Chicago Blog

国内唯一の無可動実銃と古式銃の専門店。
スタッフの日記や元フランス外人部隊の声、新入荷の情報などの各種おしらせ、在庫状況など、リアルタイムにお知らせします。

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2017.04.30 Sunday

毎度タイトルが思いつかないんですよね (別冊世界史人【WW2ドイツ軍戦車全史】)

時差ボケは遠の昔に直ったはずなんですが、以来寝落ちがひどい、スタッフSです。寝た覚えがないので朝起きたら枕元の電気がついたままなのだ…

 

さて今回も広告掲載のお知らせにて失礼します。
KKベストセラーズ 歴史人 別冊世界史人【WW2ドイツ軍戦車全史】の表2に弊社広告を掲載して頂いています。

 

内容はタイトルの通り、WW2期ドイツ軍の戦車特集となっております。
WW2の戦いを通して戦車を見ていくというような内容となっており、またコラムでは戦車の塗装やマーキング等の解説も掲載されており、模型趣味の方にもコミットする内容かもしれませんね!

 

締め切りスケジュールと私の出張が微妙にかぶっておりましたので、過去の広告をリサイクルする形になってしまいましたが、販売済につき在庫なしのもの(ありがとうございます!)もございましたので、ちょこちょこ差し替えが入っています。

WW2ドイツ軍戦車全史.jpg
今回差し替わったのがこちら、独陸軍対戦車砲用 四分儀照準器38型 (金属箱入り)。さり気なく無料ニュースレターガゼットも、年頭に出た新規Vol.14が仲間入りして掲載してますよ〜。

 

前回同様、珍しいエレファントの履帯、ヘッツァー転輪、パンター転輪をチョイスしていますが、それ以外にもありますので、併せてHPもチェックしてやってくださいませ。
>履帯こちら
>転輪こちら

 

絶賛発売中、全国の書店、ネット書店、コンビニ等でお買い求め頂けます。
お見かけの際はどうぞよろしくお願い致します〜!
KKベストセラーズ 歴史人 別冊世界史人【WW2ドイツ軍戦車全史】

 

 

本日のツーポイント情報!!

■骨董祭に古式銃専門店として参加いたします。

 

 ザ・美術骨董ショー

期間: 5月1日(月)〜5月5日(金)
時間:
10:00〜19:00 (初日は18:00閉場、最終日は17:00閉場)
会場:東京プリンスホテル(東京都港区芝公園3-3-1)
入場料:無料

 

ザ・美術骨董ショーの公式HPはこちら
 

 

平和島古民具骨董まつり
期間:5月3日(水)〜5日(金)
時間:10:00〜17:00 (最終日のみ〜16:00閉場、入場は15:00まで)
会場:平和島東京流通センタービル
(東京都大田区平和島6−1−1)
入場料:無料

 

平和島骨董まつりの公式HPはこちら

 

日本最大かつ唯一の古式銃専門店の名に相応しい古式銃の展示を行う予定です。

お客様のご来場を心よりお待ちしております。

 



■骨董祭期間中のシカゴレジメンタルス各店舗での古式銃展示販売について

 

同期間中はシカゴレジメンタルス東京店での登録証付古式銃の展示品が通常より少ない状態になります。

特に平和島骨董まつりの期間中(5/3〜5)は短銃系はほとんどない状態になります。

 

期間中に弊社店舗にて登録証付古式銃のご検討もしくはご購入希望の場合は、お早めにメールもしくはお電話にてご連絡頂けますようお願いいたします。

 

(可能な限りご希望の個体を会場に移動せず、店舗に残しておきます。)
※日程によってはご希望の日時にご覧頂くことができない場合もございます。

   

お客様にはご不便をお掛けいたしますが、何卒ご了承頂きますようお願い申し上げます。

 

 

*東京店在庫品のM16A1 自動小銃 のHPとDetailed Photos(詳細画像)が本日完成しました。ぜひHPをご覧ください。 

 

M16A1 自動小銃 (18万円、税別)


2017.04.29 Saturday

カルカノM1891の華麗なる戦歴アルバニア編

皆様こんばんは最近、某や○い軒のなす味噌と焼魚の定食がお気に入りナベです。

 

本日はカルカノM1891のイタリア編の続きということでM1891を使ったイタリア以外の国を調べていたら・・・

DSCN8506.jpg

 

モノノ見事に底なし沼に突入、今回はM1891を装備したアルバニア王国編です(イヤ〜タノシイナ(゚q゚))。 写真は1928年から1946年までバルカン半島のアルバニアに存在したアルバニア王国軍の軍旗(国旗では双頭の鷲の下にある柏葉みたいな葉っぱが無くなります)。

Albania_Royal_Army_svg.png

 

建国した人はゾグ1世、代々オスマントルコからアルバニア総督に任ぜられたお家出身だったそうです。 内相→大統領→国王とホップスッテップジャンプしてアルバニアの指導者となり、アドリア海を挟んだムッソリーニのイタリアに接近しつつ貧しかったアルバニアの近代化を推し進めました。

Kingzog.jpg

 

経済や軍事ではイタリアに大きく依存し、度々の干渉はあったものの独立は保ち続けました。 写真はカルカノM1891で捧げ銃する儀仗兵の間を歩くゾグ1世。

Zogu_Royal_Albanian_Army.png

 

こちらも民族衣装を着てカルカノM1891を持ち広場で閲兵中?のアルバニア兵。 アルバニア王国軍は1930年代後半には約15,000(予備兵力30,000)の兵員を有していました。 アルバニア王国軍は銃器はカルカノM1891歩兵銃、ベレッタM1938短機関銃、シュワルツローゼやビッカーズ重機関銃を装備しました。

Royal_Albanian_Army.jpg

 

火砲ではチェコ製1928年式75mm野砲、イタリア製1913年式65mm山砲、日本製四一式75mm山砲(←マジか?)など、戦車はフィアット3000B軽戦車2両とCV33豆戦車6両や装甲車数両、空軍はフォッカーL45複葉機5機、海軍はイタリア製魚雷艇や砲艦を配備していました。

image.jpg

 

途中世界恐慌もありましたが順調に発展するアルバニア、しかし世知辛い世間の荒波がバルカンの小国を襲います。 オーストリアやチェコを次々に手中に収めるナチスドイツの無双ぷりをムッソリーニが羨ましくなったのか?1939年に22,000のイタリア軍がアルバニアに侵攻わずか4日で占領してしまいました(ゾグ1世はギリシャに亡命)。 アルバニアはイタリアの保護国となり国旗にはイタリアファシズムの象徴であるファスケスが追加されてしまいました。

Flag_of_Albania_(1939-1943)_svg.png

 

1943年にはイタリアが降伏するとすかさずナチスドイツが占領、ナチス時代には国旗からファスケスと兜(王冠?)が除かれた国旗となってしまいました。 枢軸国が占領した時期にはアルバニアはイタリア軍やドイツ軍に参加はしたものの極めて士気が低く(そりゃそうだ)逃亡したりパルチザンに加わったりして戦力とはならなかったようです(そりゃそうだ)。

Flag_of_Albania_(1943-1944)_svg.png

 

戦後には恒例のごとく共産国となったもののアルバニアはソ連を仮想敵国にしたりユーゴスラビアと断交したり、中国と仲良くなるものの中国が改革開放路線に行っちゃうと批判しちゃったりしてよく訳の分からない国になってしまいました(結果鎖国状態&貧乏)。

750px-Flag_of_Albania_(1944-1946)_svg.png

 

1990年代にはやっと民主化(国旗から鎌と槌がオミット)したものの、市場経済を知らない国民の多くがねずみ講に嵌って難儀したりと最近になっても多難の様子・・・。 アルバニアに幸多からん事を。 因みにアルバニアを途中まで上手く近代化してたゾグ1世はイタリアの侵攻後、ギリシャ→エジプト→イギリス→フランスと亡命生活を続け1961年パリ近郊で没しました(悲壮感が感じれない写真)。

zog.jpg

 

何気なく比べてみたのですがカルカノM1891長い!長い長いと思ってたモシンナガンよりまだ長い(若干)・・・そこがまた魅力(?)ですね、しかし気のせいかモシンナガンと比べると殺気?を感じない・・・。

DSCN8508.jpg

 

最後にカルカノM1891とアルバニア兵、帽子のZはゾグ1世(Zogu)のZでしょうか?私見ですが国王の名前といい国旗のデザインといなんとなく仮面ラ○ダーに出てくる悪の帝国ぽくてカッコいいですね(カルカノが主力小銃というのが妙にほのぼのというか優しさ感を醸し出してる気がしないでもありませんが)。

 

バルカンの小王国の主力小銃「カルカノM1891歩兵銃」はこちら

 

39年にイタリアが侵攻・・・ということは配備数は少なかったのでは?「ベレッタ M1938A 短機関銃」はこちら

 

そういえばこちらも1891、「モシンナガン M1891/30 歩兵銃 」はこちら

 

何挺くらい装備してたのか?イギリス製の「ビッカーズ重機関銃」はこちら

 

 

本日のツーポイント情報!!

*明日4月30日(日)のビクトリー・ショーにシカゴ社長の個人的なお店「宮崎商店」が出店いたします。

第82回 ビクトリー・ショー

都立産業貿易センター台東館 (最寄り駅浅草)
(東京都台東区花川戸2−6−5)

7階GUNフロアー(右壁側の奥)

ビクリトリー・ショーの公式HPはこちら

 

宮崎商店の取扱品はシカゴの店舗では通常は販売しないトイガン(エアガン、モデルガン)、軍装品、スコープなどです。これらは無可動実銃買取りの際に「処分」を依頼された品ですので、マーケット・プライスを無視した価格設定でご好評をいただいております。
 

7階、入場口から入って右壁側奥の4個テーブル(11〜14)です。
 

 

その他サプライズ品も展示予定ですので、ご期待ください!!



シカゴレジメンタルスの店名では出店しておりませんので、お間違えなく!!

個人ブース宮崎商店でございます。

 

 

*東京店在庫品のSMLE No.4 Mk1* 小銃 のHPとDetailed Photos(詳細画像)が本日完成いたしました。ぜひHPをご覧ください。 

 

SMLE No.4 Mk1* 小銃 (11万円、税別)


2017.04.28 Friday

カルカノM1891の華麗なる戦歴イタリア編

皆様こんばんはスタッフSさんのブリュッセル戦争博物館の航空機関連ブログを見て、ベルギー空軍が戦時中に使用したフェアリーバトル軽爆撃機(↓の飛行機)は展示してあったのだろうか?と、どうでもいいことが気になったナベです。

 

本日はこちらWW1やWW2では同盟軍(?)であった我らが友邦、イタリア王国軍の主力小銃「カルカノ M1891 歩兵銃」であります。

DSCN8354.JPG

 

カルカノM1891歩兵銃は1891年にトリノ陸軍工廠でサルバトーレ・カルカノ技師によって開発されたイタリア軍初の無煙火薬使用の制式小銃です。 写真はWW1時のイタリア軍歩兵、装備品一式と着剣したカルカノM1891歩兵銃を持ってます、だいたいこんな格好(途中でエイドリアン型ヘルメットを被るようになります)でアルプス近辺に布陣するオーストリア軍と延々と対峙しました。 途中オーストリアの苦境を見かねた助太刀ドイツ軍の攻撃で27万人も捕虜を出したりしましたが、最終的には民族問題や厭戦気分が蔓延して士気が駄々下がりのオーストリア軍に勝利。

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他にもカルカノM1891は1911年に勃発しオスマントルコからリビアをGetした伊土戦争(写真はリビアでカルカノM1891を構えてオスマントルコ軍と交戦中のイタリア兵)や

 

1889年〜1896年の第一次エチオピア戦争(まがりなりにも西欧列強のイタリア軍が前近代的なエチオピア軍にまさかの敗北)、1935年〜1936年の第二次エチオピア戦争(毒ガスや戦略爆撃で碌な装備も無いエチオピア軍を撃破)でも戦いました。 写真は近代イタリア王国軍を苦しめたエチオピア帝国軍歩兵・・・。

Italo-Ethiopian-War-1935-8.jpg

 

映画「砂漠のライオン」(同じイスラムの遊牧民が主役で、同じ砂漠が舞台のせいかショーン・コネリー主演の「風とライオン」と混ざる・・・)で有名な1920年から1932年までのイタリアに対するイスラム教団の抵抗運動に対する戦闘にもカルカノは投入されました(劇中でもイタリア兵が使ってた・・・ような気がする)。 騎乗している人たちは主役のアンソニー・クインが演じたイスラム教団の指導者ムフタール(たぶん右から3人目)と配下。

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ずらっと整列したカルカノM1891を手にしたエチオピアやリビアのイタリア軍植民地兵(イタリア軍の植民地兵ってまた士気が低そう・・・)

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大阪店のカルカノには左側にはシリアル、上部には定番TERNI(TERNI工廠)の刻印が確認できます。

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特徴的なリアサイト(違うといえば違いますがシュミット・ルビン IG89 歩兵銃のサイトと雰囲気がよく似てますね)。

 

この特徴的なサイトのおかげで似てるカルカノM1941小銃とも容易に区別がついて助かります(?)。 背負ってるのは若干形状が異なりますがシカゴでも販売しているブレダ M1930軽機関銃用の弾薬箱でしょうか。

 

ということでWW2以前のカルカノM1891でした。次回は他国でのカルカノM1891の活躍をご紹介したいと思いますではまた!

 

bravo!カルカノM1891はこちら

 

なにかお洒落ブレダ M1930 軽機関銃 弾薬箱 はこちら

 

ご近所で2歳違いシュミット・ルビン IG89 歩兵銃はこちら

 

 

 

本日のワンポイント情報!!

買取りで、ベルギー ルフォーショー 6連発 リボルバー が東京店に入荷致しました。

 

価格が決まっておりますので、すぐにご紹介可能な商品となっています。

新品の真鍮製ピンファイア・カートリッジ用薬莢が6発付属し、お値打ち価格になっていますので ぜひHPをご覧ください。 

 

ベルギー ルフォーショー 6連発 リボルバー(150万円、税別)

 

 

 

 


2017.04.27 Thursday

アメリカ軍90mm砲弾発射済薬莢

皆様こんばんは爽やかな天気が続きますね。布団が干せてホクホク、ナベです。

 

本日はこちら東京店在庫の「90mm 砲弾 発射済薬莢」でございます。 このアメリカ軍の90mm砲弾は第二次世界大戦中に高射砲や戦車用の砲弾として使用されました。

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この90mm砲はドイツ軍の8.8 cm高射砲やティーガー重戦車の主砲に比肩する威力を持っていたため、M36ジャクソン駆逐戦車に搭載されヨーロッパ戦線で活躍しました。

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しかしジャクソンは90mm砲の火力やシャーマン戦車譲りの機動力は申し分なかったものの装甲が薄いためガップリ四つに組んだ戦車戦には不向きな車両でした。 そのため1944年にアメリカ陸軍は陸軍地上軍管理本部の反対(たぶん管理商品が増えるのがイヤだったんでしょう)を押し切りパンチ力のある90mm砲を備え走攻守揃ったM26パーシング中戦車を開発しました。 パーシングはギリギリ終わる寸前のヨーロッパ戦線に投入されドイツ軍の虎や豹、犀とも交戦しました。

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その後M26は駆動系を改良されM46パットン中戦車となり1950年に勃発した朝鮮戦争に投入されました。 90mm砲の威力は十分で北朝鮮軍の85mm砲を搭載したT34/85中戦車を圧倒しました。(戦車に描かれた変な絵は虎だそうで「アジア人は虎を怖がるから描いた」そうです・・・コワいか?) シカゴの品には「195○」の年号が見られますのでこの薬莢この頃に製造された物かもしれませんね。

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朝鮮戦争中の1951年にはM46戦車の車体に新型砲塔を搭載(主砲は90mmのまま)してM47主力戦車が完成しました。 また1966年このM47はドイツ軍によってスペイン(ゲフンゲフン)もといアルデンヌの森で大量に使用されアメリカ軍のM24軽戦車を蹴散らし連合軍を窮地に落とし入れました。 写真は新型のM47(ゲフンゲフン)もといタイガー新型重戦車を見て連合軍コレナラヤッツケラレルンジャネと思案するドイツ将校。

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そしてM47の射撃装置や駆動系等、各部を徹底的に改修したのがM48です(主砲は90mmのまま)。 冷戦期12000両生産されベトナム戦争や中東戦争、印パ戦争などで活躍し今でも105mm砲に換装したりして各地で運用されています。 一連の改装で搭載された90mm砲もM3→M3A1→M36→M41と進化して行きましたがロジスティクスの権化のアメリカ軍ですから砲弾自体はいずれの砲に対しても共用性はあった・・・・と思われます。

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90mm砲といえば我が国の61式戦車も90mm砲を装備していました(主砲はM36の90mm砲を参考に「61式52口径90mmライフル砲」を製作し搭載)。 当然米軍の90mm砲弾も射撃が可能なようになっていました、シカゴの薬莢を装填してみたい・・・。

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ジャクソン、パーシング、パットンと米国の名将の名を冠した戦車にも搭載された「90mm 砲弾 (19B) 発射済薬莢」はこちら

 

 

本日のワンポイント情報!!

大阪店在庫品の ウィンチェスター M1866 イエローボーイ カービン (A.Uberti社製復刻品) 下記2挺のHPとDetailed Photos(詳細画像)が本日完成いたしました。1挺はお客様連絡中ですが、キャンセル待ちもお受けしておりますのでお気軽にお問合せください。

ウィンチェスター M1866 イエローボーイ カービン (A.Uberti社製復刻品) (8.5万円、税別)

ウィンチェスター M1866 イエローボーイ カービン (A.Uberti社製復刻品) (9.5万円、税別)


2017.04.26 Wednesday

小さな傑作銃

こんにちは、おっさんなのに桜餅を筆頭に、桜味の〜〜が大好きなキヨミズです。桜、気づけばもうすっかり散っちゃいました。毎年思うんですが、もうちょっと見に行けば良かったなと心残りです。


今回はAKS-74u自動小銃をご紹介。001.jpg
本銃はAK-74(AKS-74)の短縮型です。ソ連ではAKMSの短縮型を模索するも、7.62x39mm弾では困難が多く、少数生産に留まっていましたが、小口径高速弾である5.45×39mmの採用が決定され、新たな短縮型の開発が1973年にスタート。1977年に、AK-74と同じくミハエル・カラシニコフによる試作型が選定され、1979年より本格的な部隊配備が行われました。全長726mm(ストック収納時488mm)、空虚重量約2.7kgと非常にコンパクトかつ軽量。銃身長は約206mm(8.1インチ)。5.45×39mmを効果的に発射可能なギリギリの切り詰めたサイズと言われております。


 

開発時にライバルと目されたXM177...は現在在庫にございませんので、
M16A1とAKMを比較のため並べてみます。001_1.jpg
信頼性と軽敏さを両立した性能は高く評価され、AKMSや短機関銃の代替装備として、まず空挺師団や特殊部隊に配備。続いて下士官向けや、戦車や車輌、ヘリ等の搭乗員、後方部隊へ配備されました。
ソ連邦崩壊後のロシアでは、重武装の犯罪者に対抗するため警察部隊にて重宝されたとの事。
(昔、AKS-74uを持って覆面した警官が高そうな車をボッコンボッコン蹴ってるおっかないニュース映像を見た記憶があります)


基本的にはAKS-74を短縮したデザインですが、マズル周りに大きな特徴があります。
大型なフラッシュハイダー兼マズルブースター。短銃銃身で安定作動に必要なガス圧を確保するため、内部が燃焼室となっております。役割的にはブースターを重視した物のようで射撃動画なんか見ておりますと、日中でも大きな発射炎が確認できます。
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フロントサイトはガスブロックと一体となったコンパクトな物に変更。


ロシアらしい明るい色味の仕上げの合板製ハンドガード。
サイズに合わせ、指掛けの出っ張り形状が改められています。
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レシーバーカバー上に設けられたリアサイトはL字型ブレードの2段式フリップアップに。
画像の状態はロシア語の“П”でバトル・ゼロ・ポジションで350m。切り替えは“4-5”で400-450m。
004.jpg
小銃型のタンジェントサイトに比べ、短機関銃的性格が強く現れた改修です。


レシーバーとはサイト前方のヒンジで結合されており、カバーの紛失防止と強度を確保しております。005.jpg

金属部は黒の焼付け塗装処理。グリップは樹脂製です。
レシーバーカバーは隙間を塞ぐ様な段差が設けられていますね。
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プレス製ストックはAKS-74の設計を継承。
収納は基部にある銀色の◎ボタンを押し込み、007.jpg

レシーバー左側前方に設けられた爪に、008_1.jpg

押し込めば、バットプレート内側と噛合ってロックされます。
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軽量ながら剛性の高い、とてもしっかりしたストックです。


このロットのマガジンは40連マガジンが標準付属。
偉大なるPPSh41の精神を受け継ぐ突撃大容量仕様(?)です。
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現在、シカゴにはご紹介したロシア製の他、ブルガリア製の物もあり。
いずれも非常に良好な状態の品ばかり。
ご興味のある方は是非ともよろしくお願いいたします!


>AKS-74u自動小銃はこちら
>東京店在庫 ブルガリア製AKS-74u自動小銃はこちら

 

 

本日のワンポイント情報!!

買取で入荷した M16A2 自動小銃 のHPとDetailed Photos(詳細画像)が本日完成いたしました。ご予約を頂いているお客様がおられますが、キャンセル待ちもお受けしておりますのでお気軽にお問い合わせください。

M16A2 自動小銃 (42万、税別)


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