Chicago Blog

国内唯一の無可動実銃と古式銃の専門店。
スタッフの日記や元フランス外人部隊の声、新入荷の情報などの各種おしらせ、在庫状況など、リアルタイムにお知らせします。

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2018.01.31 Wednesday

KA1のリュングマン m/42B

こんばんはKA1です。
皆さんは第二次世界大戦当時に作られた自動小銃、何がお好きだろうか?
多くの人はアメリカ製のM1ガーランドライフルを選ぶだろう。 少しマニアになるとソビエト製のSVT40やドイツ製のG43を選ぶだろうか?
これらはボルトアクションの面影を残した木と鉄の銃。 部屋の片隅で眺めるのに良く似合う。
さて今回そんな雰囲気を持った銃を見つけた。 スウェーデン製のリュングマンm/42B自動小銃である。 早速写真で見てみよう。

 

1.jpg
意外とスリムである。(ストックにある真鍮板は支給番号や銃のデータを刻印するもの)
例えばイギリス製の銃にも多く見られるね、注目ポイントの一つ。

 

2.jpg
こちらもあっさりした感じ。 (リアサイトのノブが目立って見える)

 

3.jpg
クリーニング・ロッドもあり、フロント・サイトやバレル・バンドの形状などは、さながらボルトアクションのようである。

 

4.jpg
ストック前部だがここはかなり細い。(三八式より細いのではないか?)

 

5.jpg
エジェクション・ポートの後ろにはケース・ディフレクターが見える。 (M16A2よりも早く存在していた。こんな所に先進性を感じるのは私だけだろうか?)

 

6.jpg
レシーバー・カバーにはクリップでチャージできるようクリップ・ガイドが取り付けられている。 (マガジン・キャッチはレバー・タイプ、トリガー・ガードは98kに似た削り出しタイプ)

 

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バット・プレートは、シンプルな鍛造製。

 

8.jpg
バット・プレートにはシリアル・ナンバーが見える。

 

9.jpg
ストックはやはり細い。材質は樫材だろうか?(堅牢な造りに見える。)

 

10.jpg
バレル上部。 この写真だけ見ると一瞬kar.98kと勘違いしてしまう。

 

11.jpg
レシーバー上部。 この部分は好き嫌いの分かれる所。 (レシーバー・カバーに付いた2カ所の突起に指を掛け前方にスライドさせてボルトをコックするのだ。実にやりにくい)

 

12.jpg
一方下面は実にシンプル。 (マガジンにテーパーが付いていることがわかるだろう。)

 

13.jpg
まるでマシンガンのようだね。 この銃にはマズルブレーキは存在しない。(この銃の一番迫力がある所。仕上げの良さが分かる。)

 

14.jpg
銃全体をくまなく見ていくと、沢山のプルーフ・マークが入っているのがわかるだろう。 これらを探すのも無可動実銃を楽しむ秘訣である。

 

15.jpg
リア・サイトのハンドルは当時としては精密機械と言えるだろう ダイヤルを操作すると1〜7で切り替えられる。 2=200mを表す。

 

16.jpg
マガジンを外した所。 写真で見ても出来がよいのがわかるだろう。

 

いかがだっただろう。 このm42/Bは中々味のある自動小銃ではないだろうか。
戦後冷戦下で突撃銃の時代となり、スウェーデンでもAk4(G3のライセンス)に切り替えてしまった。
時代にあわなかったと言えばそうだが、SAFNと共に20世紀の名銃といえるのではないか?現存数も少ないと思われる。 今だから手に入る1挺だ。
値段は¥345,600(税込)2挺目のセミオートとしていかがだろうか?
ではまた

 

>>リュングマン m/42B 自動小銃 (#5596)はこちら

 

 

本日のツーポイント情報!!

*買取りで、ポルトガル軍用 ステアー・マンリヒャー M1896 騎兵銃 が東京店に入荷致しました。

HPとDetailed Photos(詳細画像)は本日アップしております。 ぜひHPをご覧ください。

 

ポルトガル軍用 ステアー・マンリヒャー M1896 騎兵銃 (27万円、税別)はこちら

 

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いつも当店をご利用いただきありがとうございます。 誠に勝手ではございますが、平成30年2月1日より東京上野本店の営業時間を12:00〜19:30とさせていただきます。 お客様にはご不便をおかけしますが、何卒ご理解のほどお願い申しあげます。

なお、大阪店(TEL: 06-6223-9070)の営業時間は変更ございません。
これまで通り20:00まで営業いたします。


2018.01.30 Tuesday

最後のセトメ

こんにちは、この所の寒さには閉口しまくりで、一刻も早く冬が終わって欲しいのですが、鍋物だけは続けたいキヨミズです。 今期おすすめは豆乳鍋!



今日、取り上げますのは、こちらの銃、L001.jpg
スペイン セトメ モデロL 自動小銃です。


7,62mmNATO弾使用のセトメ モデロCの更新用として、5,56mmNATOを使用する新小銃として1984年に発表されました。 スペインはNATO加盟に先立つ1981年に、5,56mmNATO弾の採用に踏み切っており (加盟は1982年5月)、NATO加盟国や西側諸国の中でも、5,56mmへの更新を早くより進めておりました。

L002.jpg
セトメ伝統のローラー遅延ブローバック式の機構はそのままに、5,56mmNATO弾に対応。 プレスを多用したレシーバー、樹脂製ストック、グリップ、ハンド・ガード、大部分をグリーンに着色したデザインは、今見ても新鮮に写ります。 全長は930mm、空虚重量約3.4kgと、同世代の小銃と比較しても、軽量・コンパクトにまとめ上げています。



フラッシュ・ハイダーは初期生産分には画像のような三又タイプを装備。
L003.jpg
後期生産分はバード・ゲージ型となります (現在庫は東京、大阪店ともに三又のみ)。



フロント・サイト・ハウジング。 鋳造製でしょうか? 角ばったブロック状の作りですが、軽量化と思われる掘り込みが見られます。 ポストは上下に調整可能。
L004.jpg
前方の突起は着剣ラグです。 その下にはスリング・ループと、ライフル・グレネード用のシール・リングが見えます。


ハンド・ガードのデザインはFN FNCを思い起こさせます。
(グリーンだからスウェーデンのAk5か)
L005.jpg
かなり肉厚で非常に堅牢。 握り心地も良好です。



コッキング・ガイドからレシーバーに至るまで、上面は四角!
強度を確保するため、各所に張り出し加工が施されているのが確認出来ます。L006.jpg
かなり狭い感を受けるエジェクション・ポート。 固定されたボルト・キャリアが覗きます。
後方に少し張り出しているのは、ケース・ディフレクターの役目でしょうか?



レシーバー右側面から。 如何にもプレス製といった造りです。 真ん中に通る溝は、リトラクタブル・ストック用の物ですが、同時に強度確保の役目も果たしているのかも知れません (リトラクタブル・ストック・モデルはモデロ LC。 銃身も短縮されたカービン・モデルです。 これもいつか入荷するといいなあ)
L007.jpg
ストックとピストル・グリップの色味が違いますね。 素材自体は (あくまで個人的な感触ですが) 違いはなさそうです。 これも現役中の補修かと思われるんですが、レシーバーの焼付け塗装も微妙に異なるグリーンが重ね塗りされている個体もあり、少し“おおらか”な感じを受けます。


リア・サイトです。 サイド・ガードと一体となったベース・ブロックは、光学照準器用の (専用) マウントを取り付ける設計なので、レシーバーに溶接固定され、堅牢な構造となっています。 前方にあるボタンはボルト・キャッチ。 何故こんな辺ぴ?な位置にあるのかと思っていましたが、なにも戦闘中に使うのではなく、整備や訓練中の抜弾確認時に使用するために設けられとの事。
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モデロCではコッキング・ハンドルを後退位置で引っ掛ける切れ込みがありましたが、モデロLの角型レシーバーでは無理が生じたのか、この様なボタン式となったようです。



M16等と同じ、フリップ式ピープ・サイト。 200mと400mの二段式。
右側面のダイヤルで左右調整が可能。L008_2.jpg
サイト自体が角をとらず、四角い板状となっているのは面白いですね。


セレクターはS(セーフ)-T(セミ)-R(フル)
L009.jpg
セレクター・レバーを持ち上げながら、Rの位置より更に押し込みますと、セレクターが抜けて、トリガー・グループの分解が可能です。


ストック。かなり硬質で、少々の事では傷つきそうにありません。 ゴム製のバット・プレートを装備。こちらも劣化などは見られません。L010.jpg
スリング・ループ。 前後の穴はストック分解時のピンを紛失しないように納める物。 モデロCの木製ストックでは上下二つ穴だったのですが、モデロLではスリング・ループのパーツを留めるハトメ状の金具が打たれており、その穴をピンと同径にして収納するようになっています。 設計の合理化。 細かい所ですが、小技が効いてますね。

 



最後はグリーンのライフルといえばAUG!と並んでの一枚。
ブルパップのAUGとさほど変わらない全長で、かなりコンパクトに感じます。 しかし・・・、素晴らしい! 僕の語彙力では陳腐な文句しか浮かばないのを言い訳として記した上で、どちらもヨーロッパらしい、キレキッレのデザイン・センスが炸裂してます!! (あぁ・・・語彙力・・・)

L011.jpg
このモデロL、スペイン軍での制式採用は1984年でしたが、本格配備が始まったのは1987年からで、1999年には早くもHK G36Eと交替しております。 どうやら量産時の品質に問題があったらしく、スペイン兵からの評判はあまり良い物ではなかったようです。 スペインの国家財政悪化の影響による物だったようですが、プロト・タイプや品質基準を満たした個体は良好に作動したそうなので、基本的な設計に問題はなかったのだと思われます。 何よりも、セトメの資産を生かし、HKも半ばサジを投げた5,56mmでのローラー遅延ブローバック式を採用し、新時代にあわせた軽量コンパクトな小銃を開発し、採用した事にスペインの“意地”が見えて、大変興味深いです。 これが問題なく使い続けられ、現用改修されていたら、さぞ面白い銃になっていただろうなと想像してしまいます。



スペイン独自開発(今の所)最後の自動小銃です。 歴史的な意義はもちろん、立体としてモデル・アップされていない機種ですので、コレクションにオススメ! 価格もお値打ちとなっておりますので、ご興味ありましたら、どうぞご検討をよろしくお願い致します。
それでは、今回はこれにて!


>セトメ モデロL 自動小銃 はこちら
>セトメ モデロC 自動小銃 はこちら
>セトメ アクセサリー類 はこちら
>AUG 自動小銃 ファミリーはこちら

 

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買取りで、保安官バッジ等のバッジコレクション5点が東京店に入荷いたしました。 HPは近日中にアップする予定です。 価格は現時点では決まっておりません、何卒ご了承くださいませ。

 

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2018.01.29 Monday

コルト M1849 ポケットのちょっとマニアックなお話…

皆様こんばんは、キートンです。 厳しい寒さが続きますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

私はというと、先日東京でも大雪が降った日の帰り道、自宅近くの公園の歩道で盛大に転倒。 転んだ拍子に結婚指輪が (マンガのように) 指から抜けて一面に積もった雪の中に吹っ飛んでいってしまいました。 真夜中に積もった雪の中から指輪を見つけるのは至難の業で、おかげで極寒の中一時間近くも指輪を探すはめに…。 通行人の方の中には親切にも一緒に探してくださる方もいて、幸い指輪は見つかりましたが、皆様も雪にはどうぞお気を付けくださいませ。。

 

さて、本日ご紹介するのはこちら。

コルト M1849 ポケット・リボルバー 5インチ・モデル (初期生産型) です。

M1849ポケット自体はシカゴでも過去何挺か入荷しておりますが、こちらの個体は1854年頃に製造された品で、49ポケットの中でも初期生産品にあたるタイプのようです。

 

初期の49ポケットの特徴として、銃身上面のコルト社のアドレス刻印が二行にわたって入っています。

この二行のNew York刻印が入った49ポケットは、私の記憶している限りシカゴでも初めての入荷と思われ、49ポケットの中でも珍しいタイプとなっております。

このタイプのアドレス刻印が入った49ポケットは、シリアルNo.が14465から174537までの間に約160,500挺が製造されたそうです。 今回の品はシリアルNo.が98271となっておりますので、まさにこの二行のNew Yorkアドレス刻印が入っている49ポケットのシリアルNo.の範囲とも合致しています。 なお今回の個体はその中でもNEWとYORKの間にハイフン (-) が入っておらず、二行のNew Yorkアドレス刻印の中でも比較的後期の表記方法となっています。

 

ちなみにこの銃身上面のアドレス刻印はその後、New YorkからHartfordへとアドレスが変わったタイプや、New Yorkの刻印が一行で打刻されたタイプ へと変更されました。

【Hartford刻印タイプ (シリアルNo.171452から206532までの間の約2万挺)】

 

【New York一行刻印タイプ (シリアルNo.187131から332993までの間の約127,000挺)】

 

また、49ポケットのトリガー・ガードには製造時期によりいくつかのタイプが存在するのですが、今回の個体には初期型の特徴でもある小型の真鍮製トリガー・ガードが取り付けられています。

 

このタイプのトリガー・ガードはシリアルNo.が152606までの製品に付いていたタイプで、その後のシリアルNo.154021以降はやや大型の真鍮製トリガー・ガードが登場しました。

 

なお、さらに後期の製品になると、トリガー・ガードの材質自体が真鍮から鉄へと変更されました。

【英国に輸出された49ポケットの鉄製トリガー・ガード】

 

この他、初期型の49ポケットの特徴として、ローディング・レバーとラマーを固定しているネジの先端が側面に飛び出ているなど、細かな部分でもその後のモデルとは異なっています。

 

コルト M1849 ポケット自体は合計約30万挺以上が製造されたベストセラーですが、その初期型となると国内に入っている数も少なく希少かと思われます。 今回の個体はシリアルNo.も確認出来る範囲で全てマッチしているオリジナル度の高い品ですので、気になる方はぜひお早めにどうぞ。

 

それではまた!!

 

>> 在庫品のコルト M1849 ポケット・リボルバー はこちら

 

 

本日のツーポイント情報!!

東京店在庫品の スタール M1865 カービン (銃砲刀剣類登録証付古式銃) のHP解説 を本日追加いたしました。

希少なお品ですのでぜひHPをご覧ください。 

 

スタール M1865 カービン (銃砲刀剣類登録証付古式銃) (300万円、税別)はこちら

 

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2018.01.28 Sunday

まだまだ謎は多いけれど ボーモン・ビタリ M1871/88 歩兵銃

先日アイススケートに行ってきました。 時たま行っては黙々と滑りまして、下手の横好きですが少しずつ上達してきた実感があるとまた楽しくなってくるものですね……!

こんばんはアルバイトSです。

 

DSCN0002.JPG

ほとんど私事で大変恐縮なのですが、この銃に気になる所があります。 名前をボーモン・ビタリ M1871/88 歩兵銃といいますが、気になるのが「ビタリ」

どこかで聞いた事あるな……と記憶の糸を辿ったところたどり着いたのが……

 

Vetterli-Vitali.jpg

この銃、ベテェーリ・ビタリ M1870/87 歩兵銃と言います。(もしかしたら、僕のモヤモヤの原因にピンと来る方もいらっしゃるかもですが……)

イタリア・ベテェーリの最後の方のバリエーションなのですが、何故イタリアとオランダの銃に同じ「ビタリ」が使われているのでしょうか…?

 

DSCN0003.JPG

理由は単純で、このマガジンにありました。

 

ボーモン 断面図.jpg

そもそもベテェーリもボーモンもそれまで単発銃で、1発撃つ毎にボルトを開いて再装填しなければならなかったのですが、イタリア人のビタリさんが開発したこのマガジンを組み込む事で、4連発の連発銃に改良する事が出来たのです。

イタリアの技術を取り入れたのは興味深いですよね。 1888年ごろと言えば、無煙火薬が実用化され欧米列強では連発銃が歩兵の装備となっていた頃ですから、オランダにも焦りがあったのかも知れません……

 

またビタリ式マガジンで興味深いのがクリップでして、画像のように随分とゴツイものを使用します。

 

DSCN0004.JPG

単発の時の名残かボーモンにはクリップ・ガイドはありませんので、それに合わせるには必要だったのかも知れませんね……

とは言え単発の銃がいきなり4連発になるんですから、当時としては画期的だったのではないでしょうか!

 

今回ブログに使用した個体は30万円(税別)の品で、他にシカゴ・コレクションに入れても良いほど程度の良い品が40万円(税別)でございます。⇐大阪商人のシカゴ社長はデータ採取中の品を除き資料として保存したい品にまで全てに価格が付いています!

 

>>ボーモン・ビタリ M1871/88 歩兵銃はこちら

 

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買取りで、トルコ TC Orman ベルチェー M1948 短小銃 が東京店に入荷致しました。

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トルコ TC Orman ベルチェー M1948 短小銃 (25万円、税別)はこちら

 

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2018.01.27 Saturday

昔ちょっと憧れた機械

どーも、ケンです。

その昔、幼い頃の憧れのアイテムっていうのがいくつかありまして・・・
まあ、これは皆様もそれぞれにあったかと思います。

私はフロントブレイクのショルダーホルスター、アタッシュケース、ファイターパイロットのヘルメットetcetc
で、そんな中の1つにガイガーカウンターもあったという・・・

ガイガーカウンターがなぜ憧れのアイテムに入っていたかと言うと、たぶん・・・これは映画のイメージなんだと思うんですよね。何しろ非日常アイテムですから。

例えばこれなんかもそうですよね?
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007第1作のドクターノオです。
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放射線が1つのヒントになっている話でしたから。
さすがに1作目は秘密兵器というものが特に出てくるわけではなく、ガイガーカウンターが最新ガジェット的な位置づけでした。

で、実はガイガーカウンターに関しては私の憧れは一度かなっているのです。
正確にはガイガーカウンターではなく、ガイガーアラームでした。
ガイガーアラームというのはつまり研究所や原発で身に着けを義務付け、「これが鳴ったら逃げろ」というやつです。

私が持っていたのは、ちょうどIDカードくらいで、正に胸とかにつけておくもので、クリップ付きでした。
確かですね、某所で知り合った方がその手のものを販売している会社の方で・・・何か理由があって私がそのガイガーアラームを貰ったという。その理由が失念して思い出せないですがね。確か旧型になってサンプルが要らなくなったとか、そんな理由だったかと・・・

その時のガイガーアラームになるほどと感心したのはスイッチが無いこと。電池を入れたら、スイッチなどなく、基本点けっ放しです。確かにスイッチを切れるようにしてはいけない、というのは納得しました。
そして電源が入って作動していることを示すランプだけ点く。
しかし基本的にそれだけ。
ま、鳴ったらヤバイわけですが・・・

さてそんな憧れの(?)ガイガーカウンターが今回の品。
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いや、最初・・・これなんだ?みたいな感じで目に止まりました。
この辺のベークライトの質感に私は弱いので、ベークものはつい見てしまう。
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大きさはこのくらい。片手で持てるくらいです。
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この手の小道具でベークライトと言えばドイツをイメージしますが・・・やっぱりドイツ製でした。

で、正面の計器盤。
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この雰囲気が好き。ドイツ語だ・・・

これらのスイッチの組み合わせで幾つかの設定や機能を変更します。
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ざっくりいうとメインスイッチにテストスイッチ、ゼロを出したり、線量警報、線量率等々。
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コネクター指して、スピーカーに繋ぐこともできるようです。

放射線は底から測ります。
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ドイツのBWB(連邦装備調達部門)の検印や検ステッカー有り。
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1963年と1967年と有り、時代がわかります。
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しかしマークが鷲なのが如何にもドイツですな。

革の取っ手はこのように上に持ってきて持ちます。
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まだまだWIIの頃の雰囲気を持っていますね。そこがいい。
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たまには、あえてガジェットと呼びたいこんな品もいかがでしょうか?

>>ドイツ 放射線測定機 TTL 6109Aはこちら

 

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