Chicago Blog

国内唯一の無可動実銃と古式銃の専門店。
スタッフの日記や元フランス外人部隊の声、新入荷の情報などの各種おしらせ、在庫状況など、リアルタイムにお知らせします。

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2017.06.30 Friday

マーライオンって知ってはる?

どーも、ケンです。

一昨年、友人がシンガポール行きまして・・・
ゴミ捨て罰金の国か・・・と行ったら・・・あれ?と思ったとか・・・
ラーメン食べたらスゴく高かった(なぜ、シンガポールでラーメンを?)とか・・・
夜のマーライオン怖ええとか・・・(海外慣れしてないやつが夜出歩くなバカ)
なんだかんだで楽しかったようです。

というわけで、今回はこの銃2種のお話。
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と見た目からしてかなり個性的ですよね?
そしてお国はシンガポール。

元々シンガポールは普通にM16を使用していたわけですよ。正確にはライセンス生産品のM16S1(パッと見は見分けつかないです)。
その後、国産ライフルに意欲を示し、AR18の製造に関わった技術者を招き、設計したのがCIS社のSAR80。
SAR80に関しては弊社にも過去に入荷がありました。
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AR18の弱点を全て改良してかなり頑丈になったイメージがあります。
一方でトリガー・システム周りは以前のM16に似ているという銃でもありシンガポールの銃の流れが良く反映された銃と思います。

なお、CIS社は(チャータード・インダストリー・オブ・シンガポール)でシンガポールの銃の話には必ず登場しますので覚えておいて損は無い。

そしてSAR80を経て、今回のSR88になります。
SARではショート・ストロークだったガス・ピストンをロング・ストロークに変更して、折り畳み式のキャリング・ハンドルを取り付け・・・
しかしそれでは満足できなかったのか、SR88Aという今回シカゴで入荷した改良型を製造します。
何を変えたかと言うと、ストックとハンドガードね。このためにすごくイメージが変わりました。
っていうか、「あ、シンガポールの銃だ!」とわかるようになったくらいに目立ちます。



まず機関部は如何にもM16的配置。

大きな刻印に、大きなマガジン・キャッチ。カート・デフレクター完備。
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EJPカバーが樹脂なことに結構驚きました。

 

ボルト・リリース、セレクターなどもまさにM16。
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コッキング・ハンドルの位置はFALとかFNCとかっぽい。あとマガジン・キャッチがなんだか大きくて、実際触ると目立って感じます。

テイク・ダウンもM16系と同じ。
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まあ、こうして見ると如何にもAR18っぽいフレームですね。

リア・サイトのガードもなんだか大きいね。頼もしい。
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ハンドガードを含めた銃身部は自衛隊の89式に似ております。
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これもFNCっぽいと言えるのかも。

 

ガスカット付のハイダー周りの形状を見るとライフルグレネード撃つ気満々です。
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さて、SAR80にはなかったキャリング・ハンドルが付きました。
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しかもこのキャリング・ハンドル、ロック付きです。
畳んだ状態ではこのロックを押さないと動きません。誤った動作でロックは外れにくいのが良いです。
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スゴーク親切です。
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キャリング・ハンドルは大変便利なのですが、使わないときにブラブラしていると照準の妨げになったりうっとおしい。
ちなみに起きた状態ではロックはありません。これは正しいですね。

まあ、親切すぎるくらいの機構です。

しかしSR88Aと言えばなんと言ってもストックです。
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未来から来ましたよ、ゲームの世界から来ましたよ、と言ってもうなずいてしまう。
ここにはスリングが付きます。
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まるでスナイパー・ストックみたいなスケルトンですな。

どんなコンセプトでこの形状になったのか?容易には推しがたい。調べてもわかりませんでした。
しかしこのストックがあるからこそ88Aなのです。この銃のアイコンと言っても過言ではない。

カービンも見ていきましょう。
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基本的なシステムは変わりません。
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しかしまず銃身 (上がライフル、下がカービン)。
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単に銃身を短くしたのではなく、実はハンドガードまで前後の部分をカットしたようなデザインにして、パッと見以上に短縮化されています。
ライフル用ハンドガードのここをカットしたような形状。
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ハイダーも周りも変更されています。
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ガスカットは健在ですよ。

そしてやはり何よりはストック。
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まるでMINIMI パラトのストックじゃないか?

おかげですごくカッコイイ。

固定ストックのデザインといい、なんかもう、シンガポールはストックにこれほどまでにこだわる国なのか?と思ってしまいます。

使い方はMINIMIのパラトとほぼ同じ。

引っ張って回す。
引っ張ることでロックが解放されます。シンプルです。
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引っ張るのはそれなりに力がいるので、ちゃんと支えて行ってくださいね。

こんな感じに回転。
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押し込みー
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このように畳まる。
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畳んだ際にもロックがかかるので、バットプレートの畳んだ際に上部に来るこのボタンを押して下さいな。
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総じて・・・シンガポールって妙に銃にこだわりがあるお国柄なのかと思います。
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日本だったらここはこんな風にせず、理詰めで地味になると思うのです。
シンガポールは仮に理があっても、個性的な方向に行くというか・・・あるいは「この方がカッコイイよね?」とか設計しているのではないかと・・・

だってUltimaxもそうじゃない?
というわけで次回はUltimaxの予定。

>>SR88Aシリーズはこちらです。

>>なんとスリングもある!こちらです。

 

 

本日のワンポイント情報!!

先日入荷致しました新入荷在庫品につきまして、下記個体のHPとD/P(詳細画像) を新たにアップいたしました。

ぜひHPをご覧ください。

 

SR88A 自動小銃 (#600522) 27万円(税別)

M49/57 短機関銃 (#K15673)  6万円(税別)

スオミ M31 短機関銃 (前期型、#79812)   15万円(税別)

スオミ M31 短機関銃 (前期型、#35091) 15万円(税別)

ベレッタ BM59 Mark Ital TA 自動小銃 (#586723)  27万円(税別)

 

東京大阪両店にて順次アップしておりますので、また進捗状況を当速報にて報告させて頂きます。


2017.06.29 Thursday

嗚呼!魅惑のサロランタ!「ラティ L.S. 26 軽機関銃」

皆様こんばんはお元気ですか?今回のお題は新入荷でナベが最も心待ちしておりました、こちら!「ラティ L.S. 26 軽機関銃」でございます。

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この L.S. 26は今回一緒に入荷したスオミ短機関銃やラティ対戦車ライフルで有名なアイモ・ヨハンネス・ティ(ラハティが本当らしいです)さんとA・E・ロランタ中尉によって開発されされました( L.Sはお二人の頭文字です)。 それと26は1926年に生産が開始されたことを示します。 SA刻印、しっかりと入ってますね。

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ナベがこのフィンランド軍のラティ・サロランタ軽機関銃の存在を知ったのは20ウン年前、叔父に借りた(そう言えばまだ返してない・・・)大日本絵画 梅本弘氏著の「雪中の奇跡」(旧版)P165に掲載されていた写真とキャプションでございました(冬戦争中の1940年2月コッラ戦線でソ連の大軍に L.S. 26を向けるフィンランド兵)。

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高名なラティの後ろの何か軽やかな感じのサロランタ名前が胸に刻まれ(オオゲサ)て20ウン年後に実物にこうやってお目にかかるとは・・・。 右側面には「Valtion Kivaaritehdas Jyvaskyla (ユヴァスキュラ造兵廠)」の刻印が丁寧に打たれています。

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で肝心のユーザーであるフィンランド兵からの評判は重量が重い!バナナマガジンの給弾性に難がある!とあまり芳しくなく、よりにもよって大量に捕獲したソビエト製のDP軽機関銃に徐々に主力軽機関銃の座を明け渡すこととなりました(まあ戦場では信頼性第一ですよね・・・)。 写真は継続戦争中の1941年8月カレリア地方(たぶん)でドイツ製ヘルメットを被ってL.S. 26を構えるフィンランド兵

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とはいえ兵器の有効活用には定評のあるフィンランド軍、評判イマイチのL.S. 26も1985年くらいまで訓練用の機関銃として有効活用したそうです。 ふと思ったのですがこのL.S. 26、マガジンをもう少し改良してブレンガンみたいに上から装填するようにして・・・

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スオミ短機関銃みたいなごっついバレル・ジャケットを軽量化(スオミ短機関銃やラティ対戦車ライフルも重いし、ラティさん軽量化より堅牢性を重視していたのでしょうか?)したらひょっとして歴史に名を残す傑作軽機関銃なったんじゃ・・・。 それと日中戦争中に中華民国へ1200挺ほどが輸出されたそうです(撃った中国兵や撃たれた日本兵にフィンランド軽機の感想を聞いてみたいな・・・)。

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通常では映画などでも殆ど見ることのないL.S. 26ですが何かと話題(?)になる「ウィンター・ウォー」や継続戦争を扱った「フロントライン 戦略特殊部隊」(もう少し邦題なんとかならなかったのか?因みに英題は「Ambush」自転車部隊のフィンランド軽歩兵が主役なので特殊でも戦略でもありませんが地味に良い作品でした。)などのフィンランド映画ではその勇姿を見ることができます。

600px-Ambushweapons.jpg

 

戦後もフィンランド兵は訓練に励んだとみえ、ストックやグリップに小傷、擦れがあり金属部分にも地肌が見えている箇所がありますがラティさんの重視(?)した堅牢性が功を奏し全体に健全良好な状態を保っております(物を大切にするフィンランドですので、保管や整備もきちんとしていたのが感じられる品です)。

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このL.S. 26、1985年以降には保管していたフィンランド軍によってほとんどが廃棄処分となり、そのため今ではフィンランドでも僅かしか残っていない貴重な品だそうです。 その中、わがシカゴが2挺(シカゴ社長曰くシカゴ初入荷の2挺=日本国内では2挺だけの品)を今回仕入れ東京の1挺はお客様の元へそして、もう1挺は大阪にあるのでお客様の元へ旅立つまでは20ウン年越しの想い人を愛でるなウッシシ(←我ながらキモイな)と思っていたら本日(6/29)L.S. 26を東京へ移動せよと非情な命令(←オオゲサ)が・・・ウォ〜ン!サロランタ〜東京なんか行かないで!!

・・・このナベブログを見たシカゴ社長も軽機をコレクションしていたら絶対に押さえたい逸品だよ〜とご感想(激しく同意です!)。 フィンランドファンや軽機ファンの方この希少な品、是非如何でしょうか?(コレクションされる方が羨ましい・・・)

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ナベの精神の均衡を崩した(オオゲサ)魅惑の「ラティ L.S. 26 軽機関銃」はこちら

 

 

本日のワンポイント情報!!

先日入荷致しました新入荷在庫品につきまして、下記個体のHPとD/P(詳細画像) を新たにアップいたしました。

ぜひHPをご覧ください。 

 

FN MINIMI 7,62mm 汎用機関銃 (#FN089341) 170万円(税別)

HK MR223A1 自動小銃 (#143-012658) 55万円(税別)

FN P90 短機関銃 (#FN031900) 75万円(税別)

SR88A 自動小銃 (#600547) 27万円(税別)

SR88A カービン (#600305) 32万円(税別)

Kbk wz.1988 タンタル 自動小銃 (後期型、#ZS2954) 15万円(税別)

ツァスタバ M92 自動小銃 (#116753) 18万円(税別)

M49/57 短機関銃 (#A015929) 6万円(税別)

 

東京大阪両店にて順次アップしておりますので、また進捗状況を当速報にて報告させて頂きます。


2017.06.28 Wednesday

梅雨関係なくアツい新入荷品群!!

こんにちは、前々回より少し間が空いてしまいましたが、まだまだアツい新入荷品群をご紹介したくてたまらないキヨミズです。間髪入れずにまいりましょう!


大阪店にもやってまいりました、
FN MINIMI 7,62mm 汎用機関銃でございます!!
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まさかまさかの
MINIMI 7,62mmの入荷でございます!

アメリカ特殊作戦軍より“既存品より軽量な7,62mmNATO弾を使用する軽機関銃”
との要望を受け、開発されました。
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アメリカではレイル・システムを追加し“Mk 48 Mod 0”として、特殊作戦軍隷下の各部隊で使用されておます。その他の国でも、軽量かつ大威力が必要とされる特殊部隊や緊急展開部隊等での採用が進んでいるようです。

5,56mmNATOを使用するMINIMI パラ・モデルと並べてみました。
この画像では解り難いですが、口径アップに対応してバレルだけではなく、各部が微妙に強化されております。
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う〜んカッコいい!バリバリの現用軽機が並んでる・・・壮観!機能美!
この道具に徹したシャープな外観がたまりません!!
現用かつ入手の困難性から相応のお値段となっておりますが、それだけの価値は十二分にある仕上がりとなっております。

FN P90を始めここ数年FN社から直接仕入れてきたルートが「担当者の交代」「ベルギーでのテロ」「ベルギーで無可動銃を審査(加工)するリェージュ・プルーフ・ハウスのスキャンダル」などが重なってほぼ絶望的な状態になってしまいましたので、社長曰く「FN製の最新銃器の入荷はもう終わりやな」そうです。 特にFN MINIMI 7,62mm 汎用機関銃が無可動で手に入るのは世界中でシカゴだけのようです。 お見逃しなく!!


お待たせ致しました!イタリア BM59 Mark Ital 自動小銃です。
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戦後、イタリアがアメリカより貸与されたM1ガーランドを独自に近代化改修したモデルです。

固定ストック・モデルと、折り畳みストック式の山岳部隊用TAモデル、更にランチャーが着脱式となった空挺用PCモデルがございます。
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西側諸国が新小銃はFALだGew,3だM14だ六四式だ!やってる合間に「ワシら信頼性の高いガーランドを再利用するぜよ」と独自の道を採ったイタリア。その出来栄えは、さすが老舗中の老舗であるベレッタ社謹製、素晴らしい出来栄えです。



久々の再入荷!
ユーゴ M49/57 短機関銃 です。
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7.62x25mmトカレフ弾を使用するユーゴスラビア版PPSh41と言える短機関銃です。
フラッシュハイダーを備えた長いバレルジャケットに木製ストック、互換性のあるマガジン等々、とてもPPSh41に近いモデルですが、独自の改良を盛り込み、あくまでユーゴ国産に拘った興味深い一丁です。

今回、一丁のみ入りました非常に希少な PPSh41 中期型と並べてみます。
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M49/57は戦後設計ですが、戦前設計のPPSh41に比べ古風な印象を受けるのが面白い!
PPSh41は中期型よりリアサイトが初期型タンジェントサイトから、2段式のフリップアップサイトに改められました。
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中期型ではこのようにサイドガードがありません。



こちらも久々の再入荷となります、
ステアー MPi81 短機関銃 です。
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通常仕様に加え、サークルレチクルの低倍率スコープにロングバレル、着剣装置、ケースデフレクターが付いた特別モデル。ステアー社ならではの精緻な造りも見所な一丁です。画像には写っていませんが、純正ダンボール箱入り。



前々回も紹介した銃ですが、スリングと共に再度ご紹介。
左より
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シンガポール SR88A カービンスリングはこちら
イタリア ベレッタ M12 短機関銃スリング
イギリス スターリングMK4(L2A3)短機関銃スリング

木部が美しい、スオミ M31 短機関銃 前期型(下)と 後期型(上)(スリング
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いずれも大変、ご好評を頂いております!
スリングも美品揃いですので、是非とも銃のお供にお求め下さい!!



こちらも前回紹介しました、ハンガリーKGK汎用機関銃 です。
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ハンガリー独自の興味深い汎用機関銃です。多機能な三脚付き。
現在、大阪店店頭にございます。その迫力あるたたずまいを間近でご覧下さい!


新入荷ではありませんが、お買取にてとても良い品が入ってきております。
M1 ガーランド ライフル
BAR M1918A2 ブローニング オートマチック ライフル
M16A2 自動小銃
の、USトリオ!!!
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どれも非常に人気が高く、近年では新入荷の無い機種でもあるため、特に大阪店店頭に並ぶ事が珍しい(あっても即売で一瞬)な銃だけに、スタッフとしても驚き&じっくり見れて嬉しい限りです。いずれも別固体が東京店にもございます!


最後も再紹介となりますが、整理し終えたガラスキャビネットよりご紹介。
HK MR223A1 自動小銃
FN P90 短機関銃 で、ございます!
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真ん中に写っているのは、LMT CQB16 自動小銃、左端は マイクロ UZI 短機関銃 ですね。この辺り、我ながら上手く陳列出来たのではないかと思っております!



今回の入荷品に限った事ではありませんが、どれも非常に良好な状態の品ばかりです。
昨年の出張時にも痛感したことですが、無可動化の難易度が高い銃も多く、商品化するには数々の難題をクリアーしなければなりません。それらを無事に終え、オリジナルのクオリティーを可能な限り残しつつ、安全・安心(←これは大変重要)な商品を、皆様にお届け出来る事をとても嬉しく思います。
お客様に銃の魅力をしっかりとご覧頂ける様、東京・大阪両店共に店頭陳列にも力を入れております。今回もスタッフ一同、頑張りましたので、どうぞ店頭にてご確認下さい!
また通販におきましても、同じように力を入れております。商品選びのお手伝いをさせて頂きますので、お気軽にお問い合わせ下さい。
それでは今回はこれにて!銃の手入れ作業に戻ります!

 

 

 

本日のワンポイント情報!!

東京店在庫品の ベレッタ M12 短機関銃 (黒グリップの個体) のHPとD/P(詳細画像) を新たにアップいたしました。

ぜひHPをご覧ください。 

 

ベレッタ M12 短機関銃(16万円、税別)


2017.06.27 Tuesday

個性的なシルエットしてます BM59 TA 自動小銃

こんばんは、 アルバイトSです。

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棚に立てかけられた状態だと「あ、自動小銃だなー」な印象(伝わりますでしょうか……?)なのですが、いざ手に取ると非常に個性を主張してくるBM59。特に折り畳みストックの「TA」は他に類を見ないシルエットです。

折り畳みストックのBM59には空挺用「Pc」と山岳用「TA」がありまして、ストックの形状は同じなのですがPcはグレネード・ランチャーを簡単に取り外すことができます。

 

そのシルエットを裏切らない個性的な開発経緯があるのですが、それについては過去にブログで取り上げています。

(BM59の特徴と開発経緯についてのブログはこちら)
そんな訳ですから、ヨーロッパで発見した際にもかなり注目して取り上げています。

(ヨーロッパでの仕入れの際のブログはこちら)

とはいえ一筋縄ではいかなかったようで、選別作業は楽ではなかったようですね……!しかも今回のBM59の出所はカラビニエリだとか……!

(仕入れとBM59の放出元についてのブログはこちら)

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元となったM1 ガーランドと並べてみると、シルエットは違えど面影は充分に残っています。

てっきりグレネード・ランチャーによって全長はより長くなっていると思っていたのですが、意外と変わらないんですね(それでもBM59のほうが少し長めです)

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先ほどの過去のブログでもご紹介していたように、BM59はガーランドの部品を流用して生産されていた経緯があります。

最初からきちんとBM59として造られた部品もありますが、それらは機関部の刻印が異なっています。

ガーランドの流用は、アメリカの刻印を打ち消して空いてるスペースにイタリアの刻印が打たれていますね。

BM59用に生産されたものはイタリアの刻印しか打たれていません。

(刻印について注目したブログも過去にありましたのでご覧になってみてくださいこちら

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特に印象的なのがトリガー・ハウジング。マガジンを挿せるようにする為とは言え随分大胆に装填口が空いています。

もしやと思い、BM59にガーランドのトリガー・ハウジングを入れてみたらすんなり入りました……。

本当に同じなんですね……(実際に動作するのかは不明ですが……!)

 

さて、紆余曲折を経て日本にやってきたBM59ですが、歴史や特徴は先ほどの過去のブログや後続にゆだねて、現物を手にとったらこうでした!な所をお伝えしたい思います。

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トリガー・ハウジングはガーランドと同じくトリガー・ガードを後に引っ張りながら下ろすと抜けてきます。

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機関部の肉厚さに比べて少々細身な折り畳みストック、特にロック・ボタンなど無く画像のように握ると畳まります。(クリック感がありましてストッパーが効いていますが、大して力は要りません)

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やっぱりバネのテンションで押さえられているバット・プレートも、そのまま倒せます。

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さすがに基部にはロック・ボタンがありまして、押しながら向かって右に折り畳むことが出来ます……!

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二脚もバネのテンションで止まっていますので、簡単に展開できます。ベレッタ製だけあって、AR70とそっくりな二脚です。

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ランチャー・サイトもまた然りですので、特に悩むことなく操作可能です。

セレクターもパチッと動きますが、個体によっては動きが非常にシブいものがあります。

ウィンター・トリガーもカチッときます。

新品だと非常に小気味の良い操作感で、パチッパチッと動くのが気持ち良いのですが、使い込んでヘタれてくるとまた印象が変わりそうですね……!

今回入荷した品はクリック感もハッキリした状態の良い物が揃っています。

まとまった数が入ったとはいえ珍しい銃ですので、是非ともこの機会に

 

>>ベレッタ BM59 Mark Ital TA 自動小銃はこちら

>>ベレッタ BM59 Mark Ital Pc 自動小銃はこちら(お客様ご連絡中ですが…)

>>ベレッタ BM59 Mark Ital 自動小銃はこちら

>>M1 ガーランドはこちら

 

 

本日のワンポイント情報!!

買取りで、モシンナガン M1944 騎兵銃 が東京店に入荷致しました。

HPとDetailed Photos(詳細画像) は本日完成しております。お客様にご案内中ですがキャンセル待ちも承りますのでお気軽にお問合せ下さい。

 

モシンナガン M1944 騎兵銃(11万円、税別)

 


2017.06.26 Monday

寒い国の話題アツアツな スオミ短機関銃

ウィンター・ウォー  極寒の攻防戦の完全版が公開されたと言うこと観て来ました。フィンニッシュ・モシンナガン M39とスオミ短機盛り沢山で、ほんのちょっぴりのラティ・サロランタ軽機……。

やられるロシア兵を眺める3時間半でした、アルバイトSです。

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スクリーンの中で大活躍していたスオミ短機関銃が丁度新入荷で来ていますので、個人的には非常に話題沸騰中です…!

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ちょっと斜めのマズル・ブレーキがどこかかわいらしい印象です。これがロシア兵をバリバリ倒してたんですよね……!

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もちろん後期型もセットで入荷しています。

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マズル・ブレーキが大型になったのが変更点ですが、泥や塵が入ると設計者は大反対だったそうですね。

映画を観た後だと全くの同意見です……!

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前回までの入荷同様まるで新品のようなスオミですが、フィンランド製の証もバッチリ入っています。

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そんなスオミですが、個人的に気になっているのがリア・サイト・リーフ。

短機関銃なので目盛りが500mまでなのは分かるのですが、いかんせん余白が多すぎやしませんか…?

例えばロシアのモシンナガン M1894/59は歩兵銃のリア・サイト・ベースに騎兵銃のリア・サイト・リーフを無理矢理使いますのでやっぱり目盛りとサイズがあっていないのですが、スオミのリア・サイトも何か他の銃と共通、もしくは流用だったりするのでしょうか…?例えばM39とは全然リア・サイト・ベースの形は違う様なのですが……。

謎が深まります。

DSCN9936.JPG

それとスオミといったら取り外せるバレル・ジャケットですね。前期、後期共に基部の形状は同じですので、個体差で相性が悪くない限り互換性があります。本来ですとこのまま工具無しの銃身が抜けますが、当然ながら無可動では溶接固定されています。

当時としては斬新だったM31ですが、銃身交換の為に部品を増やしたり、根っこには軽機関銃から来てるんじゃないかなーと思っています。単に貧乏性で、同じ機関部を長く使いたかったんでしょうか?

 

>>スオミ M31 短機関銃 前期型はこちら

>>スオミ M31 短機関銃 後期型はこちら

 

 

本日のワンポイント情報!!

買取りで、トンプソン M1928A1 短機関銃 が東京店に入荷致しました。

価格が決まっておりますので、すぐにご紹介可能な商品となっています。

HPとDetailed Photos(詳細画像) も完成しておりますので ぜひご覧ください。 

トンプソン M1928A1 短機関銃 (16万円、税別)


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