Chicago Blog

国内唯一の無可動実銃と古式銃の専門店。
スタッフの日記や元フランス外人部隊の声、新入荷の情報などの各種おしらせ、在庫状況など、リアルタイムにお知らせします。

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2017.10.31 Tuesday

圧着ハガキ2017後期型

今年秋がなくなかった!?こんばんはスタッフSです。

 

 

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定期的に新しく発行しております圧着ハガキがこの度リニューアル致しました。

>前回のものはこちら(店頭やイベントでまだお配りしております)

 

 

圧着Z折_内側(圧着面)ol買取.jpg

前回のものと圧着されない面のデザインはほとんど変わっていませんが、実は間違え探しレベルでは変更されていますので、前回のもお持ちの方は見比べてみてくださいね。

 

圧着Z折_内側(圧着面)ol.jpg

圧着Z折_外側(宛名面)ol.jpg

中身は今までとちょっと趣向を買えまして、重機関銃の歴史年表、軍用小銃の歴史年表という感じになっています。

1種類の銃で各バリエーションを集める方もあれば国で集める方もおり、銃のカテゴリーで集める方も…と、

色々いらっしゃいますが、年代順に集めてみるのも面白いかもしれませんね。

 

 

1挺しか在庫のない物が結構ありますので、もし気になるものがございましたらお気軽にお問い合わせくださいませ♪ 下取りもやっておりますのでどうぞよろしくお願いいたします!

 

もう既にお客さまの手元に届いているかと思いますが、こちらの圧着ハガキは住所をご登録頂いたお客様に郵送でお送りしております。

引っ越しなどで住所変更のあったお客様等には届かない可能性が御座いますので、 もし「まだ届いてない」というお客様がおられましたら、こちらもお気軽にご連絡くださいませ。

 

本日のワンポイント情報!!

東京店在庫品で、AK-47 自動小銃 II型 の新たな個体をHPとD/P(詳細画像) に本日アップいたしました。ぜひHPをご覧ください。 

AK-47 自動小銃 II型(17万円、税別)


2017.10.30 Monday

シカゴ レジメンタルス 秘境イタリア博物館ツアー申し込み受付開始!!

まいど! もうこの歳になると出張前のオール(徹夜)はキツイな…、シカゴ社長でございます!!

 

某国に束の間の休暇へ旅立つ前のスタッフ・キートン氏と東京店で「次回キートンさんと会うのはいつかなぁ?」と聞くと「今度はミュンヘンです!」とのこと。

つい先日ロンドンのヒースロー空港ラウンジで別れたばかりなのに!   次の彼の出張はドイツ、スイス、フィンランド…。 これから約三週間の出張へ行くシカゴ社長と途中で合流するのですが、出張と出張の間の休暇まで海外に行くなんて…。 若いってすごいですね。ヨーロッパ+アメリカ+某国=シカゴ社長よりグローバルです。

 

スケジュール的にはかなりブラックなシカゴ海外出張ですが、出張の楽しみは何と言ってもお買い物!  「仕入れに行ってるのに、個人的な買い物か!! 」 って言われそうですね!

同じ仕入れでも何か特別な品が買えれば出張がより楽しくなります!!  シカゴのメイン商品と少し異なりますが、シカゴ社長は油絵が大好物なのでつい買ってしまいます。 ←全ての油絵には価格は付けてあるので一応商品です。←売れた時の社長のガッカリ感は半端ないですが…。

 

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二週間前フランス出張の際にパリで手に入れたお気に入りの品物はコレ。 

1830年代に仏領北アフリカで編成された植民地兵(ズアーブ兵)がモチーフの油絵です。 独特のヒゲ、派手な軍服、赤いフェズ、青いサッシュ(これは見えません)で身を固めたズアーブ兵は絵になりますね!  流石19世紀の品、額縁も年季が入っています。 このモデルの兵士はクリミア戦争以来精鋭部隊として有名になったズアーブ兵で普仏戦争時の典型的な軍装を身に纏っています。 義勇兵とタイトルに入っているのでピエ・ノワール(Pieds-noirs、フランス植民地の北アフリカに住んでいたフランス人)かもしれませんね、アラブ人より西欧人のような顔立ちです。 外人部隊フェチなので植民地兵のモチーフにはシビレます!   1882年の作です。

この兵士の手にしているのはシャスポー M1866 小銃です。 普仏戦争の初戦では新兵器のシャスポー 小銃が世界最強の軍用小銃と言われたプロイセン軍のドライゼ 小銃相手に奮戦しフランス議会に「"Les Chassepots ont fait merveille!" シャスポー(小銃)が見事にやってくれました! 」の報告が入ったとか。 しかしプロイセン軍の戦略には最新小銃も敵わなかったようですが…。

 

 

今回の旅程はこちら↓↓↓↓↓↓

何の変哲も無いようなスケジュールですが、夜行寝台列車が二往復…。 しかも英国で夜行に乗ってドイツまで飛び同日ミュンヘン(ドイツ)⇆ミラノ(イタリア)はホテルでの宿泊無しの夜行三連チャン。 ヨーロッパの業者達にはCrazy guy!と呼ばれています。(ある意味誇りです!)

 

イタリアへ行く途中にシカゴのオーストリア物流倉庫の側を真夜中に通過します。 残念なことに時間がないので物流倉庫には寄れません←こんなコトを考えるだけでもCrazy guyですね。 このようなタイトなスケジュールに加えてメチャクチャ・エキサイティングなオファがポーランドからあって…。 ←コレはかなり自慢出来る内容ですが、残念ながらどー考えても無理、オファがあってから4日間も融通の利かないスケジュールを捏ねまわしても1日の余裕がなく今回はパス。 ポーランド国境から1,000kmも離れていない場所にいるのに行けないとは(涙)。

 

 

イタリアと言えばシカゴ社長もまだ行った事の無い軍事博物館があることが判明。 Rovereto War History Museum(ロベレト軍事史博物館)!  北イタリアなので行けないことはない。 (今回のミラノも北イタリアです) 

かなり洒落たディスプレイですね、もう行く気満々です!  第一次大戦後すぐの1921年、Rovereto城内に開館し現在に至っています。

 

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こんなレアな短機関銃があるのですね!  シカゴ社長でも名前すらハッキリと言えない…、「イタリアン・パルチザンが使ったバリアラ 短機関銃だったけ????」イタリア軍はドイツ軍以上にコレクター心をくすぐる謎の兵器満載です!!

 

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ロベレト軍事史博物館から山道を車で二時間、イタリアン・アルプスの山中(Monte Grappa)に第一次大戦時(対オーストリア=ハンガリー帝国)の有名なモニュメント+博物館があります。 夏は風光明媚な場所ですが、第一次大戦(冬季)では西部戦線を遥かに凌ぐ悲惨な戦場になったそうです。 地球温暖化の影響で今でも当時行方不明になった兵士達が氷河の中から発見されることがあるそうです。 そんな環境で戦った兵士たちの手の中にあったのはイタリア軍はカルカノ M1891 小銃、オーストリア軍はステアー・マンリッヒャー M1895 小銃だったのでしょう。 山岳兵なので短い短小銃や騎兵銃も多かったと思います。

 

滅多に行く事の機会のない博物館なので「これらの場所の価値が判るシカゴ・スタッフ」を連れて行こうと思います。 シカゴ レジメンタルス 秘境イタリア博物館ツアーのお申し込み(スタッフ限定)は本日解禁です!

 

 

本日のワンポイント情報!!

東京店在庫品で、 58式 小銃 (北朝鮮製 AK-47 自動小銃) の新たな個体をHPとD/P(詳細画像) に本日アップいたしました。ぜひHPをご覧ください。


2017.10.29 Sunday

別れは突然に

こんにちは。 タイトルの通り今月10月いっぱいで、ここシカゴレジメンタルスを中退させていただく事になりました、微笑みM14です。 今後は本業である学問に集中する事になります。 短い間ではありましたが、社長をはじめ多くのスタッフの方々には本当にお世話になり、他では経験できない様々な経験をすることが出来ました。 こんな自分ではありますが、「また学業が落ち着いたらシカゴに戻ってきても良いよ」と言ってくれた社長には感謝の気持ちで一杯です。

 

 

私自身、以前から無可動実銃には色々と興味を持っていましたが、まさか日本で唯一の無可動実銃専門店のシカゴレジメンタルスで働ける機会が来るとは思っても見ませんでした。 一年前の自分でしたら、想像もつかなかった事でしょう。

 

 

私が所有する無可動実銃はボルト・アクションのライフル1丁だけですが、ここシカゴレジメンタルスで働くに当たり、様々な銃器に触れる機会を頂きました。 中でも自分が本当に魅了されたのはMG42汎用機関銃です。 小銃や短機関銃と違って、この銃器の手入れは構造が複雑な為に本当に大変でしたが、手入れをする度に新しい魅力を発見していったという所です。 もちろん、専用の三脚であるラフェッテも、すっかり気に入ってしまいました。 当初は手入れをする時に「ああ、MG42とラフェッテかぁ。 これは重いし手をはさみそうだからなぁ。 」と思っていたのが、今ではすっかり「おお、MG42とラフェッテかぁ。 ドイツの工業力の結晶! 可愛いのが来たぞ! 」と言う感じになりました。

 

 

 

そのためか、無可動実銃その物に対する認識も変わりました、以前はコレクション・アイテムとしての視点から見ていましたが、今ではその無可動実銃の時代背景やその生産国の工業力の表れといった、一種の歴史的史料という見方に変わりました。

 

 

今は学問の世界に身をおいている自分ですが、何時の日か就職した時は、一人のお客さんとしてまたシカゴレジメンタルスに戻って来る事が出来ればと考えています。 もしかしたら、シカゴレジメンタルスの店頭やミリタリー・イベント等でまたお会い出来る日も来るかもしれません。 それでは、皆様ありがとうございました。

 

 

本日のワンポイント情報!!

大阪店在庫品で、 スターリング MK4 (L2A3) 短機関銃 の新たな個体をHPとD/P(詳細画像) に本日アップいたしました。ぜひHPをご覧ください。 

 

スターリング MK4 (L2A3) 短機関銃 (10万円、税別)


2017.10.28 Saturday

戦後短機関銃の固定ストック型は独特の魅力がありますよね

こんにちは、田舎な我が家の近所にて、あっ!あの建築中の一階、外装見てると、なんだかすごいオシャレなカフェ(もしくはこだわりのパン屋)が出来るみたいだぞ万歳!と喜んでいたら、すごいオシャレな犬専門美容室が開店し、結構なショックを受けたキヨミズです。近所に犬、多いもんな…


本日はこちら、
Vz.24 短機関銃です。
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チェコスロバキア軍用短機関銃として、折畳みストック型のVz.26と共に1951年に採用されました。同国での制式名称は“Sa vz.24”他の固定型ストックを備えた短機関銃と同じく、コンパクトさよりも射撃時の安定性が優先される兵科に配備されました。

Vz.26とはストック以外に差異はありません。
ベークライト製のハンドガード、グリップに対し、ストックは木製です。
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後に採用されるVz.58自動小銃の初期型も木製ストックが装着されていたので、当時はまだストックに要する強度や耐久性をクリアしたベークライト製ストックの量産が行えなかったのでしょうか?単にコスト的に釣り合わかっただけかも知れませんが、興味深い点ではあります。
 

 

単材木製のストック。
長さに差はありませんが、折り畳みストックに比べ、バットプレート部が大きくなっています。

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木材による重量増もあり、安定した射撃が可能となっています。

 


ストックは基部底面にてネジ止め。004.jpg
基部と接続するベースとストックの結合はいくつか種類があるようで、
在庫品ではカシメ?のような金具や


 

 

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ネジ・皿ネジ式が見られました。


こちらバレル側。バレルナット兼スリングループですが、折り畳みストックを収納時に引っ掛けるフックは残されています。固定ストックですから必要ないのですが、わざわざフックを除いた専用品を造るメリットは無かったのかもしれません。
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ちなみにスリングはVz.58 自動小銃と共用。
詳しくは東京店古参兵アルバイトS君の過去ブログをご参照下さい。


レシーバー上面。チェコスロバキア軍用らしいグレーの焼付け塗装が非常にしっかりと残っています。排莢口からプレス製レシーバーの厚みを測ってみると2mmもあります。持ってみると見た目以上に重いなとは感じていたのですが、そりゃ重いはずだ・・・しかし、それにより“武人の蛮用”に十二分に耐える堅牢性と信頼性を確保しております。007.jpg
本ロットは排莢口が開いた位置でボルトキャリアが溶接固定されています。このボルトキャリアは排莢位置以外では排莢口を塞ぎダストカバーの役目を果たしております。
昨年、同行しました海外出張時に、このVz.26のチェックを手伝ったのですが、その時にボルトの動きの滑らかさやボルトキャリアの動きに感動!思わず、おお〜〜!と声を上げてると、社長と外人部隊氏が離れた所から「どうした??」的な顔で見られたのを思い出してしまい赤面。


ケースが前絞りな7.62x25mm(トカレフ弾)を使用するため、角度の付いたマガジンハウジング兼グリップが特徴的なアウトラインを描いております。
ハンドガードとグリップは一体に見えますが、グリップは左右分割で3ピース構造となっています。ハンドガードにありますレール状の金具はマガジンローダーです。
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セミ/フルはトリガーの後退量により切り替え可能。つまりトリガーを浅く引くとセミ、引き切るとフルオート。今でこそAUG等で知られた機構ですが、量産型短機関銃で採用したのはこのVz.2x短機関銃が初となります。


鉄製マガジンは32発装填可能。

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底面から見ると、7.62x25mmを複列で収納するため、
かなり角度の付いた台形状となっているのが判ります。


 

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一見シンプルなようで、高度な設計が施されたVz.24およびVz.26短機関銃。
木製ストックならではの佇まいがたまりません!
折り畳みストックのVz.24も在庫しておりますので、是非ともご検討下さい。
オススメの一挺でございます!それでは今回はこれにて。


>固定ストックが24、 Vz.24 短機関銃はこちら
>折り畳みは26、 Vz.26 短機関銃はこちら
>Vz.58と共用のスリングはこちら

 

本日のワンポイント情報!!

買取りで、三八式 教練用模擬銃 が東京店に入荷致しました。HPとDetailed Photos(詳細画像) はすでにアップしており、本日価格が決定致しました。

すぐにご紹介可能な商品となっていますので、ぜひHPをご覧ください。

 三八式 教練用模擬銃 (17万円、税別)


2017.10.27 Friday

スプリングフィールド M1816 パーカッション マスケット戦歴編

台風が過ぎて雨も止み、プラモにサーフェーサーが吹ける!お布団が干せる!と喜んでいるナベです(あんまり雨ばっかだと部屋の中が長期航海中のUボート状態に・・・)。

 

本日は先日の続き「スプリングフィールド M1816 パーカッション マスケット」の戦歴編でございます。 

(先日のブログはこちら

 

大阪在庫のM1816はご覧のようにスプリングフィールド工廠にて1839年に製造された品です。

DSCN4596.jpg

 

そのころのアメリカというと1783年の独立戦争から1861年に始まる南北戦争の間の、あまり馴染みの無い時期ですがアメリカがガンガン領土を拡げていた時期でもあります。 特にアメリカ南部が顕著で1810年ごろからメキシコ領だったテキサスにアメリカ人移民がドンドン入植を開始→当然アメリカ側とメキシコ側で軋轢が高まる→1835年に入植者たちがテキサスのメキシコからの独立を目指しテキサス革命勃発、アラモの戦い(下の絵はリメンバーアラモ!やデイビー・クロケットで有名なアラモ砦)などなどがあり・・・

FalloftheAlamo.jpg

 

結果、スプリングフィールド M1816 を手にとってメキシコ軍と戦った入植者たちが勝利してテキサス共和国がメキシコから独立しました。 夜空に星?とってもシンプルなテキサス共和国旗。

 

テキサス共和国が出来てよかったよかった・・・だけでは当然終わらず。 アメリカとテキサスは1845年併合を発表、メキシコとの国境線も定まらないため小競り合いが発生、そのままエスカレートしてメキシコとアメリカの戦い米墨戦争(1845〜1846)が始まります。 この戦いでもアメリカ軍はスプリングフィールド M1816 を使用しました(下はメキシコ軍砲兵陣地に突撃を敢行するアメリカ軍騎兵隊)。

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結果、少数ながらアグレッシブなアメリカ軍は政治的なゴタゴタで混乱するメキシコ軍を各地で撃破してカリフォルニア、ネバダ、ユタ、アリゾナ、ニューメキシコ、ワイオミング、コロラドを手に入れました(メキシコ領土の1/3を喪失・・・)。 そしてそこから産出する金や石油を元にアメリカは超大国への道を歩むことになります。 当時のコスプレ?右がメキシコ兵、左がスプリングフィールド M1816 装備のアメリカ兵、シカゴ在庫のカット前の 長めのM1816 のようです。

800px-US_and_mexican_soldiers_1846-1848.jpg

 

米墨戦争では黒船で有名なペリー提督や南北戦争で名を馳せたリー、グランド、ジャクソン、シャーマンなどの将星も活躍しました。 そしてスプリングフィールド M1816 も老骨に鞭打ち15年後の南北戦争でも使用されることとなります。

 

テキサス共和国やアメリカ軍で使われた「スプリングフィールド M1816 パーカッション マスケット」はこちら

 

本日のワンポイント情報!!

買取りで、無可動実銃コレクション4丁が東京店に入荷致しました。

ロシア AKM 自動小銃 (価格調整中) はご予約をいただいているお客様にご案内の予定ですが、キャンセル待ちもお受けしておりますのでお気軽にお問い合わせください。その他のお品物はすぐにご案内可能となっております。

HPとDetailed Photos(詳細画像)は順次アップしていきますので今しばらくお待ちください。

 

モシンナガン M1891/30 歩兵銃 (円筒形レシーバー)(7万円、税別)

シュミット・ルビン IG11 歩兵銃 (10万円、税別)

Vz.61 スコーピオン 短機関銃(8万円、税別)

ロシア AKM 自動小銃 (価格調整中)


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