Chicago Blog

国内唯一の無可動実銃と古式銃の専門店。
スタッフの日記や元フランス外人部隊の声、新入荷の情報などの各種おしらせ、在庫状況など、リアルタイムにお知らせします。

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2018.03.31 Saturday

KA1のMGV-176

こんばんは、KA1です。 今回紹介したいのがMGV-176短機関銃。 アメリカン180短機関銃を基にユーゴで作られた大変個性的な銃だ。 早速見てみよう。

 

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やはり目を引くのは、ドラム・マガジンと、不思議な形状の折り畳みストックだろう。


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ストックは、折り畳んだ状態でフォア・グリップとして使える。 (グリップの角度が良く、意外と取り回しやすいのだ。)


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グリップ根元辺りに、モールドでMGV176と入っている。


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またマガジン・キャッチ付近にはシリアル・ナンバーと「CAL .22LR」の口径表示の刻印が見える。 (この部分はさすがに鉄である。)


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いやあ、この形が良いね。 電車のパンタグラフみたいな感じ。 単純な丸棒を折り曲げて溶接したものだが肩にしっくり来ます。 若干華奢な感じもするが、.22LRなので問題ないのだろう。


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トリガー上部に見えるのはコッキング・ハンドル。 グリップは上部にセーフティ・レバー、後部にグリップ・セーフティが見える。 グリップはフィンガー・グルーブが手になじみ握りやすい。


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リア・サイトはオープン・タイプで切り替えが可能だ。 (写真では200mにセットされている)


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フロント・サイトは円形のガードが付く。 (この形はMP5みたいだね)


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この銃のエッセンス。 半透明のドラム・マガジン。 161発入る (アメリカン180は177発だったような気がするが…)。
(プラスチックのため、隔壁が透けて見えるので、ルイス軽機関銃のように見えてしまうのは私だけだろうか?)


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トリガー・ガード前にある穴はエジェクション・ポート。 そう、この銃は下に排莢するのだ。


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ストックを上から見た所だが、パンタグラフと言った意味がわかるだろうか?

 

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.22口径の小さな銃口がわかる。 チョコンとしたバレルの出っ張りはベレッタM12のようで意外とカッコイイ。

 

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専用箱の上部に「AVTOMAT KAL、22HV, (ハイベロシテイ?)MGV-176」の文字。イラストにはサイレンサーが描かれている。 (付属品として、スリングとクリーニング・キットが付く)。 銃の外観は殆どプラスチックなので、箱に入れるとエアガンみたいだね。

 

いかがだっただろうか?プラスチックを多用した現代の短機関銃。 非常に軽く思ったより使い易い。 え? .22LRでは戦場では使い物にならないではないかって? 一発の威力は低くても大量に撃ち込まれたら意外と効果を発揮する。 特に防弾チョッキ、大口径の弾はストップするが、小口径の弾は繊維の隙間から貫通し易いのだ。 しかも.22LRなら世界中のどこでも手に入れる事が出来る。
正に至近距離 (特に室内) で使用するPDWとしてぴったりではないだろうか?


ユーゴ内戦も終結したためMGV-176の製造は中止されており、市場にはなかなか出て来ないと思われる。 (現在はスロベニアで再生産されている様だが)。 今なら無可動実銃としてシカゴレジメンタルスで手に入れることが出来る。次の入荷は難しいのでは?
珍しい銃が好きなあなたにおススメします。値段は¥291,600(税込)(專用箱、スリング、クリーニングキット付)と¥270,000(税込)(本体のみ)の2種類。

ではまた。

 

>>専用箱・付属品付きのMGV-176はこちら

>>銃本体のみのMGV-176はこちら

 

本日のワンポイント情報!!

買取りで、M16A1 自動小銃 が東京店に入荷しました。  HPとDetailed Photos(詳細画像)は近日中にアップする予定です。 価格は現時点では決まっておりません、何卒ご了承ください。


2018.03.30 Friday

映画と銃「Karbala 」

御機嫌よう、スタッフBでございます。

本日の映画と銃は「4デイズ・イン・イラク/カルバラ イラク戦争・奇跡の4日間」でございます。
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内容的には以前にご紹介した「ブラックバード・ライジング」のような、当事者の国にとっては映画化しないわけにはいかなかった実話という感じの映画でございます。
「ブラックバード・ライジング」はイタリアの、今回はポーランド、ブルガリアのという。どちらも平和維持軍というのが・・・時代を表していますね。

舞台は「イラクの自由作戦」で・・・
そこに参加したポーランド軍と一部ブルガリア軍。
いわゆる平和維持軍です。

実は「カルバラの奇跡」に関してはあまり世界的には有名ではなく・・・


なぜならアメリカが「無かったことにしたかった」から。

あくまで安全地帯の安定化のために派兵された部隊であり、本格的な戦闘などあってはならない。
ゆえにこの戦闘は「地元の人間が自身で解決したものとする」ということになりました。

実際にはゲリラに四日間包囲され、連絡も援軍も無かったという状態。
敵から激しく攻撃を受けている中「戦闘開始ですか?!戦闘開始?!」と無線で発砲許可を求めるシーンが印象的。
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このシーン、個人的には、もしこの状況が自衛隊だったら・・・と思わせるようなシーンでした。

それでも弾薬は底を尽き始める寸前で、白旗まで考えたという。
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結果的にポーランド軍とブルガリア軍は死者を一名出したのみで、他は負傷者のみ。しかし負傷者というと聞こえがいいというのもラストに描かれます。状況を考えると損害軽微はまさに奇跡。

それでも米軍は「この件は兵たちに他言無用を徹底」ということを命じてきます。
この辺りの話も劇中では描かれております。

このような映画のため、本作は派手な戦闘を描いて見せるハリウッド戦争映画のようなものを期待するとガッカリいたします。
ポーランド人はあの戦争でこんな状況があったんだ、というのがわかる映画でございますね。

戦闘そのものは局地戦としてはかなり激しく、特に敵が迫撃砲やロケットランチャー、無反動砲など。

ポーランドですので、AKというか、タンタルやベリルが多数登場します。
一般兵がタンタルで、
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一部兵士がベリルという感じ?
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ベリルはダットサイト付きです。
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ベリルはなかなか新鮮でございますね。シカゴでも一度見てみたい銃の1つでございます。
しかし銃を見ると、東西冷戦の最中は東側だったポーランドやブルガリアは冷戦終結後は実質アメリカ主導の多国籍軍に入るしかなかった事情が見えてきます。

ゲリラはAK(タンタル?)やUZI。
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PKMも車載を含めてチラチラ。
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無反動砲も撃ちます。
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B-10でございましょうか?

子供のRPGがとても怖い。
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細かいところですが、双眼鏡の視点にちゃんとレティクルがありますね。
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なお、このカルバラの地は昔(西暦680年)にも「カルバラの戦い(悲劇)」という事件が起こった場所でございます。

現代の戦争事情はアメリカ以外の国の戦争映画を観ると良くわかるような気がします。そんな映画の中の一本でございました。

>>ベリルはございませんが、タンタルは在庫がございます。ポーランドの戦後自動小銃はこちら
>>PKMシリーズはこちら
>>UZIはこちら
>>RPGはこちら

 

 

本日のワンポイント情報!!

買取りで、Gew.3A4 自動小銃 が東京店に入荷致しました。

HPとDetailed Photos(詳細画像)は近日中にアップする予定です。  価格は現時点では決まっておりません、何卒ご了承ください。


2018.03.29 Thursday

素早く装填!

どーも、ケンです。

今回のこれなーんだ?です。
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いや、クイズにもならない・・・

HKSスピードローダーです。
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リボルバー用のローダーね。

弊社のお客様の中には「俺は長物しか知らぬよ」という方もいらっしゃるので、一応説明するとライフルのクリップみたいもんです。
今や拳銃もオート全盛ですから、オートならそれこそマガジンチェンジすればいいわけですよ。
ところがリボルバーは・・・ローダーが無ければ1発か2発ずつ込めるしかありません。
かのジョフ・クーパー氏も戦場でリボルバー使ってたら、恐怖でリボルバーの再装填がうまくできなかった?!「これからはオートの時代だ!」というわけで45AUTOの神様の誕生のきっかけになった・・・というくらいにリボルバーの再装填は実際やると結構大変です。慌てると本当に手から弾がポロポロ落ちる・・・

なので、リボルバーのローダーというのはこれまでいくつも考えられてきました。
その中でHKSは定番的なローダーですね。

ここ見ると銃種がわかるのもHKSの特徴。
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これはS&WのM586/686用ですね。

「NOT FOR COLT」の注意書きが有り。
ちなみに同じ口径のローダーを違う銃に使うとどうなるか・・・
例えばパイソンとM586とかは結構近いはずというのはなんとなくわかりますね。あるいはKフレームにLフレームのローダーは?とか。
昔、友人と試した結果、同口径、同弾数で同じくらいのサイズのシリンダーならば使えないことはない。ただし専用の方がぴったりという感じです(参考までに)。
まあ、それ以前に例えばトイガンに使う場合にはそもそも実銃とは色々サイズが違う場合や場合によってはトイガン用カートはローダーにうまく入らない(留まらない)場合がありますね。

さてHKSのローダーは仕組み的には最もシンプルです。

このアルミのノブを回すことで弾のロックとアンロックを行います。


つまり・・・
これがアンロック状態。
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ロックすると穴の奥にカートリッジのリムを留める凸が出ます。
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写りにくい・・・
これね。6個穴に全て綺麗に凸が出ます。
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使い方はまず、アンロックにした状態で弾を込めていきます。
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※ダミーカートは別売りです。画像は357マグナムのソフトポイント。

6発全て込める。
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込めたら、ノブを回して、ロックします。
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逆さにして落ちなければOK。
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弾は若干ガタつきますが仕様です。
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このガタにより、装填の際にうまくシリンダーの穴にハマるわけです。

銃に使用する際にはシリンダーに弾を入れ、ノブを回して落とす。
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簡単です。

HKSのローダーはノブを回すシステム上、シリンダーを手でちゃんと押さえておかないといけません。その分、ポケットなどに入れて置いた際に弾をバラけるミスは起こりにくい。
他のワンプッシュ式などはリロードはより速いですが、誤って弾が外れるミスの可能性も増えるわけです。一長一短です。

こうやってリボルバーのトイガンとかと一緒に置いておくだけでも雰囲気あります。
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ついでにこれなども・・・リボルバー繋がりでS&Wのリボルバーのグリップです。
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左がNフレーム用のスクエアバット用ターゲット・グリップ、右がKフレーム用のスクエアバット用のターゲット・グリップで、どちらもローダー・カットのデザインですね。

にしてもパッと見だとKとNフレームの見分けってつきにくい・・・
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個人的にはNフレームの方の品の木目と色が好きです。

最後にリボルバーシューティングとリロードの究極な方・・・
Jerry Miculek氏。
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リボルバーでオートの連射速度を超えちゃう方。
リロードはフルムーンクリップでやはり異様に速い。
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エジェクトした弾がお腹辺りにある間にすでに次の弾が銃の近くに来てます。

銃弾が見えるくらいのハイスピードカメラで初めて動きがわかるくたい速い。

「いわゆるオートは機械的な往復運動だから、鍛えればリボルバーの方がそれを超えられる」みたいなことを言えてしまう人。
理屈はわかるが・・・無理だ・・・
ちなみにこの方はリボルバーだけでなく、オートもライフルもショットガンも何でも撃って、どれも巧いです。
前にケネディ暗殺は可能か?という実験にまで挑戦して可能にした方(要工夫でわりと簡単にできちゃったみたい)。
さらに娘さんも銃が巧いという。
ホームディフェンスの銃に何がいい?との質問に「バレットだ!間違いない!今、インドアカスタムを製作中♪」とか冗談好きで、自身で動画もいっぱい撮って公開している楽しい人でもありますね。

というわけで弾には・・・いや、たまにはこういうアクセサリーも入荷いたします。入荷は狙ってじゃなくて、たまたまですけど。

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>>HKS社製 S&W M586 リボルバー用のスピード・ローダーはこちら
>>Smith & Wesson リボルバー用のスクエア・バット ターゲット・グリップはこちら
>>.357 Magnum(ソフトポイント弾頭) ダミーカートはこちら

 

 

本日のワンポイント情報!!

東京店在庫品で、Vz.61 スコーピオン 短機関銃 (ブルー仕上げ) の新たな個体をHPとD/P(詳細画像) にアップいたしました。ぜひHPをご覧ください。

Vz.61 スコーピオン 短機関銃 (ブルー仕上げ) (8万円、税別)はこちら


2018.03.28 Wednesday

先日のNHKドラマ見られました?

皆様こんばんはお元気ですか?ナベです。

 

先日NHKで「どこにもない国」前編というドラマ(戦後、満州に取り残された邦人の苦難と帰還を題材とした作品)を放映してましたが皆様ご覧になられましたか?ナベ、TVをやるというのは知ってましたが気合いれて勤務していたため完全に失念、半分ほど見逃してしまいました。 残りの半分は録画して見たのですが・・・しかし、どうしても出てくる銃器が気になって気になって仕方アリマセン・・・。

 

まず主人公たちの住んでた満州の町を占領したソ連軍が装備してたのは・・・。

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説明不要のマンドリン、劇中でもソ連兵とセット。 見逃した前のシーンで日本軍との交戦場面とか有ったのでしょうか?PPSh-41短機関銃はこちら

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中国共産党軍も登場、終戦直後の満州でソ連軍と中国共産党軍って占領地域の管理とか住み分けとか、どうしていたんでしょうかね?

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劇中の共産軍は上の写真の三八系ではなく、ソ連製モシンナガンを手にしてました。

モシンナガン M1891/30 歩兵銃はこちら0330ba4bfd2efbd2d57296a2d5b7640c.jpg

 

国共内戦中で若干押され気味の国民党軍も出てきます。 蒋介石は出てきません。

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主人公一行に証明書を発行してくれたり、護衛まで付けてくれるサービス精神旺盛(一部例外あり)な国民党軍はかなり年季の入ったモーゼルスタンダートや三八式(・・・だと思う)を装備してました。

モーゼル スタンダード 短小銃 はこちら

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三八式歩兵銃はこちら

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アメリカ軍へ渡りを付けに行って主人公たちは物の見事にMPに拘束されますがその際、MPの肩にあったのはM1(M2?)カービンでした。 M1M2カービンはこちら

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ともあれ次回の「どこにもない国」(後編)ではどんな銃器がでるのか楽しみです(こんな楽しみ方をしている人って何人いるんだろう?)。ではまた!

 

 

本日のワンポイント情報!!

買取りで、SIG SG542 自動小銃 が東京店に入荷致しました。

HPとDetailed Photos(詳細画像)は近日中にアップする予定です。  価格は現時点では決まっておりません、何卒ご了承ください。


2018.03.27 Tuesday

ショッピングカート機能を順次導入中です

皆様こんばんは、キートンです。

さて、本日はシカゴの商品ページに新しく追加された機能のご紹介です。

 

既にお気づきの方も多いかとは思いますが、最近シカゴHPに掲載されている一部商品のコメント欄に、新たに「  カートに追加  」なる機能が追加されました!

 

こちらのボタンをクリックすると、外部の決済ページへと移動し、ウェブ上でクレジットカードやPayPalを使った決済が可能となります。

決済内容を確認後、PayPalアカウントをお持ちの方は「  PayPalで支払う  」、PayPalアカウントをお持ちでない方は「  支払う   (PayPalアカウントを使用せずに支払う)」のボタンをクリックしていただくと、クレジットカード決済が可能となっております。

 

これまでクレジットカード決済希望でご注文いただいた商品については、営業時間内にお電話で直接カード情報をお伺いして決済を行っておりましたが、こちらの機能をお使いいただく事により、お電話でのやり取りなしでいつでもクレジットカード決済が可能となります。


「カートに追加」ボタン対応商品は現時点では一部の銃のみですが、順次対応商品を追加しております。 また、将来的にはアクセサリー類も対応していく予定ですので、完全に対応した際にはより快適にお買い物をお楽しみいただけるようになるかと思います。

 

なお銀行振込や代引き、オリコローンでのご注文に関しましては、これまで通りページ右上の「ご注文予約はこちら」ボタンからご注文手続きをお願い致します。 また、商品金額が100万円を超える商品につきましても、「カートに追加」ボタンをお使いいただけませんので、同じく「ご注文予約はこちら」ボタンからご注文をお願いします。

 

「カートに追加」ボタンからのご注文についてのその他の詳細につきましては、シカゴHP ”ご注文について (Ordering Terms)” も合わせてご覧ください。

 

それではまた!!

 

>> 現時点での「カートに追加」ボタン対応商品の一覧はこちら

 

 

本日のワンポイント情報!!

買取りで、前装管打式狩猟用Jaeger小銃 (A. Fritze社Suhl製) が東京店に入荷致しました。

HPとDetailed Photos(詳細画像)はアップしておりますので是非ご覧ください。

 

前装管打式狩猟用Jaeger小銃 (A. Fritze社Suhl製) (30万円、税別) はこちら


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