダンスの見せ場はあまり多くなく、最終的には多勢に無勢・・・

それにしても最近は昔にテレビでしか観た事が無い映画が徐々にDVD化されておりますね。

>>M16はこちら
>>ミニUZIを含めたUZIシリーズはこちら
>>MP5はこちら
>>エリート舞台がダンスをするならこちらのG3




本日のワンポイント情報!!

 

買取りで、モシンナガン M1944 騎兵銃(旧加工品) が東京店に入荷致しました。

 

早速売約済となりました。ありがとうございます。




 


2016.07.30 Saturday

アメリカ軍ベトナム戦争時のタンカース・ヘルメット

皆様こんばんは、大阪店に元外人部隊さんが戦車の履帯を持って来てくれたのでフッフッフ〜♪これでブログが書けるぜい♪と思っていたら、およそ10ヵ月前に全てネタとして消費していたことが判明!えらいこっちゃ!と店内を見渡すと視線を感じる・・・。

 

オマエか・・・。「U.S タンカース・ヘルメット ベトナム戦争」でございます。ベトナム戦争の頃に使用されたアメリカ機甲兵用ヘルメットです。装甲部隊の搭乗員が着用したヘルメットで80年代頃まで使用したそうです。

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帽体は鉄製ではなく防弾性の無いファイバー製で軽めです、狭い車内で頭部を防護する専用ヘルメットでございます。

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左側頭部にレシーバーが付属しています(機能するかは定かではありません)。このヘルメットはイスラエル軍も中東戦争にて使用しました(アメリカがイスラエルに輸出したM48戦車やM60戦車とセットだったのかな?)。

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内装はM1(M2)ヘルメットに似た構造となっていて、耳当てのクッションが特徴的です。左側のクッション部分の先端のボタン留めが欠損しているのかブラーンとした状態です。

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このヘルメットは先に述べたイスラエルなどのアメリカの友好国に戦車とともに送られましたが、ナベ的にはこのタンカースヘルメットを見るとベトナム戦争時にこのM113装甲兵員輸送車(50口径を構えている兵員がこのヘルメットを被ってます)や 

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M48パットン戦車などの戦車兵が被っているのを連想してしまいます。シェリダンM551空挺戦車(ベトナムでは湿気で主砲弾の薬莢が膨らんで発射不能になった・・)の乗員たちが被っているのもこのヘルメットのようです。

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気になるのは後頭部の314 INFの文字、恐らくアメリカ陸軍の314th Infantry Regiment (第314歩兵シカゴレジメ・・・ではなく第314歩兵連隊)の略称と思われます。この314歩兵連隊は1917年に設立されWW1ではアルゴンヌ、WW2ではノルマンディーで活躍しました。このヘルメットを使っていたと思われる1960年代には314歩兵連隊は第157歩兵旅団に所属していました(分隊➡小隊➡中隊➡大隊➡シカゴ・・・ではなく連隊➡旅団➡師団➡軍団➡軍)。歩兵連隊ですのでこのヘルメットを被っていた兵隊さんは先に上げたM113装甲兵員輸送車乗っていた可能性が高いですね(・・・そういえばヘルメットの前に書かれているCOA?ってどういう意味なんだろう?)。

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連隊番号入り「U.S タンカース・ヘルメット ベトナム戦争」はこちら

 

米軍戦車や装甲車には必需品「50口径 M2 ブローニング 重機関銃」はこちら

 

 

 

本日のワンポイント情報!!

 

買取りで、ベテェーリ M1870-85-16 歩兵銃(旧加工品) が東京店に入荷致しました。

HP・詳細画像ともにアップしておりますので、どうぞご覧ください。

 

ベテェーリ M1870-85-16 歩兵銃(旧加工品) のHPはこちら

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2016.07.29 Friday

PSマガジンまとめて!

ここ最近涼しくて快適〜と思ってたら突然の猛暑!!皆さん体調崩してませんか?私は鼻水が止まりません…スタッフSです。

 

今回は買い取りで入荷いたしました、PSマガジンのご紹介です。
順番にすべて揃っているわけではありませんが、1991年〜2003年発行のもののうちの合計16冊セットです。

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シカゴブログをご覧の歴戦の猛者の皆様にはPSマガジンが何かなんて言わずもがなでありましょうが、まぁざっくりと…

 


PSマガジンとは、兵士が日常に用いる武器や兵器の保守管理・取り扱いを記した冊子で、第2次世界大戦中に発行された、兵士の教育用広報誌「Army Motors」の後継誌にあたります。
 

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▲Army Motorsの表紙と中身の一部。

 

 

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で、PSマガジンのサイズはB6サイズくらいで、1冊のページ数は中とじで約60ページ。
正式名称(?)は 「PS, "The Preventive Maintenance Monthly”」で、PSは「postscript」 の略。
1951年から発行が開始され、今なお発行されている米陸軍の公式出版物です。


 


▲ちなみに今年2016年発行のやつ。PSのロゴデザインが今年から変わったみたいです

 

各種装備品の構造や仕組をアメコミ風マンガにして分かり易く解説したマニュアル本となっており、陸軍で使用する小火器に加え、暗視ゴーグル、化学・生物・放射性物質・核兵器装備、車輌、戦車、ヘリコプター、通信、兵站面でのマネジメントまで、幅広くカバーした内容となっています。

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器を筆頭に車両や装備品が半擬人化キャラクター化され出てきます。ディズニーアニメの活き活きと動く箒や喋るティーポット的な感じというか…。

 

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フルカラー漫画のページもありますよ〜。

 

これ、とりわけ有名なのはやはりM16の取り扱いマニュアルのエピソードですよね。
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当時では、あまりに先進的未来的なデザインだったM16をみた米軍兵士たち、これを「メンテナンス不要」と勘違いし、正しく整備して扱わなかったためにM16は故障が頻発、それにより欠陥品というイメージがつきまとってしまったことから、この問題を解決するため米陸軍はマンガ式の清掃マニュアルを出版し「ちゃんとメンテしてね!」と兵士を教育した…。という、有名なお話。

 

左上円の中+長方形の中のタイトルは「PS, "The Preventive Maintenance Monthly”」のロゴと題字になっていませんが、表紙のテンプレートとなるデザインはPSマガジンと同様だというのがわかります。

 


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16冊セットで概ね状態よしの35,000円(税別)ですが、1、2冊ほど状態の悪いもの(水濡れしたっぽい…)がありますがご了承ください!ちょっと傷んでいますが読むのに支障はありませんので><

 

もしこのPSマガジンのその他の号、ご希望の方がおられましたら社長が出張先で調達可能かも、とのことですので、興味がございましたらお気軽にご連絡くださいませ♪ ←年代によってはかなり高くなる号もあるようです、このセットはお買い得のようですね!

50年代か60年代発行のやつほしいぞ…

 

>PSマガジン16冊セットはこちら

>M16 自動小銃はこちら

 

 

本日のワンポイント情報!!

下取りで、アルゼンチン レミントン ローリング・ブロック M1879 ライフル (旧加工品) が東京店に入荷致しました。
HP・詳細画像ともにアップしておりますので、どうぞご覧ください。

アルゼンチン レミントン ローリング・ブロック M1879 ライフル (旧加工品) のHPはこちら
アルゼンチン レミントン ローリング・ブロック M1879 ライフル (旧加工品) の詳細画像はこちら


2016.07.28 Thursday

名前がトレビア〜ン「シャテルロー M1924/29 軽機関銃」

皆様こんばんは、お元気ですか?若干この暑さにも慣れてきたかな?ナベでございます。

 

本日はこちらフランスの誇る「シャテルロー M1924/29 軽機関銃」のご紹介でございます。

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前回のブログで九九式軽機、ブレンガン、ZB26を並べたらシャテルローも並べたら?とのご意見を頂きましたので遅ればせながら並べてみました(残念ながらブレンガンと九九式は嫁いでしまいました・・・)。

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所々見てみますと同じ軽機ながら各国、特色があって面白い!このシャテルローは他国の軽機には見られないトリガーが2つ並ぶ凝った作りで前のトリガーがセミオート、後ろがフルオート射撃用となっていました。

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多分、多くの銃器設計者が悩んだであろう箱型弾倉を上に装填する際の照準方法・・・。シャテルローの場合このままではマガジンがジャマでボッシュ(ドイツ兵さんゴメンナサイ)が狙えませんが・・・。

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なんと先端にあるピープサイト(?)が横に倒れます、そして左へオフセットされたフロントサイトを通じ狙うことが出来ます。恐らく設計したシャテルロー造兵廠の技師は très bien.( トレビヤン )と思ったことでしょう(多分)。

 

形式名とシリアルが確認できます。シャテルロー軽機関銃は「あの」ショーシャMle1915 を更新するため1924年に制式化されました(ハードル低っ!)。しかしM1924用の7.5x58mm弾が7.92x57mmモーゼル弾に似ていた為か?間違えてモーゼル弾を装填して暴発する事故が多発(ドイツの呪い?)してしまいました。それを防止するため全長を4mm短くし識別し易くなった7.5x54mm弾を開発、それ以降に生産され新弾薬対応となったシャテルロー機関銃はM1924の後ろに29が付くようになり、この「シャテルロー M1924/29 軽機関銃」となったのであります。

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近代的なシャテルローですが二脚の接地部分に鈍く光る真鍮らしき金属を使っているのをみると、何処と無くアール・デコの香りが漂う気がいたしますセシボン!

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このシャテルローは1939年の開戦までに本国部隊、海外植民地部隊に十分配備されて各戦線で広く使用されました。1944年のノルマンディー作戦の頃にはシャテルローは自由フランス軍、ビシー政府軍、捕獲して自軍に配備したドイツ軍、レジスタンス等が使用する状態でした。写真はメッサーかスツーカを狙っているのか?1942年の北アフリカでシャテルローを操作する植民地兵(セネガル兵?)。戦後もアルジェリアやベトナムでも使用されました。

 

フランスの黒歴史、マジノ要塞にも設置されていたようです(フランスの戦い後アッサリとドイツ軍に持っていかれたんだろうな・・・)。

 

しかし1924年にこのデザインはなかなか先進的です流石は大陸軍国フランス!日本は1922年に十一年式軽機関銃ですからね〜(いや?1922年に十一年式を開発しているっていうのは十分先進的か?)。

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入荷いたしました「シャテルロー M1924/29 軽機関銃」全て販売済となりました、ありがとうごうざいました。

 

レジスタンスも使ったブレンガンはこちら

 

並べたZB26はこちら

 

 

 

本日のワンポイント情報!!

 

下取りで、バーンサイド M1864 カービン(旧加工品) が東京店に入荷致しました。
HP・詳細画像ともにアップしておりますので、どうぞご覧ください。

バーンサイド M1864 カービン(旧加工品) のHPはこちら
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2016.07.27 Wednesday

社長とスター (と書くと意味深です)

どーも、ケンです。

今回は新入荷銃の話ということで・・・
やっと新入荷銃ブログにできる!
いや、新入荷は毎回てんやわんやでして、なかなか新入荷銃をブログにできない、というジレンマ。

そして先日ようやく、よーし新入荷銃ブログやるぞー!
あ、この銃初入荷だから、出張から帰国した社長と一回話しよー。何か面白い話が出てくるかも知れん。
しかし・・・

「あれ、社長は?」
「もう出ましたよ」
「え?どこに・・・?」
「出張買取に(国内)」

・・・シーン・・・

「早っ!」

この感覚わかりますかね?
社長とさっきまで別の件で話してたわけですよ。当然、社長もいつも「では出かけます」と皆に声をかけて出かけるんですが・・・それをなんかのタイミングで聞き逃すと(トイレ行ってたとか)・・・

「しまった、社長逃した!」
みたいになります。

そのくらい忙しく早く動いている時があるのです。でもシカゴスタッフは帰国した社長に聞きたいことや判断してもらいたいことがあり・・・さらに社長も接客しますから・・・
ある意味、社長モテモテ状態です。
特に海外出張から帰ってからの動きは大変な状態のことがありますね。

というわけで、国内も北へ東へとChicargo
-130で周る弊社代表。

「日本の空は綺麗だけど低いねー。っていうか国内はヘリがほしいねー」

って、社長話ではなくて、今回はスターの話題ですよ。

スター モデロZ-70/B
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モデロはモデルですからね。我々お馴染みだとスターMZ-70みたいに書くんですが、便宜的にというか、その方が通りがいいのでシンプルにZ-70と呼ばれることも多いです。

しかしこの銃、なんか見覚えがある・・・

そう、「スターリングに似てる」というのは良く言われています。
床井先生が言っていて、実際見ると確かに似ている。

せっかくだからスターリングにもご登場を・・・
と思ったら・・・在庫無い?!
複数あったのも全て売れ、買取で来たりしたのも全て売れて、もう無い?・・・まるで、うちの社長みたい(余程悔しかったのか、しつこい)

仕方が無いので画像合成しました。大きさは誤差あるかもです。
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Z-70もパイプ系のボディで、下からストックを展開するし。仕上げはシボ加工ですしね。
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しっかりシボ加工。ついでにスターの刻印が見れる位置を取りました。

アップで見ると状態の良さがわかりやすいですね。スゴーク状態いいよ!

さて、全体のシンプルな印象はスターリングの水平マガジンを普通にバーティカルにした感じ。

でも言うほど似てるか?とも思う。
実はこのZ-70とトライアルを争った銃がスターリングそっくりだったのです。
ですので、どちらも基本コンセプトはスターリングだったのかな?と。

というわけで、このZ-70はトライアルを勝ち抜いて70年に完成し、71年には採用されましたとさ。
個人的にはスターリングとKG-9 (TEC-9)を合わせたような雰囲気の銃。
つまりは如何にも戦後のサブマシンガンっぽいフォルムなところが好物です。

コッキング・ハンドルが前にあって折り畳みなのはなんかスペインっぽいですよね。
っていうかセトメっぽい、ドイツっぽい。
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このハンドルは起こせます。
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もちろん、ハンドルは引けませんが、起こせるだけでもうれしいですよね。
またコッキング・ハンドルといえばここからスプリング見えるのがロマンです。
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謎のくちばし。
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結構手間がかかりそうなマズルですが・・・なんのため?たぶん溝は分解用かな?
以前のZ-70のアーリーモデルとも言えるZ-62には無いものもあったようです。これがあるからZ-70は個性的に見えるくらいのすごく目立つマズルですが、誰も本とかに書いてくれてない・・・

Z-62では二段トリガーでのフル・セミ選択だったのが、Z-70からはセレクター・レバー式になりました。
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そして気になるアンダー・スイング式のストックを展開してみましょう。

まず・・・畳まれた状態から、バットプレートを普通に起こすようにして下さい。
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バットプレートの回転にはアクティブなロックが無く、クリック・ストップ方式となっているので、起こすだけでいいのです。
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つまりね、ここがバレルジャケットに引っかかって、さらにバットプレートのクリックがテンションかけているのです。
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そしてスイング・・・
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・・・するのですが、ここ。
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一応、マガジンに干渉せずストックが展開する構造になっていますが・・・
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ギリギリです。
マガジンを外すことを推奨します。

あとはストックを最後までスイングさせればロックがかかって出来上がり。
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ロックはここです。
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展開完了。この姿もなかなか好きです。
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バットプレートアクティブなロックではなく、クリック・ストップ方式と書きましたが、畳む方向が良いので射撃時にうっかり畳まることはまず無いでしょう。

戻すときは先程のロックを親指で前側に押しながら、
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ストックを前方にスイング。
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やはりここはギリギリなので、マガジン外すことを推奨。
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こんな感じがいいかと思います。

そして最初のバレルジャケットの穴がにバットプレートを引っ掛けて
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出来上がり。

 

やはりどことなくスターリングっぽいですが、ご覧頂いた通りで、スターリングよりシンプルな操作が良いと思います。
でもスターリングのストックはあの「普通じゃない」ところが良いので、個人的にはどちらも好きです。

なお、スペインは84年にさらに新型のUZIやイングラムに影響受けているけど、なんだか個性的(そこがスペインらしい)というZ-84サブマシンガンを発表して、このZ-70は順次現場から交代していくことになりました。

こういうZ-70とかが入荷すると、さらに欲が出ます。社長、Z-84も機会があったら是非入れましょう。あとKG-9 (TEC-9)もチャンスがあれば!

というわけでスペインのサブマシンガン、スター モデロZ-70/Bでした。


>>近代サブマシンガン好きならば買って損は無い、スター モデロZ-70/B 短機関銃はこちら

 

 

本日のワンポイント情報!!

 

買取りで、MG42 汎用機関銃(対空リア・サイト付、旧加工品) が東京店に入荷致しました。

HP・詳細画像ともにアップしておりますのでどうぞご覧ください。

MG42 汎用機関銃(対空リア・サイト付、旧加工品) のHPはこちら
MG42 汎用機関銃(対空リア・サイト付、旧加工品) の詳細画像はこちら




























 


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